「ヘアワックスをつけるとAGAになりやすいってホント?!」髪の毛に関わる都市伝説29選!ウソと本当

薄毛予防
「ヘアワックスをつけるとAGAになりやすいってホント?!」髪の毛に関わる都市伝説29選!ウソと本当
髪の毛に関わる都市伝説29選!ウソと本当
監修者 阿部有寛(院長)

「ヘアワックスやヘアジェルを使うとAGAになるって聞いた…」「タバコを吸うとAGAが進行しやすくなるって本当?」など、髪の毛に関するこのような疑問や情報の都市伝説が広まっています。当たっているものや科学的根拠がまったくないものまで、さまざまな薄毛やAGAに関するうわさが存在します。

そこで本記事では、29個の都市伝説、髪の毛、特にAGAに関する嘘やホントの情報を調査し、噂通りの情報がAGAになりやすいのか?それとも関係ないのか調査していきます。また、AGAになりやすい可能性がある場合は、AGA対策情報も併せて紹介していきます。

これから調査する内容で、都市伝説に惑わされずAGAや薄毛に関係する情報が認識できるはずです。将来的に薄毛になる可能性を軽減させるため、日頃からケアしている方もいらっしゃると思います。ぜひ、噂や都市伝説に流されず、正しいケアや情報をもとに行動していきましょう。

Q1: 男性の自慰行為や性行為が多いとAGAになりやすいって本当?

A: 自慰行為や性行為の頻度とAGAに直接的な関係はありません。これらの行為でホルモンバランスが大きく崩れることはないためです。

この噂が浮上したと考えられる理由は男性ホルモンにあります。

薄毛(AGA)は男性ホルモンが増加する傾向があり、男性ホルモンは男女ともに体内で分泌されるホルモンの1つです。男性ホルモンにはいくつかの種類があり、AGAの発症に関与している男性ホルモン(テストステロン)が薄毛につながる可能性があります。

性欲や行為中も男性ホルモンは増加する傾向にあるため、「男性ホルモンが増える=薄毛(AGA)につながる」と考えられたと思われます。

しかし、行為の回数や性欲の強さなどで、ホルモンバランスが大きく崩れることは考えにくく、このことが原因でAGAに繋がるという科学的根拠はありません。

Q2: ヘアワックスやヘアジェルを使うとAGAになるって聞いたけど、本当?

A: ヘアワックスやヘアジェル自体がAGAの直接的な原因になることはありません。ただし、これらの製品が頭皮に残留すると毛穴を詰まらせる可能性があるので、しっかりと洗い流すことが大切です。

薄毛に関係のある理由の1つは頭皮の毛根へ負担がかかることが考えられます。

ヘアワックスやヘアジェルが頭皮に残留すると毛穴を塞いでしまい、健康な髪の毛の成長を邪魔してしまう恐れがあります。

そのため、ヘアワックスをつけるときは、できるだけ地肌に付着させず髪の毛だけにワックスをつけるようにしてみましょう。

またヘアワックスを多く使用しすぎると、ゴミやホコリなど異物が髪に付着します。これも毛穴のつまりに影響する可能性があるため、ワックスのつけすぎにも注意して下さい。

毎日使う方は、地肌に優しいオーガニックのヘアワックスやヘアジェルをつけるのがおすすめです。

Q3: タバコを吸うとAGAが進行しやすくなるって本当?

A: タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、頭皮の血流を悪化させる可能性があります。健康的な頭皮環境を保つためにも、禁煙が推奨されます。

タバコは髪の毛や頭皮のみではなく、呼吸器や酸素の循環など体にも様々な害があります。タバコが原因で直接的にAGAにつながるわけでないですが、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる傾向があります。

結果として、頭皮が十分な栄養が受け取れず、髪の毛の成長を妨げる可能性があります。

また新しい髪の毛が育たない可能性があるだけではなく、今ある髪の毛も髪への栄養供給が受け取れず、髪の毛が薄くなってしまったり弱まり抜け落ちてしまうことも考えられます。

実際のデータでは、喫煙歴のある男性は、非喫煙者に比べて薄毛(AGA)のリスクが1.82倍高いことが示されました。

そのため、髪の毛に栄養を行き届かせるためにも、禁煙が最も推奨されます。しかし、いきなり禁煙は難しく、かえってストレスになることも考えられます。

できる限り控えるのがおすすめですが、自分の状況に合わせて、徐々に少なくするなど変更してみてください。

Q4: 日光に当たりすぎるとAGAが進行しやすくなるって聞いたけど、本当?

A: 紫外線の過剰な暴露は頭皮の老化を早め、AGAを悪化させる可能性があります。屋外では帽子などで頭皮を保護することが賢明です。

頭皮や髪の毛は通常顔の2倍以上の日光を浴びるといわれており、晴れた日は特に以下のような対策をしていきましょう。

  • 帽子をかぶる
  • 髪の毛・頭皮用の日焼け止めスプレーを使用する
  • 日傘をさす

自身が簡単に取り掛かれそうなものから試してみてください。

Q5: デスクワークが多いとAGAになりやすいって本当?

A: デスクワークそのものがAGAの直接的な原因ではありませんが、運動不足や姿勢の悪さが血行不良を招き、AGAを悪化させる可能性があります。適度な運動と正しい姿勢を心がけましょう。

血行不良になると、髪の毛に必要な栄養素が行き届かない可能性が考えられます。

そのため、髪の毛の成長期が短くなってしまったり、栄養素が不十分になる可能性があります。

髪の毛がうまく成長できないと、男性は髪の毛が薄くなったり(AGA)、女性は髪の毛が細くなる(FAGA)傾向が高まります。

そのため、デスクワークをするときは背筋をのばし、正しい姿勢を維持できるように心がけるように意識してみてください。

デスクワーク中でも血行不良を防ぐには、座ったままできるストレッチがおすすめです。

  • 手のひらや指をもんだり、手を開いたり閉じたりする
  • 両肘をまげて肩を大きく回す
  • ふくらはぎをもむ
  • かかとを床に着けて、つま先を上げ下げする

手や足を少し動かすだけでも、血流促進に役立ちます。

仕事中でも気軽にできるため、ぜひ取り入れてやってみてください。

Q6: 父方の祖父がハゲていると、孫息子もハゲやすいって本当?

A: 父方の祖父がハゲていると、孫息子もハゲやすいとは一概には言えません。

AGAの遺伝リスクは母方の遺伝子の影響が大きいと考えられています。父方の祖父の髪質だけでAGAのリスクを判断することはできません。

また、日常生活のストレスや睡眠不足、食生活などの遺伝以外の様々な問題も考えられます。

そのため、父方の祖父や母方の祖父が薄毛だとしても、必ずしも薄毛になるわけではありません。

遺伝しやすい傾向にはあるものの、AGAはクリニックに行ったり自身の生活で対策や予防をすることもできます。

特に、生活習慣を見直し変更することで、薄毛が改善するということも考えられます。 そのため、薄毛やAGAが気になる方は十分な睡眠や健康的な食事、運動などを変えるとこから始めてみましょう。

Q7: 帽子をかぶり続けると、帽子の部分だけ薄毛になるって本当?

A: 適切なサイズの帽子であれば、AGAを引き起こすことはありません。ただし、tight hatと呼ばれる非常にきつい帽子は、毛根に物理的なダメージを与える可能性があります。

帽子をかぶることは日光を防げるメリットもあるため、帽子をかぶるだけで薄毛につながることは考えにくいです。

ただ、帽子をかぶった際に、汗で頭皮が蒸れて放置しておくと菌が繁殖してしまい、毛穴のつまりや炎症が起こることも考えられます。

また、帽子の締め付けが強いものは血行不良や毛根に物理的なダメージを与える可能性があります。

そのため、帽子のサイズには注意し、自身の大きさに適したものを選びましょう。

Q8: ドライヤーの熱風が髪に悪いから、AGAになりやすいって本当?

A.ドライヤーの熱風がAGAを引き起こすという説は誤解です。適切に使用すれば、ドライヤーは髪と頭皮の健康維持に役立ちます。実は、濡れた髪をそのままにしておくことの方が、髪や頭皮にダメージを与える可能性があります。

ドライヤーを使用する際は、いくつかの点に注意することで、より効果的に髪を乾かすことができます。まず、タオルでしっかりと水分を拭き取ってからドライヤーを使いましょう。髪との距離を適切に保ち、一箇所に長く熱風を当てないようにします。また、温度設定にも気を付け、可能であれば低めの温度で乾かすことをおすすめします。

これらの点に注意してドライヤーを使用すれば、髪の健康を維持しながら効果的に乾かすことができます。AGAとの直接的な関連はないので、安心して使用できます。適切なヘアケアの一環として、ドライヤーを上手に活用しましょう。

Q9: 就寝時に髪を濡らしたままだと、AGAになりやすいって本当?

A: 濡れた髪で寝ることは、毛根に負担をかけ、AGAを悪化させる可能性があります。寝る前には髪を乾かすことが大切です。

ドライヤーを使わず、自然乾燥で髪が濡れたままの場合、水分が各層内に保てなくなり髪を触ったときにぱさぱさしたり、余計に乾燥が引きおこる可能性があります。

髪の毛が濡れたままだと、髪の毛の外側にあるキューティクルが開いたままになり、開いたところから水分やたんぱく質が出ていくことも考えられます。これにより髪の毛が痛んでしまう傾向があるため、特に、髪の毛の量が多い方や長い方はドライヤーで乾かすように心がけましょう。

髪が傷んできたのが気になる方やよりツヤツヤな髪の毛にしたい方は、ドライヤー前に髪にヘアオイルを塗って乾かすのもおすすめです。

Q10: 1日1回しかシャンプーしないと、AGAになりやすいって本当?

A: シャンプーの回数とAGAに直接的な関係はありません。頭皮の状態に合わせて、適切な頻度でシャンプーを行うことが重要です。

一度に2,3回などシャンプーをしすぎると、必要な栄養素が流れてしまったり髪の毛や頭皮への負担がかかる可能性があります。そのため適度な頻度(1日1回程度)でシャンプーをすることが理想的です。1回のシャンプーでしっかりすすぎ、洗い流すようにしましょう。

頭皮のべたつきやヘアオイル、ワックスが気になる方はシャンプーの前にお湯ですすぎ洗いをしてから、シャンプーで洗うなど頭皮に刺激を与えすぎない洗い方をおすすめします。

Q11: 髪を強く結んだり、きつい髪型にするとAGAになりやすいって本当?

A: 髪を強く結んだり、きつい髪型にすることで毛根に負担がかかり、牽引性脱毛症を引き起こす可能性があります。ただし、これはAGAとは異なる脱毛症です。

牽引性脱毛症は、髪が物理的に引っ張られたり、血行不良によって髪に栄養が供給されにくく、髪が細くてもろくなる脱毛症です。

髪の毛が一定方向に引っ張られることで、頭皮の血行不良が起こる場合、髪の毛の成長が妨げられます。

その結果、髪の毛が薄くなることが起こる可能性も考えられます。

しかし、この一時的な刺激がAGAの発症や進行を直接引き起こすというには根拠やデータが不十分です。

ただ、過度に髪の毛を引っ張ったり、髪への物理的刺激を避ける方が、抜け毛対策には賢明です。

Q12: 病気やケガで長期間寝たきりだと、AGAが進行しやすいって本当?

A: 長時間の寝たきり(長期臥床)は体全体の健康状態に影響を与えるため、間接的にAGAを悪化させる可能性があります。ただし、これは個人差が大きく、一概には言えません。AGAの進行を後押ししてしまう可能性として以下の3つが考えられます。

  • ストレス
  • 栄養不足
  • 血行不良

また、寝たきりだと頭皮へ十分な血流が行き渡らず、栄養供給が阻害されることも考えられます。したがって、長期間の寝たきりそのものがAGAの直接の原因ではありませんが、二次的な要因を介してAGAの進行を加速させる可能性があります。

適切な栄養摂取と頭皮のマッサージなどの対策をしていきましょう。加えて、病気やケガなどで新しく薬をもらう場合やAGA治療薬をすでに飲んでいる場合は、必ず医師に服用している薬があることを伝えましょう。AGAの薬と併用するには注意しなければいけない薬があるためです。

Q13: 女性の更年期が始まる年齢は薄毛になりやすいって本当?

A: 女性の更年期は、女性ホルモンの減少により、髪の量や質が変化する可能性があります。ただし、これは女性型脱毛症であり、男性のAGAとは別の病態です。

ヘアサイクルを正常に保つ女性ホルモンのエストロゲンが、更年期になると減少する傾向にあります。そのため、ヘアサイクルが正常に保てなくなり、髪が早く抜けてしまったり、成長期が短く髪の毛が生えてくるまでに時間がかかることになりえます。

これらが原因で女性は更年期、薄毛につながる可能性がありますが、男性のAGAとは異なる症状です。

Q14: 男の人は30歳まで薄毛にならないって聞いたけど、本当?

A: AGAは10代後半から始まることもあり、30歳までは薄毛にならないというのは正しくありません。早期発見と治療開始が大切です。

AGAの症状は20代以降に見られる傾向が高いようですが、早い方は10代、反対に遅い方は50代~70代など人によって様々です。主に20代~30代の発症率は全体の30%と言われています。20代半ばを過ぎた頃から、徐々に薄毛が目立ち始める人もいれば、30歳を過ぎてもほとんど症状がない人もいます。

AGAは早期発見・早期対策が重要と言われています。そのため年齢で判断せず、自身の健康状態や遺伝などから薄毛の傾向があるかしっかり判断していきましょう。

遺伝の可能性を気にする方は、特に母方の祖父がAGAや薄毛の場合、何歳の時にAGAになったのかや何歳の時に治療法始めたのかなど、身近な人に聞いてみるのもいいかもしれません。

遺伝的素因や年齢のみならず、様々な要因が薄毛の発症に関与する可能性があることを考慮しましょう。

Q15: 血液型によってAGAになりやすい人となりにくい人がいると聞いたけど、本当?

A: 血液型とAGAに関連があるという科学的根拠はありません。このような噂が出てきた理由として、以下のような偶然による状況が考えられます。

1、 たまたま特定の血液型のAGA患者が目に付きやすかった

2、 限られたサンプルデータから血液型が偏った

データや信憑性がほとんどないため、血液型とAGAとの直接的関係性は導き出せません。現時点では科学的根拠が乏しいため、血液型によるAGAの影響は遺伝や生活習慣ほど大きくはないと予測できます。

Q16: 薄毛遺伝子を持っている人は、必ずAGAになるって本当?

A: AGAには遺伝的な要因が関与していますが、薄毛遺伝子を持っているからといって必ずAGAになるわけではありません。

例えば、父親は薄毛でも、その息子も必ず薄毛になるとは限りません。

AGAは確かに遺伝的要因が大きく関与しますが、発症には他の環境要因や生活習慣も複雑に影響します。単に遺伝子を持っているだけでは、AGAが必ずしも発症するわけではないのです。

そのため、遺伝で薄毛の方がいても、食生活や運動など健康的な生活を心掛けて、薄毛予防を日々していきましょう。

反対に遺伝的な問題は無くても、生活面の問題や仕事のストレスなど別の問題点からAGAの可能性が高まることも考えられます。

体に良い物を食べたり、タバコを控えるなど自分でできることから意識してみてください。

環境や生活習慣をコントロールすることで、AGAの発症や進行を遅らせる可能性は十分に考えられます。

Q17: 月に一度は床屋に行って髪を切らないとAGAになるって本当?

A: 床屋での定期的な散髪とAGAに直接的な関係はありません。むしろ、髪や頭皮の健康状態に応じて適切な頻度で散髪することが大切です。

そのため、髪を切る回数が多いか少ないかは、AGAの発症自体に直接的な影響はないように考えられます。

AGAの進行を手助けするわけではありませんが、AGAが進行して薄毛が目立つ場合には、適切な回数で髪を切る方が、見た目の印象を良くする効果はあるかもしれません。

一方で、過剰に髪を切りすぎると、かえって頭皮への刺激が強くなり、一時的な抜け毛増加のリスクは起こることもありえます。

そういった意味でも、適度な間隔で切ることが重要です。

Q18: 毎日髪を洗わないと頭皮が臭くなるし、AGAにもなりやすいって本当?

A: 毎日髪を洗わないことが直接的にAGAの原因になるわけではありません。

シャンプーの頻度や匂いがAGAの発症や進行に直接関係するという根拠はないためです。

シャンプーの頻度は個人の頭皮の状態によって異なります。毎日シャンプーする必要はありませんが、頭皮を清潔に保つことは大切です。

AGAの発症や進行に直接関係するという根拠はありませんが、頭皮や髪の状態を見ながら、適切な頻度でシャンプーを心がけていきましょう。

Q19: AGAの人はみんな将来的に坊主頭になるって本当?

A: AGAの人が必ずしも全員坊主頭になるわけではありません。

AGAの進行具合は個人差が大きく、早期に適切な治療を開始すれば、ある程度の毛量を維持できる可能性があります。

また、AGAは髪の毛が薄くなる症状ですが、

  • おでこの生え際が徐々に薄毛になる
  • 頭頂部から薄毛になる
  • 耳から前の前頭部が全体的に薄毛になる

など進行具合は様々で個人差が極めて大きいです。AGAになった場合でも適切な治療を行えば、髪の毛の抜け毛や量を維持できることも考えられます。

早期発見と適切な対処が重要になってくるため、不安な方はクリニックの先生に早めに相談しましょう。また、自分では見えないところの髪の毛が薄い場合、気づきにくいこともあるため写真で撮影や身近な人に尋ねてみるのも早期発見の手助けになります。

Q20: ハゲは頭が良い人に多いって聞いたけど、本当?

A: 頭脳と抜け毛に関連があるという科学的根拠はなく、これは単なる俗説に過ぎません。

AGAは主に遺伝的な男性ホルモンの影響によって引き起こされる症状です。

知能や頭脳の優劣とは全く無関係の現象です。

このような都市伝説が生まれた理由としては、例えば以下のようなことが考えられます。

  • ハゲている人の方が知的に見えるというイメージがあった
  • 過去に著名で頭脳が優れた人の中にハゲている人が複数いたことから連想された

客観的な科学的データからは、AGAと知能の高さに主な関係性は見つかっていません。

AGAの発症には遺伝的要因が最も大きく関与しており、知能などの頭脳的要素は関係がないと考えられています。

Q21: 緑茶を飲むとAGAが改善すると聞いたけど、本当?

A: 緑茶を飲むだけでAGAが改善するという科学的根拠はありません。健康的な生活習慣の一部として緑茶を取り入れることは良いですが、AGAの治療には医学的なアプローチが必要です。

緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、これには殺菌作用があるため、頭皮や細胞の老化を防ぐことにつながる可能性があります。

また、緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、AGAの原因の一つとされるジヒドロテストステロンの排出を促すと考えられています。

科学的根拠はないものの、健康的な生活の1つとして緑茶を取り入れてみるのがおすすめです。

ただ、AGAに対する根本的な治療としては、緑茶だけで改善させることは難しい、と考えられるため医療対応が必要です。

Q22: 豆乳を飲むとAGAが予防できると聞いたけど、本当?

A: 豆乳を飲むことがAGA予防につながるとは一概には言えません。

豆乳には髪の毛に必要な栄養素であるタンパク質や髪に艶やハリを与えるイソフラボンが含まれています。しかしこれにより、AGAを予防する効果は科学的に証明されていません。

あくまで補助的な役割として、食事の一部に取り入れるのがおすすめです。

バランスの取れた食事の一部として豆乳を取り入れることは健康的な体につながる可能性はありますが、AGAの予防にはその他の対策も必要です。

具体的な予防はクリニックで相談するなど、医療や医者に相談し取り掛かるのが推奨されます。

Q23: AGAの治療薬を使うと、性欲が低下すると聞いたけど、本当?

A: AGA治療薬の一部(主にフィナステリド)には、性機能に関する副作用が報告されています。ただし、その頻度は高くなく、多くの場合は治療を続けても問題ありません。副作用が気になる場合は医師に相談しましょう。

AGA治療薬の1つであるフィナステリドは男性ホルモンの作用を抑制する効果があるため、一部の患者さんで性機能に関する副作用が生じる可能性があります。

しかし、実際に性欲の低下を経験する割合は1~5%であると言われています。薬は副作用も考慮し、自己判断で選ぶのではなく気になる点や疑問はしっかり医師に相談しましょう。

Q24: 髪を毎日ブラッシングすればAGAが改善すると聞いたけど、本当?

A: 適度なブラッシングは頭皮の血行を促進する可能性がありますが、それだけでAGAが改善するわけではありません。過度なブラッシングは逆に毛根にダメージを与える可能性もあるので注意が必要です。

血行を良くすると、髪の毛に必要な栄養素が行き渡りやすくなり、抜け毛や薄毛予防につながる可能性はあります。

しかし、AGAの改善を期待する場合ブラッシングだけでは不十分で、より確実な対策が必要となります。

タンパク質やビタミンを多く摂る食生活の改善や、ストレスをなるべく溜め込まないように生活習慣の見直しなども行いましょう。

また、ブラッシングを必要以上に行うことや、頭皮マッサージを強くすることもかえって頭皮を傷つけることにつながる可能性もあります。

AGAの根本的な改善には、ブラッシング以外の専門的な治療や生活習慣の改善が不可欠だと言えます。ブラッシングは補助的な役割として用いて、過度の期待は避けた方が賢明です。

Q25: AGAの人は頭皮のニオイが気になると聞いたけど、本当?

A: AGAと頭皮のニオイに直接的な関係はありません。ただし、AGAの人は頭皮の脂漏や炎症を伴うことがあり、それが体臭の原因になる可能性はあります。

もちろん、

  • 頭皮環境のバランスの崩れ
  • 食生活が偏り、ビタミンやミネラルなどの栄養不足、
  • 新陳代謝の乱れ

などの複数の要因が重なることで、匂いが目立つようになることも考えられます。

しかし、頭皮の臭いの原因の1つは頭皮の皮脂汚れが残っている可能性があるため、頭皮の匂いが気になる場合、AGAの前兆と認識できることもあります、

頭皮が臭うか確かめる方法の1つは、朝起きた際、枕を確認してみてください。

枕の匂いが臭くなっている場合、頭皮も匂いがする可能性があります。

汗やシャンプーの仕方が問題の時もあるため、適切な洗い方で洗えているかも合わせてチェックしてみてください。

Q26: 髪の毛を1本ずつ抜くと、太い髪の毛が生えてくると聞いたけど、本当?

A: これは全くの誤りです。髪を抜くことでAGAが改善することはなく、むしろ毛根にダメージを与えてしまう可能性があります。

髪の毛の太さは主に遺伝的な要因で決まり、一本一本の髪の毛を抜いたからといって、次に生える髪の太さが変わるわけではありません。

髪を抜いてしまうと、頭皮への負担が大きくかえって抜け毛が増えたり、炎症が生じることがあります。

そのため、髪を抜いたからといって、太い髪が生えてくるという効果は期待できません。

健康的な髪を育てるためには、無理に抜く行為は避けましょう。

Q27: 漢方薬を飲めばAGAが改善すると聞いたけど、本当?

A: 一部の漢方薬には発毛促進効果が期待できるものもありますが、それだけでAGAが改善するわけではありません。漢方薬を使用する際は、医師や薬剤師に相談し、正しい使用法を守ることが大切です。

漢方薬により体質を改善することで、AGAの進行を抑制や薄毛予防の効果が期待できる可能性はあります。

しかし、漢方薬はホルモンバランスの乱れによる症状で用いられており、効果が現れるのは人それぞれです。

また、AGAの根本的な解決に繋がるかは、根拠が乏しいと思われます。

そのため、自身のみで判断するのは難しく、AGAの改善を期待する場合は、まず医師に相談することから始めてみていきましょう。

Q28: インドネシアやフィリピンの人は薄毛が少ないから、遺伝的に薄毛に強い民族だと聞いたけど、本当?

A: 特定の民族が薄毛に強いという科学的な証明はありません。薄毛の有病率は民族によって異なりますが、それは遺伝的背景だけでなく、環境要因なども関係しています。特定の民族がAGAに強いというのは単純すぎる考え方です。

薄毛は、気候や食生活など環境要因の違いが影響している可能性もあります。

ホルモンバランスや生活習慣、加齢などの要因が大きく作用してAGAの発症につながることが予測されます。

特定の民族が薄毛になりにくいという科学的根拠はないため、生活週間や食生活などが髪の毛に与える影響を考慮しましょう。

仕事の忙しさによるストレスやタバコなど、体や頭皮に負担をかけない生活を実践していきましょう。

Q29: 男性用コンディショナーを使うと薄毛が進むと聞いたけど、本当?

A: 正しい使用法に従う限り、男性用コンディショナーがAGAを悪化させることはありません。むしろ、適切なヘアケア製品を使うことで、髪と頭皮の健康を保つことができます。

コンディショナーの役割は、髪の表面を油分で補修し、髪の艶やしっとりなめらかな触り心地を与えることです。

男性用・女性用を問わず、適切なコンディショナーを使うことでキューティクルの痛みやパサつきも改善する効果があります。

そのためコンディショナーの使用と、AGAによる薄毛の進行には直接的な関係はありません。

ただ、頭皮に合わないコンディショナーを使えば、かぶれや痒みなどの副作用が出る可能性もあるため、自分に適したものを選びましょう。

コンディショナーの正しい使い方として、傷みやすい毛先を中心に塗るのがおすすめです。

AGA多くの都市伝説では科学的根拠はなかった

AGA多くの都市伝説では「帽子をかぶると禿げる?」や「シャンプーの回数が原因?」など様々な噂や情報がありました。

いくつか関係性があると思われる情報もありましたが、まったく科学的根拠のない噂や情報も見つかりました。

AGAの原因は遺伝子的要因や生活習慣、食生活などからきていると考えられるため、迷ったらまずはクリニックに相談してみましょう。また、髪の毛の改善には個人差があり、誰にでも効果的なものがあるわけではありません。

そのため、AGAについての情報は信頼性のある医療機関や専門医から得ることが重要です。インターネットや口コミには誤った情報も多く含まれているため、適切な判断が求められます。

科学的根拠に基づいた適切な治療とケアを行うことで、AGAと上手に付き合っていくことができ、また予防にも繋がります。健康的な生活を心がけて、毎日のケアや習慣を楽しみましょう。

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました