髪の毛が薄くなってきたと感じたら、まずAGAを疑ってください

薄毛予防
髪の毛が薄くなってきたと感じたら、まずAGAを疑ってください
監修者 阿部有寛(院長)

 

「抜け毛が増えてきた気がする」
「前よりも髪のボリュームが減ってきたかもしれない…」

このように、なんとなく髪の毛が薄くなってきた気がしている方は意外と多いのではないでしょうか?

髪が薄くなってきている原因として第一に考えられるのがAGA(男性型脱毛症)です。

AGAによる薄毛は、円形脱毛症のように一気に大量の髪が抜けていくのではなく、生え際や頭頂部を中心にジワジワと範囲を広げて薄毛になっていくのが特徴であり、時間をかけて徐々に抜けていくため、「気のせいかもしれない」と髪の変化を放置して、気がついたら薄毛になっていたなんてこともよくあるケースです。

手遅れにならないためには、ご自身の髪の状態を確認してAGAの可能性が高いかを判断し、それに合わせた適切な対処法を取っていく必要があります。

この記事では、髪の毛が薄くなってきたと感じる方がAGAの可能性が高いかどうかを確認し、その上でどのようにして薄毛の対策を取ったらいいかを詳しくお話していきます。

髪の毛が薄くなってきた際に考えられる原因

髪が薄くなってきている原因として第一に考えられるのがAGA(男性型脱毛症)です。
AGAは遺伝的要素を持つ酵素が男性ホルモンのテストステロンと結びつくことで抜け毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)が生成されて抜け毛が起きます。AGAは進行性の脱毛症であり、一度発症するとじわじわと抜け毛が増えて薄毛の範囲を広げていくのが特徴です。

AGAの他にも脱毛症はありますが、円形脱毛症やひこう性・脂漏性脱毛症などはごっそりと一定箇所の髪の毛が抜けたり、大量のフケなどが発生したりと見た目の急激な変化が起きるため、「髪の毛が最近薄くなってきたかもしれない」といったような、まだ薄毛の確証が持てないような気付き方はしません。

そのため「髪の毛が薄くなってきた…」と感じたらAGAを発症している可能性が高いと言えるでしょう。
AGAはなるべく早くクリニックに行って専門の医師の診療を受けてもらうことが大切ですが、まずはご自身の髪の毛がどのような抜け方をしているのか、髪や頭皮の状態をよく確認し、適切な対処法をとれるようにしましょう!

 

髪が薄くなってきたと感じたら確認してほしい3つのポイント

AGA(男性型脱毛症)による薄毛には特徴があり、医師の診断を受ける前でもご自身である程度確認することが可能です。

ここでは、AGAによって引き起こされている可能性のある薄毛の状態を詳しく解説していきます。髪の状態や毎日の生活を振り返りながらしっかり確認していきましょう。1つでもチェックがついたものがあったらAGAを発症している可能性が考えられるので注意が必要です。

 

抜け毛の量

通常、人の髪の毛には「ヘアサイクル」という髪が生まれてから老いるまでのサイクルがあり、薄毛になっていない健康な髪の人でも成長が終わった髪の毛が自然と毎日抜けています。この髪の毛が自然に抜ける状態を自然脱毛と言い、通常の自然脱毛は1日に50~100本程度抜けているとされ、新しい髪が生まれることで老いた髪が押し出される形で抜けています。

AGAを発症している際の抜け毛は、1日100~300本程度とされており、多い人では500本近くにも及ぶとされています。

洗髪後の排水溝やドライヤー後の床、ブラシ、寝起きの枕元などに落ちている髪の毛をすべて合わせた本数が100本以上あるように感じたら、AGAの薄毛が発症している可能性が高いです。

毎日少しずつの変化は気が付きにくいと思いますが、一番髪が抜けやすいのが洗髪時です。洗髪後の排水溝を見て、いつもより抜け毛が増えていないかを確認することを習慣化してみましょう。

 

薄毛が気になってきた箇所

「薄毛が気になってきた」と感じる際、抜け毛量の他にも「おでこが広くなった」「頭頂部の髪のボリュームがなくなった」といったように、全体的に薄毛になっているというよりも、髪が少なくなってきた部分がありませんか?

AGAの薄毛は進行パターンが決まっており、生え際から薄毛になっていく【M字型】、頭頂部(つむじ)から薄毛になっていく【O字型】、生え際と頭頂部の両方から薄毛になっていく【U字型】の3種類があります。

この3箇所の髪が特に抜けている、頭皮が透けて見えてきた、髪が細くもろくなっていると感じた場合、AGAを発症している可能性が非常に高いです。

逆にAGAによる抜け毛はこの3種類と決まっており、詳しい原因は今もわかっておりませんが後頭部や側頭部などは薄毛になりにくいとされています。生え際、頭頂部などを確認し、少しでも髪質や毛量の変化を感じている場合、AGAを発症している可能性が高いと言えます。

 

頭皮の状態

薄毛を確認するには、頭皮の状態もチェックしておきましょう。
特にAGAによる薄毛が起きている際、頭皮が血行不良に陥っている場合が多く、頭皮全体が硬くなってしまっている可能性があります。頭を両手でつかむように触ってみて、肌の弾力がなく全体的に硬い場合は注意が必要です。

また、フケや赤み、かゆみを帯びている場合は頭皮環境が悪化している可能性が高いです。
こうした頭皮環境の悪化は炎症を引き起こし、髪の成長を阻害します。AGAの直接的な原因とはなりませんが、薄毛の前兆のある方にこうした頭皮環境の悪化が見られている場合、薄毛の速度を加速する可能性があるので注意が必要です。

 

髪の毛が薄くなってきたと感じたら早めのAGA治療を

髪が薄くなってきたと感じたらまず検討してほしいのがAGA治療です。
髪が薄くなってきたと感じているにも関わらず「まだ大丈夫だろう」「今は自分が感じるだけで周りにはわからない程度だから、対策をするのはもう少し先でも良いだろう」と思っていると、薄毛はあっという間に進んでしまいます。

AGAによる薄毛である可能性が高い場合、進行性の脱毛症であるため何かしらの対策を取らないと薄毛は進行し続けてしまい、いつの間にかハゲてしまうといったような問題になりかねません。

さらに、薄毛の範囲がかなり広がってしまった後では、薄毛を改善するまでの治療に時間がかかる上に、完全に元の状態のように髪を生やせる可能性はどんどん低くなっていきます。

「まだそこまでハゲていないのにAGA治療を始めるの?」と疑問に思う方は多いと思いますが、AGA治療は初期段階や予防段階の方にもおすすめできます。むしろ、早めにAGA治療を始めることで薄毛の改善効果も高いとされています。

薄毛になりたくないと思う方は、ご自身の薄毛に気付けた今が対策するには最善の時期です。カウンセリングや初診は無料で受けられるクリニックがほとんどなので、手遅れになる前に専門医に相談しに行きましょう!

 

薄毛を加速させないため毎日気をつけたい5つの対策方法

「髪が薄くなってきた」と自分で少し感じている段階は、まだ薄毛の前兆が出始めた頃と言っていいでしょう。他人からはまだ見てわからない段階ですが、ここで薄毛を加速させる行為をしてしまうと一気に薄毛になっていってしまう可能性が高いです。

これ以上薄毛を悪化させないためにも、ここでは日常で意識してほしい5つの薄毛対策方法についてお話していきます。

 

バランスの良い食事を摂取する

健康な身体のためにもバランスの取れた食事は大事ですが、髪にとっても食事は非常に重要な要素です。
髪の毛は食事で体内に取り込んだ栄養によって形成されるので、バランスの悪い食事を摂取していると髪を育てる十分な栄養が足らずに髪はやせ細っていき、抜け毛を加速させます。

特に髪を形成するタンパク質やミネラルなど髪の栄養を考えて摂取すべき食材などは多いです。外食の際や食事を作る際の参考にして、毎食バランスの良い食事をしていきましょう。

 

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質の良い睡眠を取る

皆さんは毎日十分な睡眠を取れていますでしょうか?
質の良い睡眠が取れていないと血流が悪くなって髪に栄養を運べなくなり、睡眠中に分泌される成長ホルモンが十分に分泌されずに髪の成長や補修ができなくなって抜け毛を加速させます。

また、睡眠時間を確保できていても「なかなか疲れが取れない」「何度も目覚めてしまって日中も強い眠気に襲われる」といった方は、質の良い睡眠が取れていない可能性が高いです。

寝不足や質の良い睡眠が取れないことで髪の成長を阻害させないよう、就寝前2~3時間前には入浴や食事を済ませ、毎日同じ時間に起きるなどのルーティンを作るのも質の良い睡眠を取るには重要です。

 

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適度な運動を心掛けること

睡眠をしっかり取るのと同様に、適度な運動をして血流を悪くさせないことも、薄毛を加速させないための鍵となります。
運動不足に陥ると、睡眠不足と同様に血流は悪くなってヘアサイクルは悪化し抜け毛に繋がるので、適度な運動を日常的にすることは重要です。
ウォーキングなどの有酸素運動を毎日30分程度できればベストですが、それが難しそうな方はストレッチをするのもおすすめです。
首を回す、伸びをする程度で大丈夫なので、身体が固まらないように適度にストレッチをして血流を良くしましょう。

 

ストレスを溜めすぎない

ストレスが蓄積すると、自律神経のバランスを崩します。
自律神経のバランスが崩れると、血行不良やホルモンバランスが乱れます。血流が悪くなると、発毛を促す毛母細胞に必要な栄養素や酸素が届かず髪の成長が阻害され、頭頂部の抜け毛が発生します。頭皮が硬くなるのもストレスが原因の場合が多いです。

ストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが過剰分泌されます。男性ホルモンが増えることで、薄毛の原因物質が過剰に分泌され、薄毛が進行してしまうので注意が必要です。

ストレスを取り除くのは環境を変えたり、精神的にも難しい場合が多いですが、ストレスの原因がわかっている場合は少しでも距離を置いたり、なるべくストレスを発散してリフレッシュできる環境を作っていきましょう。

 

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毎日の頭皮ケアで頭皮環境を整えておく

AGAを加速させないためには血行不良に陥らないように頭皮ケアをした方が良いでしょう。市販の育毛剤などは主に頭皮環境を整えて、今ある髪の毛を元気に育てる役割を持っています。育毛剤を使用した際に頭皮のマッサージをして頭皮の血行を促進しましょう。

また、育毛剤などを使わなくてもシャンプー中に育毛マッサージを行うのも効果的です。ゆっくりとマッサージをして、シャンプーのすすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。

シャンプーのすすぎ残しは、フケやかゆみといった頭皮の炎症に繋がってしまいます。しっかりと洗い流し、洗髪後もドライヤーで乾き残しがないようにしっかり乾かしましょう。毎日清潔な頭皮を保つことが薄毛対策として重要になるので、毎日のお風呂の際に注意してみてください。

 

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さいごに

「髪が薄くなってきた」と感じる方はAGAを発症している可能性が高く、早めに治療を受けるなどの対策が必要というお話をしてきましたがいかがでしたでしょうか?

また進行性の脱毛症であるAGAはどんどん範囲を広げていってしまうため、治療と並行して生活習慣の改善などの薄毛をこれ以上加速させないための習慣を作っていく必要があることがわかりました。

油断をしているとどんどん髪は薄くなってきてしまう可能性があるので、早めの対策で薄毛を最小限に抑えられる可能性が格段に上がります。髪の毛が薄くなってきたという悩みを持っている方は、今回のセルフチェックだけではなく是非早めにクリニックで専門医に相談してみてください!

 

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ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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