PRP療法の水光注射とは?老化によるしわやたるみを改善できる?

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/10/23 更新日:2020/11/27

歳をとって、だんだん顔のたるみやしわが気になってきたという方もいると思います。
そういう人達に注目されているのがPRP療法です。
PRP療法は顔のたるみやしわの改善に効果的で、水光注射を受けることで様々な美肌効果が期待できます。
それだけ効果があるならPRP療法を受けてみたいという方もいるでしょう。
この記事ではPRP療法、水光注射とは何か、しわやたるみの原因、予防法まで詳しく解説していきます。

PRP療法について

PRP療法について
まずは、PRP療法が一体どういうものなのかを詳しく説明していこうと思います。

PRP療法とは

PRP療法はしわやたるみなどを改善するために行われる再生療法のことで、自己多血小板血漿療法とも呼ばれています。
PRP療法は自分自身の血液を用いて肌の活性化をし、しわやたるみの改善を図ります。
血液の中には血小板という細胞があるのですが、血小板には傷を直す働きがありそれを応用することで肌を蘇らせることができます。
取り出した血液から高濃度の血小板を作成し、それを肌の気になる部分に注入することで組織が再生し、しわやたるみが改善するという仕組みです。

また、血小板には傷口の止血効果もあるため、肌を再生するだけではなく成長因子を放出してくれる働きもあります。
これによりエラスチンやコラーゲンなど、美肌には欠かせない成分の生成が活発になり、皮膚の再生効果が期待できるというわけです。
しわやたるみの治療を行う時、副作用やアレルギーが気になる方もいると思います。
PRP療法は自分自身の血液を用い、細胞の再生能力を活用する療法となっているため、アレルギー反応を起こすリスクが少ないという特徴があります。
肌に優しい治療法を探している人にとっては、最適な方法と言えるでしょう。

PRP療法の水光注射

PRP療法で用いられる水光注射は、高い美肌効果が期待できる薬剤を真皮に直接注入できる治療法として注目を集めています。
水光注射は美容大国として知られる韓国で生まれたもので、水光皮膚を実現するために効果的な治療法です。
水光皮膚というのはつやとハリのある肌のことで、美肌を目指す人には理想とも言える状態だと思います。
一般的な注射を用いた治療法と大きく違うのは、皮膚の浅い層へ薬剤を注入できるということです。

これによって、注射をした後に起こりやすい皮下出血や皮膚の赤みを抑えることができます。
皮膚にどの程度の薬剤を注入するか、使用する注射器の針の長さなどは肌の状態に合わせてコントロールできるのも水光注射の特徴です。
均一に薬剤を注入できるため、しわやたるみの改善効果が出やすくなるのはもちろん、仕上がりが綺麗になりやすいというメリットがあります。

PRP療法を受けると良い人

やせ形の人でしわに悩んでいる人は多いと思います。
やせ形の人は他の人に比べて、頬やこめかみに小じわができやすい場合があります。
PRP療法は頬やこめかみの小ジワ、ゴルゴラインなどの悩みを解消するのにもぴったりな治療法です。
中には仕事が忙しくちょっとした寝不足ですぐクマができてしまう、目の周りが乾燥してカサカサしている、こういった悩みを抱えている人もいるでしょう。

PRP療法は肌の自己再生能力を高めてくれるため、クマや目の周りの乾燥にも効果が期待できます。
クマなどは日々のスキンケアで対処が難しい症状のため、PRP療法を受けてみるのもよいかもしれません。
他にも皮膚がくすんでしまい表情が暗く見える、乾燥による口周りの小ジワや縦じわが気になる方にもPRP療法はおすすめです。

PRP療法の効果

肌トラブルの悩みを抱えている人に利用されるPRP療法ですが、実際にどのような効果が得られるのでしょうか。
PRP療法のメインとなる効果が、肌の自己再生能力を高めることです。
美肌効果を得られる成分を直接注入するコラーゲン注射やヒアルロン酸注射とは違い、自分の血液を注入し肌に元々備わっている自己再生能力を高められるのがPRP療法です。
余計な成分に頼らず、自然な形で肌の美しさを蘇らせることができるのは、PRP療法の大きな特徴でしょう。
自分の血液を用いるということで、副作用やアレルギーのリスクが少ないのも嬉しいポイントです。

PRP療法を行った場合、どの程度効果が続くのか気になる方もいると思います。
色々な美肌治療がありますが、中には数ヶ月で効果が切れてしまい、頻繁に治療を行わなければならないものもあります。
PRP療法も効果が続くのは半年から1年程度ですが、1年以上経っても治療を行う前の状態に戻ることはありません。
それは、PRP療法によって肌の自己再生能力が高まり、肌自身が美しい肌を保つように働き続けてくれるからです。

しわの種類

しわの種類
しわ改善にも高い効果が期待できるPRP療法ですが、しわにはいくつか種類があるためそれぞれの特徴について知っておいたほうがよいでしょう。
では、しわにはどのような種類があるのか詳しく見ていきましょう。

表皮ジワ

目尻や口元に、それほど深くない細かなしわができてしまうことはないでしょうか。
こういった症状は表皮ジワの特徴です。
表皮が薄い部分によくできるしわで、目尻や口元などよく動かす部分にできやすいとい特徴があります。
表皮ジワで気をつけなければならないのが普段のスキンケアです。
表皮ジワは肌の乾燥が原因でできてしまうしわのため、保湿不足になるとできやすくなります。
また誤ったスキンケアによって肌の滑らかさが乱れ、表皮ジワができることも多いので注意してください。
目元や口元に複数の細かいしわがちりめん状に寄っているのを見つけたら、表皮ジワの可能性が高いので何かしら対策する必要があるでしょう。

真皮ジワ

年齢を重ねるにつれて、しわが増えてきたと感じる人も多いと思います。
真皮ジワは老化が原因でできてしまう代表的なしわです。
肌のハリや弾力を保つために生み出される細胞が、加齢によって劣化してしまうことで真皮ジワができてしまいます。
また、真皮ジワになると同時に皮膚のたるみも見られるようになります。
しわとたるみによって、老けて見えてしまうことが多いためどうにかしたいと悩んでいる人も多いと思います。
他にもほうれい線やマリオネットラインに深い大きなしわができるケースも多いです。

表情ジワ

表情の癖が原因でシワができてしまうこともあります。
表情ジワと言われるのですが、癖で同じ表情を何度も繰り返していると、それが定着してしまい表情ジワになってしまいます。
笑った時に口元に大きなしわができる、険しい顔をした時におでこや眉間にしわが目立つような場合は表情ジワができている可能性が高いです。
基本的には普段目立つことはなく、表情を変えた時にだけ一時的に現れるしわです。
しかし、一時的にできるしわだからと言って油断はできません。
特定の表情が癖になっている人は、何度もその表情を繰り返してしまうためどんどんしわが定着していきます。
さらにそのままにしておくと、肌の老化も影響し真皮ジワに進行してしまう恐れがあるので注意してください。

しわの予防法

しわの予防法
しわは何も対策せずにいると、どんどん進行してしまう危険性があります。
しかし、予防することである程度は進行を抑えることができます。
まず予防法としておすすめなのが肌の保湿ケアです。
乾燥はしわができる大きな原因の1つなので、日々のスキンケアをしっかり行い、肌を保湿してあげることでしわ予防になります。
化粧水や乳液を使ったケアはもちろん、コットンマスクを使ったスキンケアもおすすめです。
コットンマスクに化粧水を含ませ、5分ほどつけておくと効果的です。

しわの予防法として、日々の紫外線対策も忘れてはいけません。
紫外線というと夏のイメージがあるかもしれませんが、冬場でも肌は紫外線のダメージを受けてきます。
紫外線は肌の老化を招く原因になるので、季節問わず外出する時は日焼け止めクリームを使うなどの紫外線ケアを行いましょう。
それと合わせて、イソフラボンやローヤルゼリーなどを積極的に摂取するのも紫外線対策になります。
大豆などに含まれるイソフラボンには抗酸化作用があるため、積極的に摂取することで身体の内側から紫外線対策することができます。
表情ジワの予防には、無意識に同じような表情をしてしまう癖を直すことも大切です。

たるみの原因

たるみの原因
たるみの原因は、主に「老化」「筋肉の衰え」「生活習慣」の3つがあります。
ここからは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

老化

たるみの大きな原因の1つとして考えられているのが老化です。
加齢によって肌のハリを保つために必要な、コラーゲンやエラスチンなどの繊維が減少してしまいます。
さらに肌も乾燥しやすくなるため、それがたるみの原因となってしまうのです。
また、加齢によって頬にある筋肉も落ちてしまい、肌のハリを保つのが難しくなります。
頬にある筋膜は脂肪細胞を支える役割があるため、衰えてしまうと肌がたるんでしまいます。
他にも加齢によって血行不良が起こり、頬の筋膜が下部に落ちてしまいたるんでしまうケースもあります。
老化によって紫外線のダメージを受けやすくなり、それがたるみに繋がるケースもあるので注意が必要です。
乾燥もたるみの原因の1つですが、加齢によって肌の角層も乾燥しやすくなります。

筋肉の衰え

筋肉の衰えがたるみに繋がるケースも多いですが、老化だけではなく日頃の顔の筋肉の使い方次第で筋肉の質や筋繊維が緩んでしまうこともあります。
普段全く顔周りの筋肉を使わないと年齢に関係なく衰えてたるみが目立つようになりますが、逆に筋肉を緊張させすぎるのもよくありません。
普段の表情の癖で無意識に筋肉を緊張させてしまい、それがたるみに繋がってしまうことも珍しくありません。
顔の筋肉を長時間緊張させてしまい特定の筋肉だけ発達してしまうと、他の筋肉が発達した筋肉を支えることができなくなり頬が下がってしまいます。
また、筋肉の緊張によって毛細血管の血流が悪くなるのもたるみの原因です。

生活習慣

生活習慣の乱れもたるみの原因になるため注意しなければなりません。
仕事が忙しくて睡眠時間が取れない、ついつい夜更かししてしまうという方もいると思います。
人間の肌は寝ている間に細胞の産生や肌の生まれ変わりが行われます。
そのため、睡眠不足が続くと肌の生まれ変わりが十分に行われなくなり、たるみができやすくなってしまうのです。
たるみを予防するためには生活習慣を見直し、熟睡できる環境を整えることが大切です。
十分な睡眠を取れば成長ホルモンの分泌が活発になり、新陳代謝を高めることができます。

また、栄養の偏った食事を続けるのもたるみの原因になってしまいます。
たるみを予防し美しい肌を維持するためには様々な栄養素が必要になります。
顔の筋肉や質を作るために必要なタンパク質、そのタンパク質を分解するビタミンBなどが、たるみ予防に欠かせない栄養素です。
毎日外食ばかりになってしまう、食事の時間が少なく簡単なもので済ませてしまうという方もいるかもしれません。
しかし、そういった食生活を続けていると身体を構成するために必要な栄養素が十分に摂取できなくなります。
たるみを予防したいなら、栄養バランスを考えた食事を摂るように心がけてください。

たるみを和らげるのに効果的な成分

たるみを和らげるのに効果的な成分
たるみを和らげるのに効果的な成分がいくつかあります。
まず積極的に摂取したいのがコラーゲンです。
コラーゲンはタンパク質の1つで、人間の身体を構成するタンパク質のうち30%がコラーゲンと言われるほど重要な物質です。
また、皮膚の約70%をコラーゲンが占めているため、コラーゲンが不足すると肌に様々なトラブルを引き起こします。
主に肌に弾力やハリを与える働きがあるため、たるみを和らげるためには欠かせない成分です。
コラーゲンを作る過程でビタミンC、生成を促すためにコエンザイムQ10が必要になるため、コラーゲンと合わせて積極的に摂るようにしてください。

エラスチンもコラーゲンと同じように、肌の弾力やハリを保つために必要な成分です。
エラスチンは赤ちゃんの時期に生成されるのですが、それ以降は基本的に壊れていくのみと言われています。
そのため、エラスチンを増やしたい場合は、サプリメントなどを飲み体外から摂取するしかありません。
代謝機能の低下もたるみの原因になります。
ビタミンEは代謝機能の高める働きがあるため、枝豆や落花生、オリーブやブルーベリーなどビタミンEが多く含まれるものを食事に取り入れるようにするとよいでしょう。

しわやたるみには水光注射によるPRP療法がおすすめ

しわやたるみには水光注射によるPRP療法がおすすめ
自分の血液を用いて治療を行うPRP療法は、アレルギーや副作用の心配をあまり考える必要がありません。
しわやたるみが改善できなくて悩んでいる方は、一度水光注射によるPRP療法を試してみてはどうでしょうか。
また、日頃からしわやたるみができないような生活を心掛けることも大切です。
規則正しい生活、こまめなスキンケアを心がけて、美しい肌を保つようにしましょう。