シワやたるみはなぜできる?原因や対策法を紹介

シワやたるみができると実年齢よりも老けて見られることもあり、自分への自信をなくしてしまいがちです。
なんとかして解消したいものの、原因や対策方法が分からず悩んでいる人も多いでしょう。
そこで、10年前や5年前の若々しい肌を取り戻したい人のために、シワやたるみができる原因や対策方法について詳しくご紹介します。

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シワとは

シワとはシワとは、肌表面にできる溝や筋目のことを指します。
シワは大きく2つの種類に分けられ、できる箇所や特徴も異なります。
シワにはどのような種類があり、どんな特徴があるのかを説明します。

シワの種類

シワの種類というと、笑いジワ、ちりめんジワ、小ジワなどに分類されると思いがちですが、これらはシワができる箇所や状態などによって付けられている名前です。
実際は、表皮にできるのか真皮にできるのかで「表皮性のシワ」と「真皮性のシワ」の2種類に分類されます。
「表皮性のシワ」は表情を動かすことでできる表情ジワが多いのが特徴で、できやすい箇所は目元や口元です。
「真皮性のシワ」は加齢にともない肌の内部が変質する際に、溝が深まりできるのが特徴です。

しわができる箇所とその特徴

「表皮性のシワ」は肌の浅い部分にできる細かいシワで、主に目尻や口元にできます。
「真皮性のシワ」は表情を動かさなくても目立つ深く大きなシワで、下まぶたや頬など面積の広い部分にできるのが特徴です。
また、「真皮性のシワ」のケアをせずに放置しておくと、深くて目立つ「表皮性のシワ」へと変化してしまいます。
「表皮性のシワ」の進化系が、「真皮性のシワ」といえます。

たるみとは

たるみとはたるみとは、皮膚の筋肉の衰えや柔軟性の減少により起こる肌のゆるみです。
ほうれい線が深く刻まれたり、あごと首の境目が曖昧になったり、目尻が下がったりするのが見た目的なたるみの特徴です。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、脂肪組織と筋肉がその下にあります。
20代になると新陳代謝が低下し始め皮膚の柔軟性も失われていくうえに、年齢を重ねると筋力も衰えていきます。
それゆえ、肌のハリがなくなりたるみができやすくなるのです。

シワ・たるみの原因

シワ・たるみの原因シワやたるみの原因は、加齢による皮膚や皮膚内部の変化です。
では、シワやたるみがそれぞれどのような原因によって起こるのかを説明します。

シワの原因

シワの原因はたくさんありますが、その中でも最大の要因となるのが紫外線です。
皮膚の真皮層にはコラーゲンとエラスチンが網目状に張り巡らされ、肌の弾力を保っています。
しかし、紫外線を浴びるとコラーゲンが切断されたり、エラスチンを分解する酵素が発生したりなど、肌の弾力を保てなくなってしまいます。
そのため、シワが発生してしまうのです。
また、加齢により肌の水分保持能力が低下して乾燥しやすくなるのも、シワの大きな要因の一つです。
20代を過ぎるとアミノ酸や細胞間脂質が減少し、肌のバリア機能が正常に作動せず水分が肌から蒸発しやすくなります。
水分喪失により皮膚が硬くなってしまい、シワを引き起こしてしまいます。

そのほかにも、女性ホルモンが減少して肌の弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が生成されにくくなったり、ストレスや喫煙で活性酵素が発生し、肌が酸化して硬くなってしまうことなどがシワの原因としてあげられます。

たるみの原因

たるみも、シワと同じように紫外線と乾燥が大きな原因となります。
紫外線によってコラーゲンが切断されたり、エラスチンを分解する酵素によってエラスチンが減少したり、乾燥により皮膚が硬くなったりすることで、肌の弾力が失われることで皮膚がゆるんでたるみとなってしまいます。
そして、年齢とともに新陳代謝が低下したり、筋力が衰えることもたるみの原因となります。
新陳代謝が低下すると皮下脂肪がたまり厚みが増すため、重さで重力に逆らえずたるんでしまうのです。
また、筋力が下がると皮膚や皮下脂肪を支える力が弱くなり、たるみを引き起こしてしまいます。

そのほかのたるみの原因としては、姿勢や表情もあげられます。
姿勢が悪いと顔の筋肉をスムーズに動かしにくくなるため、筋肉が衰えたるんでしまいます。
表情も動かさないと筋肉が衰えてしまうので、たるみの原因となってしまいます。
姿勢を正し、表情豊かにすることを心掛けるようにしましょう。

シワとたるみをセルフチェック

シワとたるみをセルフチェック毎日の生活での何気ないクセが、シワやたるみの予兆となっていることもあります。
例えば、無表情であったり、険しい表情をしていると指摘されることが多い場合、ほうれい線ができやすいサインです。
無表情や険しい表情でいる時間が長いほど、ほうれい線ができるリスクは高まります。
また、無意識に眉を上げる癖がある場合は、額にシワができやすくなる予兆です。
無表情は顔の筋力を衰えさせてしまいますが、動かしすぎるのもシワのリスクを高めます。

そのほか、目が腫れぼったかったり、眠そうに見られたりすることが多い場合は、目元のたるみのサインです。
睡眠不足やストレスが原因で引き起こされることが多いので、ライフスタイルを見直すのが良いでしょう。
ここであげた中で、自分に当てはまっているものはないかセルフチェックし、シワやたるみを予防するのが賢明です。

しわ・たるみを表情筋エクササイズで予防・改善

しわ・たるみを表情筋エクササイズで予防・改善シワやたるみは、表情筋を鍛えることで予防・改善することができます。
そこで、効果の高いエクササイズをいくつかご紹介します。

表情筋を上手に操りトリックモーションをなくす

シワやたるみを予防・改善するには、トリックモーションをなくすことが課題となります。
トリックモーションとは、本来使う必要のない筋肉を無駄に使ってしまう代償動作のことを指します。
例えば、目を開けるにはまぶたを上げるだけで事が済みますが、目を見開く癖がある場合はおでこの筋肉を無駄に動かしてしまいます。
目を開けるのに動かす必要のないおでこの筋肉を使うことで、余計なシワを増やしてしまうのです。

そのため、表情筋のエクササイズをする時は、トリックモーションを起こさずに行うことがカギとなります。
トリックモーションを起こしながらのエクササイズは、余計にシワやたるみを増やすことになりかねません。
鏡を見たり、手で触ったりしながら、鍛えるべき筋肉以外の部位が動いていないかチェックすることが重要です。

目の周りの筋肉のための表情筋エクササイズを実際にやってみよう!

目元は顔の中で最も表情の変化が激しい部位の一つであるため、さまざまな筋肉の動きと連動して皮膚は多大なダメージを受けています。
人間は1分間に20回ほどの瞬きをするとされており、起きている時間に瞬きをする回数は軽く1万回を超えます。
そのような過酷な動きを支えているのが、目元の表情筋の代表格である眼輪筋です。
眼輪筋が衰えるとまぶたを支える力が弱まり、上まぶたが垂れ下がったり、下まぶたがたるんだり、クマができたりします。
眼輪筋ではなく、おでこの筋肉を使い目を開くと、トリックモーションでおでこに無駄なシワが寄ってしまいます。
また、眼輪筋を使わないことで筋力が衰えてしまい、たるみが常習化してしまうのです。
目の周りのシワやたるみを予防・改善するには、眼輪筋を鍛えるのが一番です。

眼輪筋を鍛えるエクササイズとしては、眉間にしわを寄せない程度に目を軽く閉じ、そのあと少し強めに閉じて2秒から3秒キープし、おでこにシワを寄せないように注意しながらゆっくり目を開きます。
早い人では1ヶ月ほどで効果が現れ始め、シワやたるみが改善するほか、目がぱっちり見えるなどのメリットもあります。

口もとのほうれい線のための表情筋エクササイズを実際にやってみよう!

顔にできるシワの中で目立ちやすいのが、深く刻まれたほうれい線です。
ほうれい線はシワの一種ではあるものの、頬の筋肉が衰え皮膚がたるむことで、より深く存在感のあるシワになっていきます。
また、口元や頬は皮膚の中でも乾燥しやすい部位であり、小ジワができやすいのも特徴です。
喜怒哀楽の感情に連動した口元の動きでコリも生まれやすく、シワやたるみができやすい下地が整っています。
ほうれい線を予防・改善するには、口元の表情筋である口輪筋や小頬骨筋、大頬骨筋を鍛えるのがおすすめです。

口輪筋のエクササイズは、口をすぼめて突き出し、歯に巻き込むようにして唇を口の中に入れ込みます。
その態勢のまま口を真横に思いっきり伸ばし、3秒間キープした後元に戻します。
横に伸ばす時は、口角を上げないようにするのがコツです。
小頬骨筋のエクササイズは、眉間と目尻にシワが寄らないように注意しながら右目を閉じ、右の口角をゆっくりと引き上げます。
頬の筋肉に効いているのを感じながら3秒から5秒キープし、元の状態に戻します。
左も同様に繰り返し、小頬骨筋を鍛えます。
頬を釣り上げる筋力がアップし、ほうれい線を改善していきます。

大頬骨筋のエクササイズは、大きく口を開けて「せ」の発音をする時の形を作り、そのまま口角を上げて3秒から5秒キープして元の状態に戻します。
口角を上げる時に、目尻にしわが寄らないよう注意が必要です。
続けることで頬の筋肉が上がり、ほうれい線を薄くします。

舌の置き方を正すことでフェイスラインがスッキリ!

舌は口の中にあるため、シワやたるみとは直接的に関係がなさそうに感じますが、実は舌は顔のたるみと大いに関係があります。
舌は筋肉で構成されており、呼吸や発声、咀嚼に関わっているだけでなく、衰えてしまうと舌の根元から垂れ下がり呼吸困難や誤嚥、全身の筋力低下などを起こす原因です。
舌を置く位置により、筋力が衰えることもあるので注意が必要です。
口を閉じている状態で上下の歯の間に隙間があり、舌が上顎にくっつき頭蓋骨を支えているのが正常な位置で、上下の歯の間に隙間がなく、食いしばっている状態は間違った舌の位置となります。
歯を食いしばった状態では、舌ではなく歯で上顎を支えている状態となるため、舌の筋力が衰えてしまうのです。

舌の機能が低下すると、頬がたるんだり、唾液分泌が減り口内に細菌が増殖して口臭を引き起こしたりなど、さまざまな弊害が現れます。
そのため、普段から舌が正しい位置に置かれるように意識することが大切です。
舌で上顎を支えることで筋力を維持し、たるみをなくしてフェイスラインをすっきりさせることができるでしょう。

「糖化」が肌や体の老化を早める原因になる

「糖化」が肌や体の老化を早める原因になる「糖化」は、糖とたんぱく質が熱で結びついた化学反応を指します。
酸化が体のサビと呼ばれるのに対し、糖化は体のコゲと呼ばれており、老化を早める原因とされています。
糖化はコラーゲン繊維を破壊するため、肌の弾力が失われてシワやたるみを引き起こしたり、髪のたんぱく質が糖化するとパサついたツヤのない髪になったりするのです。
また、糖化は老化を早めるだけでなく、さまざまな病気の原因となるAGE(糖化最終生成物)を生成します。
白内障やアルツハイマーの原因であるとも言われています。

糖化を抑制するには、毎日の食事に気をつけることが大切です。
糖分の高い食事は糖化を招きやすいため、できるだけGI値の少ない食材を選ぶようにしましょう。
また、時間をかけてよく噛んで食べることも大切で、血糖値が急激に上がるのを防ぎ糖化を防ぐことができます。
そして、主食よりも食物繊維の多い野菜やたんぱく質の多い魚や肉類を食べるのが理想的です。
そのほか、緑茶に含まれるカテキンはAGEを下げる作用があるため、食事のお供にすると良いでしょう。

姿勢と筋肉がしわとたるみに大きく関係している?

姿勢と筋肉がしわとたるみに大きく関係している?シワやたるみは皮膚や皮膚の内部組織によって引き起こされるだけでなく、姿勢や筋肉も関係しています。
広頸筋は顎の部分にある筋肉で、下を向くとゆるんで首にシワを作ってしまいます。
特に、下を向いてスマホを操作する時になりやすい姿勢なので、長時間使用する場合は気をつけるようにしましょう。
胸鎖乳突筋は、首を曲げたり回したりする時に使う筋肉で、耳の後ろから鎖骨まで繋がり頭を支える働きもあります。
正しい姿勢を保つと、広頸筋を支え皮膚を引き上げられるので、口元にハリが出るでしょう。

首を介して胴体とつながっている表情筋は、姿勢から多大な影響を受けます。
重心を骨盤のあたりに置き、背筋を伸ばしまっすぐ前を向いた正しい姿勢であれば、首にしわも入らず、口元の筋肉に負担もかからずシワやたるみの原因にもなりません。
正しい姿勢を保つだけで、シワやたるみのリスクを軽減できるでしょう。

ヒアルロン酸やボトックス注射で治療も

ヒアルロン酸やボトックス注射で治療も保湿などのセルフケアで対処できるのは乾燥ジワだけで、表情ジワはクセを治すことで軽減はできても、深く刻まれたシワはセルフケアで治すのは難しいのが実情です。
近年はヒアルロン酸やボトックス注射などメスを使わない施術も多く、美容皮膚科で気軽に肌の悩みを相談できる時代となっています。
自分に合う「かかりつけの肌の先生」を見つけると良いでしょう。