薄毛予防

オールバックではげる?薄毛を引き起こさないための対策を紹介

監修者 阿部有寛(院長)

 

「昔の写真と比べると、今の方がおでこが広くなっていることに気が付いた」という方はいらっしゃいませんか?
普段はあまり気にしていなかったものの、鏡で生え際をよく見ると、細く短い髪が増えて頭皮が見えやすくなっていることに驚いた方もいるかもしれません。そして、このままオールバックを続けていたら「どんどんおでこが広くなって、いつかはげてしまうのではないか」と不安に感じ、髪型を変えた方がいいのかと考える方もいるでしょう。

結論から申し上げますと、オールバックではげる可能性は極めて低いと言えます。

しかし、オールバックにすることで自分でも気が付かない間に、薄毛を加速させる要因を作ってしまったり、頭皮に負担をかけて抜け毛を増やしてしまったりする可能性はあります。

生え際の薄毛を加速させないためには、どのようなオールバックが頭皮に負担がかかりやすいのかしっかりと把握し、気をつけてスタイリングするなどの対策をすることで、オールバックの髪型を変えることなく頭皮への負担も軽減できます。将来、どんどんおでこが広くなって後悔しないためにも、今のうちに対策を打つことが重要です。

そこで今回は、オールバックではげる可能性は低い理由や、薄毛を加速させてしまう要因、頭皮に負担のかかるオールバックについて解説していきます。現在オールバックで、生え際が薄毛になり始めているかもしれないと不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください!

オールバックではげる可能性は低いが、髪や頭皮へ負担はかかる

「オールバックにしたからはげ始めたのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、オールバックではげる可能性は低いといえるでしょう。

生え際の後退はAGA(男性型脱毛症)の症状のひとつであることが多く、その原因はオールバックではないのです。しかし、オールバックにするときに後ろに強く引っ張ることで、抜け毛を引き起こしたり、生え際の薄毛が見えやすい状態になったりすることはあります。

ここでは、オールバックではげる可能性が極めて低い理由やオールバックにすることによって起こりうる髪や頭皮への負担について解説していきます。

 

オールバックではげる可能性は極めて低い

オールバックにしたからはげると言う可能性は、極めて低いと言えます。なぜなら、生え際の後退やM字部分の薄毛は、男性の薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)の代表的な症状のひとつであり、このAGAは遺伝や男性ホルモンが原因となって引き起こるからです。

AGAは男性ホルモンであるテストステロンと、頭皮に存在する酵素の5αリダクターゼが結合することにより、抜け毛ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が発生します。このDHTを男性ホルモンレセプターが取り込むことにより抜け毛が引き起こります。

抜け毛を引き起こす男性ホルモンのDHTと、5αリダクターゼの活性度・男性ホルモンレセプターの感受性が遺伝することでAGAが発症するのです。

そのため、オールバックにしているとはげると言う可能性は低く、AGAによって薄毛が進行してしまい、オールバックをすることによって生え際の薄毛がわかりやすくなったと言える可能性が高いでしょう。

 

 

引っ張りすぎは牽引性脱毛症の原因となるので注意

オールバックにしたからと言ってはげる可能性は極めて低いものの、髪を引っ張り過ぎてしまうと牽引性脱毛症になる可能性があるので注意が必要です。

牽引性脱毛症とは髪が強く引っ張られることによって、生え際や側頭部の生え際などの抜け毛が増えてしまう脱毛症です。頭皮が血行不良となって、元気な髪が育つために必要な栄養が運ばれにくくなったり、毛根にダメージが加わって弱い髪になったりすることがあります。

長年に渡ってポニーテールをする女性に多いとされていますが、髪を後ろに引っ張ってセットをする男性のオールバックも牽引性脱毛症になる可能性があります。

しかし、オールバックの髪型自体が牽引性脱毛症を引き起こすのではなく、あくまでも髪を後ろに強く引っ張ることによって抜け毛が起こりやすくなるので、スタイリングのときに髪を引っ張り過ぎないように意識することが重要です。

顔にパラパラと髪が落ちてこないように、スタイリングのときにきつくオールバックにしていることもあるので、頭皮が後ろにつれないくらいの加減でやさしくセットしましょう。

ブラシを使用する場合は、ゆったりとしたスピードで頭皮に負担が掛からない強さで行うのがコツです。また、オールバックにしている方は、髪をかき上げる癖がある方も多くいるため、無意識に髪を強く引っ張らないよう注意しましょう。

 

オールバックが進行最中の薄毛を目立たせてしまう可能性はある

オールバックは、生え際やM字部分の薄毛を目立たせる可能性があります。前髪を下ろしているとおでこが見えないので、薄毛になっているかどうかはわかりにくいですが、前髪を上げるオールバックは完全に生え際が見えるので薄毛になり始めていることがはっきりと見えてしまうのです。

生え際の髪が細くやわらかい毛が多かったり、髪の密度が少なく頭皮が透けて見えたりすることがあり、生まれつきおでこが広い方はオールバックにすることで、薄毛になっていなくても薄毛のように見えてしまうこともあります。

また、オールバックにすると自分で鏡を見る際は生え際部分が見えやすいですが、周囲の人と会話をする時などには、相手が顔を見るためさらに生え際の薄毛に注目されてしまうこともありえるのです。

そのため、生え際が後退していたり、M字部分が剃り込みのようになり始めていたりする方は、M字部分を少し下ろしたオールバックにすると薄毛が目立ちにくくなります。また、オールバック以外の髪型でも抵抗がない方は、前髪を下ろしたヘアスタイルにすると生え際部分をカバーできます。

 

頭皮に負担のかかる可能性の高い3つのオールバック

オールバックにすることではげる可能性は極めて低いものの、中には頭皮に負担のかかる可能性の高いオールバックもあります。

頭皮への負担を軽減させることは、元気な髪を育てる環境を作ることにも繋がるため、ご自身のオールバックが頭皮の負担になっていないか、今一度チェックすることが大切です。

もし、負担のかかるオールバックをしている場合は、将来の髪のために改善しましょう。

 

マンバンやポニーテールなどの髪を引っ張るオールバック

マンバンやポニーテールなどの髪を強く引っ張るオールバックを長期的にしていると、頭皮に負担がかかりやすくなります。マンバンはオールバックにして髪をおだんごにする髪型のことで、近年人気の高いヘアスタイルですが、髪を後ろに強く引っ張られることによって、生え際や側頭部の際の髪が抜けやすくなる牽引性脱毛症を引き起こす可能性があります。

マンバンやポニーテールをしている方は、髪ゴムをほどいた後に頭が気持ちいいと感じた経験がある方も多いと思いますが、それだけ頭皮が引っ張られて血行不良を起こしていた証拠になります。

頭皮への負担を少なくするためには、毎日髪を引っ張られる髪型にせず、休日や家では髪を下ろすようにすると負担が和らぎます。また、髪を結ぶときは髪をピンと張り過ぎないようにして、きつく結ばないように心掛けましょう。太いゴムやスプリングゴムと呼ばれる伸縮性の高いゴムを使用して、引っ張りを弱くするのも方法のひとつです。

スプリングゴム

 

分け目を固定するオールバック

七三フェードカットスタイルのような分け目を固定するようなオールバックが近年流行っていますが、分け目をはっきりとつけることにより頭皮に負担が掛かる可能性があります。なぜなら、分け目部分に紫外線が当たりやすくなることによって、頭皮ダメージを受けてしまうのです。

日焼けすることで頭皮が黒くなったり皮がめくれたりすると思う方も多いですが、頭皮への影響はそれだけではなく、UV-Aと言う長い波長によって髪が成長するために重要な毛母細胞がダメージを受けてしまうことがあるのです。ダメージを受けた毛母細胞は、太く丈夫な髪を作り出すことができずに、細く弱い髪になる可能性もあります。

そのため、3ヶ月に1度は分け目を左右どちらかに5ミリ程度ずらすと、頭皮の負担が少なくなります。また、頭皮用の日焼け止めスプレーを分け目部分につけて、紫外線を防止するのも方法のひとつです。このように少しでも分け目の頭皮に負担が掛からないよう意識しましょう。

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整髪料やポマードで髪を固めるオールバック

整髪料やポマードで髪を固めるオールバックは、頭皮に負担が掛かる可能性があります。濡れたような質感になる整髪料はオールバックと相性が良いため欠かすことができない方も多いと思いますが、スタイリングの際に根元に付くと毛穴をふさいでしまい、頭皮環境が悪化する場合があるのです。

頭皮環境が悪化すると湿疹や炎症、フケが出ることもあり、元気な髪が育ちにくくなることもあります。特にポマードは油分が多いためシャンプーで落としにくく、スプレーは頭皮に付きやすく粒子が小さいので毛穴にも入りやすいと言えます。

オールバックで整髪料を使用するときは、洗い落としやすいグリースがオススメです。濡れたような髪になり、パリッと固まるので乱れにくく、水性なのでシャンプーで流しやすいです。なるべく根元に付かないように中間から毛先に付けるように心掛けましょう。

また、整髪料を付けた時は、2度シャンプーすると洗い落としやすくなります。1回目はシャンプーを泡立てて髪全体につけて流し、2回目のシャンプーでしっかり洗うと、頭皮に負担にならないように整髪料を落とせます。このようにして、整髪料の選び方や付け方、洗い方にも気を付けましょう。

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ワックスなどの整髪料を正しく使用すれば抜け毛のリスクはほとんどない

 

さいごに

生え際の後退は、男性の薄毛に多いAGAの症状のひとつであり、その原因は遺伝や男性ホルモンが関係するため、オールバックのみではげる可能性は低いことがわかりました。

一方で、髪の毛を後ろに強く引っ張ることで牽引性脱毛症を起こしたり、オールバックにすることで生え際の薄毛が進行してきた時に目立ってしまったりすることもあります。また、分け目をきっちりとつけるオールバックにすることや、整髪料が頭皮に直接付くことで負担がかかる可能性もあります。

だからといってオールバックをやめる必要はなく、引っ張りを和らげたりスタイリングの仕方を注意したりすることで、頭皮に負担がかからないようにできます。
ぜひご自身のオールバックをチェックして、薄毛を引き起こさないよう対策していきましょう。

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阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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