頬のたるみを改善しよう!化粧品や顔トレがおすすめ

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/04/25 更新日:2020/12/03

加齢とともに気になっていくのが肌のたるみです。
いわゆるブルドッグ顔とも言われますが、どのようにケアしていけば改善できるのかあまり知られていません。
この記事では肌のたるみの原因や対策方法、効果的なエクササイズなどを紹介します。
原因や対策のコツがわかれば、たるみの目立たない若々しい肌を維持できるのではないでしょうか。

頬のたるみやほうれい線の原因

頬のたるみやほうれい線の原因頬のたるみやほうれい線の原因としてまず考えられるのが、肌弾力の低下です。
10代20代の肌はみずみずしく弾力がありますが、それはコラーゲンやエラスチンといった成分が十分に保たれているからです。
しかし20代をピークに肌のハリを支える成分が減少していくため、次第に弾力も失われていき、たるみが目立つようになるのです。
同様に加齢とともに落ちていくのが代謝機能で、顔だけではなく体全体にも言える事ですが、以前と同じような生活をしていても、代謝が落ちると消費カロリーが少なくなります。
つまり皮下脂肪も厚くなり、重力の影響を受けて頬が下がっていくという訳です。

口輪筋や頬骨筋など顔の表情筋も肌のハリを支えていますが、年齢ともに衰えていきます。
表情筋が衰えると、支えきれなくなった皮膚や脂肪が下に下がっていき、たるみやほうれい線が目立つようになります。
また加齢により女性ホルモンが減少すると、骨密度も低下していきます。
実は顔の骨に関しては、他の部位より早く骨の萎縮が始まり、全体的に骨が縮む事で骨の上に乗っている皮膚が余り、老け顔に見えるようになってしまいます。
体の内側に目を向けると、若い頃は抗酸化力が活性酸素の攻撃から身を守っていますが、抗酸化力も老化とともに減少します。
代わって活性酵素が体内で暴れ出すようになりますが、活性酵素は老化の元凶ともいわれ、全身の機能を衰えさせていきます。
肌も例外ではなく、コラーゲンが十分に作れなくなった結果、たるみを発生させてしまうのです。

頬のたるみ度を自己診断

頬のたるみ度を自己診断頬がたるんでいるか確認する場合は、数年前の写真と見比べるとわかりやすくなります。
また肌状態やライフスタイル、生活習慣面でのチェック項目を確認し、思い当たる節が多くなると、たるみが深刻な状態になっている可能性が高いと言えます。
まず肌状態は額や眉間、目尻などの表情ジワが濃くなってきた・肌が乾燥してカサカサしている・睡眠時についた枕やシーツの跡が消えにくい・洗顔後に肌が突っ張る・ファンデーションやアイシャドウがヨレやすい・毛穴が目立つといった症状です。

ライフスタイルの項目では、30歳以上・タバコを吸う・食生活が不規則・夜更かしが多く睡眠不足・甘いものが好き・ストレスでイライラしがち・冷暖房に長時間さらされている・若い頃はよく日焼けをした・ダイエットをしてはリバウンドを繰り返す・メイクをしたまま寝る事があるなどが気になるポイントです。
また生活習慣では、洗顔後に保湿をしない事がある・マッサージは力を入れて行う・日焼け止めの使用は夏のみ・普段から紫外線は意識していない・洗顔時にゴシゴシとこするなどの習慣があるのは好ましくありません。
全ての項目から当てはまるものが6個以下であれば危険度は低いですが、7~13個なら危険度中レベルで予防策を考えなければいけない時期です。
さらに14個以上になると危険度が高く、専門医に相談する必要が出てきます。

原因別たるみ対策

原因別たるみ対策たるみはスキンケアや普段の食事、睡眠の改善などによって予防する事は可能です。
具体的にどのような点に注意していけば良いのでしょうか。

肌のゆるみ対策

肌のたるみは肌のゆるみが原因になっています。
実際、弾力のある肌がたるむ事はありません。
加齢とともに肌はゆるんでいきますが、ゆるみを予防するためにも紫外線や乾燥対策を意識する必要があります。
紫外線は肌の大敵と言われますが、夏だけ日焼け止めを塗っておけば良い訳ではありません。
寒い冬も曇りや雨の日も紫外線は降り注いでいるため、どんな天候の日でも肌を守るためにスキンケアやベースメークをしておく事が大切です。

さらに乾燥もバリア機能を低下させハリを失う原因になるため、朝晩の保湿ケアをきっちり行うようにします。
スキンケアアイテムは適量を、顔の中心から外へ、下から上へ向かって肌になじませていくのがコツです。
自力でケアが難しい場合は、細胞の働きを活性化させる美容機器を試してみても良いかもしれません。
さらにサロンなどに通うと、医療用の出力を抑えた機器でケアが出来るので、たるみの進行を遅らせる事が出来ます。

皮下脂肪の肥大化への対策

加齢とともに代謝は落ち、全身に脂肪がつきやすくなります。
皮下脂肪の肥大化を防ぐためにも体重管理が大切で、毎日の食事は適量、代謝をアップさせるような食べ物と運動も意識していきます。
ただダイエットにありがちですが、急に痩せると皮が余ってたるみが目立つようになるため、少しずつ体重を減らしていく事が綺麗な痩せ方のコツです。
食事や運動以外では美容機器が便利で、脂肪に直接働きかけてくれる機器があります。
また美容医療のクリニックに通えば、注射や超音波などで効率良く脂肪を落とす事が可能です。

筋肉の衰えへの対策

筋肉の衰えによって脂肪や皮膚も緩みやすくなるため、顔の筋肉を鍛える事はたるみ改善にも有効です。
顔筋を鍛えるエクササイズは気長に続ける事で効果を発揮します。
ただし顔の上半分のエクササイズは難しく、きちんと専門家から指導を受けない限り自己流になりがちです。
結局エクササイズを続けても意味が無かったという事もあり得るため、口周りのエクササイズを集中的に行った方が賢明です。
またEMS機能が搭載された美容機器を取り入れると、手軽に筋肉を鍛える事が出来ます。

顔面骨の縮小化への対策

更年期が過ぎた頃になると、以前より女性ホルモンの分泌量が少なくなっていきます。
女性ホルモン分泌量が少なくなると骨密度も低下し、全身の骨量も減ってくるのです。
顔面の土台である骨が萎縮すると皮膚が垂れ下がってくるのも当然で、たるみ予防のためには強い骨を維持していく事も大切になります。
予防策としてはマグネシウムやビタミンDを積極的に摂り入れる事、ホルモン補充療法などが挙げられます。
また骨に良さそうなイメージがある乳製品やカルシウムサプリは、骨からカルシウムの溶け出しを促進させ、骨を弱くしてしまうため避けるべきと考えられています。

全身の衰えへの対策

全身の衰えも肌の質感を変化させていきます。
年を重ねると体の中の様々な機能が衰えていくのは仕方無い事ですが、機能を維持するために体の外から栄養素を取り入れる事は大事です。
具体的にはマルチビタミン&ミネラルやコラーゲン、コエンザイムQ10、アスタキサンチンなどで、いずれも弾力のある肌を保つために欠かせない栄養素です。
ただし自己判断でやみくもにサプリを摂取しても、効果が現れない事もあります。
もし自分の体には何が必要なのかわからない場合は、栄養外来を受診して食事やサプリのアドバイスを受けてみても良いかもしれません。

頬や口元の筋肉を鍛える顔トレ

頬や口元の筋肉を鍛える顔トレたるみを抑制するには、頬や口元の筋肉を鍛えるトレーニングが有効です。
表情筋エクササイズはどのように行えば良いのでしょうか。

顔の下半分を鍛えよう

顔の下半分は年齢が出やすい部位です。
口元がたるみシワが目立つようになれば、一気に老けた印象になります。
そもそも顔の筋肉が衰えていくのは動かす習慣がないためで、動かさなければ次第に弾力を失って肌もたるんでいくのです。
つまり若々しさを保つには、積極的に筋肉を動かしていけば良いのです。
ちなみにトレーニング前には顔のコリをほぐしておく事も大切です。
コリが無くなれば筋肉も動きやすくなり、トレーニングが効率良く筋肉に効いてきます。
最初は上手くいかないのが当たり前で、続けていく事で見た目の印象が変わったと実感できるようになります。

口元の印象を良くするケア

普段の何気ないクセもたるみを悪化させます。
例えば常にスマホを覗き込んでいる人も多いですが、下を向いた猫背の姿勢は口角が下がる原因となります。
鼻の下や頬、顎など顔の下半分がたるみ、たるみがほうれい線も目立たせてしまうのです。
もしスマホを長時間見る習慣があるなら、同じ姿勢を続ける事は避け、定期的に顔を上げるように意識していく事が大切です。
食事の習慣でも注意すべき点があり、いつも同じ方向で噛んでいると、噛まない方の筋肉が衰えます。
クセになっている事が多いので、左右バランスよく噛むように意識しなければいけません。
また常に無表情でいると肌も垂れ下がっていきます。
実はよく笑う事も口元のケアになり、表情が豊かになると自然と表情筋を動かす事になるので、顔周りもスッキリします。

表情筋を使う顔筋トレ

顔筋トレのコツは、まず口角の横のほうれい線の延長上にあるモダイオラスをほぐす事から始めます。
親指の口の中に入れて、頬を挟んで揺らすようにすると、顔の筋肉が効率良くほぐれます。
続いて頭の横にある側頭筋のマッサージです。
食いしばりの癖や噛み合わせが悪いと、頭の筋肉が固くなり、同時に顔の筋肉も凝ってしまうのです。
マッサージの方法は手をお椀のようにして頭を両脇から掴み、側頭筋をほぐしていきます。
噛むときに使う咬筋もケアしなければいけません。
咬筋付近は老廃物を回収する顔面静脈が張り巡らされているため、咬筋がほぐれると老廃物の流れも良くなり、むくみも改善出来ます。
方法は口の中に親指を入れて頬骨の近くまで上げ、外側から頬を挟んで揺らしていきます。

チークアップエクササイズ

ほうれい線や頬のたるみに効くのがチークアップエクササイズです。
頬の外側、真ん中、内側のトレーニングを行います。
まず頬の外側を鍛える方法は、人さし指を目尻のすぐ下に置き、頬の筋肉で自然に指が持ち上がる事を意識しながら「あ~」と声を出し、口角を斜めに引き上げて元に戻します。
上前歯8本が見えるくらい口を横に開くのがコツで、1~2秒に1回のペースで20回繰り返します。
続いて頬の真ん中のエクササイズは、指先が目頭のすぐ下にくるように人さし指を移動させ、前歯が6本見えるように口を開いて「い~」と声を出しながら頬で指を持ち上げて戻します。
上唇と頬の筋肉を真上に動かす事を意識し、こちらも1~2秒に1回のペースで20回繰り返します。

最後は難易度の高い頬の内側ですが、人さし指の先を小鼻のわきに添え、上唇を鼻に寄せるようにして前に突き出します。
そして「う~」と言いながら鼻に沿った頬の内側の筋肉を引き上げて戻すというトレーニングを、1~2秒に1回のペースで20回繰り返していきます。
いずれも鏡を見ながら行うと、しっかり筋肉が引き上げられているか確認できます。

舌出しエクササイズ

舌出しエクササイズはフェイスラインを引き上げられるトレーニングです。
背すじを真っすぐに伸ばし、ひじを横に張って胸の前で両手を合わせます。
その状態で舌をゆっくり前に突き出して上に持ち上げ、またゆっくり口の中に戻します。
この動きを20回繰り返しますが、首と顎に力を入れて首のすじが見えるぐらい動かすのがポイントです。
力んで肩が上がらないように意識する事も大切です。

デコルテを整えて、顔筋トレをさらに強化クイーンラインエクササイズ

頬のたるみ改善には顔の筋肉を動かす事が大事ですが、実はデコルテラインを鍛える事でさらに効果をアップさせます。
クイーンラインエクササイズの方法は、まず椅子に座って背すじを伸ばし、顔はまっすぐ前を向きます。
ひじは90度に曲げて体の横にセットし、そのままの姿勢で後ろに引いて3秒間キープします。
続いてひじを90度にキープした状態で肩甲骨を寄せるようにし、ひじから先を外側に開きます。
この時は呼吸を止めずに肩が上がらないように3秒間キープします。
その後は再び、体の横で腕を90度に曲げ、ひじをまっすぐ後ろに引く状態に戻します。
この一連の流れを3セット行った後は、鎖骨のくぼみの筋肉に人さし指と中指を当て、縦に揺らすようにしてほぐしていきます。
呼吸をしながらゆっくり行うのがポイントで、反対側も同様にほぐします。

鍼の効果を指で再現するセルフケアメソッド「ユビバリー」

たるみに効果的にアプローチできるメソッド、ユビバリーの方法を知っておくと便利です。
人さし指の第二関節を鍼のように使って、親指で筋肉をほぐしていきますが、好きな時に好きな場所で、誰でも手軽に外だるみのケアが出来るのが魅力です。
集中的にほぐしていくのは頭皮エリア、ほうれい線エリア、輪郭エリア、マリオネットラインで、万遍なく行う事で顔全体の凝りが改善されます。
またユビバリーには、もみほぐすエステの技も取り入れられているので、たるみのないスッキリした小顔を目指せます。
スキンケアの最後に行うようにすると効率良くトレーニングができ、また無理なく続けられます。

舌回しエクササイズ

舌回しエクササイズは舌を回す事で口輪筋を鍛え、ほうれい線を改善させるトレーニングです。
舌先に力を込め歯茎の外側をなぞるように、3秒かけながらゆっくり回していきます。
回転方向も変えて1日30回を目安に行います。

割りばしエクササイズ

割りばしをくわえて口角を上げることで大頬骨筋が鍛えられ、頬のたるみも引き上げる狙いがあります。
口角を上げるだけではなく、頬全体も一緒に引き上げる事を意識しなければいけません。
1セット30秒~1分間を1日3回行います。

効果をしっかり出すためのコツ

エクササイズの効果がより実感できるためのコツがあります。
一つ目は肌の保湿です。
肌が乾燥した状態で行うと、余計なシワなどがつきやすくなるため、エクササイズ前にはクリームや乳液でしっかり保湿しておきます。
またトレーニング中は鍛えている筋肉を意識する事です。
何も考えずに行うより、自分がどの部分を鍛えているのか考えながら行った方が、より筋肉を集中的に動かす事ができ、効果も高められるのです。

化粧品や美顔器でたるみを解消

化粧品や美顔器でたるみを解消頬のたるみに特化した化粧品や美顔器もたくさんあります。
そもそもたるみは肌のハリ不足が根本的な原因ですが、化粧品でハリを生み出す事は可能です。
肌のハリを促す成分としてGFやビタミンC誘導体、高保湿成分としてヒアルロン酸やセラミドなどが挙げられます。
美容成分が配合された化粧品をエクササイズと併用すると、また違ったアプローチでケアできるため効果も実感しやすくなります。
またリフトアップケアや血行促進によるハリケアができる美顔器も持っておくと便利です。
美顔器によって肌ケアの仕組みは違いますが、超音波や弱電流が細胞や筋肉まで働きかけ、肌の深層からケアできるメリットがあります。
セルフケアだけでは物足りない人は、エクササイズと化粧品にプラスして取り入れてみても良いかもしれません。

頬のたるみやほうれい線に効く美容医療

頬のたるみやほうれい線に効く美容医療エクササイズなどセルフケアも効果は期待出来ますが、なるべく早く悩みを解消したい人は、専門的な治療が受けられる美容医療がおすすめです。
施術メニューには、ヒアルロン酸注入やボトックスリフト注射など注射系、サーマクールやウルセラなどの照射系、スレッドリフトやフェイスリフトなど糸リフト系と様々な種類があります。
内容によって料金もバラバラですが、即効性が期待出来る分、少し割高になります。
美容医療を受けるのに抵抗がある、高額な費用は出せない場合は、エステでたるみケアを受けるという方法もあります。
マッサージによるリフトアップ、光フェイシャルによるハリ促進、イオン導入によるハリ成分の浸透など、クリニックとはまた違ったアプローチ法になりますが、費用は抑えられ、安全性が高いのもメリットになります。

ふだんは顔トレ中心で、気になる場合は美容医療へ

ふだんは顔トレ中心で、気になる場合は美容医療へ顔の表情筋を鍛えるエクササイズをいくつか紹介しましたが、大事なのは根気よく続ける事です。
たるんだ頬を引き上げるのは簡単ではなく、ある程度の期間を要します。
また日々の生活習慣や姿勢、クセなどにも気をつけなければいけません。
とにかく早くコンプレックスを解消したい場合は美容医療という手段もあり、無理をする必要はありません。
自分に一番合った方法を探していく事が大切です。