筋トレはハゲる?真相をAGAクリニック勤務トレーニーが解説!

薄毛予防
筋トレはハゲる?真相をAGAクリニック勤務トレーニーが解説!
監修者 阿部有寛(院長)

あなたは、「筋トレをするとハゲる」という話を聞いたことがありますか?

現在身体を鍛えている方や、ジムでトレーニングをするのが日課になっている方はドキッとしたかもしれません。正直私自身も筋トレが趣味なのでこの噂を耳にした時はかなり焦りました…!

しかし、結論からお伝えすると、筋トレが薄毛に影響を与えるということは科学的に証明されておらず、単なる噂に過ぎません。そればかりか、むしろ筋トレを行うことで薄毛対策に繋がる可能性もあるのです。

それではなぜ、「筋トレをするとハゲる」という噂が広まったのでしょうか。

この記事では、そんな筋トレと薄毛の関係性について詳しく解説をしていきます。いつまでも若々しい髪をキープできるように薄毛の予防方法も併せてお伝えしていきますので、日ごろトレーニングが日課な方や薄毛について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください!

筋トレをしてもハゲることはありません

「筋トレをするとハゲる」という話を聞いたことがある方は多いと思いますが、筋トレが薄毛に影響を与えるということは科学的に実証されておりません。

それではなぜ、筋トレをするとハゲるという噂が広まったのか。それは、筋トレを行う際に分泌される男性ホルモンが薄毛に影響するとイメージされてしまうからです。

ここでは、筋トレと薄毛の関係性を紐解き、筋トレが髪の毛に与える影響とは何なのかを詳しくお話していきます。

 

筋トレはテストステロンの分泌量を増やす

筋トレを行うと「テストステロン」の分泌量が増加します。トレーニングをされている方なら聞いたことがあるのではないでしょうか?

テストステロンとは男性ホルモンの一種で、男性らしい体つきを維持するために欠かすことのできない存在です。

「男性ホルモンが増えるとはげてしまう」というイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、テストステロン自体には抜け毛や薄毛を進行させる働きはありません。

テストステロンの主な働きは骨や筋肉を作ることであり、他にも生殖機能の向上と促進、集中力や記憶力の向上、心身の健康を保つなど様々な役割を担っており、男性の身体や心の健康維持にとってなくてはならない存在です。

また、テストステロンの分泌量は20代をピークに減少していくとされていますが、その減少スピードには個人差があります。テストステロンが多く分泌されることで元気な身体を保つことができるため、テストステロン値はむしろ高い方が良いと言えるでしょう。

 

薄毛の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)の増加

筋トレによって分泌されるテストステロンは薄毛に影響しないとお伝えしましたが、実はテストステロンがとある物質と結びつくと、薄毛の原因になる強力な男性ホルモンへ変換されてしまいます。その強力な男性ホルモンの名前が「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。

DHTには、筋肉の増大、生殖機能の形成、体毛の発達など様々な働きがあり、成長期の男性が男性らしい身体を形成していくためにとても重要なホルモンだと言われていますが、ある程度成長を終えた男性にとっては、AGA(男性型脱毛症)などの脱毛症を促進させるネガティブな影響を与える存在でもあります。

そしてもう1つ、テストステロンと結びつくことでDHTを増加させてしまうのが「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素です。薄毛が進行するかどうかは5αリダクターゼの活性度によって異なり、活性度が高いほどテストステロンと活発に結びついてDHTを生成しやすくなります。

5αリダクターゼの活性度は優性遺伝の影響を受けやすく、両親や親族に薄毛の方がいれば5αリダクターゼの活性度は高い可能性があるため、必然的にAGAを発症する確率も上がってしまいます。

必ずしも親族に薄毛の方がいればAGAが発症するというわけではありませんが、親族に薄毛の方が多く、ご自身にも薄毛の兆候が見受けられる場合は、早めの治療や対策を行うことが大切です。

 

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筋トレがもたらす3つの薄毛予防効果

続いては、筋トレがもたらす薄毛予防の効果について紹介していきます。
どちらかというと薄毛になってしまうイメージの強い筋トレですが、実は日常的に筋トレを行うことで薄毛予防の効果が期待されているのです。
筋トレによって得られる薄毛予防効果には、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

 

血行促進

頭皮は心臓からの距離が遠く、血液が循環する際の優先順位は最も低いため、少しでも血行が悪くなると髪の毛に栄養が行き届かなくなります。栄養不足となった髪の毛は十分に成長できないまま弱っていき、抜け毛の量が増加することで薄毛を進行させてしまいます。

血行の促進には筋トレなどの運動を行うのが効果的です。特に筋トレは筋肉を増やして代謝上げてくれるだけでなく、体を動かすことで血行促進効果も期待できるため薄毛予防に適していると言えるでしょう。

 

ストレス発散

薄毛が起こる原因の1つとしてストレスが挙げられます。人は様々な要因でストレスを受けますが、過度なストレスの蓄積は自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを招き、血行不良や生活習慣の悪化などによって髪の毛や頭皮に悪影響を与えてしまいます。

筋トレなどの運動はストレス発散効果やリフレッシュ効果が期待できるため、日ごろストレスを溜め込みやすい方にはとても有効な予防方法になります。もちろん筋トレ以外にも様々な発散方法がありますので、自分に合ったものを見つけてストレスを溜め込み過ぎないように心がけることが大切です。

 

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生活習慣の改善

続いて、もう1つ薄毛の大きな原因とされているのが生活習慣の乱れです。不摂生や睡眠不足、運動不足、喫煙、過剰な飲酒など、日ごろから乱れた生活習慣を繰り返してはいないでしょうか?

髪の毛の栄養源は主に食事からの摂取であり、バランスの悪い食事を続けていると頭皮環境は徐々に悪化していきます。また、喫煙や過剰な飲酒は血流に悪影響を及ぼし、健康被害に加えて薄毛の原因にも繋がってしまいます。

筋トレを行うことは血行促進やストレス発散だけでなく、目に見える体型の変化を感じることで無意識にバランスの良い食事を心がけるようになったり、身体に悪いとされているタバコやお酒を控えるようになったりといったメンタル面におけるプラスαの効果が期待できます。

さらに、筋トレを始めるとプロテインを意識的に飲むようになる方も多く、髪の主成分であるタンパク質を摂取する機会が増えます。他にも体づくりと薄毛予防に必要な栄養素は共通点が多くあり、バランスの良い食事を心がけることで相乗効果が期待できるため、筋トレを行うことは薄毛予防に適していると言えるでしょう。

 

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薄毛が進行していると感じたらAGA治療クリニックへ

筋トレが薄毛になることはないとお話してきましたが、「最近抜け毛が気になってきた」「髪のボリュームが減って以前よりも薄毛になった気がする」と感じる方は、AGAの疑いがあるのでAGA治療クリニックで一度診断を受けてみるのが良いでしょう。

テストステロンをDHTへ変えてしまう5αリダクターゼは、お薬の服用で抑制することができます。5αリダクターゼの働きを抑制薬はAGA治療の専門クリニックにて処方してもらうことが可能です。

AGA治療薬は筋トレをしながらでも問題なく服用できるお薬ですので、薄毛にお悩みの方はぜひ一度相談に行ってみてくださいね!

 

まとめ

筋トレと薄毛の関係性についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
基本的に筋トレをしているからと言ってはげることはなく、むしろ薄毛予防にとってはメリットが多いことがおわかりいただけたかと思います。

AGAは年齢に関係なく誰でも発生する可能性があり、何もせずに放置しているとあっという間に進行していってしまいます。薄毛自体は自然に改善されていくことはないため、もしも現在抜け毛や薄毛の症状があると感じている方は、できるだけ早めにクリニックを受診するのが最良でしょう。

筋トレをして若々しさをキープしながら、薄毛対策も一緒に取り組んでみてくださいね!

参考:日本皮膚科学会ガイドライン『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』

 

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ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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