「髪の毛が細くなって、つむじの頭皮が透けるようになってしまった」
「抜け毛が増えてしまい、つむじが大きくなってしまった」
このようにつむじハゲに悩まれている方で、どのような髪型にしたら薄毛を隠せるか試行錯誤している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、薄毛部分を隠すようなセットを毎日するのはとても面倒だし、つむじは特に自分で見えないのでセットが難しい点も悩ましいでしょう。そこでもういっそのこと坊主にしてみたらどうなるのだろうと考えて坊主にする方も多いです。
結論からお伝えすると、坊主にすることでつむじ部分の薄毛を目立たなくさせることは可能です。
ただし、いくつかの注意点を踏まえて坊主にしないと、つむじハゲを際立たせてしまう可能性があるので注意が必要です。
そこで、今回は薄毛専門店の元美容師がつむじハゲの方が坊主にするメリットや注意点、薄毛を目立たなくさせるのにおすすめの坊主の長さについて解説します。
つむじハゲの人が坊主にする5つのメリット
つむじハゲの人が坊主にすることで「薄毛が目立ちにくくなるのだろうか?」「どのようになるのだろう?」と疑問を感じている人も多いと思います。
坊主はつむじの薄毛を目立たせないだけでなく、人からの視線を気にせずに済んだり、発毛剤を付けやすくなるなど頭皮ケアがしやすくなったりします。
ここでは、つむじハゲの人が坊主にするメリットを5つご紹介します。
頭皮の透けが目立たなくなる
つむじハゲの人が坊主にすることで、頭皮の透けが目立ちにくくなるのがメリットです。
髪の毛に長さや量があると、つむじの薄毛部分との色の差がはっきり出て薄毛が目立ってしまいますが、坊主にすれば髪の毛がある部分とつむじ部分の色の差が少なくなって、薄毛が馴染んで見えるのです。
たとえば、白髪や金髪の人がつむじハゲでも髪の毛の色が薄いため、薄毛が目立って見えないのと同様の効果を感じられます。特に髪の毛が生まれつき細く柔らかい人は、薄毛部分と馴染みやすくなるので、坊主にしてもつむじハゲが分かりにくいのが特徴です。
薄毛治療として発毛剤などが塗りやすくなる
つむじハゲ部分に発毛剤などが塗りやすくなるのも坊主にするメリットです。
髪の毛に長さや量がある状態で発毛剤を塗ると、髪の毛に付いてしまってべたつくことや、頭皮に満遍なく塗れないことがありますが、坊主にすれば発毛剤が頭皮にしっかりと届きやすくなる特徴があります。
薄毛治療に用いられる発毛剤は、頭皮の毛細血管に浸透し、血流に乗ることで抜け毛を抑制したり、新たな髪を生やしたりする効果があります。
毎日しっかりと発毛剤を塗っていたとしても、きちんと頭皮に塗れていないと効果は半減してしまうので、薄毛治療として髪の毛を生やしたいのであれば坊主にすることもメリットになります。
頭皮環境を清潔に保ちやすくなる
坊主には、頭皮を清潔に保つためのケアがしやすくなるというメリットもあります。
頭皮に付着した皮脂や汚れを放置すると、酸化して毛穴を塞いでしまい、頭皮湿疹やフケ、かゆみ、炎症などの原因となって薄毛を加速させる可能性があります。その点、坊主は頭皮が蒸れにくく、且つ洗髪しやすいため頭皮を清潔に保つことができます。
また、ホコリなどの汚れや花粉が髪の毛に付着しづらくなり、ワックスなどの整髪料も使用しなくて済むため、頭皮や髪の毛にとって良い状態を保てます。
薄毛を隠す必要がなくなる
つむじハゲの人が坊主にすることで、薄毛を隠す必要がなくなるのもメリットの1つです。
つむじハゲを周囲の髪の毛でカバーしたり、帽子を被って隠したりする必要がなくなるので、堂々と自信を持っていられます。また、座っている時や下りのエスカレーターなどで上からつむじを見られる心配もなくなるため、周囲の目を気にせず穏やかな気持ちで過ごすことができます。
清潔感のある印象になる
坊主にすることで、爽やかで清潔感のある印象を与えることができます。
つむじ部分の髪の毛が細く弱り周辺のボリュームがダウンすると、髪の毛は頭皮の脂を吸収しやすくなりベタっとした質感が目立ってしまいますが、坊主はこれらのネガティブな要素を回避するのに最適です。
また、皮脂が毛穴に詰まると雑菌が繁殖してニオイの原因になりますが、坊主にすると頭皮が蒸れにくくなり、洗髪もしやすいためニオイ予防にもつながります。さらに見た目もさっぱりするので、相手に爽やかな印象を与えることができます。
つむじハゲの人が坊主にする際の3つの注意点
つむじハゲの人が坊主にすることで、薄毛が目立ちにくくなるなどのメリットが複数ありますが、気を付けなければかえってつむじハゲが目立ちやすくなってしまったり、頭皮がダメージを受けてしまったりすることがあります。
そのような状態にならないために、ここではつむじハゲの人が坊主にする際に気を付けた方が良いことを3つご紹介します。
初めて坊主にするときは美容室や理容室へ
つむじハゲを目立たせないようにするために初めて坊主にする場合は、美容室や理容室へ行きましょう。
自分でバリカンを使って刈り上げる方法もありますが、髪の毛に長さがある状態で坊主にするのは難しいのです。つむじ部分は自分では見えにくいため、髪の毛が残っている部分と刈り上げた部分のムラができやすく、かえってつむじハゲを目立たせてしまうこともあります。
きちんとつむじハゲをカバーし、薄毛を分からないようにするためには、美容室や理容室でプロに刈り上げてもらうのが大切です。
伸びかけになると薄毛が目立つので注意
つむじハゲが分からないように坊主にしたとしても、髪の毛が伸びてしまうとつむじ部分の薄毛が目立つ可能性があります。
坊主にしたての時は髪の毛の黒と頭皮の肌色が馴染んで見えますが、伸びるにつれて髪の毛の黒が濃くなっていき、つむじハゲが分かりやすくなるのです。
坊主にしてもつむじ部分の薄毛は自分からは見えにくいため、髪の毛が伸びてきて薄毛との差が出てきても気が付きにくいかもしれません。そのため、こまめにバリカンを入れて坊主をキープすることが大切です。
日焼けや頭皮ケアに注意する
坊主にすると、日焼けや紫外線の影響で頭皮ダメージを受けやすくなります。通常、頭部は髪の毛によって守られていますが、坊主にすると紫外線などからカバーできず、直に刺激を受けてしまうのです。
日焼けをすることで頭皮が黒くなったり、炎症を起こしたりして皮がむけてしまうことに加えて、紫外線のUV-Aという長い波長が髪の毛を成長させるために重要な毛母細胞にダメージを与えることもあります。そうなると薄毛を進行させてしまう原因にもなりかねません。
これらの悪影響から頭皮を守るためには、頭皮用の日焼け止めを塗ることが大切です。
「頭皮に日焼け止め塗るの?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、頭皮用の日焼け止めにはスプレータイプやミストタイプもあるため、坊主頭にも簡単に付けられてべたつくこともありません。また、日焼けしてしまった後には頭皮用ローションを使って保湿ケアしてあげると、ダメージを最小限に抑えられます。
つむじハゲの坊主の長さは1㎜がオススメ
坊主にするときは何ミリの長さにするか、迷う方も多くいると思います。はじめて坊主にするのであれば、心配だからと言って長めする方も多いでしょう。しかし、つむじハゲを目立たせなくするには長さを1mmにするのがおすすめです。
ここでは、つむじハゲの坊主に1mmがおすすめの理由やバリカンで刈り上げる頻度についてご紹介します。
1mm坊主が一番薄毛をカバーできる
一口に坊主と言っても、1mm~20mmまで長さが違えば、それぞれ薄毛の目立ちやすさや印象は異なります。一番自然な形でつむじハゲを目立たなくさせたいのであれば、1mmの坊主が良いでしょう。
1mmの坊主にすると、だいぶ髪の毛の黒さが薄くなるため、つむじの薄毛部分と馴染みやすくなって、つむじハゲかどうか分かりにくくなります。特に髪の毛が太く丈夫な方は、坊主にしても髪の毛の黒さが分かることがあるので、坊主にする場合は1mmにするのが良いでしょう。
一方で、6mm以上の坊主にすると、髪の毛の黒さをつむじの薄毛部分の肌色が目立ち、つむじハゲがかえってわかりやすくなる可能性があるので注意が必要です。つむじハゲを目立たなくするのが目的で坊主にするのであれば、坊主でも髪の長さに気をつけておきましょう。
3日に1度は刈り上げる必要がある
1mmの坊主を維持する場合は、3日に1度はバリカンで刈り上げるようにしましょう。
「そんなに頻繁にやらなければいけないの?」と手間に感じる方もいるかもしれませんが、髪の毛は1カ月で1cm程度伸びるため、長さを1mmにするとすぐに伸びたように感じられます。
髪の毛が伸びたままにしてしまうと、つむじの薄毛部分と他の部分の色の差が出てしまって、つむじハゲが分かりやすくなってしまいます。一度坊主にしてしまえば、自分でバリカンを入れるのは簡単なので、こまめにバリカンを入れるようにしましょう。
まとめ
1mm程度の坊主にすることで髪の毛の黒さが薄くなり、つむじの薄毛部分と馴染みやすくなって、つむじはげが目立ちにくくなることがわかりました。
一方で、坊主にした髪の毛が伸びてしまい、髪の毛の黒さを感じられるようになると、かえってつむじハゲが分かりやすくなることもあるので、こまめにバリカンで刈り上げることが大切です。
坊主にすることのメリットだけではなく、注意点を踏まえたうえで坊主にするか検討してくださいね!