薄毛予防

細毛や猫っ毛はハゲやすい?禿げる人の髪質の特徴と改善方法を解説

監修者 阿部有寛(院長)

「柔らかくて細い髪質の人は禿げやすい」という噂を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?

こうした話を聞くと元々「禿げる人の髪質」が存在するように感じてしまいますよね。しかし、実際には「元々やわらかくて細い髪質だから」といって禿げやすいわけではありません。先天的な髪質で禿げやすい髪質があるかどうかには根拠がなく、禿げてしまう原因は後天的な理由によるものがほとんどです。

後天的な理由で禿げてしまう場合、必ず髪質の変化が起こります。元気だった髪の毛がハリやコシのない細い髪に変化し、抜け毛が起きて薄毛の状態に陥ります。また、元々髪が柔らかく細かった人が何らかの理由で薄毛になってしまっている場合も、元の細さからさらに細くもろい髪に変化しています。

この記事では、まず既に薄毛の人がどういった髪質をしているかを知ることによって、ご自身の髪質がここ最近で禿げる人の髪質に変化していないかを判断することができます。

後天的に髪質の変化が起きて薄毛になってしまう原因についても詳しくお話していきますので、髪質で薄毛になってしまうか不安な方、最近髪質が変わった気がするといった方はぜひ最後までお読みください。

「禿げる人の髪質=柔らかくて細い」とは言えない

元々柔らかくて細い髪質だからといって禿げやすいわけではありません。しかし、髪質が柔らかく細いと全体的に髪が下に向かっていってしまい、髪がペタンとしやすくなってボリュームが出ないため、髪が太くて硬い人より薄毛に見えやすいという事実はあります。

こうした背景から「髪が細くて柔らかい人は禿げる」といった噂が広がったと言えます。

また、確かに既に薄毛になっている人の髪質の特徴を述べると「髪が細く柔らかい」という条件は当てはまります。しかし、薄毛の人はすべての髪の毛が細く柔らかくなっているのではなく、薄毛箇所の髪質が特に細く柔らかいだけで、まだ禿げていない箇所は太いといった場合がほとんどです。

 

禿げている人の髪質の特徴

では、既に「禿げている人の髪質」にはどのような特徴があるのでしょうか?

ここでは薄毛の人の髪質の特徴に注目し、薄毛ではない人とどんな違いがあるのかを詳しくお話していきます。

重要なのは、生まれてからの髪質が何らかの原因によって変化が起きた時に、禿げてしまう可能性があるということですので、ここで既に薄毛の人がどういった髪質をしているかを知ることによって、ご自身の髪質がここ最近で禿げる人の髪質に変化していないかを判断することができます。

 

特定部分の髪の毛が細く変化する

禿げている人の髪質として、全体の髪質が細いというよりは特に薄毛部分の髪だけ細く、短く弱々しい髪の毛になっているのが特徴的です。下記の比較画像をご覧ください。

生え際から薄毛が進行してきている男性

 
頭頂部・つむじから薄毛が進行してきている男性

この比較画像を見ていただければわかるように、薄毛に悩んでいる方の同じ髪でも、薄毛部分とそうでない部分では髪質が全く異なることが見て取れます。

全体の髪の毛が生まれつき細く柔らかい方は、特に生え際や頭頂部の髪が特に細くなっていたり、特に柔らかく長さも短く変化していたりする場合、注意が必要と言えるでしょう。

 

ハリやコシがない

禿げている人の髪質として髪にハリやコシがなく、柔らかい触り心地という特徴が挙げられます。ハリやコシが失われた髪は髪1本1本が細くて非常に柔らかく、ふわふわとした手触りです。

こうした柔らかい髪質の部分が増えることによって、髪の毛の量があったとしても、1本1本の髪の細さから髪のボリュームが少なく見えてしまいます。

また、柔らかく細い髪は全体的に下を向きがちで立ち上がりにくいことからセットがしにくく、「ぺたんこ髪」になってしまうことが多いです。こうしたぺたんこ髪も髪のボリュームが少なく見え、薄毛の印象を与える一つの要因でしょう。

このような髪質は硬い髪質や太い髪質に比べて髪が絡まりやすく、シャンプーの時やブラッシング中に絡んだ髪を無理に引っ張ってしまい、物理的な抜け毛が起きる可能性もあるので注意が必要です。

 

後天的な髪質の変化が起きてしまう4つの理由

では、どうして髪質は変化し、薄毛になってしまうのでしょうか?

ここでは髪質の変化が起きてしまう4つの理由について、原因を引き起こす行動などを踏まえて具体的に解説していきます。

 

血行不良により髪の毛が栄養不足になるから

頭皮の血行不良は、髪質の変化を起こす要因の1つです。髪の成長に必要な栄養は血流によって運ばれるため、血行不良が起きると毛根に栄養が届かず、健康な髪に育ちにくくなります。

ストレスを受け続けると交感神経ばかりがはたらき続け、緊張状態が続いてしまいます。交感神経には末梢神経の血管を収縮させるはたらきがあるため、血行不良を招く原因です。

先にも述べたように、血行不良は薄毛の原因になります。軽い運動を行ったり、息抜きをしたりするなどしてストレスを上手に解消しましょう。

また血行不良により頭の筋肉にコリが生じると、頭皮の毛細血管が圧迫されて髪に栄養が届きづらくなります。

眼精疲労が溜まっている方や、同じ姿勢の作業を続けている方は、頭の筋肉がこって血行不良になっている可能性が高いです。頭皮マッサージなどを習慣づけて、頭のコリを解消しましょう。自宅でできるかんたんな頭皮マッサージも血行促進に効果的です。

 

ヘアサイクルが乱れにより髪の成長が短くなるから

ヘアサイクルの乱れは、後天的な髪質の変化を引き起こす可能性が高いです。

ヘアサイクルとは、髪の毛が成長する周期のことです。髪が生まれてから成長するまで期間を【成長期】と言い、正常なヘアサイクルの場合の2~6年の月日をかけて髪は成長していきます。

しかし、過度なストレスや生活習慣の乱れ、AGAの発症などが原因でヘアサイクルは乱れてしまうと、成長期が短くなり、なんと数ヶ月~1年程ですぐに退行期に入って髪は抜け落ちてしまいます。

成長期が短くなることによって、髪1本1本が弱々しく、髪質のハリやコシがなく柔らかく変化してしまいまい、抜けやすい髪の毛が増えていきます。

 

外的刺激による頭皮環境の悪化で髪が育たなくなるから

今は薄毛になっていない方でも、間違ったヘアケアを続けていると、頭皮環境が悪化して薄毛を招く可能性があります。爪を立ててシャンプーをしていたり、髪を乾かさないで放置していたりする方は注意が必要です。

爪を立てて強い力でシャンプーをすると、頭皮に傷がついてしまいます。また、髪が濡れた状態を放置すると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやフケなどの頭皮トラブルの原因を招きます。頭皮トラブルなどの炎症が起きることによって、元気な髪が生えてこなくなり、髪質が変化し薄毛に繋がる要因となります。

栄養の行き渡ってない畑で元気な作物が育たないように、頭皮環境が悪化した状態だと元気な髪は生えてこなくなってしまいます。

他にも自分の頭皮に合っていない洗浄力の強いシャンプーを使用している方は、頭皮の炎症を起こしやすいので注意が必要です。洗浄力の高いシャンプーなどで頭皮の皮脂を取りすぎてしまうと、かえって皮脂を過剰に分泌させ、頭皮のベタつきや毛穴詰まりの原因になり、頭皮トラブルに繋がります。

シャンプー後に頭皮がつっぱるような感じがしたり、髪がキシキシしたりするなら、ご自身の頭皮に合っていない洗浄力が強すぎるシャンプーを使用しているかもしれません。そういった方は、洗浄力が比較的マイルドなアミノ酸系シャンプーや、スカルプケア用のシャンプーを使用することによって頭皮環境が悪化しないようにすることができます。

 

遺伝や男性ホルモンの影響でAGAを発症するから

AGAの発症することによって髪質は変化し、薄毛になっていきます。AGAを発症する原因には男性ホルモンと深い関係があり、活性型の男性ホルモンである「DHT(ジヒドロテストステロン)」は、最も有名な男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びつくことによって生成されます。

また、毛乳頭細胞(髪の元になる細胞)には男性ホルモンレセプター(男性ホルモン受容体)があり、この受容体とDHTが結びつくことによって、抜け毛の原因となる脱毛因子を発生させます。

薄毛を発症させる「5αリダクターゼ」や「男性ホルモンレセプターの働き」といったホルモンには遺伝が大きな影響を与えるとされており、両親や母親の家系に薄毛の方がいる場合はAGAを発症する確率が高くなると言われております。

変化した髪質はAGA治療で元に戻すことができる

後天的な髪質の変化はもう改善することはできないのかと思ってしまいますが、AGA治療で元に戻すことができます。AGA治療をするには、「AGA治療」「薄毛治療」が診療科目にあるクリニックを受診し、AGA治療薬を処方してもらう必要があります。

AGA治療薬と呼ばれる薬は個人輸入などで購入することも可能ですが、そういったものは安価でも成分が不明瞭であったり、処方においての危険を伴ったりする可能性が高いので、必ずクリニックで医師の診断を受けてお薬を処方してもらいましょう。

AGA治療薬には、髪質が変化してしまう理由になる原因を抑制、ヘアサイクルなどを正常に戻す働きや、抜け毛ホルモンと呼ばれる男性ホルモンを抑制してくれる効果があり、服用することで髪質の改善をすることが可能です。

 

まとめ

生まれつきの髪質が細くてやわらかいと、髪にボリュームが出にくいため、髪質がしっかりしている方に比べて薄毛に見えてしまう可能性はあります。しかしそれは禿げている訳でも、将来禿げてしまう予兆でもなく、薄毛になってしまうには元々の髪質ではなくそれ以外の男性ホルモンや生活習慣に原因があることがわかりました。

注意して確認したいのが、1〜2年前に比べて髪質が細くなっていたり、髪のハリやコシが無くなっていたりしたら、薄毛のせいで髪質が変化している可能性があります。こうした後天的な髪質の変化が起きないように、まずは食生活の見直しや、良質な睡眠を取るように心がけ、自分でできる対策をとりましょう。

また、男性ホルモンの影響で抜け毛ホルモンを作り出さないためには、並行してAGA治療を始めるのもおすすめです。AGA治療を始めるタイミングは早ければ早いほど、治療の効果の感じ方も早くなります。

薄毛になりたくない方は、ご自身の髪質の変化を感じたら、すぐに対策に取りかかりましょう!

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ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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