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ヒアルロン酸注射は膝関節の痛みに効果あり!副作用や料金について解説

公開日:2020/01/15 更新日:2020/01/31

膝に痛みがあると、歩行や階段の上り下りなど、毎日の生活に不便が生じ、つい憂鬱になってしまうこともあるでしょう。

痛みから解放されるための関節痛の治療法として、ヒアルロン酸注射があります。ヒアルロン酸注射で膝の痛みはどの程度緩和されるのか、料金はいくらぐらいかかるのか、気になることが多いかもしれません。

そこで今回は、ヒアルロン酸注射の膝の痛みへの効果、副作用、かかる費用に関してまとめました。あなたの悩みの解決にお役立てください。

ヒアルロン酸注射は重症な膝痛には効かない

"ヒアルロン酸注射は重症な膝痛には効かない”
ヒアルロン酸注射は比較的即効性がある治療法ですが、残念ながら重度の膝の痛みには効果が期待できません。

また、あくまでも運動療法と並行して行う治療であり、単独で高い効果を求めるものではないことも覚えておきましょう。それらの理由について、以下で解説していきます。

ヒアルロン酸注射が効かないと感じる理由

膝の痛みの多くは、年齢を重ねることによって起こる変形膝関節症です。膝関節には関節液という液体が存在し、この液体が関節を滑らかに動かし、衝撃を吸収して軟骨に栄養を補給します。

関節液の主な成分はヒアルロン酸です。液中のヒアルロン酸濃度が低下すると関節液の粘度と弾力性が低下し、膝の動きから滑らかさが失われ、膝がきしむようになってしまいます。

注射によって関節内にヒアルロン酸を補うことで得られる効果は、ヒアルロン酸濃度を上げ、軟骨の摩耗を少なくして痛みをやわらげるものです。

残念ながら、軟骨そのものを再生する治療ではありません。軽症なら高い効果が得られる場合が多いようですが、重症な膝痛の場合、効果はなかなか得にくいのが現状です。

ヒアルロン酸注射は運動療法と並行して行う

関節痛の進行を防止して症状を改善するためには、ヒアルロン酸注射のような薬物療法だけではなく、運動療法を並行して行うことが求められます。 変形性膝関節症を例に説明しましょう。

この病気になった場合、治療はまず運動療法からスタート。特に、初期段階では、大腿四頭筋を鍛えることで、膝への負担を軽くし痛みをやわらげ、同時に、柔軟性を養うストレッチも行います。

膝に痛みがあるときは、膝への負担が大きい「正座」や「しゃがみ込み」などの姿勢は避けます。階段の上り下りも行わないようにし、どうしても避けられない場合は、手すりを使って、ゆっくりと上り下りします。

体に不具合を感じると、健康のためという理由で過度のウォーキングを急に始める方がいますが、これは膝への負担が大きく、かえって健康を損なうことになってしまうので注意してください。

ヒアルロン酸注射の膝への効果

"ヒアルロン酸注射の膝への効果”
ヒアルロン酸注射の膝への効果は、以下のようなものです。

膝の痛みをやわらげる
膝関節の炎症をおさえる
膝の動きを良くする
膝軟骨の変形やすり減りをおさえる

以下では、それぞれの項目について解説していきます。

膝の痛みをやわらげる

ヒアルロン酸注射が、膝の痛みをやわらげる仕組みについて理解しておきましょう。変形性膝関節症を発症すると、炎症によってヒアルロン酸濃度が減少し、粘り気や弾力性が低下します。

ヒアルロン酸を注射することで直接膝関節にヒアルロン酸を注入。これによって膝関節の関節液のヒアルロン酸濃度が上昇し、関節液の粘度と弾力性が補強されます。

関節液の粘度と弾力性がアップすれば関節の動きは滑らかになります。軟骨は保護され、治療前の膝のきしむ感じは減少し、膝の痛みがおさえられます。

膝関節の炎症をおさえる

膝に負担がかかると、その負担によって膝の中で炎症が起きてしまいます。この炎症によって痛みや腫れといった症状が起きます。ヒアルロン酸注射は、軟骨・関節液の重要な潤滑成分であるヒアルロン酸を増やし、軟骨表面を保護し、炎症をおさえます。

膝の動きを良くする

注射によるヒアルロン酸注入で関節液の粘度と弾力性がある程度回復するので、痛み・炎症の軽減とともに、関節の動きが良くなり、クッションの役割も高くなります。

膝の動きはある程度滑らかさを取り戻し、衝撃を吸収する作用も復活します。痛みにおびえることも減り、膝の動きが良くなることが期待できます。

膝軟骨の変形やすり減りをおさえる

年齢を重ねるに従い膝関節の軟骨がすり減り、変形するのが変形性膝関節症。中高年における膝の痛みの原因として、とても多い病気と言われています。

軟骨が変形、あるいはすり減っているため、歩き始めや動き始め、立ち上がったときや階段を下りるときなどに、特に強い痛みを感じる病気です。

ヒアルロン酸はその高い保湿効果で、関節軟骨の表面で関節の衝撃を吸収し、結果的に軟骨の変形やすり減りの進行をある程度おさえてくれます。

膝へのヒアルロン酸注射による副作用

"膝へのヒアルロン酸注射による副作用”
膝へのヒアルロン注射の効果は非常に高いものです。ただし、どんなに効果が期待できる治療でも、リスクは付き物です。ヒアルロン酸注射の副作用の可能性について、以下で解説していきます。

ヒアルロン酸注射の副作用は少ない

ヒアルロン酸は、人間の軟骨や眼球など、さまざまな部位に存在します。 関節の痛みの治療としてのヒアルロン酸注射は、注射によってヒアルロン酸を補充し、正常な関節液に近い状態を作ります。

それによって潤滑と衝撃吸収作用を増加させ、痛みの軽減を図ります。基本的に副作用は非常に少なく、一般的には注射箇所に少し痛みを感じるくらいだと言われています。

ヒアルロン酸注射による副作用

ただし、ヒアルロン酸注射はリスクがゼロというわけではありません。以下の副作用の可能性がありますので、十分注意する必要があります。

・感染症
黄色ブドウ球菌の感染が発生し、疼痛・腫脹などの症状が出る可能性があります。変形性膝関節症の治療でヒアルロン酸注射を受けていた患者が感染し、死亡したケースも報告されています。
出典:http://www.medicalonline.jp/pdf?file=hanrei_201807_01.pdf

・関節内出血
関節の違和感、痛みや腫れ、熱感などが主な症状です。

・ショック症状
血圧低下、体温の低下、意識障害などが認められ、重症の場合、命にも関わります。

・過敏症
発熱・発汗・寒気、ふらふら感・しびれ、呼吸困難、かゆみ・発疹・紅潮、粘膜部分周囲(口や目)の腫れ、意識障害が見られるケースです。

膝にヒアルロン酸注射をした日の入浴の注意点

ヒアルロン酸注射をした当日は、お風呂に入ってもかまいませんし、シャワーを浴びてもOKです。ただし体を洗う際に、強くこすったりするようなことはしてはいけません。

ヒアルロン酸注射の副作用で恐ろしいのは感染症ですが、感染症は注射をした後の針穴から細菌が入ることで発生するわけではありません。

そうではなく、針を刺すときに皮膚上の細菌が針で関節内に押し込まれることで発生します。シャワーの際に体を強くこすると、細菌が関節内に入り込む恐れがあるので、避けてください。

ヒアルロン酸注射にかかる料金と回数目安

"ヒアルロン酸注射にかかる料金と回数目安”
以下では、ヒアルロン酸注射にかかる料金・回数の目安をご紹介します。また、保険の適用状況も併せて確認しておきましょう。

ヒアルロン酸注射にかかる料金目安

膝の痛みを緩和する目的のヒアルロン酸注射は、整形外科で受けられます。変形性膝関節症の場合、ヒアルロン酸の両膝への注射は初診料・レントゲン撮影料・シップ費用込みで3,300円程度です(3割負担の場合)。

1週間ごとに連続して5回注射するのが現在の標準的な治療法。両膝への注射代がおよそ1,280円/回として、注射代だけならここまでで6,400円です。
次の段階では2週間に1回注射を5回~10回続け、痛みが取れない場合は週1回に頻度を戻すなどし、3~4か月ほど様子を見て効果を観察します。

ヒアルロン酸注射は保険適用

ヒアルロン酸は、膝や肩の関節痛に関して、科学的データに基づき有効性が立証されています。そのため、関節内への注射投与に関しては、膝関節と肩関節は保険適用が認められています。

ただし、股関節の治療は保険適用外です。

ヒアルロン酸の経口摂取の有効性は、現在のところ科学的根拠がなく、有効性は立証されていないので保険適用はありません。

同様に、サプリメントとして販売されているものも、科学的データとして有効性が認められていないため、保険適用外です。

現在保険適用が認められていない治療法・治療薬であっても、将来的に科学的有効性が立証されれば、厚労省が薬として認める可能性はゼロではありません。

ヒアルロン酸注射の回数目安

ヒアルロン酸注射は、現在1週間ごとに連続5回注射が標準的な治療法です。重い副作用は少ないですが、注射した部位が少し痛むことが多いようです。

5回程度継続注射で効果を判定し、必要と判断された場合、2~4週に1回の注射を5~10回続け、それで痛みに改善がない場合、週1回に戻すなどして3~4か月程度様子を見ます。

副作用が少ないこともあり、効果があると実感される方は、連続5回注射した後も、一定の間隔で引き続き注射を受ける方が多いようです。

ヒアルロン酸注射は、残念ながら重症の膝痛には効果が期待できません。しかし、一般的な膝痛であれば、以下のような効果が期待できます。

痛みをやわらげる
膝関節の炎症をおさえる
膝の動きを良くする
膝軟骨の変形・すり減りをおさえる

ヒアルロン酸はもともと人間が身体に持っている成分ということもあり、注射による副作用は少ないです。しかし、まれではありますが、感染症・関節内出血といった重篤な副作用が起こることがあります。

効果が得られないのに注射を受け続けるのはおすすめできません。また、注射当日の入浴・シャワーは問題ありませんが、感染症予防の観点から、強くこするような洗い方は厳禁です。

膝通の場合、ヒアルロン酸注射は保険が適用されます。料金・回数の目安、効果の程度を考慮しながら、運動療法など他の両方と併用して治療を受けることが大切です。

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