唇に入れたヒアルロン酸は溶解できる?施術内容まで詳しく解説

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/12/04 更新日:2020/12/03

唇は顔のパーツの中でも目に付きやすく、感情を表現する部分であるため、印象に残りやすいものです。
そんな唇をより魅力的にするためにヒアルロン酸注入をしたけれど、自分の理想通りにいかずがっかりした思いをしている人は少なくありません。
しかしヒアルロン酸注入は「溶解」をすることでやり直しがきくことを知っているでしょうか。
ここでは、溶解に関する解説と施術に当たって知っておきたい知識を紹介します。

ヒアルロン酸施術とは

ヒアルロン酸施術とは
魅力的な唇は印象に残るものです。
魅力的な唇を手に入れるためとはいえメスを入れるのは抵抗があっても、ヒアルロン酸注入であればハードルが下がるという人は少なくないでしょう。
いまや美容整形の分野で一般的ともなっているヒアルロン酸注入ですが、具体的にはどういった施術なのでしょうか。
まずはヒアルロン酸について基本的な説明をします。

唇のヒアルロン酸注入とは

化粧水や保湿クリームなど、美容に関する商品で耳にすることの多いヒアルロン酸は、肌に良い効果をもたらしてくれるもの、というイメージを持っている人も多いでしょう。
唇のヒアルロン酸注入とは、ヒアルロン酸によって唇のボリュームアップやハリつやの向上を目指すものです。
唇は上唇と下唇という分け方をしますが、解剖学的には唇の周囲の縁に当たる「白唇(はくしん)」と一般的に唇と呼ばれる部分に該当する「赤唇(せきしん)」に分けられます。

ヒアルロン酸の注入は注入場所を選ぶことが可能であり、上唇だけ、下唇だけといった区別だけでなく、白唇、赤唇それぞれへの注入によって理想の形に対応できるのが魅力です。
デザインや注入の幅も広く、ひとりひとりの希望に合った施術が可能です。
ヒアルロン酸の注入によって唇の形だけでなくシワやたるみにも効果が期待できるため、加齢によってしぼんだ唇も弾力のある唇になり、シルエットを美しく見せることができるでしょう。

ヒアルロン酸注入のメリット

唇へのヒアルロン酸注入のメリットは、気軽に施術ができることでしょう。
ヒアルロン酸注入はプチ整形の1つに数えられますが、プチ整形のメリットは整形と言えるほど効果が期待できるにも関わらず、そのハードルが低い点が挙げられます。
整形というとメスを使ったり、オリジナルからかけ離れたものに変えてしまうというイメージを持っている人も多いでしょう。
実際に整形ではそうした劇的な変化を期待できるものもあり、金銭的にも精神的にも大きな決断が必要なものであるといえます。

一方プチ整形は、整形ほど大がかりな手術や費用は不要でありながら、プチ整形後にははっきりと変化が感じられるものです。
まずはお試しに、と気軽に試せるのが魅力でしょう。
中でもヒアルロン酸注入は、もともとヒアルロン酸という人間の身体にある成分の1つであること、さらに注射という手術に比べるとハードルの低い施術であること、さらに即効性があり、1回の施術で効果を感じられることといった理由から人気を集めています。

ヒアルロン酸特有のメリットとしては他にも、理想の唇を作ることができることが挙げられます。
施術前にはカウンセリングを行い、どういった唇にするのか注入部位を細かく決めていくため、理想の唇も手に入りやすいでしょう。
また、唇は年齢を感じさせやすい部分でもあり、ヒアルロン酸注入によってエイジングケアにも効果が期待できます。
加齢によって下がりがちな口角を上げたり、ぼやけがちな輪郭をくっきりさせたり、縦じわを目立たなくさせたりなど、その効果は幅広いのが魅力です。

整形は失敗した際のデメリットが大きいのが不安、という人も少なくありません。
整形を決断して施術したにも関わらず、理想とは違っていたという結果を恐れるのは当然です。
ヒアルロン酸注入では、やり直しが可能であるという点が最大のメリットといっても良いでしょう。
一度入れたヒアルロン酸を溶解してやり直すことが可能なため、失敗を恐れずに納得のいく唇に仕上げることが可能です。

こんな人におすすめ

ヒアルロン酸注入がおすすめな人は、気軽に整形をしてみたい人です。
整形するまでの決断はできないけれど、自分を変えてみたいと思っている人におすすめでしょう。
具体的には、痛みが少なく唇を形成したい人やメスを使いたくない人に最適です。
ヒアルロン酸注入は専用の注射器で行うため、痛みは注射針で刺される程度のものです。
メスは使用しないため皮膚を切開することもなく、傷にもなりません。
ヒアルロン酸はおよそ半年から1年かけて徐々に体内に吸収されていくため、定期的に注入するのが効果的です。
しかし、1回の施術でやめるなど途中で中止したとしてもダメージは全くありません。
体内に異物を入れるのが不安、という人も安心できるでしょう。

人気のアヒル口やぽってりとしたセクシー系の唇などにもできるため、唇を厚くしたい、可愛くしたいといった理想の唇の形がある人にも適しています。
唇だけでなく、顔全体を踏まえた美しさにこだわる人もいるでしょう。
顔の美しさ、特に横から見た顔の美しさの指標としてEラインが挙げられますが、そのEラインでは唇の形も重要なポイントです。
Eラインは、顔を横から見た際に鼻の先端と顎の先端を結んだラインのことであり、このEラインの中に唇が収まるのが美しい横顔だと言われています。
唇は正面から見た形だけが全てではなく、横から見た美しさも大切なのです。
美しいEラインには美しい唇が不可欠なため、キレイな横顔を手に入れたい人にも唇へのヒアルロン酸注入はおすすめです。

また、メリハリと立体感のある唇が欲しい人にもおすすめでしょう。
日々のスキンケアやメイクでハリやつや、立体感は出せますが、それでも限界はあります。
特に唇は加齢とともにしぼんでいきやすい部位のため、スキンケアやメイクで時間や費用をかけるよりも唇そのものを理想の形に変えることで、自信へと繋がるでしょう。
ヒアルロン酸の水分保持効果により、みずみずしく弾力のある唇を手に入れられます。
最後におすすめする人は、既に施術で注入したヒアルロン酸を修正・溶解したい人です。
キレイになるためにヒアルロン酸注入したのに思うような唇にならなかった、と落ち込む人も少なからず存在します。
注入したヒアルロン酸はいずれ体内に吸収されるとはいえ、それまでのおよそ半年から1年の間我慢するのは辛いでしょう。

さらに粗悪なヒアルロン酸製剤を使用した場合、何年にもわたってしこりが残る可能性もあります。
注入したヒアルロン酸はヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼという酵素を注入することで分解、除去し元の状態に戻せます。
その後、改めてヒアルロン酸を注入して修正することが可能です。
万が一失敗した際も元の状態に戻せる方法があることで、安心して施術を受けられるでしょう。

知っておきたい!人気の唇の形と形成方法

知っておきたい!人気の唇の形と形成方法
魅力的な唇とはどういったものを思い浮かべるでしょうか。
ぽってりとハリがあって色気のある唇、つやがあってぷるぷるした唇、口角が上がって常に微笑んでいるような唇、ふっくらと柔らかそうで思わず触れてみたくなる唇など、さまざまに思い描けるでしょう。
ここからは、人気の唇の形と、ヒアルロン酸をどこに注入すれば良いかなどの具体的な形成方法について紹介します。

過去にヒアルロン酸注入の施術経験があり溶解をしたい人は特に、自分の理想の唇を手に入れるために、事前にどういった形成方法なのかを十分に把握しておくことが大切でしょう。
しこりや凸凹が残ってしまったという場合にはヒアルロン酸製剤が粗悪であったなど、製剤自体が原因であることが考えられますが、仕上がりに納得いかなかった場合は、形成方法が間違っていた可能性が高いため、どの部位に注入する必要があるのか知っておくことが重要です。

アヒル口系

アヒル口は、口角が上がり「可愛らしさ」や「セクシーさ」を演出できる唇です。
意識していなくても微笑んでいるように見え、口元が微笑んでいるだけでも雰囲気が柔らかく見えるため、相手に与える印象や写真写りが良くなります。
ぽってりとした唇は色気も感じさせ、思わず触れたくなるような魅力を持っています。
そんなアヒル口系の唇にするには、柔らかいヒアルロン酸を使用しましょう。
具体的な注入場所としては、左右口角部分を中心に注入します。
口角を上げるための注入と同時に、口角より中心に向かうラインで下向きに下げるように注入することも重要です。

可愛い系

可愛い系の唇は、ぷっくりとした丸みを帯びた唇です。
唇の真ん中部分に厚みがあり、立体感があるのが魅力でしょう。
可愛い系の唇にするために、2つのポイントが重要です。
まず、丸みを作ることです。
中央部に丸みを持たせることで唇が小さく可愛らしく見えます。
そのため、ヒアルロン酸は真ん中部分にのみ注入します。
2つめのポイントは、Eラインを意識することです。
Eラインは横顔の美しさの指標であり、唇の形成にはEラインを抜きにはできません。
Eラインを意識して上唇を少し前に出すことがポイントです。
具体的には上唇の下部分、中央寄り2か所に柔らかいヒアルロン酸を注入します。
こうすることでEラインが整い、横顔美人になるだけでなく、陰影がつくことで小顔効果も生まれます。

セクシー系

セクシー系はぽってりとした厚みのある唇が魅力です。
ハリと艶、さらにボリュームがあるのが特徴でしょう。
思わず唇に視線が吸い寄せられてしまう立体的で魅力的な唇が多いセクシー系ですが、形成法としては唇を厚くすることが何よりも重要です。
上唇と下唇の両方を厚くするか、または上唇のみ厚くすることでセクシーに見えます。
上唇と下唇両方を厚くするのであれば両方にヒアルロン酸を注入し、上唇のみを厚くする場合は下唇とのバランスを見ながら上のみに注入しましょう。
注入しすぎて腫れぼったいだけの唇になっては見栄えも良くないため、バランスは重要です。

王道系

王道系の唇は、メリハリのある唇です。
ふっくらと膨らんでいる唇の中心部分と口角にいくにつれてきゅっと締まっている部分があり、主張しすぎることなくバランスの取れた美しさが特徴でしょう。
メリハリのある唇にするためには、唇の山の部分(キューピットボウ)を作ることが重要です。
キューピットボウとは、天使の弓ともいい、上唇中心部の2つの山のことです。

キューピットボウは唇の中でも一番突き出している部分であり、この部分がみずみずしくふっくらしていることで魅力的な唇になります。
このキューピットボウをつくるには、山と谷になる部分のみヒアルロン酸を注入しましょう。
メリハリをつけたければ、上唇のくちばしのような突起部分を盛り上げる方法もあります。
上唇の真ん中のみにヒアルロン酸を注入することでメリハリがつくでしょう。

ダウンタイムと術後経過について

ダウンタイムと術後経過について
ダウンタイムは美容整形用語で、施術後回復するまでの期間のことです。
美容整形では施術後に腫れや赤み、アザやむくみなどが残ることが少なくなく、日常の活動に差し障りがあるケースもあります。
ヒアルロン酸注入もプチ整形のため、ダウンタイムがあります。
ただし個人差も大きいため、日々経過を欠かさずチェックすることが大切です。

ダウンタイム

ヒアルロン酸注入した際のダウンタイムは、腫れや赤みに関しては約2~3日間程度、内出血は1~2週間程度で消えるでしょう。
内出血に関しては、針の先端が丸くなった内出血が起こりにくい器具もあります。
ヒアルロン酸は体内に存在するもののため人体に安全な成分ではあるものの、ごくまれにヒアルロン酸アレルギーの人がいます。

術後経過

ヒアルロン酸注入施術後の経過は、注入してから2~3日後に患部が注入直後より大きくなります。
注入する量が少なければ吸収も早く持続期間は短いですが、一度にたくさんの量を注入すると持続期間が長くなる傾向があります。
またヒアルロン酸の種類によって持続期間は異なり、数か月~2年程度で分解・吸収されるでしょう。
唇の硬さがなじんで気にならなくなった状態になると、注入した部位が完成したことになります。
完成までにはおよそ数週間かかるでしょう。
ヒアルロン酸注入によって起こるトラブルとしては、まれにアレルギーやしびれ、希望通りの形に仕上がらない、左右差が出る、注入部が凸凹になる、感染、皮膚の壊死などが挙げられます。

みんなが気になる疑問点を解消!

.みんなが気になる疑問点を解消!
ヒアルロン酸は人体に安全であり効果もすぐに実感できるとはいえ、不安に思う点もあるでしょう。
ヒアルロン酸注入でよくある疑問点としてまず挙げられるのが、施術を人に気付かれずに受けられるのかではないでしょうか。
人から「変わった」と思われたいものの、はっきりと「施術を受けた」と気付かれるのは避けたいものでしょう。
ヒアルロン酸注入は施術時間も短く腫れもほとんどありません。
ダウンタイムも短いため、人に気付かれることなく受けられる可能性は高いでしょう。
また、痛みを心配する人も少なくありません。
注射器で注入するため、針を刺す痛みは感じます。
不安な場合は麻酔を使うことも可能です。

仕上がりが心配という声も少なくありません。
不自然な仕上がりではかえって目立ってしまいます。
ヒアルロン酸注入では必要な分だけ注入することができるため、自然な仕上がりが叶えられます。
副作用を心配する人もいるでしょう。
施術後2~3日間程は腫れや内出血が起こる可能性があるものの、自然に消えていきます。
どのくらいの期間効果が持続するのかも気になる点でしょう。
ヒアルロン酸の種類によって効果は異なりますが、およそ1年間は効果が持続するものが多いです。
ヒアルロン酸の種類は、それぞれの施術や費用、希望の持続期間などの好みに合わせて決めます。

自分にぴったりの唇を形成しよう!

自分にぴったりの唇を形成しよう!
この記事では、ヒアルロン酸注入による唇形成の基本と溶解について紹介しました。
溶解をして再度理想の形に作り直すには、カウンセリングの際に自分の希望をしっかり伝えることが大切です。
同時に、丁寧にカウンセリングしてくれるクリニックを選ぶのも重要でしょう。
この記事を参考にして、理想の唇を手に入れてください。