ダーマペン4を使用したスキンケアで肌トラブルを改善しよう!

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2021/05/02 更新日:2020/12/14

しわやくすみ、たるみなど肌の状態は何歳になっても気になるものです。
ニキビ跡や毛穴の開きを改善したいと悩んでいる女性も多いでしょう。
そのような肌トラブルに悩む女性の間で高い人気があるのが、ダーマペン4による治療です。
ここでは、肌トラブルが気になりダーマペン4の治療に興味がある方を対象に、どのような特徴がありどのような効果が期待できるのかなどについて紹介します。

ダーマペン4の詳細

ダーマペン4の詳細
ダーマペン4は、米国FDA(日本の厚生労働省に当たる組織)によって効果が認められている美容医療機器です。
美容皮膚科や美容外科などで治療を受けられます。
医療器具のため、エステサロンなどでは受けられません。
ここでは、ダーマペン4の効果やメカニズム、魅力的なポイント、治療を受ける際に注意すべき事項などについて紹介します。

ダーマペン4の効果

人間の肌は、ダメージを受けるとなんとか回復しようとする力があります。
その回復力を利用して肌のダメージを修復し、きれいな状態へと再生するのがダーマペン4による治療法です。
ダーマペン4はペン型の機器で、先端に髪の毛より細いサイズの針が16本ついています。
特に、以下のような症状に悩む方に効果が期待できます。

・シワが目立つ
・くすみが気になる
・ハリのないたるみ肌をどうにかしたい
・ニキビ跡が消えない
・毛穴が開き気味

ダーマペン4は、0.1mm単位で針の長さを調整でき、3mmの深さまで刺突できます。
細かく針の長さを調整することで、さまざまな肌の悩みに対応可能です。
クレーターになったニキビ跡や深いシワなど日常的なスキンケアだけでは改善を見込めない症状も、ダーマペン4による治療で改善効果が期待できます。

ダーマペン4のメカニズム

ダーマペン4による治療は、人間が本来持つ治癒力を利用して肌トラブルを治し、なめらかな状態へと整える再生医療のひとつです。
手の指を軽く切ってしまっても、ばい菌が入って炎症を起こすことなどがなければ、数日で自然に治るでしょう。
これは、人間の肌にはダメージを受けた際にもとに戻そうとする能力がもともと備わっているためです。
これを「創傷治癒力」といいます。
創傷治癒力によってダメージから回復した肌は新しいため、周辺の肌よりも美しくなめらかです。

人間の肌は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。
表皮の下にある真皮層は肌組織の大部分を占める厚みのある層です。
コラーゲンやエラスチンなどが網状になっていて、その隙間を水分の多いヒアルロン酸などが埋めることで肌にハリや弾力が生まれるのです。
真皮層には、コラーゲンやエラスチンなどを生み出す線維芽細胞も存在します。
それでは、ダーマペン4で肌を傷つけるとどうなるでしょうか。

まず、肌を回復させようとしてさまざまな成長因子が分泌されます。
その作用で線維芽細胞が活性化し、エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸が活発に生成されることで肌がハリを取り戻します。
たるんだ肌やくすみも目立たなくなるでしょう。
さらに、肌のターンオーバー(新陳代謝)が活発になることでニキビ跡やくすみも改善します。
真皮層には血管やリンパ管、神経なども通っているため、成長因子が分泌されれば毛細血管も活性化するでしょう。
新鮮な血液によって線維芽細胞にたくさんの栄養や酸素が届くため、さらにコラーゲンが生成されるようになります。

ダーマペン4の魅力

ダーマペン4には、ほかの美容医療機器にはないさまざまな魅力があります。
たとえば、以下のようなものです。

・極細針によって微細な傷をつけることで肌の自然治癒力を引き出し、コラーゲンやエラスチンの生成を促して肌の状態を整える安全性の高い方法
・ペン型の形状で針も極細のため、たとえば小鼻の周辺の毛穴や目元の小じわ、ちりめんじわなどの狭い・細かい範囲でもピンポイントで対応できる
・これまでのダーマペンに比べ、針がより細く振動が細かくなったことで均一に刺激を加えられるようになり、痛みや腫れが軽減している
・症状に合わせてほかの治療を組み合わせることで、高い相乗効果が期待できる

ダーマペン4は肌に微細な穴を無数に開けるものです。
1秒間に120回の速さで振動するため、1秒当たり1920カ所もの穴を開けられます。
そこで肌の症状に合わせた薬剤を塗布すると、何もしない肌に比べて深く浸透し、薬剤の効果がより発揮できるのです。

ダーマペン4を受ける際の注意事項

ダーマペン4を受ける際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
たとえば、次のような事柄です。

・施術は5~6回行うことが望ましい
・血がにじむことがある
・肌の状態や体質によっては治療を受けられないことがある
それぞれ見ていきましょう。

ダーマペン4は、1度の施術でも肌の変化を感じることはできます。
とはいえ、1度の治療でいきなり大量のコラーゲンやエラスチンが生成されるわけではありません。
年齢や治療開始時の肌の状態、どのようになりたいかなどによって異なりますが、より高い効果を期待するなら2~4週間に1回のペースで5~6回施術することが望ましいでしょう。
何回施術すれば良いかは人によって違うため、治療開始前のカウンセリングで決めます。

極細とはいえ針を刺すため、刺突深度によってはにじむ程度の出血を起こすことがあります。
肌についた穴は微細なため数時間でふさがり、あとに傷跡が残る心配はほぼないでしょう。
施術前には麻酔クリームを塗布し、刺すのもごく細い針のため、施術中に強い痛みを感じることはほぼありません。
とはいえ、刺激に敏感な人などはチクチク感じることがあります。
万が一、強い痛みを感じたときは、遠慮せず施術スタッフにご相談ください。

下記に当てはまる方は施術できない可能性が高いです。

・ケロイド体質
・施術したい場所に皮膚疾患がある
・金属アレルギーがある
・出血性疾患がある
・妊娠している/妊娠の可能性がある
・身体の一部に何らかの感染症状が見られる
このほかにも、疾患や体質によっては施術をお断りするケースがあります。

ダーマペン4と組み合わせると良い薬剤

ダーマペン4と組み合わせると良い薬剤
ダーマペン4で肌に無数の穴が開いた状態で薬剤を塗布すると、成分が内部へと深く浸透します。
成分をちょうど効かせたい深さまで届けられるため、何もしていない肌に塗った状態よりも高い効果を発揮することが可能です。
ここでは、ダーマペン4と組み合わせて使うのがおすすめな薬剤を紹介します。

エクソソーム

エクソソームは、細胞から分泌される小さな物質のことです。
さまざまな情報伝達物質をなかに包み込み、細胞へと届けています。
いわば細胞が作る小さなカプセルのようなものといえるでしょう。
研究により、ヒト脂肪由来幹細胞から分泌されるエクソソームには細胞を若返らせる働きがあることが判明しています。
このエクソソームを含む薬剤をダーマペン4で刺激した肌に塗布することで、真皮層まで浸透させることが可能です。
もともと情報伝達を担う物質であるため、必要な細胞にしっかりと行き届いて高い効果を発揮します。

紫外線などによってダメージを受け老化してしまった線維芽細胞の状態も改善し、さらにエラスチンやコラーゲンの生成量や細胞増殖の増加が見込めます。
ダーマペン4単体での施術よりも、より肌にハリをもたらし、しわやたるみを改善できるでしょう。

マッサージピール

マッサージピールは、特別な薬剤を使ったケミカルピーリングの1種です。
通常行われるケミカルピーリングは、肌に薬剤を塗って皮膚を剥脱させることでターンオーバーを促し、ニキビ跡やシミなどの改善を目指すものです。
一方、マッサージピールは皮膚の剥脱を引き起こしません。
薬剤を浸透させることでコラーゲンの生成を活性化させ、色素沈着やニキビ跡の緩和、肌のハリ回復やたるみの改善などを目指します。

マッサージピールに含まれる主な成分は、トリクロロ酸、過酸化水素、コウジ酸などです。
トリクロロ酸は皮膚のターンオーバーを促進し、真皮まで到達して線維芽細胞を活性化させます。
過酸化水素は肌の表面を保護するのが主な役割です。
コウジ酸はメラニンの生成を抑制する作用があり、シミやそばかすに効果が期待できます。
マッサージピールのみの施術でもハリの回復やニキビ跡の改善が期待できますが、ダーマペン4と併用することでより高い効果が見込めるでしょう。

ダーマペン4の施術後にピーリング液を塗布してマッサージで浸透を促すと、肌にたくさん開いた微細な穴から入り込み真皮層まで届きます。
線維芽細胞を活性化させてコラーゲンの産生を促すため、ハリや弾力アップが期待できます。

症状別スキンケア方法

症状別スキンケア方法
シワやくすみ、たるみやニキビ跡をケアするためには日ごろのスキンケアも大切です。
ここでは、それぞれのお悩み別にスキンケアの方法を紹介します。

シワ

シワには、表皮層が乾燥することでできる表皮性シワ(乾燥ジワ)のほか、真皮層まで達している真皮性シワがあります。
表皮性シワは一時的なもので、肌をたっぷり保湿すれば改善するでしょう。
真皮性シワは加齢や日焼けなどによる光老化、乾燥などにより真皮層の細胞間基質やエラスチン、コラーゲンなどが減少することで起こるものです。
表情筋が衰えて皮膚にたるみが生じ、その結果シワとなるケースもあります。

シワを予防し、できてしまったシワが深くならないようにするためには、乾燥と光老化を防ぐことが大切です。
こまめに日焼け止めを塗って紫外線対策をし、保湿を心がけると良いでしょう。
おすすめは生コラーゲン入りのアイテムです。
生コラーゲンは加熱処理をしていないコラーゲンのことで、角層に浸透させることで肌の保水力を高められます。
血行を良くし、コラーゲンやビタミンが配合された栄養ドリンクなどを摂取するのも良い方法です。

くすみ

肌がくすむ主な原因は、次の3つです。

・血行不良
・乾燥
・糖化
過度のストレスや運動不足、筋肉の凝りなどが原因で顔の血行が悪くなると、肌の色が青黒く、くすんで見えることがあります。
指で軽く圧をかけながら、優しくリンパマッサージをすることでめぐりが良くなり、改善するでしょう。
顔の摩擦を和らげるため、フェイスクリームを使うことが大切です。

顔の乾燥がひどくなると、ターンオーバーのリズムが乱れます。
すると、肌のキメが乱れてハリを失うため、透明感のないくすみ肌になることがあります。
乾燥によるくすみの場合は、保湿効果の高い基礎化粧品を使うことを意識して、たっぷり潤いを与えるようにすると良いでしょう。
糖化が原因で肌が黄色っぽくくすむこともあります。
糖化とは、体内で消費されず余った糖質が真皮層にあるコラーゲンなどと結びついて変質してしまう現象です。
炭水化物を摂り過ぎると糖化を招きやすいため、主食やお菓子、ジュース類などの甘いものの摂取量を減らし、緑黄色野菜や食物繊維が豊富な食べ物を意識して食べるようにしましょう。

たるみ

肌のたるみは、老化による筋肉・肌組織の衰えや乾燥による新陳代謝の低下などが原因で起こります。
また、喫煙や紫外線、ストレスも肌細胞にダメージを与え、たるみを引き起こします。
日々のケアでおすすめなのが、ビタミンC誘導体やレチノール、ペプチドなどが配合された化粧水による保湿です。
ハリや弾力が戻り、たるんだフェイスラインがリフトアップするでしょう。
そのほか、セラミドやヒアルロン酸が配合された化粧水も保湿力が高く、潤いが期待できます。

たるみを予防・対策するには、毎日基礎化粧品を使って丁寧なスキンケアをすることが大切です。
顔に塗るときに、ぱしゃぱしゃと顔をパッティングする人がいますが、これは肌への刺激となるため良くありません。
適量の化粧水や乳液を出した手のひらでそっと顔を抑え、じっくりとなじませるようにしましょう。

ニキビ跡

ニキビによる炎症がひどいと、ニキビそのものは治っても跡が残ることがあるものです。
ニキビ跡には、主に以下のようなパターンがあります。

・赤み型:ニキビが炎症を起こし、ニキビそのものが治っても赤みが残ったパターン
・色素沈着型:炎症を起こしたあと、肌を守るためにメラニン色素が大量に生成され、茶色や紫の跡が残ったパターン
・クレーター型:ひどい炎症で真皮層まで傷ついたことで皮膚表面が陥没してできるパターン
それぞれ対処法が違うため、注意が必要です。

赤み型には、グリチルリチン酸ジカリウムなどの炎症を抑える成分が配合された美容液が有効です。
丁寧な保湿ケアを心がけるとターンオーバーが促され、自然に治ることがあります。
色素沈着型は、シミが濃くなるのを避けるため、十分に紫外線対策をしましょう。
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分が配合された美容液がおすすめです。
クレーター型は、肌にハリを与える成分が配合された美容液を使って地道にケアしましょう。
たとえば、コエンザイムQ10やビタミンC誘導体が有効です。

ただし、クレーター型のニキビ跡を治すのは簡単ではありません。
セルフケアで変化が見られない場合は、美容外科や美容皮膚科を受診しましょう。

美容外科や美容皮膚科でダーマペン4で肌トラブルを改善しよう

美容外科や美容皮膚科でダーマペン4で肌トラブルを改善しよう
ダーマペン4はしわやくすみ、ニキビ跡などさまざまな肌の症状の改善に役立ちます。
ダーマペン4のみでも一定の効果は期待できますが、ほかの美容法と組み合わせると大きな相乗効果があるため、おすすめです。
肌のトラブルに悩み、自宅でスキンケアをがんばっている女性も多いでしょう。
残念ながら、ホームケアには限界があり、治らないケースも多いです。
美容外科や美容皮膚科を利用することで、効率よく改善を目指しましょう。