シワの予防や対策をしているのになかなか効果が出ないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
表皮ジワや真皮ジワ、表情ジワなどシワには様々な種類があります。
シワの種類によって原因や対策が変わってくるので、悩みに合わせて適切な対策をしなければ、なかなか思ったような効果は出ません。
今回は3つのシワの種類ごとに、どのような対策をすればよいのか紹介していきます。
目次
シワはなぜできる、その原因とは
シワの種類によって原因は変わってきます。
例えば表皮ジワの場合は肌の乾燥によって引き起こされることが多いですし、真皮ジワなら繊維芽細胞の衰えが原因になることが多いです。
では、シワの種類によって原因がどう変わってくるのか詳しく見ていきましょう。
表皮ジワの原因
目の周りや口元に細かいシワができてしまい悩んでいる方もいるかもしれません。
これは表皮ジワと言われるものです。
肌が乾燥するとキメが乱れてしまい、表皮ジワができてしまいます。
特に注意したいのが目元です。
他の箇所に比べて目元は皮膚が薄く皮脂も少ないため、潤いが逃げやすくなっています。
水分を蓄えるのが苦手な部分なので、十分に保湿してあげないとシワができやすくなる部分なので注意してください。
真皮ジワの原因
下まぶたやほうれい線などにできやすいのが真皮ジワです。
面積の広い部分にできやすいという特徴があり、表皮ジワなどに比べると深く大きなシワなのでかなり目立ちます。
真皮ジワができてしまったせいで、実年齢より老けて見られてしまうと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
表皮ジワの主な原因は線維芽細胞の衰えです。
繊維芽細胞は肌にハリを与えたり弾力を生み出す細胞で、これが衰えると肌がたるんでしまい深く大きなシワができてしまいます。
繊維芽細胞は加齢や紫外線によるダメージが蓄積されることで劣化します。
表情ジワの原因
表情ジワというのは、怒った時や笑った時などに目立つシワのことです。
顔には表情筋と呼ばれるものがあり、これを使うことで様々な表情を作ることができるのですが、過度に表情を作ったり、長時間同じような表情を続けたりすると表情筋が緊張状態になります。
すると筋肉がこわばり、表情の癖が定着してしまうためシワができてしまうのです。
自然に笑顔が作れない、変な笑い方をしてしまうなど表情筋を上手く使えない方もいます。
そういう人は表情筋が緊張しやすく、表情の癖がついてしまいシワができることもあるので注意しましょう。
シワはどこにできやすい
おでこは顔の中でもシワができやすい部分です。
眉毛を上げ下げする時に、おでこにある前頭筋を使うのですが、この筋肉が衰えると皮膚がたるんでしまいます。
それがシワの原因になるので注意しましょう。
まぶたと目尻は皮膚が薄いため小ジワができやすくなっています。
乾燥もしやすいので、適切なケアが必要になるでしょう。
年齢と共にコラーゲンが減少し、肌がたるむとほうれい線ができやすくなります。
他の場所に比べるとシワが深く目立ちやすいため、老けて見られてしまう原因になることも多いです。
ターンオーバーが速く、皮膚も薄いためシワができやすいのが上唇です。
炎症もシワの原因になるため、普段から口紅をつけている女性は、刺激の強い口紅に注意しましょう。
口の両脇にできてしまうマリオネットラインに悩んでいる人も多いです。
加齢が原因になることが多く、40代くらいからマリオネットラインができやすくなります。
口元や首筋の筋肉の衰えによる頬のたるみが、マリオネットラインの原因になることも多いです。
あごには梅干しシワというのもができます。
歯並びや日常の習慣、加齢など様々な原因が考えられます。
他のパーツに比べるとシワができていることに気づきにくいので、普段からこまめにチェックしておくとよいでしょう。
コラーゲンの減少は肌への大敵
肌のハリはコラーゲンによって保たれています、ベッドのスプリングのように肌を支えているため、コラーゲン不足がたるみやシワの原因になってしまうことがあるのです。
コラーゲンは様々な要因によって減少してしまいます。
特に注意したいのが紫外線です。
紫外線にはコラーゲンを分解する働きがあり、肌が紫外線をたくさん浴びるとどんどんコラーゲンが少なくなってしまいます。
また、若い時はコラーゲンの生成量が多いですが、加齢によってどんどん生産量が減っていきます。
紫外線によって分解されたコラーゲンを補えなくなると、肌のハリが失われてしまいシワができてしまうというわけです。
肌のハリを保つためには、コラーゲンの分解と生産のバランスを保つことが重要になります。
シワ予防のコツ
シワを予防するためには紫外線対策をしっかりする、肌を強くこすらないなど気をつけたいポイントがいくつかあります。
シワに悩んでいる人のために、やっておきたいシワ予防について色々と紹介していきます。
こすらない
目元は非常にデリケートでシワができやすいので、負担をかけないように注意しなければなりません。
目元が痒い時についついこすってしまう癖がある人は注意してください。
頻繁に目の周りをこすってしまうと、皮膚が薄い目元に大きな負担がかかりシワができやすくなります。
また、女性はメイク落としにも注意したほうがよいです。
目元のメイクを落とす時に、少しでも綺麗に落とそうと強くこすってしまう人もいます。
メイクが残ってしまうのは肌によくないですが、力任せにメイクを落とそうとするのも厳禁です。
特に目元はこすらずに、優しく洗うように心がけましょう。
紫外線対策
様々な肌トラブルの原因になるのが紫外線です。
紫外線が肌に与える影響は大きく、乾燥や酸化の原因にもなります。
紫外線を浴びると肌がダメージを受け、シワやたるみを作ってしまうのでしっかり対策しなければなりません。
夏場になると紫外線対策をしっかりしているという方も多いでしょう。
しかし、紫外線は夏以外の季節も降り注ぎ、肌に影響を与えています。
そのため、季節に関係なく一年を通して紫外線対策に気を配る必要があります。
対策方法は色々ありますが、紫外線防止コスメを使うのもおすすめです。
UVカットできるファンデーションや日焼け止めクリームがあるので、それを利用することで紫外線から肌を守ることができます。
朝出かける前に塗るだけでなく、汗などで落ちてきたらこまめに塗り替えることも大切です。
紫外線をカットしてくれる服を着る、外に出る時は日傘をさすなどの対策もしておくとよいでしょう。
少しなら大丈夫だろうと思っても、意外と紫外線のダメージを受けていることが多いので、常に紫外線対策に気を配るようにしてください。
丁寧なスキンケアが大切
女性なら毎日スキンケアしている方も多いでしょう。
しかし、ちょっと面倒でスキンケアを怠ってしまう時もあるかもしれません。
こういう手抜きが肌の老化を早めてしまうケースも多いです。
老化が早まると、目尻のシワやほうれい線、マリオネットラインなどができやすくなります。
地味なお手入れでも、毎日丁寧にしてあげることで老化を遅らせることができます。
シワ予防を考えるなら、乾燥や加齢に対して有効な成分が入っているコスメを使うと効果的です。
シワに悩んでいた人が、毎日丁寧なスキンケアを続けたところ、シワが目立たなくなったという例もあります。
仕事で疲れて帰ってきた後、スキンケアをせずにそのまま寝てしまうということもあるかもしれません。
しかし、そういったちょっとした油断が老化を早めてしまう可能性もあるので、手を抜かずに丁寧なスキンケアを心掛けてください。
シワ別予防対策
シワの対策は症状に合わせて行う必要があります。
表皮ジワなら保湿ケアを、真皮ジワはレチノールやビタミンC誘導体が入った化粧品によるケア、表情ジワは表情筋を鍛えるといった対策が効果的です。
では、シワの種類に合わせてどのような対策をすればよいのか、具体的に見ていきましょう。
表皮ジワ対策
表皮ジワの対策で一番重要になるのが保湿ケアです。
肌が乾燥することで表皮ジワができやすいので、日頃から肌が乾燥しないようにしっかり保湿してあげましょう。
具体的なケア方法としては、高保湿成分が入った化粧品がおすすめです。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなど保湿力が高い成分が入った化粧品がたくさん売られています。
中でも人型セラミドが入ったものが表皮ジワ対策に向いています。
人型セラミドは他の成分に比べても、肌に馴染みやすいので高い保湿効果が期待できます。
また、1つの保湿成分だけでなく、複数の高保湿成分が入っているものを選ぶのもポイントです。
相乗効果でより高い効果が期待できるので、化粧品を選ぶ時は保湿成分がいくつ入っているかにも注目するとよいでしょう。
真皮ジワ対策
真皮ジワは繊維芽細胞が衰えるとできやすくなるので、不足した繊維芽細胞の生成を促すようなケアをしてあげましょう。
繊維芽細胞という言葉を聞いたことがない人がいるかもしれませんが、これはコラーゲンやエラスチンのことです。
コラーゲンやエラスチンの生成を促すことが、真皮ジワ対策になります。
化粧品には繊維芽細胞の生成を促す成分が入っているものも多いので、そのような化粧品を使ったケアが効果的です。
特にレチノールやナイアシンアミド、ビタミンC誘導体などの成分がコラーゲンの生成を促してくれるので、こういった成分が配合されているクリームや美容液を使うとよいでしょう。
表情ジワ対策
表情ジワに悩んでいる方は、まず保湿ケアが大切です。
肌が乾燥すると表情の癖がつきやすくなり、シワになってしまいます。
お風呂あがりや化粧を落とした後は、化粧水や乳液をして肌が乾燥しないように対策しましょう。
表情筋が衰えることも表情ジワの原因になるので、エクササイズをして表情筋を鍛えるのも効果的です。
エクササイズは長く続けることが大切なので、「ながら」でもできるエクササイズを取り入れて、習慣にするとよいでしょう。
おすすめなのはプーペコと呼ばれるグッズです。
口に入れて頬の筋肉を鍛えるグッズで、1000円程度で売られているので表情ジワが気になる方は試してみてください。
シワ予防のために生活習慣から見直そう
生活習慣が乱れると、肌に悪影響を与えてしまいます。
睡眠不足になると肌の新陳代謝が悪くなりますし、食生活が偏り栄養不足になるとコラーゲンが生成されなくなります。
シワを予防するためには生活習慣から見直すことが大切です。
スキンケアはとにかくやさしく
普段の生活の中で様々なスキンケアをしている人もいるでしょう。
シワ予防のために特に重要になるのが、洗顔や化粧水のケアです。
どんなに優れた洗顔料や化粧水を使っていても、使い方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。
重要なポイントになるのが刺激を与えず、優しくケアすることです。
メイク落としをする時は洗い流すタイプのものを使ったり、たっぷりの泡で優しく洗ったりするとよいでしょう。
化粧水などを使って保湿ケアする時は、優しくなじませることが大切です。
シワが気になっている人は、シワを伸ばそうとしがちですが、それは逆効果になってしまいます。
肌を引っ張るのではなく、優しくハンドプレスして化粧水をなじませたほうが効果的です。
ケアする時に肌に刺激を与えてしまうと、肌が乾燥したりハリがなくなったりするので注意してください。
肌に大切な睡眠の質
睡眠の質を高めることもシワ予防に繋がります。
人間は寝ている時に身体のメンテナンスを行います。
様々なホルモンが活動することで、身体の再生を行っているのです。
成長ホルモンもその1つで、眠り始めてから3時間程度で成長ホルモンが分泌されると言われています。
しっかりとした睡眠を取ることで成長ホルモンが分泌されて、健康的な肌に生まれ変わります。
眠る時は部屋を暗くする、カフェインを取らないようにするなど工夫すれば、睡眠の質を高めることができるでしょう。
シワにつながる肌老化を防ぐ食事
肌の老化が進むと弾力繊維を劣化させて真皮ジワの原因になるので、肌老化を防ぐ食事を心がけることが大切です。
特におすすめなのが、抗酸化作用のある食べ物です。
ビタミンAやビタミンC、ビタミンEに抗酸化作用があるので、これらの栄養を含む食材を普段の食事に取り入れましょう。
ダイエットをしている女性もいるかもしれませんが、栄養が偏りがちになるのでバランスの良い食事を取るように心掛けてください。
美容皮膚科で最新ケアも
普段からセルフケアでシワ対策することも可能ですが、美容皮膚外科で最新の治療を受けることもできます。
コラーゲン遷移やヒアルロン酸を再生させる照射系治療、表情筋に効く注射・注入系治療などがあります。
こういった治療を行えば、ピンポイントでシワのケアをすることが可能です。
シワの治療を検討しているなら、まずは美容皮膚科でのカウンセリングを受けてみることをおすすめします。