涙袋が欲しい!韓国で涙袋にヒアルロン酸を入れるメリット・デメリット!

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2021/07/20 更新日:2020/12/03

美容整形において、国内外問わずに人気があるのがヒアルロン酸での涙袋形成です。
韓国に行って施術を受ける人も少なくないですが、実は100%勧められるものではありません。
メリットがある一方、デメリットもあるのです。
この記事では涙袋について、ヒアルロン酸を使っての施術法や韓国で施術を受けるメリット・デメリットなどについて紹介します。

涙袋ってなに?

涙袋ってなに?
目元の美容整形で注目を浴びているのが涙袋です。
そもそも涙袋とはどの部分を指すのでしょうか?

涙袋とは

涙袋とは、下まぶたにあるぷっくりとした膨らみを指します。
目の周りを取り囲んでいる眼輪筋という筋肉によって形成されており、眼輪筋が発達しているほど涙袋も目立つようになります。
ちなみに普段は涙袋が無いと感じられる人でも、笑うと眼輪筋が収縮するので、涙袋が出来たように感じられます。
涙袋があると同じ目の大きさや形でも顔の雰囲気が変わり、例えば目が大きく見えたり表情も豊かになります。
ただし筋肉である眼輪筋は、加齢や目の酷使によって筋力が低下していくため、元々涙袋が目立つ人でも自然に無くなっていきます。

涙袋を作るメリット

涙袋を作るメリットは、まず目を大きく見せられる事です。
一重の人が二重に変わるのと同じで、涙袋はまぶたの下まで目の存在感が与えられるため、目の大きさ自体は変わっていなくても目が大きくなったように感じられるのです。
また涙袋は笑って眼輪筋に力が入ると膨らんで目立つという特徴があるため、笑顔の象徴とも言える存在です。
表情が明るくなり、常に笑みを湛えているようにも見えるため、女性らしい色気も出せます。
さらに涙袋は若く見せる効果もあります。
まぶたの下がぷっくりと膨らんでいると、小じわが目立たず目元にハリがあるように印象づけられるのです。
そして印象が変わるのは目元だけではありません。
目の周囲に凸凹が無いと、顔も平面的でのっぺりとした印象になりますが、涙袋があると目の下に凸凹が出来るので、顔が立体的に見せられるようになるのです。

涙袋の作り方

涙袋を作るには3つの方法があります。
1つ目はセルフケアで、筋トレやマッサージによって涙袋を作っていきます。
筋トレは下まぶたの筋肉をつける事が狙いで、例えば下まぶたを使ったウインクは普段動かさない部位が鍛えられ、3週間もすると笑った時に盛り上がる程度の筋肉がつけられます。
そしてマッサージはワセリンやアイクリームを下まぶたにたっぷりに塗り、目の下側から上に向かって涙袋が出るように押し上げるのがポイントです。
程よく目元が潤うため乾燥防止にもなり、筋トレ後に行うと更に効果が期待出来ます。
お金をかけず、自分の好きな時に出来るのがメリットですが、筋トレやマッサージに励んでも一向に涙袋が出来ないケースもあり、個人差が生じるのは否めません。

2つ目は脂肪注入法です。
美容整形の中でも人気のある施術法の一つですが、涙袋を作るには自身の二の腕やお腹周りの脂肪を吸引し、下まぶたに注入していきます。
注入した脂肪全ては定着しませんが、4割程度はまぶたに残り、はっきりとした涙袋が形成出来ます。
効果は一生続くとされており、また自分の体内にある脂肪を使っているだけに、アレルギー反応を起こす心配もありません。
ただし脂肪注入での涙袋形成は、細かい要望までは応えるのは難しくなっており、自分が想像していたものとは違う形に仕上がる可能性もあります。
また料金が20~30万円と高額である点もデメリットと言えます。

3つ目はヒアルロン酸注入法で、最も広く行われている方法です。
極細の針を使って少しずつ、鏡を見ながら注入していくので、細かい要望にも応えられます。
ヒアルロン酸の場合、時間の経過とともに体内に吸収されていくため効果は永久的ではありません。
効果の持続期間はヒアルロン酸の種類によって異なります。

ヒアルロン酸注入とは?

ヒアルロン酸注入とは?
涙袋を形成する方法の中でも一番人気がヒアルロン酸注入法です。
具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とは、元々人の皮膚や関節に存在している成分です。
肌のハリや保湿を保つ作用があり、多くの化粧品に使われています。
ヒアルロン酸注入の良さは、まずメスを使わず注射のみの施術という点です。
治療内容によって多少の差はありますが、基本的には5~10分程度の施術時間なのでダウンタイムが少なく、術後の傷跡も目立ちません。
激しい運動や飲酒を控えれば、当日から普段通りに過ごせるのです。
また、そもそもヒアルロン酸は体内にある成分なので、アレルギーなどの心配がなく、安全性が高いという点も人気の理由です。
ただ一方で、時間の経過とともに、だんだん体内に吸収されていきます。
効果は一定期間のみに限られているので、持続させるには定期的に施術を受けなければいけません。

ヒアルロン酸を注入できる部位

人によってコンプレックスは違いますが、ヒアルロン酸は様々な部位に打つ事が出来ます。
具体例としてはこめかみや涙袋、頬、唇、額、眉間、目尻、鼻、ほうれい線、顎などが挙げられます。
注入する部位によって求められる効果も異なり、額や眉間、目尻、ほうれい線への注入を希望する人はシワ改善の効果を求めています。
「プチしわ取り」とも言われていますが、ヒアルロン酸をしわやほうれい線、ボリュームの無くなったくぼみに注入すると皮膚の内側から肌が持ち上がり、溝や凹みが目立たなくなるのです。

またこめかみや涙袋、頬、唇、鼻、顎などの部位は、ヒアルロン酸によって自分好みのデザインに仕上げられます。
へこんだこめかみを修正する、ふっくらとした涙袋を形成する、こけた頬に膨らみを持たせて若々しさを取り戻す、厚くぼってりとした魅力的な唇を作る、鼻を高くする・鼻筋を通す、顎を尖らせてシャープな印象にするなど、要望も自由自在です。
形を変えるという施術は、本来ならばメスを使った方法でなければ実現できないものですが、ヒアルロン酸を使えば注射1本で自分好みに変えられるため重宝されています。

ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸注射に使用する製剤は、それぞれ特徴や適応部位は異なり、悩みやニーズに合わせて選んでいかなければいけません。
製剤の種類は実に豊富ですが、代表的なものとしてベルラスト、ジュビダーム、イヴアール、レスチレインが挙げられます。
まずベルラストは、初のヨーロッパ認証を取得した韓国産のヒアルロン酸です。
独自の工法を駆使し、弾性と粘性が低いといったヒアルロン酸特有のデメリットを補った安全性の高い製剤です。
持続期間は6ヶ月~1年で、鼻や涙袋が適応部位となっています。

ジュビダームはボトックスでも有名な米国アラガン社が開発したヒアルロン酸で、日本では最初に厚生労働省に承認されました。
アラガン社独自の技術によって、体内で酵素分解されにくい3Dマトリックス構造となっており、弾力性と凝集性、持続性に優れています。
ちなみにジュビダームシリーズは色々な製品があり、持続期間や適応部位も異なります。
例えば「ウルトラ2」は涙袋や唇が適応部位で持続期間は1年程度、「ボリフトXC」はほうれい線や口元の小じわが適応部位で持続期間は1年~1年半、そして顔のくぼみやたるみに効果のある「ボリューマXC」に関しては、持続期間が2年と非常に長いものになっています。

イヴアールは韓国産のヒアルロン酸で、韓国食品医薬品安全長の許可や食品医薬局登載、さらにヨーロッパEDQM承認も受けている事から安全性の高い製剤です。
比較的安価な価格も人気で、世界20カ国以上で使用されています。
適応部位は鼻や涙袋で、持続期間は6ヶ月程度となっています。
そして老舗メーカーであるガルデルマ社から出ているのがレスチレインで、アメリカではFDAで一番最初に承認されました。
日本では1996年から発売されていますが、安全性が高く、ガルデルマ社産という安心感から多くのクリニックで採用されています。
独自の特許取得術によって生成された純度の高い均質なヒアルロン酸で、ほうれい線や目尻のシワ、涙袋のボリュームアップに効果があります。
また持続期間は半年~1年程度です。

施術の流れと注意点

施術の流れと注意点
涙袋形成の施術を受けるにあたって、一番最初に行うのは医師とのカウンセリングです。
どのような涙袋に仕上げたいのか自分の要望を伝え、施術についての疑問点など積極的に質問しておくと、安心して施術が受けられます。
そしてカウンセリングでの要望に沿って、ヒアルロン酸を表皮から真皮間の浅い層に注入していきますが、片側につき針を刺すのが3~4箇所、注入量は片側0.3~0.5cc程度が適量です。
注入量が多ければ良いというものではありません。
例えば片側に1.0ml以上もヒアルロン酸を注入すると、涙袋が大きく目立ってしまいます。
施術時間は片側につき5分、両目なら10分程で終了し、施術後はすぐに帰宅出来ます。

ヒアルロン酸注入は注射1本のみの施術なので、メスを使った方法より気軽に受けられます。
使用する注射針も極細針で、針を刺す時にチクッとした軽い痛みや、ヒアルロン酸注入中に押されるような感覚、入ってくるような感覚が感じられるぐらいです。
施術時は仕上がりの状態が把握しやすいよう冷却麻酔が使われますが、痛みに弱い人はガス麻酔やブロック麻酔で痛みを軽減させる事も可能です。
更により負担なく施術を受けるには、マイクロカニューレを使用した注入法もあります。
マイクロカニューレは先端が丸く横から薬液が出る形状で、柔らかい特殊な管になっているのですが、挿入する1か所だけに針を刺して処置していきます。
特に涙袋のような場所は、何度も針を刺して注入していくより、マイクロカニューレを用いて均等に注入していく方が綺麗に仕上がるとも言われています。
また先端が丸いので血管や神経を傷つけず、内出血のリスクを減らせるというメリットもあります。

注射での施術なので、施術後は傷跡が目立たず、直後からメイクも可能です。
シャワーや入浴も問題ありません。
ただし施術部位を強く擦ったり、激しい運動、飲酒は浮腫みが出やすくなるので控えた方が賢明です。
施術後2~3日間は腫れや内出血を起こす事もありますが、時間の経過とともに解消されます。
またヒアルロン酸注入の効果ですが、施術直後は大きな涙袋に仕上がっています。
次第に水分が吸収されていくので、時間が経てば理想通りの大きさになっていきますが、効果の出方には個人差があります。
そしてヒアルロン酸が肌に馴染むまでの間は、触った時に硬く感じられるかもしれません。

韓国で施術するメリット・デメリット

韓国で施術するメリット・デメリット
韓国でヒアルロン酸施術を受ける人は少なくありません。
韓国で施術を受ける事について、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

韓国で施術するメリット

メリットはまず、日本に比べて費用が安く設定されている点です。
ヒアルロン酸注入は時間の経過とともに体内に吸収されていく性質があるため、効果を維持するには何度も受け続けなければならないのです。
施術を継続していく事を考えると、少しでも安く受けられるのは魅力的に感じるかもしれません。
また韓国は美容整形大国ともいわれており、美容整形クリニックの数も多いです。
もちろん日本でも多くの選択肢がありますが、韓国まで行けば、日本では受けられない施術メニューに遭遇する事もあります。
そして旅行のついでに施術が受けられるのもメリットと言えます。

韓国で施術するデメリット

メリットがある反面、デメリットもあります。
具体例として、コミュニケーションが取りにくい事が挙げられます。
多少韓国語の勉強をしていたとしても、細かい部分まで伝えるのは難しいものがあり、特にヒアルロン酸注入のような施術は、ニュアンスが少し違うだけで仕上がりに大きな差が出てくるものです。
カウンセリングでしっかり意思疎通出来ていないと、大きなトラブルに発展するかもしれません。
また韓国で施術に失敗したとしても、日本へ帰国してからフォローしてくれるクリニックを探すのは難しいため、再び韓国へ行かなければならない可能性があります。
問題が生じてもすぐに問い合わせ出来ないのも不便に感じる点です。
さらに韓国と日本では文化の違いがあるため、美的感覚も多少なりとも差があります。
韓国では良しとされているデザインが、日本では違和感が感じられるかもしれません。

涙袋形成は信頼できるクリニックで!

涙袋形成は信頼できるクリニックで!
この記事では、涙袋形成についての基本から韓国で施術を受けるメリット・デメリットまで紹介しました。
施術を受ける上で特に注意したいのが安全性です。
安価で受けられるのは魅力的ですが、値段ばかりを重視した結果、それを上回るリスクに悩まされるかもしれません。
理想の涙袋を手に入れるには、カウンセリングとアフターケアが充実した信頼できるクリニックで施術を受ける事が大切です。