涙袋に入れたヒアルロン酸の持続時間は?目元をずっとキープしよう!

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2021/07/03 更新日:2020/12/03

涙袋の形成術は、短時間で行えます。
手軽に目元の印象を変えることができるので、多くの人気を集めている注目のメニューです。
ただし、ヒアルロン酸注入による施術は永久に効果が継続するものではありません。
そこでこの記事では、ヒアルロン酸注入の方法や持続時間、気になるダウンタイムなどについてくわしく紹介します。

涙袋とは?

涙袋とは?
涙袋というのは、目の下にあるふくらみのことをいいます。
別名は、涙堂(るいどう)。
ぷっくりとしているのが特徴です。
そんな涙袋の正体は、「眼輪筋」という涙を出すための筋肉。
この筋肉が発達することでぷっくりとふくらみます。
皮膚が薄い人ははっきりと出やすいです。
また、通常はぷっくりとしていなくても、笑顔になるとふくらみが強調されることがあります。
では、涙袋があることでどのような効果がうまれるのでしょうか。

涙袋には、目を大きく見せる効果があります。
その結果、目元の印象が可愛らしく優しくなることもあるでしょう。
しかし涙袋はなくなってしまう可能性があります。
主な原因は、老化によるものです。
眼輪筋は年齢を重ねるにつれて衰えるため、涙袋が下垂してしまいます。
下垂すると、目が小さく見えたりたるんでしまったりする恐れがあります。
涙袋は若い人の特権であるともいえるため、ぷっくりと強調させることで表情を若々しく見せる効果も期待できるでしょう。

涙袋がある人の印象

涙袋がある人の印象
目元に涙袋があると、それだけで印象が変わります。
たとえば、涙袋があることで目が大きくぱっちりして見えます。
目全体が大きく見えるので、女性らしい印象にもなります。
さらに、立体感が出ます。
目元の印象は顔全体の印象に大きな影響を与えるので、目元が立体的であるだけで顔全体が立体的に見えるのです。
加えて、可愛らしいだけでなく、セクシーな印象にもなるでしょう。
特に日本では、涙袋にセクシーさや色気を感じることが多いとされています。
それゆえ、「フェロモンタンク」と呼ばれることもあるようです。

さらに、表情をより魅力的に見せてくれます。
特に笑顔をつくると涙袋が強調されます。
それゆえ、笑顔がやわらかく、可愛らしく見えるでしょう。
また、涙袋にメイクを施すことで潤った目を演出することもできます。
男性でも涙袋があると目がぱっちりして、イケメンに見えるとされています。
活躍していて人気のある芸能人でも、涙袋がぷっくりとしている人が多いです。

成形術がおススメの人

成形術がおススメの人
涙袋をつくりたい方のなかには、毎日のメイクで工夫してつくっているという方が多いのではないでしょうか。
アイライナーなどで涙袋の下の線を描いて、アイシャドウなどでキラキラと光らせるメイクが定番です。
ぷっくりと見せることができます。
また、涙袋テープを使用するという手段もあります。
しかし、毎日のメイクでこの工程を行うのは面倒でしょう。
皮膚が薄い目元に毎日のメイクで刺激を与えると、シミやシワ、色素沈着の原因になる可能性もあります。
また、メイクや涙袋テープを取るともちろん元に戻ってしまいます。
そのため、どうにかしてずっと理想的な涙袋をキープしたいと考えている方が多いでしょう。

そんな方には、成形術がとてもおすすめです。
ぷっくりとふくらんだ涙袋を維持することができます。
メイクに時間をかける必要がなくなりますし、メイクでつくるよりも立体的で本物に近い涙袋を得ることができます。
ノーメイクでも可愛くて大きな目を手に入れられるでしょう。
さらに、可愛らしくてやさしい目元や、セクシーで女性らしい目元の印象を目指すことが可能です。
立体感も出るので、今よりも目を大きく見せたい方にもおすすめ。
笑顔もより素敵で魅力的になるでしょう。
もちろん目元の印象を強くしたい男性にもおすすめです。

涙袋成形術の種類

涙袋成形術の種類
涙袋成形術には、さまざまな種類があります。
代表的なものが、ヒアルロン酸の注入と外科的治療です。
ただし、これらの成形術は方法が大きく異なります。そこでここからはこれら2つの成形術について、施術の内容や痛みの程度などを詳しく解説します。

ヒアルロン酸を注入

まずはヒアルロン酸の注入についてです。
注入は注射器で行うので、メスを使いません。
傷口が残らないので安心です。
注入するのは目のすぐ下の、涙袋をつくりたい部分です。
具体的には、まつ毛が生えている部分の下、約5~8ミリの幅に注入します。
注入する箇所は、片側につき3~4箇所となっています。
注入量は、片側につきだいたい0.3~0.5ccです。
ただし、つくりたい涙袋の大きさなどによって異なります。
理想的な大きさに仕上げるために、患者さんに鏡を見てもらいながら少しずつ注入していくケースもあります。
所要時間は片側につき約5分、長くても10分程度でしょう。
短時間ですぐに完了します。
なお、注入した直後から2、3日はふくらみが大きいと感じることがあります。
即効性があるため施術直後は最も大きくふくらむようになっていますが、1週間程度で丁度いい大きさに落ち着くので安心してください。

ヒアルロン酸を体内に注入することに抵抗がある方がいるかもしれませんが、心配はありません。
ヒアルロン酸はもともと体内にあり、皮膚や皮下組織などを構成している成分です。
肌の水分を保つといった役割を持っています。
アレルギー反応もほとんど起きないので施術前のアレルギー検査も必要なく、安全性が高いとされています。
なお、万が一アレルギーが起きた場合はすぐに点滴などの治療が必要です。

さらに、基本的には極細針で注射が行われます。
針を刺す時の少しの痛みや注入時の違和感が発生する場合がありますが、痛みはほとんど感じないでしょう。
美容クリニックでの施術が初めての方でも安心できます。
それでも痛みが不安な方や1回の注射で済ませたい方には、マイクロカニューレという管を使用した施術をおすすめします。
通常の針は複数の穴からヒアルロン酸を注入します。
しかしマイクロカニューレの場合は、1箇所だけに針を刺すことでさまざまな方向に注入できるのです。
特に涙袋への注射は、均等に注入できるこの方法がおすすめです。
クリニックによっては施術前に冷却を行う場合や、希望者には麻酔を使用する場合もあります。
なお、妊娠中や授乳中の方、糖尿病の方や体調が悪い方などは、ヒアルロン酸注入の施術を行うことができないので注意してください。
事前にしっかりと確認しておきましょう。

費用はクリニックや注入量などによって異なりますが、5万円~10万円ほどが相場となっています。
予算と相談しながら最適なヒアルロン酸を選びましょう。

外科的治療

次に外科的治療です。
この手術では、「切開眼輪筋」という下まぶたの筋肉を縫縮します。
下まぶたの筋肉を引っ張って、目袋という部分の脂肪を取り除きます。
そして筋肉を固定し、涙袋になる丘をつくっていくのです。
この形成術は、難易度が高いです。
1人1人のまぶたや顔立ちをしっかりと見極めて、最適なバランスで涙袋をつくる必要があります。
また、メスを使った手術なので微調整が難しいという特徴もあり、高度な技術が求められます。
よって、この形成術を扱っているクリニックは少ないでしょう。
ヒアルロン酸注入を勧めているケースが多いです。

なお、手術のなかでは余った皮膚を切除するため、1週間ほど糸が付いたままの状態になります。
また、腫れやむくみが1~2週間ほど発生する可能性があります。
施術後すぐに外出する用事がある場合や仕事がある場合などは、タイミングをよく考えてから行うことがおすすめです。
なお、手術には麻酔が使用されるので手術の最中に痛みを感じることはありません。

ヒアルロン酸の持続時間

ヒアルロン酸の持続時間
涙袋をぷっくりさせる効果が持続する時間には個人差があります。
通常、ヒアルロン酸は注入から数ヶ月経ったころから分解され、体内に吸収されてしまいます。
しかし涙袋に注入したヒアルロン酸は、唇などに注入するよりも溶けにくいという特徴があります。
目のまわりの血流があまりよくないことが原因です。
よって、一般的には半年から1年くらいは効果が持続するとされています。
ただし、ヒアルロン酸の種類やメーカーなどによって持続期間は異なります。
また、注入する量が少ないと3~4ヶ月で効果が薄れる場合もあります。
なるべく長時間効果を持続させたい場合は、大きさやバランスを見極めながら多めに注入することをおすすめします。

なお、万が一仕上がりに満足できなかった場合や効果を無くしたい場合は、ヒアルロン酸溶解注射で意図的に溶かすことも可能です。
溶かした後2週間ほど経てば再度注入できるので、形や大きさを修正することも可能です。
ただし、注入してからすぐに溶かすことは難しい場合が多いので、しっかりと納得してから施術を受けてください。
加えて、左右差が気になってきた場合でも、溶かすことや追加で注入することができます。
永久的にぷっくりとした涙袋を維持したい場合は、定期的にクリニックに通ってしっかりとメンテナンスを行いましょう。

成形術後のダウンタイム

成形術後のダウンタイム
整形手術を行うと腫れや赤みなどが出ることがあるため、施術後から日常生活を送れるようになるまで「ダウンタイム」をとることもあります。
その間はあまり外出したりできないので、涙袋成形術後のダウンタイムについて気になる方もいるでしょう。
そこで、ここからは、涙袋へのヒアルロン酸注入に関するダウンタイムについて、症状や期間などを詳しく解説していきます。

内出血は?

ヒアルロン酸の注入には、術後のダウンタイムがほとんど必要ないという特徴があります。
まれに必要なケースもありますが、長くても1週間ほどです。
また、ヒアルロン酸が馴染むまでの数日間は少し硬さを感じることがありますが、問題はありません。
さらに、術後から数時間経つとメイクができるようになります。
施術の跡が気になる場合はコンシーラーやパウダーファンデーションを使ってうまく隠しましょう。
休むことができなくて、施術の翌日から会社や学校に行かないといけない場合でも安心です。
人の目は気にならないでしょう。

ただし、人によっては内出血を引き起こす恐れがあります。
細かい血管が注射針によって傷つけられることが主な原因です。
特に、ヒアルロン酸を注入した後すぐに激しい運動をしたり、お風呂に長時間入ったりすると内出血が起こりやすいです。
大量に飲酒することでも起こります。
血流がよくなることが原因です。
そのため施術後は、ジムなどでの激しい運動や長時間の入浴、大量の飲酒は2~3日控えてください。
内出血が起こっても1週間程度で治ることが多く悪化することはあまりありませんが、念のためなるべくゆっくり過ごしましょう。
心配な場合は、翌日が休日のタイミングで施術を行うことをおすすめします。
加えて、大切なイベントがある時期は2週間程度の余裕を持っておくと安心でしょう。

腫れ・赤みは?

ヒアルロン注射による腫れや赤みは、施術後約2~3日間出現することがあります。
施術直後は注射した箇所が赤くなって目立ったり腫れたりすることもありますが、時間が経つにつれて改善します。
また内出血と同じように、血行がよくなると腫れや赤みが出やすいです。
改善が遅くなることもあるので、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えましょう。
顔部分のエステやマッサージ、施術部分を触ることもしばらくは控えてください。
加えて、ヒアルロン酸の注入後すぐに光やレーザーを使用する施術は受けられません。
2週間程度の間隔をあけてください。

メイクはすぐできる?

成形術を行った直後にメイクをする場合は、パウダータイプのファンデーションを使用するようにしてください。
リキッドタイプを使用すると、ヒアルロン酸を注射した穴から中に入り込んでしまう可能性があります。
感染症などの原因にもなりかねないので、当日の使用は控えましょう。
それ以外のメイクは当日からできます。
また、洗顔やシャワーなどを普段通り行っても問題ありません。
コンタクトも施術直後から入れることができます。
ただし、目元を強く触ったりこすったりすることは避けてください。
涙袋がぷっくりしていて触りたくなったとしても、必要以上に触らないようにしましょう。

毎日の涙袋メイクから卒業して長く美しい目元を保とう

毎日の涙袋メイクから卒業して長く美しい目元を保とう
涙袋のヒアルロン酸注入は簡単で安全性も高いので、気軽に行いやすいです。
面倒な涙袋メイクから卒業しましょう。
ただし、効果が一生続くわけではありません。
通常、半年から1年経つと効果が消えて、元通りの目元になってしまいます。
ずっと効果を持続させたい場合は、定期的にクリニックに通って追加でヒアルロン酸を注入する必要があります。