シミの種類と消す方法!ケアの仕方も紹介

肌の悩みと言えば、迷わずシミと答える人が多いのではないでしょうか。
シミはいつの間にか肌に現れ、一度出来るとなかなか消す事が出来ません。
例え小さくて色が薄くても、意外と目立つもので大きなコンプレックスにもなってしまいます。
そこで、シミの種類や対策方法、またシミを作らないための予防方法などについても解説します。

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シミの種類

シミの種類一口にシミと言っても、色々な種類に分かれます。
見た目もそれほど差がある訳ではないですが、種類によって化粧品で薄く出来るものもあれば、自分でケアしても改善出来ないものもあります。
セルフケアでは改善が難しいシミは、どれだけ頑張っても自力では解決できません。
自分では対処できないシミは美容皮膚科や美容形成外科など医療機関での治療が必要となります。

シミの種類ごとに治療方法が異なる
シミは老人性色素斑や炎症性色素沈着、肝班、そばかす、脂漏性角化症、花弁状色素班と実に6種類に分けられます。
それぞれどのような方法で治療していけば良いのか説明します。

肝斑

圧倒的に女性に多く、20代半ばぐらいから出現してきます。
左右対称の位置にできる茶色のシミで、ほほ骨の部分やおでこ、口周りが主な発生部位です。
形はバラバラですが丸くはなく境界線がハッキリしているのが特徴です。
また大きさは小指の先程度のものもあれば、手の甲ぐらい広範囲に広がるものもあります。
肝斑が発生する根本原因はまだ明確になっていませんが、妊娠中やピルを服用する人に見られやすい事、閉経後に徐々に改善されるという点から、女性ホルモンの乱れが関係していると言われています。
また肝斑を悪化させる要因として紫外線や乾燥、洗顔やマッサージなどによる摩擦なども挙げられます。

肝斑の最もポピュラーな治療法が、トラネキサム酸の内服になります。
また肝斑の改善に特化したサプリも効果が期待出来ます。
他にも美白作用のある外用薬や肌のターンオーバーを促すケミカルピーリング、通常のレーザーより弱い出力で当てていくレーザートーニングも治療法として採用されています。
ちなみにシミ治療によく行われるレーザー治療は元より濃いシミになる恐れもあるため、肝斑治療には向いていません。
とにかくシミに出来るだけ刺激を与えないように治療していくのがポイントです。

日光性色素班

日光性色素班とは老人性色素斑の事で、シミと呼ばれるものは一般的に日光性色素班を指します。
頬やこめかみ、手の甲によく発生し、色は淡褐色から黒色、大きさは1cm前後のものが多いですが、それ以上の大きさに広がる事もあります。
年齢を重ねるごとに濃くなっていくのが特徴で、加齢や紫外線の影響が大きいと考えられています。
レーザー治療が最も効果が期待出来る治療法で、レーザーを照射してカサブタが剥がれた頃に、炎症後の色素沈着を防ぐためのハイドロキノンなど美白剤を塗って、徹底的に遮光するのがポイントです。
まだ薄いシミの状態なら、ビタミンAやビタミンCの超音波導入、ビタミンCのイオン導入、トレチノインクリームなどで治療する事もあります。

脂漏性角化症

中高年以降の高齢者に好発するシミで、紫外線の照射の蓄積や加齢が主な原因となってます。
色は皮膚に近い色から黒色まで、初めは平らな状態で始まりますが、次第に盛り上がってくるのが特徴です。
見た目だけで診断が確実であれば、液体窒素で病変を凍らす凍結療法や、組織を削る炭酸ガスレーザーで治療を行います。
ただ悪性腫瘍と似ている場合はダーモスコピーを用いて診断し、良悪性の判断が難しい時は組織の一部を採取、または全部切除して検査する事になってます。

炎症後色素沈着

日焼けやニキビ、虫刺され、火傷など炎症が起こった後に肌に色素沈着として残った茶褐色のシミです。
皮膚の炎症がメラノサイトを刺激するとメラニンが生成されるのですが、肌のターンオーバーが正常に行われなかったり、紫外線の影響を受ける事でシミになって残ってしまうのです。
色素沈着の改善には皮膚のターンオーバーを早めて、シミの部分を早く外へ出す事が大切で、治療法としてメラニンの排出を促すトレチノイン、メラニンの生成を抑制するハイドロキノンの外用が用いられます。
また古い角質を除去してターンオーバーを正常に戻すケミカルピーリングやビタミンA・ビタミンCの超音波導入、ビタミンCイオン導入などもよく行われる治療法です。

自分でシミを消す方法

自分でシミを消す方法老人性色素斑と炎症性色素沈着、肝斑に関してはセルフケアでも改善出来るシミです。
日々のスキンケアや生活習慣を見直す事で薄くしていく事が可能です。

シミを消すための正しいスキンケア

シミを消すには、まず毎日のスキンケアが大切です。
紫外線もシミの大敵ですが、同様に肌への刺激もシミの原因になります。
洗顔の基本はたっぷりの泡を使って優しく洗い流す事で、洗顔後は化粧水から美容液、最後に乳液という流れで保湿します。
週に1~2回の頻度でピーリングをするのもシミに効果的で、家庭で行う場合は塗って洗い流すタイプが使いやすく、もちろんピーリング後もしっかり保湿しておきます。
正しいスキンケアを続ける事によって肌のターンオーバーが整えられると、シミの元であるメラニンを肌内部から排出する事が出来るのです。

またクリニックでの治療に用いられるハイドロキノンはセルフケアでも使用可能です。
市販の化粧品にハイドロキノンを含有したものが多く出ており、含有率が高いほど効果も期待出来ます。
肌の漂白剤とも呼ばれるほど強力な美白成分で、シミ部分だけピンポイントでケア出来るのが魅力ですが、人によっては刺激が強く肌トラブルを起こす事もあります。
使用前は必ず上腕の内側など目立たない部分で、パッチテストをしておく事が大切です。

美白やシミ対策に効果的な食べ物

シミは外側からケアするだけではなく、内側からもケアしていかなければいけません。
ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどの栄養素は美白効果やシミ対策に有効で、肌のターンオーバーを促してメラニン排出のサポート役を担ってくれます。
ビタミンAを多く含むのが人参や小松菜、ほうれん草、ブロッコリーなど色の濃い野菜で、ビタミンEを多く含むのがアーモンドやピーナッツなどのナッツ類、かぼちゃ等が挙げられます。
そしてビタミンCを含むのがトマト、アセロラ、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類ですが、柑橘類は紫外線を吸収しやすい成分が含まれているため、なるべく紫外線が弱まる夕方以降に摂取した方が賢明です。
ビタミンAやビタミンC、ビタミンEばかり集中的に摂取しようとしても意味がなく、他の栄養素も含めてバランスよく食事をしていく事が大事です。

シミを消すために生活習慣を見直す

不規則な生活習慣もシミの原因になります。
肌のターンオーバーは睡眠中に活発になるため、慢性的な睡眠不足は肌の大敵になるのです。
夜の10時から2時までがお肌のゴールデンタイムと言われているので、遅くとも12時半までには熟睡しているのが理想です。
また睡眠時間も6時間以上は確保したいものです。
寝る直前までテレビやスマートフォンなどの画面を見る、コーヒーなどのカフェインを摂取するといった行為は睡眠を邪魔するために注意が必要です。

さらに過度なストレスも睡眠不足を引き起こします。
緊張や不安感があると交感神経が優位となり、体がリラックスした状態にならないのです。
適度な運動をする、ゆっくりお風呂に浸かるなどしてストレスを解消する事で、睡眠不足も解消出来るかもしれません。
もし自分で出来る限りの事をして、それでもシミが消えない、もっと早く効果を実感したと感じるならば、シミ対策に特化した医薬品を試したり、皮膚科での専門的な治療を検討してみましょう。

シミ消しクリームで消すコツ

シミ消しクリームで消すコツシミ消しクリームが多く出ていますが、どんなポイントに注意して商品を選べば良いのかを紹介します。

美白有効成分配合のクリームを選ぶ

シミ消しクリームを選ぶ時は、まず厚生労働省が認可した美白有効成分が含まれているかに注目します。
美白有効成分ならどれも同じというわけではなく、メラニン生成の指令が出る段階に有効なものもあれば、メラニンの生成が始まってしまう段階で効果を発揮してくれる成分もあります。
つまり出来てしまったシミを解消したいのか、シミが増える事を予防したいかによって、取り入れたい美白有効成分も違ってくるのです。
代表的なものを挙げると、シミを薄くする美白有効成分がビタミンC誘導体やコウジ酸、リノール酸S、プラセンタエキスなどで、シミを予防する美白有効成分がビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸等になります。

ただし、どの成分が自分に合うのか、効果が実感できるかは使ってみない事にはわかりません。
中にはかぶれなど肌トラブルが生じる事もあるため、色々試しながら最適なクリームを選ぶようにしましょう。
また成分を一つ一つチェックするのが面倒であれば、クリーム本体やパッケージに注目してください。
医薬部外品や薬用と記載されていると、美白有効成分が配合されたシミ消しクリームのため使用しても間違いありません。

ストレスなく使い続けられるものを選ぶ

クリニックなどで受ける治療に比べて、シミ消しクリームは効果が実感できるまで時間を要します。
最低でも1~3ヶ月続けなければ意味がありません。
例えば値段が高いものは効果の期待度も高くなりますが、値段が高過ぎて続けられなければ意味が無いのです。
また香りが苦手だと使用する度に憂鬱な気分になります。
自分が購入し続けられる値段で好みの香りである事、そしてシミに合った濃さのテクスチャーである事がストレスなく使い続けられるポイントです。

医薬品&美容医療でシミを消す方法

医薬品&美容医療でシミを消す方法セルフケアでは難しく、医薬品や美容医療に頼る場合はどのような方法でシミを消していくのか紹介します。

美白成分配合の医薬品で内側からシミをケア

少しでも早くシミを消したい場合は、美白成分配合の医薬品を試してみます。
塗り薬ならハイドロキノンやレチノイン酸、ビタミンC誘導体などが配合されているもの、飲み薬ならL-システインやビタミンC、トラネキサム酸などが有効成分となっているものが効果的です。
入手方法は薬局で市販のものを購入するか、医療機関を受診して処方して貰うかのどちらかになります。

セルフケアで消せないシミは美容医療で

セルフケアで消えないシミは美容医療で治療を受けるしか方法はありません。
カウンセリングは無料で行っている医療機関も多いため、まずはどんな治療法があるのか相談しましょう。
シミの種類によって治療方法も異なり、紫外線の影響で出来たシミはメラニン色素を破壊するレーザー治療が有効です。
逆にレーザー治療が向いていない肝斑は低出力のレーザートーニングやトラネキサム酸の内服で治療していきます。
他にも肌表面の角質を除去して代謝を促すケミカルピーリング、美白効果や美肌効果が期待出来るフォトフェイシャル、ビタミンCを肌に浸透させてシミの改善を促すイオン導入などがあります。

シミを作らないよう気をつけることは?

シミを作らないよう気をつけることは?出来たシミを消すケアも大切ですが、シミを作らせないためのケアも必要です。
具体的にどのような予防策があるのか紹介します。

シミを予防するための効果的なUVケア

シミ予防で必ず対策していかなければいけないのが紫外線です。
黒色メラニンを生成する一番の原因が紫外線であるため、まずは紫外線を浴びない事が基本となります。
日差しが強い時はこまめに日焼け止めクリームを塗るという人も多いですが、実は紫外線は寒い冬でも雨の日でも降り注いでいるため、常にUVケアが必要なのです。
汗で日焼け止めが落ちてしまった時はもちろん、日中は2~3時間おきに塗り直します。
また顔だけではなく、フェイスラインや首元までしっかり塗り込んでおくのがポイントです。
洗濯物を干す時などちょっとした時間もUVケアを怠らず、日差しが強い時はストールや日傘を併用すると安心です。

洗顔やマッサージなどによる強い摩擦は厳禁

洗顔をする時に汚れを落とそうとゴシゴシ擦るように洗う人もいますが、ゴシゴシ洗いをすると、皮膚の奥底でシミを作らなければ細胞が破壊されると危険信号を出すため、結果的にシミが作られてしまいます。
洗顔やマッサージはとにかく優しく行う事が基本で、たっぷりの泡を使って撫でるように洗っていきます。
力が弱いと物足りなさを感じるかもしれませんが、きめ細かい泡がしっかりと汚れを落としてくれるので心配不要です。
ちなみにモッチリとした弾力のある泡を作るには、洗顔ネットを用いると便利です。

ニキビ跡を放置しないように

ニキビ跡は最初は小さく色も薄いですが、時間の経過とともに段々濃くなって目立つようになります。
またニキビを潰したり、同じ場所にニキビが出来るのも、皮膚が摩擦を受けているのと同じ状態でシミが作られやすくなります。
ニキビ跡は放置すると色素沈着を起こすため、ニキビとシミは別物と安易に考えず、しっかりケアしておく必要があるのです。

普段のケアと美容皮膚科をご利用ください

普段のケアと美容皮膚科を利用しようシミのケアをする場合、まずはどの種類のシミなのかを見極める必要があります。
セルフケアで改善出来るシミなら根気よくケアを続け、セルフケアでは改善出来ないシミは、美容皮膚科に相談することになるでしょう。
専門的な治療は費用が高いイメージがあるかもしれませんが、禅クリニックではカウンセリングを無料で受けられます。
気になることは事前に医師に相談してみましょう。