薄毛予防

10代の若はげはAGA治療NG?注意点と3つの薄毛対策法

監修者 阿部有寛(院長)

 

薄毛は中高年の男性に見られるものという印象が強いですが、10代の若い世代でも発症する可能性があることはご存じでしょうか?
見た目の印象を大きく左右する薄毛は、発症の年齢が若ければ若いほど大きな悩みの1つとなるでしょう。

しかし、AGAの治療は成長期に必要になる男性ホルモンに作用をするものが多いため、基本的に20代以上の男性が対象となっています。成長期の10代でAGA治療をしてしまうと、身体の発育に悪影響を及ぼす可能性があるため推奨されていないのです。

10代からの若年層の薄毛は所謂「若ハゲ」と称されますが、こうした若ハゲにAGA治療が使用できないのであれば、どのようにして薄毛の改善をしていったらいいのでしょうか?

この記事では、まだAGA治療ができない10代の若ハゲに悩む方に向けた対策方法について詳しくお話していきます。

「まだ10代なのにつむじ周辺が薄くなってきてハゲているように見えるのが悩み…」「若いのにおでこが広くて周りからからかわれるのが嫌だ」など現在薄毛に悩んでいる10代の方はぜひ最後までお読みください。

10代の若はげが起きる2つの原因

リーブ21 2017年「頭髪悩み度」調査発表では、10代(15~19歳)3050人中16.5%の方が薄毛に悩んでいると回答しています。

10代や20代の薄毛のことを「若はげ」などと呼びますが、基本的に薄毛の原因となるのは遺伝などの影響を強く受ける男性ホルモンが原因の場合と、ストレスや不眠、偏った食事などから起きる生活習慣の乱れによって起きる場合の2つが挙げられます。

生え際の後退やつむじ周辺の髪の毛の減りが気になってきている場合や、抜け毛が今までよりも増えてきた場合はAGAの症状が出始めている可能性が高いです。薄毛の改善や対策をするためにもまずは、若ハゲが10代でも起きてしまう原因について知っておきましょう。

 

遺伝を伴う男性ホルモンが薄毛を引き起こす

若ハゲだけではなく、男性の薄毛(AGA)は遺伝子的要素を持つ男性ホルモンが原因で引き起こされるとされています。

薄毛が遺伝するとされる最大の理由には、DHTの働きに関与のある「5αリダクターゼの活性度」と「男性ホルモンレセプターの感受性」が挙げられます。

「5αリダクターゼの活性度」が高い遺伝子を持っている場合は、AGAの原因となるDHTを発生させやすく、「男性ホルモンレセプターの感受性」が高い遺伝子を持っている場合は、DHTを過剰に取り込んで髪の成長を抑制させるTGF-βを増加させます。

つまり、5αリダクターゼの活性度と男性ホルモンレセプターの感受性のどちらか1つ、または両方を受け継いでいるとAGA発症の確率は高くなるのです。この男性ホルモンによる抜け毛が起きるタイミングには個人差があるため、10代などの早いタイミングで発症する可能性も大いに考えられます。

 
薄毛と遺伝の関係につてはこちらをチェック↓↓
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ストレスや生活習慣の乱れが若はげを加速させる

過度なストレスや不眠、運動不足、偏った食事やダイエットなどの生活習慣の乱れも若はげを特に加速させてしまう原因になります。

特に10代の薄毛を加速させる原因として、大きな影響を及ぼすのが「ストレス」です。
15~19歳の時期は、進級に合わせた環境の変化が1年ごとに起きることや、人間関係、進路の悩みなど、10代の方はストレスを常に感じやすい環境に身を置いていることは間違いありません。

また、スマートフォンの普及とSNSの発達により、10代のスマートフォン利用は当たり前の世界になっています。社会問題にもなっているSNSの普及によるネット依存や、誹謗中傷によるストレスなどは薄毛の進行をより加速させてしまう可能性が高いです。

ストレスや生活習慣の乱れだけで若ハゲになることはありませんが、男性ホルモンの影響を受け薄毛の前兆が見られた方が、過度なストレスや生活習慣が乱れていた場合、さらに薄毛を加速させてしまう要因となってしまいます。

※参考:ネット依存の現状と課題―SNS 依存を中心として

 
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10代の若はげはAGA治療薬での治療ができません

薄毛の治療には主にAGA治療薬を用いて行うのが一般的ですが、AGA治療薬は身体の成長に大きく関わる男性ホルモンに作用し薄毛改善をしていくものなので、基本的に20歳以上の方がAGA治療の対象となります。

AGA治療薬には抜け毛を引き起こす男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する効果があり、この悪玉ホルモンを阻害することによって抜け毛が起きるのを塞き止め、薄毛の改善をしていきます。

成人以降の男性にとってDHTは薄毛を引き起こす他に、皮脂分泌を促しニキビの原因になったり、前立せん肥大を起こしたりとあまり良いことはありませんが、20歳未満の男性にとってDHTは身体の発育に重要な役割を果たします。

胎児期には、男性の外性器の発達・形成に関わり、思春期には声変わりや体毛の発生、男性らしい身体の形成などに必要であるため、思春期にAGA治療薬でDHTを抑制してしまうことは非常に危険な行為と言えるでしょう。

薬の効果や副作用の証明を行っている男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版においても、20歳以上の方を対象に実験が行われているため、10代の方に関しての安全性は日本では認められていないのが現状です。

 

とにかく生活習慣の乱れを改善することを重視する

ストレスの原因を断つことは正直に難しいことだと思います。
SNS断ちをすればという意見もあると思いますが、SNSも含め人間関係や進路のことなどは10代の方が関わる特定の共同体で起きる、すべてが見えない糸で繋がっているようなストレスだと思います。このストレスを取り除くことは非常に難しいと思うので、薄毛対策として意識をするのならストレス以外のところを気にかけたほうが良いでしょう。

AGAクリニック目線で日常的に薄毛対策として行ってほしいことは食事・睡眠の2つです。

 

【食事】

特に食事は髪を形成する上で必要であり、バランスの取れた食事を日々摂取することで元気で健康的な髪に育てることができます。外食やジャンクフードばかり食べていなかったか見直し、バランスの良い食事を心がけましょう。

また、抜け毛予防になる食材も沢山あるため、食事の際に髪に良い栄養素を含む食材を選択できるようになれるとベストです。本気で改善したい方はそういった栄養素や食材についても日々意識していきましょう。

 
抜け毛予防、薄毛改善に効果的な食材をチェックする↓↓
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【睡眠】

身長を伸ばしたり、身体を育てたりすることで知られている「成長ホルモン」は、髪の成長にも深く関わっています。睡眠不足に陥ると、髪が成長するための成長ホルモンの分泌が十分にされない他、日中に紫外線や外的刺激によってダメージを受けた髪の補修も十分にできずに頭皮環境や髪の状態が悪化します。

また、睡眠不足が続いてしまうと血行が悪くなり頭皮が硬くなってきます。血行が悪い状態だと、せっかくバランスの良い食事を摂っていたとしても栄養が髪まで運ばれず、抜け毛を加速させます。

可能であれば毎日6時間以上の睡眠を心掛け、なるべく質の良い睡眠ができるように環境作りをしていきましょう。

 
睡眠不足による髪への影響と質の良い睡眠のとり方ついてチェックする↓↓
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病院を受診しAGA以外の脱毛症の可能性も考える

10代で薄毛を発症する人はいるものの、年齢を重ねてから薄毛になる人に比べると、かなり少数ではあります。
そのため、 遺伝的要素の大きい男性ホルモンの影響で薄毛になってしまうAGAだけではなく、円形脱毛症や脂漏性脱毛症など、他の脱毛症である可能性も考えたほうが良いでしょう。

自己判断ではなく、まずは皮膚科や薄毛治療が診療科目にあるクリニックなどを受診し、専門家に診察してもらいましょう。

 

まとめ

10代で起きる若はげの特徴や対策方法についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
20歳未満ではAGA治療ができないということにショックを受けてしまった方もいるかもしれません。

10代の若はげはAGA以外にもストレスによる他の脱毛症などの可能性も考えられます。まずは皮膚科や薄毛治療のクリニックに行って現状の確認を行うのが良いでしょう。
生活習慣をしっかりと見直したうえで、若はげの症状を改善していける環境づくりが大切です。

AGAクリニックでも、いつでもご相談を承っていますのでぜひお気軽にカウンセリングにいらしてください!

 
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ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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