薄毛女性のほとんどがびまん性脱毛症!症状や改善方法を徹底解説

薄毛予防
薄毛女性のほとんどがびまん性脱毛症!症状や改善方法を徹底解説
監修者 阿部有寛(院長)

 

年を重ねて気になりはじめた薄毛…。
「女性 薄毛」と検索するとヒットするのが「びまん性脱毛症」というキーワードだと思います。

もし自分がびまん性脱毛症だった場合、「薄毛を治すことはできるのか」「髪を増やして元に戻す方法はないのか」と不安に感じますよね。

結論をお伝えすると、びまん性脱毛症は専用の治療薬を服用することで改善することが可能です。
この記事では、「びまん性脱毛症」の症状や特徴について解説したうえで、実際にびまん性脱毛症の可能性が高い方が薄毛を改善するためにどうしたら良いのかを詳しくお話していきます。

・現状薄毛に悩まれている方
・最近髪質が変わってボリュームが減った気がする方

上記に該当する女性や髪に関する変化を感じている女性はぜひ最後までお読みください。

薄毛女性のほとんどが「びまん性脱毛症」に当てはまります

「女性 薄毛」などで検索すると「びまん性脱毛症」というワードがよく目に入ってきます。
脱毛症という言葉から特別な病気を想像してしまい不安に感じる方もいらっしゃいますが、薄毛症状は性別に限らず全てに「○○脱毛症」といった名称がつきますので安心してください。

脱毛症には発症頻度の高いAGA(男性型脱毛症)、FAGA(女性男性型脱毛症)、円形状で髪が一気に抜ける円形脱毛症、その他にも先天性や後天性を含め様々な脱毛症が存在しており、びまん性脱毛症はFAGA(女性男性型脱毛症)に分類されています。

女性の10人に1人が発症するとも言われているため、「女性の薄毛=びまん性脱毛症」と言っても過言ではないでしょう。

 

びまん性脱毛症の症状と特徴

びまん性脱毛症の「びまん」とは「一面に広がる」という意味で、生え際や頭頂部の一部分だけでなく頭部の髪全体が薄くなる脱毛症のことを指します。女性に最も多く見られる脱毛症ですが、稀に男性にも発症する場合があります。
薄毛を改善・予防していくためには、薄毛の症状や特徴について知っておくことが非常に重要です。

 

半年~1年ほどかけてゆっくり薄毛になっていく

びまん性脱毛症は、半年~1年ほどの時間をかけて頭部全体が少しずつまばらに抜け、じわじわ薄毛の範囲を広げていきます。短期間での急激な脱毛ではなく、少しずつまばらに髪が抜けていくため、気づいた時にはかなり薄毛が進行してしまっていたという例も少なくありません。
初期段階で薄毛に気づき症状を悪化させないためには、びまん性脱毛症の特徴を抑えておく必要があります。

つむじや分け目を中心に髪が細くなり、地肌の透けて見える範囲が徐々に広まってくるのが特徴です。毛が細く弱ることで髪が柔らかくなり、ボリュームが減ってペタッとした印象を与えてしまいます。

いきなり全体が薄くなるのではなく、中心から徐々に範囲を拡大していきます。薄毛の進行を実感するタイミングには個人差がありますが、タイプ1やタイプ2の状態ではまだそこまで気にしておらず、タイプ3に突入した段階で悩み始める方が多い印象です。

AGA(男性型脱毛症)と同様、びまん性脱毛症も早めの予防や治療を行うことで改善効果が高まると言われています。初期段階では気づかないことも多いびまん性脱毛症ですが、「薄毛になりたくない」「薄毛が進行しているかもしれない」と不安を感じる方は、お風呂上りやヘアセットをする際に髪質や見た目に変化が現れていないか毎日観察するよう心がけましょう。

 

40歳前後で発症することが多いが10代でも発症の可能性はある

びまん性脱毛症は30代後半~40代以降で発症することが多いとされています。加齢による女性ホルモンの減少が主な原因であり、ホルモンバランスが崩れてヘアサイクル(髪の毛が生え変わる周期)が乱れると、髪や頭皮の環境は悪化し、細く弱々しい髪の毛しか生えなくなってしまうのです。

しかし、びまん性脱毛症は必ずしも40歳前後で発症するというわけではありません。10代や20代といった若い世代でも発症する方が増えてきており、その理由には成長期特有の原因などが関係しています。

例えば、10代の女性は成長ホルモンが急激に増えることで皮脂分泌が過多になり、頭皮環境が悪化して抜け毛の原因に繋がる可能性があります。また、ジャンクフードや外食、過度な食事制限など栄養バランスの悪い食事を繰り返していると、健康だけでなく髪や頭皮にも悪影響を及ぼしかねません。
その他にも、進学、就職などによる生活環境の変化や対人関係による過度な外的ストレスが頭皮環境を悪化させ、加齢によって起こるヘアサイクルの乱れと同様にびまん性脱毛症の原因となるのです。

 

びまん性脱毛症は薬で改善することができます

主に加齢によって発症する「びまん性脱毛症」。シミやシワ、白髪などと同じく薄毛が目立つことで一気に老け込んだように感じてしまい、人知れず悩まれている方も多くいらっしゃいます。

しかし、びまん性脱毛症は「FAGA治療」を行えば改善することが可能です。FAGA治療は薄毛の根底にアプローチし、抜け毛を防ぎながら発毛を促進することのできる唯一の治療法なのです。

 

ヘアケアの一環としてFAGA治療を行う

びまん性脱毛症は、「FAGA治療」を診療科目として扱うクリニックで治療することができます。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは女性の薄毛の総称であり、AGA(男性型脱毛症)に女性を表すfemale(フィメール)の頭文字を付けて「FAGA」と呼ばれています。

治療という言葉を使っていますが、髪をサラサラにするために美容院でトリートメントをしたり、ツヤを出すためにヘアケアをしたりするのと同じく、薄毛でボリュームが減ってしまった髪の毛は専門のクリニックで処方される薬を服用することで、以前のような元気な状態に戻すことができます。

FAGA治療を診療科目として扱う、皮膚科、美容皮膚科、薄毛治療専門クリニックなどを受診することで薬は処方してもらえますが、ここで一点注意いただきたいのがAGA治療のみを取り扱うクリニックは受診しないことです。
AGA治療はあくまでも男性の脱毛症に特化した治療であり、FAGAとは治療方法や処方してもらう薬が異なるため、AGA治療のみを行うクリニックを受診してもFAGA治療はできません。また、皮膚科の中にはFAGA治療を行っていないクリニックもありますので、必ずFAGA治療の記載があるクリニックを受診しましょう。

 

薄毛治療を周囲に知られたくない方はオンラインクリニックへ

「美容院に行くのとは訳が違う」
「薄毛が周りにバレたら恥ずかしい」
このような不安を感じている方は、オンラインで診察が可能なクリニックを選択すると良いでしょう。

オンラインクリニックのメリットは、周囲の目を気にせず予約から医師の診察、治療の開始までを全てオンラインで完結できるところです。また、処方される治療薬も実店舗型のクリニックと同じであり、診察後は自宅に届いたタイミングからすぐに服用をスタートできます。

 

びまん性脱毛症を改善できる薬の種類

びまん性脱毛症の改善に使用される薬として代表的なものは、ミノキシジル(外用薬)とパントガール(内服薬)、スピロノラクトン(内服薬)の3種類です。

ミノキシジル外用薬(発毛促進)
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として知られる薬ですが、女性の抜け毛にも有効性が認められており、「日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、ミノキシジル外用薬の使用を強く勧めるとして最高ランクの推奨度に位置づけられています。
ミノキシジルは抜け毛を抑制するとともに、毛母細胞を刺激して活性化させることで発毛を促進します。外用薬のため、副作用が出る可能性も低いのが特徴です。

※参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

パントガール内服薬(発毛促進)
世界で初めて女性の抜け毛、薄毛に対する効果と安全性が認められた薬です。臨床試験では、3ヶ月の使用で70%の方の抜け毛が減少し、20%の方の抜け毛がほとんどない状態まで改善したという結果が出ています。
髪の成長に欠かせないビタミンやタンパク質を含むことで、栄養を行き届かせて頭皮環境を整えることができ、副作用のリスクなどもほとんどないため長期的に使用が可能です。

※参考:「妊娠と美」
※参考:薄毛治療専門医院 銀座HSクリニックプレスリリース「女性の来院者数は前年比155%と大幅増加」

スピロノラクトン 内服薬(抜け毛予防)
抗男性ホルモンが含まれることで卵巣での男性ホルモンの産生を抑制し、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスを整えてヘアサイクルを正常に戻してくれます。抜け毛の予防だけでなく、ニキビ治療や女性特有の疾患などにも利用される薬です。

まとめ

びまん性脱毛症は進行性の脱毛症であり、放っておくとどんどん薄毛の範囲が広がってしまいますが、FAGA治療薬を服用することで改善の可能性は十分に期待できます。

特に女性の薄毛は個人差が出やすいため、周りと比較して悩まれる方も多いでしょう。
もしもご自身の頭部にびまん性脱毛症の兆候が見られる方は、なるべく早く効果的に悩みを解決できるよう、まずはクリニックのカウンセリングだけでも受診してみてはいかがでしょうか。

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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