公開日:2024/01/15更新日:2024/01/15

食欲が止まらない女性におすすめ!6つの原因と簡単な対処法を解説

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「ダイエット中なのに、どうしても食べたくて仕方ない」
「痩せたいのに食欲が止まらない。何か対処法はあるなかな」

このようなことでお悩みはありませんか?

理想の体型を目指してダイエットをしているのに、どうしても食欲が抑えられない時というのは少なくありません。食欲が抑えられないのは意思が弱いからではなく、きちんとした理由があるのです。

食欲が増加してしまう理由に女性特有のものもあります。それでもダイエットの成功を目指したいという方は、食欲が止まらない原因を把握し、解決を目指しましょう。

今回は、食欲が止まらない7つの原因と7つの対処法について紹介します。

女性の食欲が止まらない6つの原因

女性の食欲が止まらない6つの原因

つい食べすぎてしまって、意思が弱いなと思ってしまうこともあるかも知れません。ですが食欲が止まらない原因として、生理中など女性特有の理由など体や脳の働きによるものがあります。

ここでは、食欲が止まらない原因を7つご紹介します。原因を知ることで、食欲の増加に対してより正しく対処することができるでしょう。

<女性の食欲が止まらない6つの原因>
  • ストレス
  • 生理中
  • 妊娠中
  • 睡眠不足
  • 栄養不足
  • 何らかの病気

ストレス

食欲が止まらない原因の1つに、まずはストレスがあります。人は強いストレスを感じると、食欲をコントロールするホルモンが乱れてしまうからです。

ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」は食欲を抑えるホルモンである「セロトニン」を減少させてしまう働きがあります。そのためセロトニンが減少すると、食欲のコントロールができなくなり、つい食べすぎてしまうのです。

食べすぎの原因は意思の力ではなく、ストレスによるホルモンによって起こる場合もあります。

生理中

女性の場合、生理前から生理中につい食べすぎてしまうこともあるでしょう。生理中と生理前に食欲が止まらない原因として、ホルモンバランスの変化が関係しています。

生理前から分泌される「プロゲステロン」は、妊娠を成立・継続させるためのホルモンです。プロゲステロンの増加で、むくみや眠気が生じるほか、食欲の増加が見られます。

さらに生理前にかけて女性らしさをつくる「エストロゲン」の分泌が減少します。エストロゲンの減少により、心身ともに不調を感じやすくなるため、ストレスによる過食が起こることもあるでしょう。

生理周期はホルモンバランスの変化によって、食欲が増加することもあるのです。

妊娠中

妊娠中も食欲を増してしまう原因の1つです。

妊娠中に急増する女性ホルモンの「プロゲステロン」には食欲を増やす働きがあるからです。プロゲステロンは苦しいつわり中でも増え続けるため、つわりが落ち着いたころには食欲が急増したように感じてしまうのです。

また妊娠中期からは胎盤を通じて、ママが摂取した栄養を吸収するようになります。妊娠中期は赤ちゃんの成長が加速するため、これまで以上に多くの栄養が必要となり食欲がさらに増してしまうのです。

睡眠不足

睡眠不足も食欲が止まらなくなる原因の1つです。睡眠不足になると食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌量が増加するからです。さらに食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減少してしまうのです。

また米コロンビア大学によると、睡眠時間が4時間以下の人は7〜9時間の人と比べて肥満率が70%以上も高いという研究結果もあります。睡眠不足では食欲が増進して肥満につながりやすいと言えるでしょう。

栄養不足

体が栄養不足に陥っているときも、食欲が止まらないことがあります。食べている量が十分であったとしても、栄養バランスが偏っていることで、体は足りない栄養素を補おうとするからです。特にタンパク質や糖質が不足すると、栄養不足のために食欲が増してしまうことがあります。

例えば、ファーストフードやコンビニ弁当ばかり食べていたり、野菜だけなど極端な糖質制限をしていたりすることが当てはまるでしょう。

食欲が止まらない原因として、偏った食事のために「不足した栄養素」を欲して体がサインを出しているということもあるかも知れません。

何らかの病気

上記以外にも食欲が止まらなくなる原因として、何らかの病気である可能性もあります。

ここでは症状として食欲が止まらなくなる病気を2つご紹介します。

摂食障害(過食性障害)

摂食障害は食行動の障害を特徴とする精神疾患です。

摂食障害の種類の1つに食欲をコントロールすることができず、通常よりも速いスピードで食べ物を食べたり、お腹が苦しくなっても食べ続けたりする「過食性障害」があります。3か月の間に週1回以上の過食を続けている場合、過食性障害に該当すると考えられています。

過食性障害は食べている最中や食べた後に自己嫌悪や自分を責めてしまうなどの行為が見られることも特徴です。

参考:過食性障害│MSD Manual

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の機能が異常に高くなる(亢進する)病気です。甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、多汗、暑がり、食欲亢進、体重減少、動悸、息切れ、ふるえ、不眠などの症状を伴います。

甲状腺機能亢進症では食欲が非常に旺盛になります。過剰な甲状腺ホルモンが、たんぱく質や脂質、糖質などの代謝を活発にし、エネルギーを激しく消費するため、食事で補給しなければならないからです。

参考:バセドウ病│一般社団法人 日本内分泌学会

食欲が止まらないままだとなりやすい病気

食欲が止まらないままだとなりやすい病気

食欲が止まらないままでいると、病気になるリスクがあります。ここでは食欲が止まらないままだとなりやすい病気を3つご紹介します。

脂質異常症

食欲が止まらないままであると、脂質異常症のリスクが高まる恐れがあります。

食欲のおもむくままに食べてしまうと、短い期間で悪玉コレステロールや血糖、中性脂肪の値が急激に上昇します。血液中の中性脂肪が高いままであると、脂質異常症になりやすい状態となってしまうからです。

さらに更年期の女性では、脂質異常症であると血管が硬くなる「動脈硬化」が起こり、脳梗塞など血管の中に血のかたまりが詰まる病気にもなりやすい状態になります。

参考:脂質異常症│-eヘルスネット-厚生労働省

逆流性食道炎

眠る時間になっても食べ続けてしまい、食べてすぐに横になってしまうと、逆流性食道炎になるリスクが高まる恐れがあります。

胃から逆流した胃酸が食道の粘膜に炎症を起こす逆流性食道炎は、過食気味の人に多い傾向があります。予防としては、食後1〜2時間は横にならないようにしましょう。

参考:逆流性食道炎ってどんな病気?│国立研究会開発法人 国立長寿医療研究センター

摂食障害(神経性過食症)

食べすぎによる摂食障害が、さらなる合併症を招くこともあるので注意が必要です。

「自分では意思が弱くて食欲をコントロールできなかった」「食べ過ぎて体重が増えてしまった」という変化に自己嫌悪や罪悪感を感じやすい女性の方もいるでしょう。自己嫌悪や罪悪感に陥った場合、食べたものを下剤や利尿剤を服用して対処しようとする「神経性過食症」などの摂食障害になる可能性が高くなります。

加えて、摂食障害は栄養失調や嘔吐下剤の過剰な服用で行われる排出行動による合併症状を引き起こす危険も高まるため、思い当たる場合は一人で悩まずに病院を受診してみましょう。

参考:摂食障害│-eヘルスネット-厚生労働省

食欲が止まらない時の対処法7つ

食欲が止まらない時の対処法7つ

ここでは食欲が止まらない時の対処法を7つご紹介します。食欲が止まらない原因があればそれに見合った対処法もあるので参考にしてみてください。

よく噛んで食べる

食欲が止まらないときは、よく噛んで食べるようにしましょう。よく噛むことで脳内の満腹中枢を刺激する「ヒスタミン」が分泌され、食欲が抑えられるようになるからです。

いわゆる早食いをすると満腹中枢が働く前に食べ終わってしまうため、食べる量が多くなりがちです。ひと口ごとに30回を目安によく噛んで食べると、満腹中枢が働き満腹感を得られやすくなるでしょう。

小分けにして食べる

小分けにして食べることで、食欲を抑えることができます。理由は、1食の量を減らしてこまめに食べることで血糖値の乱高下を防ぎ、空腹感を感じることが少なくなるから

食欲が増している時に一度にたくさん食べると血糖値が急激に上がってしまいます。
急激に上がった血糖値は急激に下がってしまうので、たくさん食べたのにまだお腹が空いているという状況になってしまうのです。

血糖値の急上昇を避けるためには、1食の食事量を減らすかわりに、食事をとる回数を増やすことが効果的でしょう。

ツボを押す

食欲が止まらないと思ったら、ツボを押してみることも良いでしょう。ツボには食欲のコントロールに関わるものがあるからです。

加えて、食欲が止まらない原因となっているストレスを改善するツボもあるため確認しておきましょう。ここでは主に耳にある「胃点(いてん)」「飢点(きてん)」「神門(しんもん)」の3つをご紹介します。

またツボの基本的な押し方ですが、以下のように行ってください。

  • ツボに指を当てて徐々に力を加えて押していく。
  • イタ気持ち良いくらいの強さで5秒ほど押し続ける。
  • 徐々に力を抜いていく。
  • 上記を5回程度繰り返す。

胃点(いてん)

胃点は食欲を調整し、空腹の不快感を感じにくくする働きがあるツボです。ほかにもストレス性の胃炎や胃痛を予防したり、胃の消化の機能を改善したりする効果もあります。

胃点の場所は、耳の穴の上の軟骨を後ろにたどっていき、軟骨の先端の下側にあります。

飢点(きてん)

飢点は満腹中枢を刺激して、食欲を抑えてくれる効果があります。食事の前に押すことで、より効果的でしょう。

飢点の場所は、耳の穴の前にある小さな突起の付け根部分のくぼみにあります。

神門(しんもん)

神門はストレスを和らげて自律神経を整える作用が期待できます。食べすぎの原因にもなるストレスを和らげることで、空腹感を軽減してくれるでしょう。毎日のストレスでやけ食いをしてしまうときや、食欲が止まらないときに神門を刺激すると効果的です。

神門の場所は、耳の上部にあるY字型の軟骨のくぼみの間にあります。ストレスと空腹を感じたときは、神門を押してみてください。

ガムを噛む

どうしても食欲が止まらないときは、ガムを噛むこともおすすめです。

ガムを噛むことで、満腹中枢が刺激され、食欲を抑えることができるからです。

ガムは適度な気分転換にもなるため、食欲がおさまらないときはガムを試してみてください。

水を飲む

食欲を抑えたいときは、水を飲むこともおすすめです。水分をとると空腹感が落ち着いて、食べすぎを防ぐことができるからです。

また、温かい飲み物を摂取することで満腹中枢を刺激することもできます。水の代わりに白湯でも良いでしょう。

食事の前に水または白湯を飲み、食事のときは温かい汁物から食べるようにしましょう。野菜たっぷりのスープや味噌汁にすると、食物繊維も摂取できてよりおすすめです。

運動をする

食欲を抑える対処法として、適度な運動もおすすめです。なぜなら運動には食欲を抑える効果があるからです。

適度な運動は食欲を強めるホルモンである「グレリン」を減らし、食欲を抑えるホルモンの「ペプチドXY」を増やす効果が期待されています。適度な運動は、ストレス解消や睡眠不足の改善の効果も期待できます。

また、運動の効果は運動の直後だけでなく、7時間が経った時点でも続くと言われています。

適度な運動としては、ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどお好みの運動を行うことがおすすめです。

寝る

食欲が止まらないときは、寝ることもおすすめです。

食欲と睡眠欲は脳の近い場所でコントロールされています。十分な睡眠で脳の睡眠欲を満たすと、食欲を和らげる効果が期待できるからです。

睡眠不足であると食欲を抑えるホルモンであるレプチンの分泌が減少して、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリンの分泌が増えてしまいます。食欲を抑えるだけでなく、痩せる体になるためにも良く寝ることは大切です。

どうしても食欲が止まらないときにおすすめの食べ物

どうしても食欲が止まらないときにおすすめの食べ物
「食欲を止める対処法を実践したけど、どうしても何か食べたい」と思うときもあるかもしれません。ダイエット中とはいえ、我慢のしすぎはストレスが溜まりやすく精神的にも身体的にもよくはありませんよね。

そこで、ここではどうしても食欲が止まらないときにおすすめの食べ物をご紹介します。

ナッツ

どうしても何か食べたいというときは、ナッツがおすすめです。食物繊維が豊富に含まれているナッツを食べると、血糖値が安定し食欲を抑えられるからです。

また、ナッツは脂質のなかでも不飽和脂肪酸の割合が高く、動脈硬化や血栓を防いだり、血圧を下げたり、LDLコレステロールを減らすなどの働きがあります。

ただし、ナッツはカロリーも高いため、個包装になっているものを1袋食べる程度に留めておきましょう。ナッツの塩分も気になるという人は、無塩を選びましょう。

野菜スープ

お腹が空いてどうしようもないときは、スープを飲むことをおすすめします。野菜がたっぷり入ったスープは食べ応えがあるため、満足感を得やすいからです。

温かいスープにはそのほか、空腹感を和らげて体を温める効果も期待できます。体がほどよく温まれば、良質な睡眠にもつながるでしょう。

例えば、トマトベースの野菜スープは脂肪燃焼効果もあるため、食欲を抑えられて痩せやすくなり、一石二鳥といえます。お腹が空いたときは野菜入りのスープを飲んでみましょう。

豆腐

豆腐もお腹が空いたときに、おすすめの食品です。豆腐にはさまざまな栄養素が含まれていて食べ応えもあるのに、カロリーや糖質が低いという、ダイエットに適した食品だからです。

また豆腐には「大豆イソフラボン」が多く含まれています。
大豆イソフラボンは、肥満の予防に効果的な成分の1つです。

ほかにも豆腐には、タンパク質や大豆イソフラボン、レシチンや大豆オリゴ糖など、ダイエットに効果的な成分が豊富に含まれています。お腹が空いたときなど、日常で積極的に豆腐を活用するのはいかがでしょうか。

ゆで卵

どうしても食欲が止まらないときに、ゆでたまごはおすすめの食べ物です。

ゆでたまごは腹持ちがよく、胃の中に溜まりやすいので空腹にはうってつけだからです。さらにゆでたまごは高タンパクであり、低糖質であるため、ダイエット中にはうれしいですよね。

ゆでたまごは油を使わないため、余分な脂質がないこともおすすめの理由の1つです。

こんにゃく

こんにゃくも食欲が止まらないときに、おすすめの食べ物の1つです、こんにゃくは食物繊維が豊富に含まれますが、カロリーが低く、糖質も少ないため、ダイエットにおすすめされることの多い食材だからです。

特にこんにゃくの代表的な食物繊維である「グルコマンナン」には、便通を整えたり、血中コレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果が期待できるでしょう。例えば麺の一部をしらたきや市販のこんにゃく麺に変えてみると、無理なくカロリーをおさえることができるでしょう。

ヨーグルト

どうしても食欲が止まらないとき、ヨーグルトもおすすめの食べ物です。

ヨーグルトにはダイエットに良い栄養素がたくさん含まれているからです。ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境を整えてくれます。腸内環境が良くなると免疫力も上がり、基礎代謝のアップにもつながるためダイエット効果が期待できるでしょう。

また、腸内が整っていて善玉菌が多いと、不調の影響を受けづらくなります。

例えば、ヨーグルトに鉄分が豊富な「きなこ」を混ぜるのもおすすめです。フルーツやきなこを加えることで、ビタミンや鉄分を補いながら、腸内環境を整えることができるでしょう。

まとめ

まとめ
食欲が止まらない原因とその対処法について解説しました。

食欲が止まらない原因として、ストレスや睡眠不足のほか、生理前など女性特有の原因もあります。原因を知っておくと、もし食べ過ぎた場合でも意思が弱いせいだと自己嫌悪に陥ることなく前向きに対処することができるでしょう。

ダイエットは継続することで成功します。食欲がどうしても止まらないときは、今回紹介した対処法を試したり、おすすめの食べ物を選ぶようにしてみてください。

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