「高校生なのに、友人からつむじがハゲていると言われてショックを受けている」「自分のつむじが正常な範囲なのか、薄毛が始まっているのか知りたい」といったように、まだ高校生なのに薄毛の悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
リーブ21 2017年「頭髪悩み度」調査発表では、10代(15~19歳)3050人中16.5%の方が薄毛に悩んでいると回答しており、それが実際にAGAのような薄毛になっている訳ではなく生まれ持った髪質やつむじの形状だとしても、自分の薄毛に関して悩んでいるという方は少なくないと言えます。
また、年齢が若ければ若いほど薄毛の人口は少ないため、つむじハゲなどの薄毛に悩んだとしても周りに相談しにくく、恥ずかしく感じるという方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、つむじの薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)は、年齢が高くなるにつれて発症しやすい脱毛症であり、高校生のつむじ周辺の薄毛の多くは、髪質などによる思い込みであることが多いです。
この記事では、高校生のつむじが薄毛になる確率は極めて低い理由や、頭頂部の薄毛の特徴を踏まえた確認方法の解説、万が一異常な抜け毛が起きた場合の対策方法について詳しくお話ししていきます。
ご自分のつむじが正常な範囲なのか判断し、薄毛の対策や改善をしたい方は、ぜひお読みください。
高校生のつむじハゲは思い込みの可能性が高い
高校生のつむじの薄毛は、自分自身の思い込みや気にしすぎである可能性が高いです。
実際、毛髪クリニックリーブ21が男性500名を対象に髪の毛の意識調査をした薄毛に悩む男性500名に徹底調査!「薄毛の予感」はいつから?|株式会社毛髪クリニック リーブ21のプレスリリース (prtimes.jp)では、15.7%の人が高校生のころから「自分が薄毛になるのではないか」と不安を感じていたと報告があります。
しかし、実際のところ、日本人男性の主な薄毛の原因とされるAGA(男性型脱毛症)は、生え際や頭頂部などの場所から徐々に進行してくる脱毛症であり、抜け毛が徐々に増えていったり、薄毛部分の髪が細くもろくなったりする変化があった上で薄毛になっていきます。
一方で、高校生でつむじハゲに悩まれている方は、元々髪の毛が細く柔らかかったり、つむじが2つあったりなど、元から薄毛に見えてしまうようなつむじである可能性が大いにあります。
正常なつむじか薄毛のつむじかには「髪の毛の変化」が重要ですので、つむじハゲかもしれないと感じたら、まずここ最近で髪質や抜け毛の変化があったかを思い返してみてください。
また、一点例外として急激にごっそり髪の毛が抜け始めた場合には、ストレスなどから発症する円形脱毛症の可能性が高いです。円形脱毛症は年代問わず発症するため、急激に抜け毛が増え出すなど「何かおかしい」と思ったら、すぐに専門の医療機関を受診することをおすすめします。
つむじハゲの3つの特徴
非常に稀なケースではありますが、「ここ最近で抜け毛量が増えた」「前よりも明らかに髪質が細く変化している」といった方は薄毛が進行している可能性が考えられます。
また、元からの髪質やつむじの形状によって「薄毛に見えてしまう」方もいるため、まずは自分のつむじをよく観察してみましょう。
ここでは、頭頂部の薄毛の特徴を髪の毛の密度、頭皮の状態、髪の毛の太さの3つに分けてご紹介します。正常なつむじと異常なつむじの比較写真もありますので、ぜひご自分のつむじと比べてみてください。
つむじ付近は自分では直接見えにくいので、合わせ鏡をしたり、スマートフォンで写真を撮ったりして確認します。照明が明るすぎたりフラッシュにしたりすると、頭皮が異常に透けて見えるので、窓の近くの自然光が入るところで確認しましょう。
つむじの密度が低い
つむじ周辺(2~3cm)の髪の毛の密度が低いと薄毛になっている可能性があります。
正常な髪の毛は、1つの毛穴に対して2~3本の毛が生えていますが、異常が現れると0~1本になってしまいます。髪の毛自体に太さや丈夫さがあっても、本数が少なくなると髪の毛の密度がまばらになり、薄毛に見えるのです。
特につむじは毛流れの始まりなので、他と比較して髪の毛の密度の減少がわかりやすい部分です。「実際に抜け毛が起きている」「以前よりも髪のボリュームが減った」という方は、薄毛が進行している可能性があるので薄毛治療を行う病院の受診をおすすめします。
また、元々毛量が多くないという人も、実際には薄毛ではないのに薄毛に見えてしまう可能性は考えられます。抜け毛が多いわけでなければ、今ある髪を丈夫に育てる育毛商品などを使うのも良いでしょう。
頭頂部を触った時に髪の毛の厚みを感じず、頭皮を直接触っているような硬さがある場合はつむじの密度が薄いといえるでしょう。
つむじ周辺の頭皮が透けて見える
つむじ付近の頭皮が透けて見えやすくなっていると、薄毛が進行している可能性があります。
通常、つむじは毛流れの始まりになるので、頭皮が見えるのは渦の中央一部分です。しかし、薄毛になるとつむじを中心に頭皮が見える範囲が広がったり、髪の毛が少なくなることによって渦の巻く方向が分かりにくくなったりします。
頭頂部に寝癖がついていると薄毛に見えてしまうこともあるので、洗髪後に髪の毛を乾かしてから判断するとよいでしょう。また、つむじが大きい方や2つのつむじの渦が重なりあっているような方も、頭皮が透けているように見えやすいため、元々のつむじの状態から変化があるかを確認してみましょう。
薄毛ではないのにつむじの形状によって薄毛に見えてしまっている場合、髪を伸ばすとつむじが目立ってしまうため、短髪にしてみるのもおすすめです。
つむじ周辺の髪の毛が細い
つむじ付近の髪の毛の太さが、細く柔らかくなると薄毛の可能性があります。髪の毛自体に太さがなくなると、ハリコシが減って根元が潰れやすくなり、ぺたっとしたヘアスタイルになるのです。
細くなった髪の毛は、頭皮から出る汗や脂を吸収しやすくなり、ベタついた髪の毛に見えることもあります。髪の毛が元々細い方は髪全体が細くなっているので、髪全体ではなく、つむじ周辺の髪だけが細く変化していない場合は薄毛の可能性は低いです。
側頭部とつむじ付近の髪の毛を比べると、薄毛の進行具合も判断しやすくなります。基本的に、側頭部の髪の毛は細くなる人が少ないので、つむじ付近の髪の毛と比べて同じくらいの太さであれば、細くなっていないと言えます。仮に細くなっているのであれば、薄毛が進行している可能性が高いです。
抜け毛があり以前から髪質が変化した方は早めに病院へ
「髪の毛が一気にごっそり抜けてしまった」「どうしても薄毛が気になる」という方は、病院で医師に相談することをおすすめします。
高校生は、年齢が高い人に比べると薄毛になる確率は低いですが、可能性はゼロではありません。つむじの薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)だった場合、そのままにしておくと、じわじわと薄毛の範囲を広げて進行していってしまいます。
また、髪の毛が急激に沢山抜ける「円形脱毛症」や、皮脂の過剰な分泌によって頭皮の炎症から抜け毛が起きる「脂漏性脱毛症」など他の脱毛症である可能性もあります。
つむじ付近の薄毛は、自分では見えにくいため判断が難しいのが特徴です。病院を受診する場合は「薄毛治療」が診療科目にある皮膚科や薄毛治療専門クリニックに相談しましょう。
さいごに
10代の薄毛はデータや根拠が少ないうえに、元々の髪質やつむじの形状による思い込みの可能性は高いといえるでしょう。
つむじは自分では見えにくく、人と比べることもできないので、他人から指摘されたことによって気になってしまったり悩んでストレスに繋がってしまうケースは多いです。また、環境の変化などからストレスによって部分的に髪の毛が大量に抜けてしまう「円形脱毛症」を発症している可能性もあります。
一度発症してしまうとどんどん進行してしまう薄毛。高校生であってもならないとは言い切れない脱毛症です。髪質の変化や抜け毛の症状があり、少しでも異常を感じたら自己判断せずに、まずは皮膚科や薄毛治療専門クリニックなどの薄毛治療を専門とする病院を受診し、相談してみてください。