ヒアルロン酸で綺麗な口角の唇に!知っておきたい知識

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/12/11 更新日:2020/12/17

美容整形手術のうち、所要時間がわずか数分のお手軽さを誇るのがヒアルロン酸の注入です。
唇にヒアルロン酸を注入することで、自分の好きな形に唇をデザインすることができます。
この記事では、ヒアルロン酸注入でできるおすすめの唇のデザイン一覧を紹介します。
施術前にこの記事を読んで、自分だけの理想の唇を目指してみましょう。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸とは?
まずは、ヒアルロン酸注入で使用されるヒアルロン酸について解説します。
ヒアルロン酸がどのようなものか、施術の前にしっかりと知識を蓄えておきましょう。

ヒアルロン酸ってなに?

ヒアルロン酸は、人体の真皮層や関節などに存在する保水力の高い成分で、肌の潤いやハリを保つ上で重要な要素です。
もともと人体に存在する成分であり、時間が経過すると徐々に体内に吸収されるため、注入することによる悪影響はありません。
また、ヒアルロン酸の注入はメスによる切開を伴わず、短時間で済む上に施術の跡も残りません。
このことから、ヒアルロン酸注入は即効性が高く安全な施術法です。
ただし、体内に吸収される特性のために、効果は永続的なものではありません。
より長い効果を期待する場合は、定期的な注入を行う必要がある点に注意が必要です。

ヒアルロン酸を注入できる部位

ヒアルロン酸が注入できる部位はいろいろあります。
目元に注入すれば、目の上にくぼみ、目の下に涙袋を作ることができるほか、目の下のたるみやクマを取ることができます。
額や眉間に注入すれば、横しわを取ったり額に丸みを持たせて優しい印象にしたりすることができるほか、眉間の縦皺を取ることができるのです。

また、年を取ると年齢が出やすい場所として、こめかみやほほ、口元が上げられます。
ここにヒアルロン酸を注入すれば、こめかみをふっくらとさせたりほほにでる溝(通称、ゴルゴライン)をとったりすることができるでしょう。
また、頬のタルミをとり、きゅっと上げる効果もあるのです。
口元にヒアルロン酸を注入すれば、口角をあげ、口元のシワや法令線を消すことができます。

唇にヒアルロン酸を注入すれば、ふっくらと張りを持たせ形を整えることができるほか、加齢によって生じた縦しわを消すこともできます。
そして、顎やフェイスラインにヒアルロン酸を入れれば、顎を尖らせたり前に出させたりできるほか、タルミやしわを取り、スッキリとしたフェイスラインを作ることができるのです。

ヒアルロン酸を注入できる部位

ヒアルロン酸は、顔の様々な部位に注入することで美容整形を行うことができます。
額に注入すると、老けた印象を与えてしまう額の横ジワを解消することが可能です。
また、顎に注入して、フラットな顎のラインを尖らせることで、シャープな印象の輪郭を作り出します。
横顔の整形を行う場合は鼻に注入し、額から鼻にかけてのゆるやかなS字カーブを形成してシルエットを整えます。
他にも、段鼻や曲がった鼻の改善や、鼻を高くしたい場合にも鼻へのヒアルロン酸注入が有効です。

目元への注入では、涙袋を作ることができます。
涙袋とは、目の下にある膨らみです。
この涙袋が大きいと、可愛らしく目がぱっちりとしている印象を与えます。
目の下のたるみやクマを消して、生き生きとした顔立ちを取り戻すことも可能です。
老けた印象を与えてしまうほうれい線やこけた頬、頬の中央に発生するゴルゴラインなどは、口元や頬にヒアルロン酸を注入して解消することで、若々しさを取り戻します。
頬と同様に、こけてしまうことで顔全体に老けた印象を与えてしまう部位がこめかみです。
ここもヒアルロン酸を注入して膨らませることで、若い印象の顔を作ることができます。

唇にヒアルロン酸を注入する場合は、唇に厚みを持たせてふっくらさせたり、アヒル口や富士山唇などの形状に整える目的で行われます。
ヒアルロン酸に真皮層の保湿効果があることを利用して、萎んでしまった唇に潤いを取り戻すために注入することも可能です。
さらに、クリニックによってはたるんだ口角や頬を引き締めるリフトアップを行うために、ヒアルロン酸注入が用いられる場合もあります。

主なヒアルロン酸の種類

注入に用いられるヒアルロン酸は、多種多様な製品が存在し、注入部位や目的に応じて使い分けます。
代表的な製品としては、まずジュビダームが挙げられます。
ボトックスを手掛けるアラガン社から発売されている製品で、アレルギー反応の低い成分のみで構成されている安全性や注入箇所が目立たず自然な仕上がりになる点が評価されています。
派生製品のジュビダームビスタは、適度な弾性による仕上がりの自然さをさらに追求するだけでなく、その凝集性の高さによって術後の効果を長持ちさせるという特徴があります。

リデンシティーは、デリケートな皮膚に対する注入に特化して開発されたヒアルロン酸です。
注入後の腫れやむくみといったリスクを最小限に抑えつつ、柔らかさと形状の維持を両立させています。
他にも、アミノ酸やミネラルといった美容液に含まれている成分も配合され、皮膚に潤いを与えつつ、小じわなどの改善にも一役買っています。

形状の長期間の維持を最大の特徴としているのがクレヴィエルです。
ヒアルロン酸濃度が50mg/mlと高濃度かつ高密度で、一度注入すれば形が崩れることはほぼありません。
高濃度であるがために、時間経過による体組織への吸収が遅いのです。
一点に集中して注入を行う、鼻への注入の際に選ばれることが多いです。

実際にどの製品を使って注入するかは、注入方針を決定した後で、具体的な注入をどう行うか、診察の過程で決めていきます。
ヒアルロン酸注入を行う場合には、注入する製品の種類や分量などをスムーズに決定していくためにも、具体的に「どのようにしたいのか」という最終的な術後のイメージを事前にはっきりさせておきましょう。

ヒアルロン酸での唇形成がおすすめな人

ヒアルロン酸注入によって唇を形成する手法は、メスによる切開等を伴いません。
そのため、施術の際の痛みを少なくしたい人にとってはうってつけの施術方法です。
また、アヒル口や富士山唇など、理想の唇の形状のイメージができている人は、ヒアルロン酸注入によってお手軽にその理想を現実のものにすることが可能です。
もちろん、「唇を肉厚にしたい、めりはりのある唇を手に入れたい」といった漠然としたイメージのみを持っていても問題はありません。
医師と相談しながら、イメージを固めていくと良いでしょう。

鼻先から顎の先にかけたEラインを整える上でも、唇へのヒアルロン酸注入は有効な場合があります。
Eラインの上に唇の先端がつくかつかないかくらいが美しい横顔の条件と言われており、唇の先端をEライン上に乗せるための調整をヒアルロン酸注入によって行います。
また、過去の施術でヒアルロン酸注入を行った場合、時間が経過したことでヒアルロン酸が体内に吸収され、結果として効果が消えている場合があります。
その際には、再度施術を行う必要があります。
全てのヒアルロン酸が吸収される前に再注入を行うことで、施術時間や費用を抑えることができます。

タイプ別!唇の形カタログ

タイプ別!唇の形カタログ
ここでは、人気の高い唇の形状と形成方法について紹介します。
どのような唇にしたいかのイメージを行う際に参考にすると良いでしょう。

アヒル口

唇の先が突き出て、口角がキュッと上がっている形状の唇はアヒル口と呼ばれ、可愛らしい印象を与えます。
この唇を形成したい場合は、上唇の外側、犬歯付近の下部分にヒアルロン酸を注射します。
口角を上げて、微笑んでいるような印象を与える形に仕上げることで、可愛らしいアヒル口が出来上がります。
なお、この時に注入されるヒアルロン酸は柔らかいタイプのものが選ばれます。

可愛い系

唇の中央部に丸みを持たせることで、唇全体が小さく可愛らしい印象となります。
唇の中央部分にヒアルロン酸を注入して、丸く盛り上がった状態を作ることで、唇全体を小さくつぼめた形に整形することが可能です。
この時、Eラインを意識して上唇を前に出します。
ちょうど、鼻先と顎先を直線で結んだEライン上に上唇が触れるくらいの位置に調整するため、上唇の下部、中央寄りの2箇所に柔らかめのヒアルロン酸を注入します。
アヒル口の形成と違って口角は上がりませんが、アヒル口とはまた異なる印象の可愛らしさを表現可能です。

セクシー系

唇全体に厚みを持たせることで、情熱的でセクシーな印象を与えることができます。
厚みの与え方には、上唇のみに厚みを持たせる方法、下唇のみに厚みを持たせる方法、上下両方の唇に均等に厚みを持たせる方法の3通りが存在します。
顔全体のバランスや、施術前の上下の唇のサイズ感から、最適な方法を選ぶと良いでしょう。

上下両方に厚みを持たせる場合は、両方が均等に厚みを持つようにヒアルロン酸を注入します。
こうして形成された唇は全体的に厚みがあり、情熱的な印象です。
口を少し開けることで歯が少しだけ見える状態では、「さかな口」と呼ばれ、口元の扇情的な雰囲気に磨きがかかります。
一方、上唇のみに厚みを持たせる場合、下唇と比べて大きくなりすぎないように、上唇の真ん中のラインに絞って柔らかめのヒアルロン酸を注入します。
上唇が前に出すぎてしまうと、重みで口角が下がるほか、Eラインが崩れる恐れがあるため、慎重に量を決めていきましょう。

下唇への注入も同様に、上唇と比較して大きくなりすぎないように注意が必要です。
注入しすぎるとたらこ唇のようになってしまい、唇が腫れ上がったかのような不健康な印象を与える恐れがあります。
上唇とのバランスを考えて、下唇の中央部分を中心に注入を行い、セクシーな口元を目指していきましょう。

王道系

唇の山の部分は弓の形状に似ていることから俗に「キューピッドボウ」と呼ばれています。
この山の部分がはっきりしている唇は、メリハリがあり、美しい印象を見るものに与えるのです。
キューピットボウがはっきりしている唇は、別名を富士山唇と言います。
くっきりとラインを描くキューピットボウのシルエットが富士山に見えることが由来です。
くっきりとしたキューピッドボウの輪郭を作るために、山と谷が形成される場所に集中してヒアルロン酸を少量だけ注入します。
唇の厚さに関係なく、メリハリのついた唇を手に入れられるのがこの手法最大の特徴です。

また、唇の先端部分に、鳥のくちばしに似た盛り上げを作ることでも、メリハリが生まれます。
この部分をヒアルロン酸注入によって形成する場合は、上唇の中央の一点に絞ってヒアルロン酸をわずかに注入します。
量が多すぎると上唇が不自然に厚くなってしまうため、少量に絞り、美しくメリハリのついた唇に仕上げるのです。

実際の施術内容

実際の施術内容
ヒアルロン酸の注入は、針を肌に直接注射する形で行われます。
基本的に麻酔を施してから注入を行うため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
施術に要する時間は5分から10分です。
術後、3日間に渡って注入箇所を中心に腫れや赤み、痛みが出ますが、日数を経るごとに症状は収まります。
注射によって内出血を起こし、痣になってしまった場合も、1週間から2週間程度で消えます。
内出血を起こしにくい、針の先端が丸くなった器具もあるため、施術前に確認しておくと良いでしょう。
1000人のうち5人の割合でヒアルロン酸アレルギーを持つ人の存在が確認されています。
アレルギーの場合は、皮下出血を引き起こしたり、腫れがなかなか引かないという症状が現れますが、2週間で収まります。

術後、ヒアルロン酸注入による効果はすぐに現れますが、2~3日が経過すると定着が進み、注入直後よりも膨らみが大きくなります。
ヒアルロン酸は数週間かけて完全に定着し、ヒアルロン酸を入れたことにより硬くなった唇の感覚がこの段階で無視できるものになります。
持続時間は使用したヒアルロン酸の種類によって異なりますが、短くて数ヶ月、長くて2年が経過すると分解されて体組織に吸収されるため、施術効果は永続的に続くものではないことに注意が必要です。
注入手術の結果、希望していた形状にならなかったり、注入部分が目立ってしまうなどのトラブルが発生した場合は、再度受診すると良いでしょう。
また、ヒアルロン酸の注入によってアレルギーを引き起こしたり、感染症にかかり、最悪の場合は皮膚が壊死してしまうケースも考えられるため、ヒアルロン酸の注入後に少しでも異変を感じたら、すぐに施術したクリニックに報告して適切な処置を受けましょう。

気になる疑問を解明!

気になる疑問を解明!
ここでは、ヒアルロン酸注入に際して疑問に感じやすい点について解説します。
まず、ヒアルロン酸注入の施術後、他人に手術をしたことに気づかれないかどうかという疑問ですが、施術時間が短く、手術跡も残らないこと、腫れも目立つほどのものではないことから、他人がひと目見て気づく程の痕跡は残りません。
ただし、心配ならば、念の為術後3日間ほどはマスクを着けて生活すると良いでしょう。

また、注射の痛みがどうしても苦手という人にとっても、施術を行う箇所の周辺に麻酔をかけた上で施術することができるため、痛みはほとんど感じることがありません。
麻酔は必ずかけるクリニックもあれば、オプションで麻酔の有無を決めるクリニックもあるため、事前に麻酔について確認を行うことを推奨します。

副作用があるかどうか、という疑問については、基本的に先述した腫れや痛み、内出血が最短2日程度、最大で2週間程度続きますが、それ以外の副作用はありません。
これらの症状は日数が経過するごとに自然に消えていくため、徐々に気にならなくなります。

口角の上がった素敵な唇を

口角の上がった素敵な唇をゲットしよう!
今回の記事では、ヒアルロン酸注入による唇形成で、どのような唇を作れるかを中心に記載しました。
ヒアルロン酸注入という手法は、ここで紹介した以外にも、様々な形状の唇を作ることができ、自由度が高いという利点があります。
この記事を参考に、自分だけの理想の唇を考えて、施術後のイメージをしっかりと固めてみてください。