【涙袋形成術】ヒアルロン酸施術は安全?腫れや痛みは?徹底解説

目は顔の印象を左右する大切なポイントとなるため、出来る限りキレイに整えたいという人も多いでしょう。
目元を可愛く演出するためには「涙袋」と呼ばれる部位に着目します。
しかし涙袋を形成する方法はいくつかあるので迷ってしまう、あるいは正しいやり方が分からずトラブルを招いてしまうのが怖いという声も少なくありません。
今回は涙袋を形成する方法を紹介すると共に、考えられるトラブルとその対処法をご紹介します。

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涙袋について

涙袋について
目元は顔の中でも特にデリケートで傷付きやすい部分です。
予期せぬトラブルを防ぐためには、自分の身体について正しい知識を身につけておく事が大切になります。
手を加える前に、まずは涙袋という部位についてしっかりと理解を深めておきましょう。

涙袋とはそもそも何なのか?

自分の下まぶたを触ってみると、下まつげの直下あたりが少し膨らんでいるのが分かるでしょうか。
この膨らんだ部分が涙袋と呼ばれる部位です。
他にも少し堅い名称で「涙堂(るいどう)」と呼ばれる事もあるので覚えておくと良いでしょう。
涙袋は目の周辺にある眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が発達して形成されており、そのほとんどが筋肉で構成されている部位です。
一般的に涙袋は人が笑顔になった瞬間にハッキリと形が浮かび上がると言われています。
つまり、涙袋は笑顔のような明るい表情を演出するのに適したポイントと言えるのです。

涙袋のメリット

キレイな涙袋を形成する事には様々なメリットが期待出来ます。
まず、ぷっくりと膨らんだ涙袋は目の全体像を大きく見せる効果があります。
これは涙袋が下まぶたを圧迫するような膨らみ方をせず、下方向にボリュームが出るためです。
涙袋の膨らみは目の周辺に光と陰のコントラストを作り出すので、立体的な目元を演出する事も出来ます。
これによって可愛らしさのある、優しい雰囲気の目元を手に入れる事が出来るのです。
また、涙袋は笑った時に強調される事は前述しましたが、普段の状態から涙袋が適度に膨らんでいるとそれだけでもにこやかな印象を相手に与えられます。
通常の状態で魅力的な涙袋が形成されていれば、それが強調される笑顔はより一層素敵なものになるでしょう。

涙袋の作り方

涙袋の作り方
涙袋がもたらすメリットを見て、自分にも魅力的な涙袋が欲しいと感じた人は多いのではないでしょうか。
涙袋は後天的に形を整える事が可能であり、セルフで形を作る事も美容クリニックで施術を受けて整形する事も出来ます。
ここではそれぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

セルフ

セルフで涙袋を作る場合、一般的に最も手軽と言われているのがメイクによる方法です。
涙袋メイクは手軽に顔を明るく見せるポピュラーな手法として知られており、専用の化粧品も市販されています。
この手法でポイントとなるのは「光と影を上手く付ける事」です。
用意するのはアイシャドウとブラシだけですが、アイシャドウは「肌色よりやや明るめの色」と「肌色よりやや暗めの色」の2種類を用意しましょう。

涙袋メイクを施すためには、まず自分の涙袋の位置を正しく把握する事が重要です。
鏡を見ながら涙袋の膨らみと頬の境目を確認してみてください。
自分の目元に涙袋が見当たらない場合は、涙袋を持っている有名人や身近な人の画像を参考にしてみましょう。
涙袋の位置を把握したら「肌よりやや暗め」のアイシャドウで涙袋と頬の境目に影を付けます。
この影はぼかしながら書くと自然に仕上がるので意識してみてください。
続いて「肌よりやや明るめ」のアイシャドウで膨らみを演出したい部分、概ね下まつ毛の真下辺りに光を書きます。
この光の部分はぼかさずにハッキリとラインを引くのがコツです。

涙袋はほとんど筋肉によって構成されているため、眼輪筋を鍛える事で膨らませる事が出来ます。
涙袋をピンポイントで鍛えるトレーニングは力加減を調節しながら10回程度ずつウィンクする方法、手を使わずに下まぶたを持ち上げて細目をキープする方法などがよく知られているものです。
また、眼輪筋全体を鍛えるトレーニングとしては視線を八の字や上下左右に動かす方法、5秒間強めに目を閉じた後に素早く開く方法などが知られています。
メイクの場合はすぐ見た目に効果が表れますが、筋力トレーニングは涙袋を根本的に鍛える方法なので効果を実感するまで継続する忍耐力が必要です。
少なくとも1ヶ月、出来れば3ヶ月程度のスパンを考えておきましょう。

なお、涙袋はマッサージによって作られる事もあります。
人差し指と中指の二本で涙袋を優しく持ち上げて、3秒間キープしたら元に戻しましょう。
この作業を涙袋の目頭側から目尻側にかけて3ブロック程度に分けて行う事で、涙袋の形成を促す事が可能です。
このマッサージはそのまま行っても効果が期待出来ますが、適量のワセリンを指に付けて行う事で肌のハリ・ツヤが向上するので時間に余裕のある方は実践してみてください。

施術

上記のように涙袋は自力で形成する事も出来ますが、基本的に効果が表れるまでにはある程度の期間が必要になります。
メイクに関しては即効性が期待出来ますが、実際に涙袋を膨らませる方法ではないという点には注意が必要と言えるでしょう。
出来るだけ早くキレイな形の涙袋を作りたいという方々には、当院のように医療行為の認可を受けた美容クリニックでの施術がおすすめです。
一般的に涙袋を形成する施術には「脂肪注入法」と「ヒアルロン酸注入法」の2つの種類があります。

脂肪注入法とは自分の二の腕やお腹周りから脂肪を吸引し、涙袋に注入して膨らませる手法です。
注入した脂肪の約4割が涙袋の中に定着します。
この方法は外部の成分ではなく自分の脂肪を利用して行うため、アレルギー反応を起こす可能性がほとんどないという安全性の高さがメリットです。
また、定着した脂肪は自然消滅する事が少ないので半永久的に施術後の涙袋をキープ出来ます。
注入した脂肪を取り除きたい場合は、専用の脂肪溶解注射が必要です。
ただし、脂肪注入法は定着させる脂肪量の調整が難しく、涙袋の大きさを細かく指定する事が出来ないというデメリットもあるので注意しましょう。

一方のヒアルロン酸注入法は費用・手軽さ・微調整のしやすさなどの観点から人気が高く、当院でもこの方法をおすすめしています。
ヒアルロン酸注入の施術時間は10分前後と短く、一般的なものであれば1本3万円前後から施術可能です。
長期間持続するタイプのヒアルロン酸も1本10万円程度で注入出来ます。
このように目的別にヒアルロン酸の種類を選択出来るというのもポイントです。

ヒアルロン酸注入の流れ

ヒアルロン酸注入の流れ
ヒアルロン酸注入を行う前には、必ず担当医によるカウンセリングを行っていますのでご安心ください。
施術によって期待出来る効果とリスクの説明、ご希望の仕上がり具合などをこの時点でしっかりとお互いに確認しましょう。
カウンセリングの結果、体質や施術内容に問題がなければ実際にヒアルロン酸を注入していきます。
片方の涙袋につき3~4箇所ずつ注射針を刺すのが一般的です。
目元へのヒアルロン酸注入には安全性に考慮した極細の針を使用しますが、痛みが不安な場合には先端が丸くなっている「マイクロカニューレ」と呼ばれる特殊な注射器を利用する事も出来ます。

ヒアルロン酸の注入量は通常片側に約0.3~0.5ccずつとなっています。
施術時間は片側約5分、全体で平均10分程度と言えるでしょう。
目立つ傷跡やダウンタイム(肌や筋肉が施術のダメージが回復するまでの時間)がほとんどないため、施術後は基本的にすぐにご帰宅・お出かけが可能です。
ただし予期せぬトラブルや副作用を防止する観点から、当院では施術後の激しい運動や過度の飲酒などを控えるようご案内しています。

施術後に起こりうる主なトラブルと対処法

施術後に起こりうる主なトラブルと対処法
涙袋へのヒアルロン酸注射のような医療美容の施術は、安全に細心の注意を払った状態で行っています。
しかし、体質やその日の体調などによってトラブルが発生してしまう可能性は0ではありません。
万が一トラブルが起きてしまった場合でも、事前に症状や対処方法を把握していれば冷静に対処する事が可能です。
ここからはヒアルロン酸注入の施術後に起こり得るトラブルの種類とその対処方法についてご紹介します。

アレルギー(腫れ)を起こす

ヒアルロン酸は元々体内でも生成される成分であるため身体との親和性が高く、アレルギー反応の可能性が低い安全な物質と言われています。
しかし万人に共通して安全という訳でもなく、体質によってはアレルギー反応を引き起こして目元が腫れたり赤みを帯びたりするケースがあるのです。
割合としては2000~3000人に1人なのでさほど頻度が高い訳ではありませんが、可能性として起こり得るものだという認識は持っておきましょう。

こうしたアレルギー症状はヒアルロン酸の注入から数日~2週間程度の期間内に発症するケースが多いです。
施術後にアレルギー反応が見られても慌てずに、まずは担当医にご相談ください。
対処法としては抗アレルギー剤の服用や通院しての点滴(ステロイド)などが選択肢となります。
また、ごく稀に皮膚が壊死するという症例が報告される事もあります。
この場合は皮膚の状態によって施すべき処置が異なるため、まずは通院してのカウンセリングと診察が必要です。

腫れ・赤み・痛みや熱感などの症状が長期間に渡り治らない場合、患部が化膿(感染)を起こしているケースも考えられるでしょう。
この場合は膿の進行を止めるため、涙袋へ注入したヒアルロン酸は分解注射で溶かす処置を施します。
症状が酷く進行しているケースでは切開手術も選択肢に入るので留意しておきましょう。

しびれが生じる

目元は神経や血管が集中している部位です。
ヒアルロン酸注入では注射器を用いて涙袋に針を刺す事になりますが、その際に注射針が神経に当たると施術後に目元がしびれたように感じる場合があります。
こうしたしびれの症状は自然な回復を待つのが最も効果的かつ安全です。
個人の体質や生活状況にもよりますが、一般的には1ヶ月~3ヶ月程度でしびれが収まります。
目元というデリケートな部位の麻痺感覚に恐怖感を覚える人も少なくありませんが、ヒアルロン酸注入後のしびれは特別な病気ではなく神経への接触による物理的要因である場合が多いです。
不安な場合は一度担当医へお気軽にご相談ください。

希望通りの形にならない、左右差が出る

ヒアルロン酸注入は微調整が比較的容易であるため、希望に沿った涙袋の形成がしやすい手法です。
ただし元々の皮膚面積や涙袋の形によってはヒアルロン酸の注入量を調節しても理想とした形にならない場合があります。
例えば「希望よりも膨らみが小さい」「希望よりも膨らみすぎた」「涙袋の膨らみにハリがなく下に広がってしまう」といったパターンが考えられるでしょう。
両目のバランスが異なる顔立ちの場合、左右の涙袋で異なった膨らみ方をするというケースも報告されています。
例え施術当日は涙袋が希望通りの形になっていたとしても、1~2週間の間で徐々に涙袋の大きさが変わる場合があるのです。

膨らみをさらに大きくしたい場合は追加のヒアルロン酸注入を、膨らみを小さくしたい場合はヒアルロン酸分解注射によって部分的あるいは全体的に大きさを調整します。
ヒアルロン酸分解注射の後にヒアルロン酸の追加注入を行う場合は3日以上のインターバルが必要になるのでご注意ください。
また、目元周りの皮膚はごく薄いため、注入したヒアルロン酸の形が浮き出て皮膚に凹凸が生じる事もあります。
放置しても1週間程度で自然に収まりますが、なるべく早く治したいようであれば優しくマッサージするとヒアルロン酸が馴染みやすくなるのでおすすめです。

知っておきたい!よくある質問集


最後に、なるべく不安を少なくしてカウンセリングや施術をスムーズに進めるためにもよくある質問をまとめてご紹介します。
やはり「ヒアルロン酸注入によって不自然な仕上がりになる?」というお問い合わせが多いですが、カウンセリングの結果を基に適量を注入すれば目元が不自然に膨らんでしまう事はありません。
また、ヒアルロン酸注入は担当医の技量によっても仕上がりが左右されますが、当院では経験豊富なスタッフが担当していますのでご安心ください。

「副作用はないの?」という質問もよく寄せられるもののひとつです。
ヒアルロン酸による副作用のリスクは0ではなく、今回ご紹介したようなトラブルが起きる可能性はあります。
特に施術後2~3日で起こる腫れや内出血などは涙袋へのヒアルロン酸注入の代表的な副作用です。
しかしこれらの副作用は珍しい事ではなく、後遺症や傷跡が残るといったリスクもほとんどありません。
1週間程度で自然に収まる場合が多いですが、心配な場合は遠慮なく担当医にご相談ください。

「ヒアルロン酸注入の効果はいつまで続くのか」に関しては、注入するヒアルロン酸の種類によって異なります。
一般的なタイプは6ヶ月前後、長期間タイプであれば1年半程度が目安だと考えてください。
「注入するヒアルロン酸の種類の決め方」については効果の持続時間・予算・施術プランなど様々な要素を加味して担当医が適切なものをおすすめしています。

ヒアルロン酸でぷっくりした涙袋を手に入れよう!

ヒアルロン酸でぷっくりした涙袋を手に入れよう!
本稿では涙袋の形成について、その方法やトラブル例などをご紹介しました。
今回ご紹介した中でもヒアルロン酸注入は人気があり、多くの人が利用している施術であると言えるでしょう。
基本的に安全性の高い方法ですが、リスクが0ではないという認識も重要です。
当院では安心して施術を受けられる環境を整えています。
信頼出来るクリニックでのヒアルロン酸注入を検討してみはいかがでしょうか。
本稿がその手助けになれば幸いです。