歳を取ってしまったら、更年期障害になってしまったら、もう抜け毛を止めることはできないのでしょうか…?
そのままにしてしまうと抜け毛は加速していく一方ですが、この記事を今読もうとしている方は安心してください。正しい対策を早めにとっていれば手遅れになることはありません。
加齢や更年期障害を感じた時に出てくる抜け毛の症状は女性ホルモンと大きな関係があります。女性ホルモンは髪や肌を健康に保つためのホルモンであり、年齢を重ねるにつれて女性ホルモンがどんどん減少していくと、シワや白髪、抜け毛といった身体の変化として現れるのです。
ホルモンの減少が最も大きくなるのが更年期です。更年期とは閉経を迎える前後5年(合計10年)のことを指し、ホルモンバランスの乱れや環境の急激な変化による心身の不調を更年期障害と言います。
更年期障害には個人差があり、ホルモンバランスが乱れることによって起きる症状は人それぞれ違います。心や身体に様々な変化が起こり、不安定な時期に入っていると言えるでしょう。
40歳を過ぎると、身体には抜け毛以外でも様々な変化が起こります。
また、特に女性の抜け毛は男性と比べて個人差があるため、周りと比べてしまったり、目に見える変化が起きて落ち込んでしまったりする方も少なくないと思います。
この記事では、年齢を重ねて最近抜け毛が気になってきた方、更年期障害になってから抜け毛や薄毛にお悩みが出てきた方に向けて、改善方法をお話していきます。
現在のご自身の年齢や身体の変化を踏まえたうえで、ぜひ最後までお読みください。
加齢、更年期障害が原因の抜け毛の特徴
10年前と比べて、肌質や髪質などに変化はありますでしょうか?
全く変わっていないという方には読む必要のない記事ですので、ブラウザバックしていただいて構いません。
今回この記事を読んでくれている皆さんには、ご自身の髪や頭皮の状態を確認し、正しい知識を持って抜け毛の改善をできるようになっていただきます。
それではまず、現状の髪や頭皮の状態を確認していきましょう。
このような症状がみられる場合は、抜け毛の症状が出始めている可能性が高いです。
女性は年齢を重ねても、男性より毛量が保たれることが多いです。しかし、閉経前後の更年期に差し掛かると、身体や心に変化が起こりやすく様々な影響を受けます。抜け毛が起こるのもその症状の1つです。
上記のチェック項目は、抜け毛・薄毛全般の症状と言えます。こうした症状が年齢を重ね更年期を迎えてから出てきた場合、加齢や更年期が抜け毛の原因となっている可能性が非常に高いでしょう。
なぜ加齢や更年期によって抜け毛が起きてしまうのかというと、女性は40代に突入するタイミングでだんだん代謝が低下し、ターンオーバーという肌の生成周期が約28日から約45日に変化すると言われています。
また、肌や髪を健康に保つ働きのある女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少、血流の低下、更年期障害による様々な不調からくるストレスなど、複数の要因が複雑に絡み合うことで抜け毛は引き起こされます。
では、こうした抜け毛は一度なってしまったらもう戻らないのでしょうか。
そんな心配はありません。抜け毛に関しては改善方法があるので、次章でどのようにして抜け毛を改善していけばいいのか詳しくお話していきます。
抜け毛の改善は、手遅れになる前にクリニックで治療を
更年期は閉経前後の約10年間を指すとお話しましたが、更年期の時期が終わったら髪が増えてくるわけではありません。更年期が終わっても歳を重ねていくにつれて女性ホルモンは低下し続けるので、抜け毛の予防や対策、治療は続けていく必要があります。
更年期だけに目を向けずに、早めに対策をしていくことが抜け毛を減らすためにベストです。待っていても加速してしまう抜け毛には、手遅れにならないうちに対策を取っていきましょう!
抜け毛の治療薬を処方してもらう
市販の育毛剤や漢方など様々な抜け毛対策商品が売られていますが、結局どれを選んだらいいかわからなかったり、本当に効果が出るのか不安だったりしますよね。
抜け毛を治していきたいと感じるのであれば、ミノキシジルなどの発毛促進薬が最も効果的です。こうした薬には外用薬と内服薬があり、抜け毛の進行を防ぐための予防薬と併用することでより大きな効果を発揮すると言われています。
薄毛治療のお薬は即効性があるものではなく、早くても効果が実感できるまでに3ヶ月かかる場合が多いです。そのため、薄毛治療は長い目で見て一緒に付き合っていかないといけません。抜け毛の範囲が少ない早期であれば改善する可能性も高まりますので、できるだけ早めに治療をしていきましょう。
「薄毛治療」が診療科目にあるクリニックを受診する
抜け毛の治療薬を処方してもらえるのは、「薄毛治療」が診療科目としてあるクリニックになります。
薄毛治療のみを扱っているクリニックもあれば、美容皮膚科で薄毛治療も扱っているといったクリニックも存在します。髪や頭皮に関して詳しい知識を持った医師が常時在籍しているため、症状に合わせた治療を受けることが可能です。
また、クリニックには、直接医師の診察や治療を受けることができる実店舗型のクリニックと、予約から医師の診察までをすべてオンラインで完結できるオンライン型クリニックの2種類があります。
ただし、薄毛治療のお薬に関しては基本的にどちらのクリニックを利用しても同じであり、その効果や成分に違いはないため、実店舗型を利用する場合はアクセス面、オンライン型を利用する場合は定期購入サービスがあるかなどを確認する必要があります。
薄毛治療を続けやすい環境か、継続可能な料金形態かなどを踏まえてクリニックを選んでいただき、自分に合った方法で抜け毛や薄毛の改善をしていきましょう!無料カウンセリングを行っているクリニックもありますので、抜け毛に関するお悩みや予算についての相談だけでも、ぜひ利用してみてくださいね。
日常的に髪を労わるセルフケアをする
クリニックで薬を処方してもらうことが効果的というお話をしましたが、ご自身でも抜け毛を防ぐためにできることはあります。お薬を服用しながら日常的に抜け毛改善のセルフケアを行うことで、抜け毛対策の効果をより高めることが可能です。
ここでは、今日からできるセルフケアを4つご紹介します。
食生活を乱さない
コンビニやジャンクフード、外食は高脂肪でタンパク質やビタミン・ミネラルなどが不足しがちです。また、過度なダイエットなどによって栄養が偏ってしまうと健康に悪いだけではなく、髪の成長に必要な栄養素が足りずに髪が十分に育ちません。頭皮や髪を健康に保つためには、バランスの良い食事を心がけてください。
上質な睡眠を心がける
髪の毛や頭皮は、睡眠中に新しい髪の毛を生成したり、日中受けたダメージの修復をしたりしています。睡眠中に分泌する「成長ホルモン」が髪の毛の生成や修復を担っているため、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪かったりすると、十分に成長ホルモンの分泌がされずに抜け毛の原因となってしまいます。
まずは、睡眠を最低でも4時間以上取るようにしましょう。また、睡眠の質が悪いと感じる方は、寝具を変えてみたり、寝る前に強い光(スマートフォンなどのブルーライト)を浴びないようにすることで睡眠の質が向上します。
適度な運動をする
運動不足の場合も血流の流れが悪くなってしまい、頭皮に栄養を十分に届けることができずに頭皮環境を悪化させてしまいます。血液を全身に運ぶ心臓から頭皮は遠いこともあり、血行不良の影響を受けやすいとされています。週に何回かしっかり運動するよりも、毎日30分でも良いので運動する習慣をつけましょう。ウォーキングやランニングなどの有酸素運動や、デスクワークをしている方は簡単な肩回し、屈伸などのストレッチを取り入れても良いですね。
ヘアケアを見直す
肌に乾燥肌や敏感肌、オイリー肌などがあるのと同じで、頭皮の状態も人それぞれです。オイリー肌の方がしっとり系のシャンプーを使うと余計にべたべたしてしまいますし、乾燥肌の方が洗浄力の高いシャンプーで洗髪してしまうと余計に乾燥してかゆみやフケの原因になってしまいます。
今一度ご自身の頭皮環境を確認してから、シャンプーを選んでみてください。
抜け毛予防に最適なシャンプーについてはこちら↓↓
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この4つは、今日から実践できる簡単なセルフケアです。
この他にもアルコールの過剰摂取やタバコは健康に悪いだけではなく、抜け毛を加速させてしまうため厳禁です。健康に気をつけることは抜け毛の予防にも繋がると覚えておいてくださいね。
※参考:「ヘアケアの化学」
※参考:厚生労働省「身体活動・運動」
※参考:農林水産省「ちょうどよいバランスの食生活」
※参考:「働く女性の心とからだの応援サイト」
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
加齢や更年期が原因の抜け毛について、髪が抜けてしまう原因や対策方法をお話しましたがいかがでしたでしょうか?
歳を重ねるにつれて女性ホルモンが低下したり、ターンオーバーの周期が遅くなったりするのは必然です。誰もが歳を重ね、肌や髪質が変わってしまうのは仕方がないことですが、予防や対策をすることで若々しい肌や髪を維持していくことはできます。
待っていても抜け毛が自然に改善していくことはないので、手遅れになる前に今日ご紹介した対策方法を試してみていただけたら状況は変わっていくでしょう。この記事を読んでくださった皆様が、薄毛治療を始めて、いつまでも若々しく自分の好きな自分で生活できるように応援しております!
更に詳しい女性の抜け毛の仕組みやセルフケア、クリニックの仕組みについて知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください。
※参考:「女性の一生は女性ホルモンの影響を受けます」
※参考:「妊娠と美」
※参考:「髪の健康を考える~美しい髪で過ごすには~」
※参考:「働く女性の心とからだの応援サイト」