ボトックス注射でエラの張りを撃退したい!メカニズムや費用相場を徹底解説

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/08/11 更新日:2020/08/11

ボトックス注射はシワ治療だけでなくエラの張りを縮小できるとも聞きますが、注射だけで本当にそのような効果があるのか気になりますよね。
また、どのようなメカニズムで作用するのかも知りたいでしょう。
そこで、ボトックス注射に興味がある人のために、ボトックス注射とはどんなものか、費用の相場はどれぐらいかなどについて徹底的に解説しましょう。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射とは?
ボトックス注射はメスを使わないプチ整形の中で、一般的に最も認知度の高い施術の一つです。
では、ボトックス注射とはいったいどのような施術なのでしょう。

ボトックス注射ってどんなもの?

ボトックス注射は、食中毒の原因菌であるボツリヌス菌から抽出した「A型ボツリヌス毒素」というタンパク質が有効成分の薬剤を注入する施術です。
猛毒を原料として作られている薬剤ですが毒性はなく、体内に注入しても中毒を起こす危険性はありません。
A型ボツリヌス毒素には筋肉の動きを弛緩させる働きがあり、さまざまな施術に活用されています。
また、メスを使わないプチ整形の一種であり、注射だけなので施術時間も短く、1時間もかからずに完了します。
ダウンタイムもほとんど必要ないので、手軽に受けられる施術として人気です。

ボトックス注射はこんな悩みに使われる

ボトックス注射は筋肉を弛緩させる作用があることから、もともとは眼瞼や顔面痙攣などの治療に使用されていました。
その後、美容目的で使用することも認可されたため、表情筋によるシワの改善と予防、筋肉性のエラ縮小による小顔矯正、ふくらはぎの痩身、わきが・多汗症治療などに使用されています。

ボトックス注射で小顔になるわけ

ボトックス注射で小顔になるわけ
では、ボトックス注射をすることで小顔になるのは、どのようなメカニズムなのでしょう。

どうしてボトックス注射でエラが小さくなるの?

ボトックス注射を打つと神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌が抑えられ、脳から筋肉を動かす指令が出されなくなります。
そのため、注射した部位の筋肉の動きが緩慢になります。
エラには骨格性のものと筋肉性のものの2種類があり、ボトックス注射は筋肉性のエラに高い効果を発揮します。
筋肉性のエラにボトックス注射をすることで、エラの筋肉である咬筋の動きを弱め、筋肉繊維を委縮させていくのです。
咬筋が弱まると噛む力も弱まり筋肉の発達も抑えるため、エラが縮小してシャープなフェイスラインの小顔を手に入れることができます。
また、副次的な効果として咬筋の非弱化により奥歯を強くかみしめることもなくなり、歯ぎしりや食いしばりの改善もできます。

こんな悩みのある人に特におすすめ

ボトックス注射によるエラ縮小は、エラの張りをなくしシャープなフェイスラインになりたい人、傷を残さずに小顔になりたい人、角ばったホームベース型の輪郭をすっきりさせたい人におすすめの施術です。
そのほか、歯ぎしりや食いしばりで歯がすり減っている人が、歯を保護するために受けるのもおすすめです。

他の方法と比べた時のボトックス注射のメリット

他の方法と比べた時のボトックス注射のメリット
ボトックス注射の一番のメリットは、メスを使わないプチ整形で傷跡を残さずにコンプレックスが解消できることがあげられます。
注射だけの簡単な施術なので、施術時間が麻酔時間などを合わせ1時間かからないのも魅力です。
短時間で完了するので、仕事帰りや買い物のついでなどに受けることも可能です。
そして、施術後の腫れや痛みも少なく、ダウンタイムがほとんど必要ないのもメリットにあげられます。
施術当日は激しい運動や飲酒など血液の流れを良くする行動は避けなければなりませんが、それ以外に制限されることはほとんどなく、普段通りの生活が送れます。

また、シワに関しては表情の動きに合わせてできるシワを消すだけではなく、シワを作らないことで将来的にできる深いシワを予防できるメリットもあります。
シワが刻まれる前にボトックス注射を始めることで、10年後、20年後の顔に差をつけることができるでしょう。

ボトックス注射の費用相場

ボトックス注射は眼瞼や顔面痙攣治療など、医療目的の場合には保険が適用されますが、美容目的で受ける場合は基本的に保険は適用されません。
また、それぞれのクリニックにより料金設定も異なるうえ、注射する薬剤の種類、注入部位、注入量によっても変わります。
厚生労働省の認可を受けているアラガン社製のボトックスなど、認可薬は比較的高額な料金設定となりますが、非認可薬は料金が安い傾向があります。
ただ、安全面においては認可薬の信頼性が高く、非認可薬の中には不純物が混じっているものもあり効果の出方が不安定になることもあります。
安いからという理由で非認可薬を選ぶのは禁物です。

自由診療となるため料金設定はそれぞれのクリニックの裁量に任されていますが、施術部位によって料金相場があるため、相場から大きく外れていないのを目安にしてクリニック選びをすると良いでしょう。
部位別のボトックス注射の料金相場は、目尻や眉間、額のしわ治療が1部位8,000円から50,000円程度、エラの縮小(両側)が25,000円から100,000円程度、顔全体のたるみ改善が50,000円から100,000円程度、口元のたるみ・口角アップが10,000円から50,000円程度です。
さらに、年間保証などをつける場合は、保証料金がプラスされます。

効果が出るまでにどれくらいかかるの?

どれくらいの頻度で打てばいいの?
ボトックス注射は気軽に受けられる施術ですが、即効性があるのか気になるところです。
では、ボトックス注射の効果が出るまでにはどれぐらいの期間がかかり、効果はどれぐらい続くのでしょうか。

1回の注射でどれくらいの期間持つの?

ボトックス注射の効果が現れるまでの期間には個人差があり、部位によっても異なります。
シワ治療ではボトックス注射後2、3日で効果が現れ始め、安定した状態になるのは1週間から2週間後です。
エラ縮小やふくらはぎの痩身では、ボトックス注射の効果は2、3日で現れ始めるものの、フェイスラインがすっきりし、脚痩せを実感できるのは筋肉が萎縮してからなので、1ヶ月ほどかかります。
また、初めてのボトックス注射では体内に抗体ができていないため、再注入するよりも早く効果を時間できるでしょう。

どれくらいの頻度で打てばいいの?

ボトックス注射の効果を持続させるためには、定期的に再注射する必要があります。
ボトックス注射の効果の持続時間は部位によっても異なり、シワ治療の効果の持続期間は3ヶ月から4ヶ月、エラ縮小やふくらはぎ痩身の効果の持続期間は4ヶ月から6ヶ月が目安です。
理想的な状態をキープするためには、ボトックス注射の効果が切れるのに合わせ再注射するのがよいでしょう。
定期的な再注射を繰り返すことで効果の持続期間も少しずつ長くなっていくので、継続するほどに注射回数も少なくて済むようになります。
また、エラ縮小やふくらはぎ痩身の場合は、定期的に注射することで筋肉の発達力が衰えていくため、7回から8回注射を繰り返す半永久的に効果を持続できるようになるでしょう。

ただし、効果が切れる前に打たなければと早いペースで再注射をすると、体内にボツリヌストキシンに対する抗体ができ、効果が現れにくくなる可能性があります。
同じ場所に再注射する場合は、少なくとも2ヶ月以上の間隔を開けて再注入するようにしましょう。
効果を最大限に実感したい場合は、ボトックス注射の回数は年に2回程度に留めるのが無難です。

ボトックス注射の施術の流れ

ボトックス注射の施術の流れボトックス注射の施術の流れは、診察、準備、注入、注入後の4つのステップとなります。
診察では、医師とのカウンセリングでボトックス注射をどの場所に打ち、どれぐらいの量を注入するのかを決定します。
ボトックス注射に関する不安や疑問なども診察時に打ち明け、不安を解消してから施術を受けるようにしましょう。
準備では注射する部位を消毒したり、痛み予防のために麻酔クリームを塗布したりします。
準備にかかる時間は20分から30分程度です。
麻酔が効いてきたら注入となり、カウンセリングで決定した場所にボトックス注射を打ちます。
打つ範囲や注入量によっても異なりますが、15分から20分程度で完了します。

注入後は腫れを抑えるために10分程度冷却し、その後はすぐに帰宅できます。
注射時はメイクを落とした状態ですが、注入後はすぐにメイクができるのできちんと化粧直しをしてから家路につけます。

ボトックス注射にはリスクや副作用があるのか

ボトックス注射にはリスクや副作用があるのかボトックスは美容整形の中でも安全性の高い施術として知られていますが、リスクや副作用が皆無というわけではありません。
命にかかわるような重篤な副作用は報告されていませんが、マイナーな副作用はいくつかあります。
まず、最も起こりやすい副作用として注射部位の内出血があげられます。
注射した時に針が血管に触れ、皮膚内部で出血することで現れる症状です。
医師の注射技術にかかるところが大きいため、技術力の高い医師の施術を受ければほとんどの場合防ぐことができます。
ただし、施術後に触ったり、マッサージなどをして刺激を与えると内出血することもあるので気をつけましょう。

次に、エラにボトックス注射をした場合は、注入後2週間から3週間程すると口が開けにくい、噛みづらいなどの副作用が現れることがあります。
咬筋の力が弱まるため、慣れるまでは口を開けたり噛んだりするのに違和感を感じてしまうのです。
時間の経過とともに慣れていき、違和感を感じなくなります。
そして、ボトックス注射の効果が強く出すぎると、細かい発疹ができたり、筋肉が下がり頬やまぶたが下垂したり、顔がこわばったりするなどの副作用が現れることもあります。
時間が経過してボトックスの効果が薄れることで、自然に改善していきます。

そのほか、起こる可能性は少ないですが、ボトックス注射により筋肉に変化が起き通常とは異なるバランスとなり、思わぬ場所の筋肉に負担がかかり頭痛が起きることもあります。
数日にわたり頭痛が続くこともありますが、ほとんどの場合、時間とともに自然に解消されていきます。
また、ボトックス注射をすると筋肉が落ちて小顔になるものの、表面の皮が余りたるんで見えることもあります。

ボトックス注射のQ&A

ボトックス注射のQ&A
初めてボトックス注射を受ける際には、いろいろと不安に感じることも多いでしょう。
ここでは、ボトックス注射に関するよくある質問に回答していきます。

痛みはありますか?

ボトックス注射を打つ際の痛みに関しては、痛みを極力少なくするためにそれぞれのクリニックが対策を施しています。
対策としては、痛みを軽減するために極細の注射針を採用したり、麻酔クリームを塗布してから施術したりするのが一般的です。
麻酔クリームは美容クリームの中に10%程度の麻酔を混ぜたもので、施術前に塗ると肌が麻痺して痛みを感じません。
わきが・多汗症治療の場合は、麻酔クリームではなく注射麻酔が施されます。
麻酔クリームは施術費用に含まれていることもありますが、オプション料金が設定されていることもあるので事前に確認しておきましょう。

物を噛めなくなることはありませんか?

エラを小さくするために咬筋にボトックス注射を打つと、咬筋が虚弱化するため噛む力が弱まります。
そのため、ガムや硬いものを噛む時に通常よりも力が必要となり、あごが疲れやすくなることはあります。
ただ、いつもより食事をするのに時間がかかることはあっても、まったくものが噛めなくなることはありません。
咬筋へのボトックス注射は、美容目的だけでなく歯ぎしりや食いしばり治療のような医療目的でも使用されています。
噛めなくなるという致命的な副作用がある場合、医療目的で使用されることはないでしょう。
また、注射してすぐは噛むのに時間がかかったり、違和感を感じたりしても、時間が経つと慣れてきて普通に噛めるようになります。

妊娠中でもボトックス注射はできますか?

基本的に、妊娠中にボトックス注射はできません。
注射できないのはボトックスが胎児に何らかの悪影響を与えるという理由ではなく、研究が進んでおらず妊婦や胎児への影響がはっきり解明されていないからです。
そのため、正式に安全性が確かめられるまでは、妊娠中にボトックス注射を行わない方針がとられています。
また、ボトックス注射が乳児に与える影響も解明されておらず、母乳を介して乳児への影響が全くないと証明されるまでは、授乳中のボトックス注射も行わない方針となっています。

また、気をつけなければいけないのが妊活中の人です。
ボトックス注射が卵子や精子、受精卵に影響を与える可能性は少ないものの、研究によって完全に否定されたわけではありません。
妊活中の間は、ボトックス注射を受けるのは避けましょう。

ボトックス注射でシュッとした小顔に

ボトックス注射でシュッとした小顔にそもそも、顔痩せはダイエットで最も難しい部位の一つです。
ボトックス注射は内出血や発疹などのマイナーな副作用はあるものの、ダウンタイムも必要なく手軽に受けられる施術です。
また、施術時間も1時間ほどと短く、仕事帰りに受けることも可能です。
ボトックス注射でエラを縮小し、シュッとした小顔を手に入れてみてはいかがでしょう。