ボトックス注射とは?メリットやデメリットは?効果的な部位は?

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/09/04 更新日:2021/01/13

美容意識の高い人なら、ボトックス注射について一度くらいは耳にしたことがあるでしょう。
一般的にはシワを薄くする若返りの施術として知られていますが、エラの縮小や部分痩せなど、さまざまなコンプレックスを解消できる施術です。
ここでは、ボトックス注射のメリット・デメリット、効果のある部位などについて詳しくご紹介します。

ボトックス注射とは

ボトックス注射とは
ボトックスとは、ボツリヌス菌を原料として造られたボツリヌス毒素製剤です。
食中毒の原因菌であるボツリヌス菌を使用しているため、毒性が高いのではと不安になるかもしれませんが、人体に有用なたんぱく質だけを抽出し、さらに希釈して使用されるため毒性はありません。
厚生労働省やアメリカのFDAの認可も受けており、安心して使用できる薬剤です。
ボトックスには、神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を抑える作用があり、その作用が治療に活用されています。
アセチルコリンは筋肉や汗腺の神経伝達に関わる成分であるため、ボトックス注射でアセチルコリンの分泌が抑えられると、筋肉が萎縮したり汗の分泌が抑制されたります。
また、アセチルコリンの分泌が抑制されると筋肉が弛緩するため、周りの筋肉がそれを補おうと皮膚を引っ張りシワが解消されます。

ボトックスは筋肉を弛緩させる作用があることから、アメリカでは1980年代から片側顔面痙攣治療や眼瞼痙攣治療などの医療目的で使用されていました。
その後、眉間や目尻のしわ治療をはじめ美容整形の分野での使用も認められるようになりました。
日本においては、1996年から医療目的の使用が承認され、2009年から美容目的での使用が認可されています。

メリット

ボトックス注射のメリットは、メスを使わないプチ整形であるため、通院の必要もなく手軽に受けられることがあげられます。
注射だけなので施術にかかる時間も短く、しわ治療なら15分ほどで完了します。
ダウンタイムもほとんど必要なく、施術を受けた当日から普段と変わらない生活が送れるのも魅力です。
痛みに弱い人でも、麻酔クリームを処方してもらえるので安心なうえに、極細の針を使用する医療機関なら跡も残らず痛みも少ないでしょう。
まれに内出血することはありますが、技術力の高い医師の施術を受ければ、内出血の心配はほとんどありません。
ボトックス認定医であるかどうかを、一つの目安にすると良いでしょう。

また、ボトックス注射の効果は永久に持続するわけではなく、3ヶ月をピークに徐々に元の状態に戻ります。
そのため、万が一仕上がりが気に入らなかったとしても、再手術などせずに元の状態に戻れるため気軽に施術が受けられます。

デメリット

デメリット
ボトックス注射のデメリットは、効果が現れるまでに時間がかかることです。
効果の出方は施術部位によって異なりますが、目元やおでこは3日から2週間ほど、エラは1ヶ月ほど、ワキは2週間程度が目安です。
ただ、即効性がないぶん周囲の人に施術を受けたことがバレにくく、ナチュラルに容姿を変えられるという利点があります。
そして、ボトックス注射の効果の持続期間は3ヶ月から半年であるため、効果を持続させるためには定期的に再注射をする必要があるのもデメリットでしょう。
1回の施術費用はそれほど高くなくても、長期的に続けるとなると費用の総額が高くなってしまいます。

また、血流を良くすると内出血のリスクを高まるのもデメリットにあげられます。
注射当日は飲酒や激しい運動、入浴などは避けるようにし、安静に過ごしましょう。
注射をした部分のマッサージも禁物です。
マッサージをすると内出血のリスクがあるだけでなく、ボトックスが拡散してしまい本来の効果を実感できないこともあります。

受けられない人

ボトックス注射は安全性の高い美容施術ですが、中にはボトックス注射を受けられない人もいます。
まず、胎児や乳児への安全性が確認されていないため、妊娠中や授乳中、妊娠を希望している人は治療を受けられません。
次に、過去にボトックスビスタを注射してアレルギー反応を起こしたことがある場合も、施術を受けられません。
アレルギーを起こした経験がある場合は、事前に申告しておきましょう。
そして、ボトックスは神経や筋肉に作用する薬剤であるため、重症筋無力症や筋萎縮性側索硬化症など筋肉系や神経系の持病がある人は、大きな副作用が現れる危険性があります。
そのほか、呼吸器機能に疾患があると呼吸困難に陥ることもあるため、医師に相談するのが賢明です。

抗生物質や筋肉弛緩剤などの一部の薬は、併用することで重篤な副作用を引き起こすこともあります。
服用している薬がある場合は、隠さずに医師に報告しましょう。
また、医療目的でボトックス治療を受けている場合も、事前に医師に伝えておく必要があります。

副作用

ボトックス注射はプチ整形ではあるものの、一般的な美容整形と同じようにいくつかの副作用があります。
ボトックスの一般的な副作用としては、注射した箇所が内出血したり、赤み・かゆみが出たり・、頭痛がしたりすることがあげられます。
これらの副作用は時間とともに改善し、通常1週間から10日ほどで治まります。

また、ボトックスの注入量が多すぎたり、注射する場所が少しずれてしまったりした場合、ボトックスの作用が強く出すぎて周辺の筋肉にまで影響を及ぼしてしまい、表情が引きつってしまうこともあります。
ボトックス注射を打つ部位や注入量を判断するには、筋肉や骨格についての豊富な知識や経験が必要となるため、医師選びは慎重に行いましょう。
そのほか、筋肉が弛緩しすぎ、眉毛下垂や眼瞼下垂の症状が現れることもありますが、通常1ヶ月ほどで改善します。
過去の注射でボトックスの作用が強く出たことがある場合は、医師に事前に伝えて注入量の調整をしてもらうと良いでしょう。

ボトックス注射は専門の美容皮膚科へ相談

専門の美容皮膚科へ相談
ボトックスの効果やメリット・デメリットについてご紹介しましたが、ボトックス注射への興味は高まったでしょうか。
注射一つで手軽に受けられる施術とはいえ、初めての時は副作用や痛みなど、いろいろ不安に思うことがあるかもしれません。
まずは無料カウンセリングを受け、気になることを医師に相談してみてはいかがでしょう。