ボトックス注射後にマッサージは厳禁!絶対にしてはいけない3つの理由

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日: 2020/02/21 更新日: 2022/06/18

「ボトックス注射が効きすぎた」
「マッサージを受けてしまった」
こんなことでお悩みではありませんか?

結論から申しますと、ボトックス注射注射後にマッサージは絶対にしてはいけません。
安易にボトックス注射の後にエステでマッサージを受けたり、自分で行うと施術効果が薄くなるだけではなく、
薬剤が他の部位に広がって思わぬ事態を招いてしまいます。

この記事ではボトックス注射後にマッサージは厳禁!絶対にしてはいけない3つの理由について説明します。

この記事のポイント
  • ボトックス注射後にマッサージをしてはいけない
  • ボトックス注射後に気を付けること

ボトックス注射で失敗した、想像と違って効きすぎた時にマッサージをすれば効果が薄くなって改善されるなどの、うわさが出回っていますが、
間違っています。
ボトックス注射後にマッサージをするとリスクが伴います。
この記事を読めばなぜボトックス注射後にマッサージをしてはいけないかがわかるはずです。
ぜひご参考ください。



ボトックス注射後にマッサージが厳禁な3つの理由

マッサージをしてはいけない理由
ボトックス注射後にマッサージをしてはいけない理由は以下の3つです。

マッサージをしてはいけない理由
  • 効果を発揮できない
  • 施術部位以外に製剤が広がる
  • 内出血がでる可能性がある

ボトックス注射の効果を最大限に引き出すためにも、リスクを避けるためにも必ず守ってください。

効果を発揮できない

ボトックス注射は、しわ取りなど悩んでいる部位に打って、その部位の筋肉の動きを抑えます。
ボツリヌストキシンは熱を加えると変性してしまう特徴があります。
なので、マッサージ等で体が温まるとボトックス注射の効果が発揮できなくなります。
同様の理由から、激しい運動や長時間の入浴、飲酒も最低でも1週間は控えたほうがいいでしょう。

施術部位以外に製剤が広がる

ボトックス注射の施術後にマッサージを行うことで、製剤が施術箇所以外に広がってしまし、効果が散乱する可能性があります。
あるクリニックで額のしわを取るための注射をしたのち、フェイシャルマッサージを受けたために、まぶたを上げる筋肉に拡散して、まぶたが上がらなくなったという事例があります。
このような場合、効果がなくなるまでのあいだ(3~6カ月)は修正することは難しいといわれています。

内出血がでる可能性がある

ボトックス注射に限らず、針を刺す治療に共通していますが、注射部位をこすってしまうと、内出血を起こす可能性があります。
なので、マッサージはしてはいけません。

せっかく受けた施術を無駄にする行動は避けましょう。

ボトックス注射で期待できる美容効果とは

期待できる美容効果とは
ボトックス注射は、ボツリヌス菌が持つA型ボツリヌス毒素を抽出して毒性を取り除いたボトックス製剤を注射する治療法です。
日本では1996年に米国のアラガン社が厚生労働省の認可を受けています。
承認を受ける条件として、リスク管理や温度管理、使用医師は講習・実技セミナー参加医師に限るなど厳しい条件をクリアしているのが特徴です。
ボトックス注射は元々、眼瞼痙攣や顔面痙攣などの筋肉の痙攣が原因で起こる病気を、ボトックス製剤の神経麻痺成分で筋肉の動きを抑えることにより治療する用途に使われていました。

しかし、筋肉の活動を抑えるという効果から、ふくらはぎの筋肉に注射することで、筋肉の運動量を下げてふくらはぎを細くなるようにしたり、しわを作る表情筋を抑制することでしわをできにくくしたりといった、美容整形の分野でも用いられるようになりました。
現在美容効果として多くのクリニックがメニューにしているのは、小顔効果、しわ取り効果、ふくらはぎを細くする効果、発汗を抑える効果などです。
そのほかに、肌のハリやきめを整える効果もあるといわれています。

気をつけたいのは、日本で認可されているのはアラガン社のボトックス製剤だけなのですが、美容クリニックでは海外で使われている他社のボトックス製剤を使っているところもあります。
これらの製剤には、アラガン社が行なっているような厳しい管理は期待できないとされています。
また、ボトックス注射による治療を行なう医師は、施術する部位の筋肉の働きについて精通している必要があります。
アラガン社が認定する施術資格を持った医師がいるクリニックを選びましょう。
銀座禅クリニックではアラガン認定医師が施術を行います。

日本は世界3位の美容整形・医療大国!ボトックス施術数は?

日本は世界3位の美容整形・医療大国!ボトックス施術数は?

日本では「親からもらった体に傷をつけてはいけない」という風潮があるため、美容整形に対する拒否感のようなものがありますが、実際に数字を見ると、国際美容外科学会が2016年に発表したレポートでは2016年に美容処置が行なわれた国のトップ3は1位アメリカ、2位ブラジル、3位日本となっており、日本は世界3位の美容整形・医療大国となっています。
特徴としては、外科手術を含まない施術数が全体の85%を占め、世界平均の56%をかなり上回っています。

参照:国際美容外科学会(The International Society of Aesthetic Plastic Surgeons、略称「ISAPS」)

また、世界の美容整形は体のさまざまな部位が対象になっているのに対して、日本では顔と頭部の治療が92%と集中しています。
特にまぶたに関する治療が全体の6割を占め、二重まぶたに対するこだわりの大きさも見せています。
日本が美容整形・医療大国になったのは、美容整形でメスや手術を伴わない、注射やレーザー治療などを「プチ整形」と呼び、それほど大きな治療ではなく気軽に受けられるイメージがついたのが要因といわれています。

つまり「親からもらった体に傷をつけてはいけないけど、体に傷をつけないのは大丈夫」という考え方に変わってきたということなのでしょう。
美容医療の技術が進歩し、手術をしなくても多くの要望に応えることができるようになったのも理由のひとつと考えられます。
2019年2月に日本美容外科学会が発表した2017年の美容医療の施術数の調査では、非外科的治療(1,625,391件)の2割弱がボトックスとなっています。
1年でおよそ30万件のボトックス施術が行なわれたことになります。
非外科的治療のなかでは、脱毛に次いで2位となっており、人気の高さがわかります。

ボトックス注射が人気の理由とは?

ボトックス注射が人気の理由とは?
ボトックス注射が人気の理由は、施術時間が約10分と短いこと、メスや麻酔を使わない「プチ整形」なこと、数カ月で効果が消えるためやり直しがきくことなどが挙げられます。
また、ダウンタイム(施術してから回復するまでの期間)が少なく、1週間ほど(小顔は3~4週間ほど)で効果が現れることも人気の理由と考えられます。
ただし、数カ月で効果が消えるのは、定期的に施術を受けないといけないということになり、デメリットでもあります。
日本では「美容整形で大きなリスクはとりたくない」という考え方が主流なため、たとえ定期的に施術する必要があっても、やり直しがきくメリットのほうが大きいのでしょう。

また、ボトックス注射はアメリカでも人気があり、2017年には施術数が150万件を超えています。
ノースウェスタン大学の調査によると、人気の理由は美容のほかに「幸福感や自信の強化など心理面でのプラス効果のため」という人の割合が70%近くありました。
また、約半数の人が「健康のため」と答えています。
日本でも将来はこのような理由でボトックス注射を受けるようになるのかもしれません。

参照:なぜ美容整形手術を受けるのか、初の前向き観察研究

いつからマッサージできるかは医師に相談を

医師に相談を
ボトックス注射は打つ部位によって定着期間や効果が現れるまでの期間が異なるので、いつからマッサージできるかは施術をした医師に確認しましょう。
アラガン社の日本における公式サイトには「治療から約2週間後に、医療施設で治療効果のチェックを受けてください。
また、何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご連絡ください。」と書かれています。
マッサージについては、施術を受けたところで治療効果のチェックを受けるときに聞いてもよいでしょう。
もし、何か違和感があればすぐにでも医師に連絡したほうがよいです。
せっかく受けた施術の効果を無駄にしないためにも、施術した医師とのコミュニケーションをしっかり取りましょう。