薄毛予防

ハゲる前兆は3つの髪の変化!今すぐ確認したい髪のSOSサイン

監修者 阿部有寛(院長)

 

見た目の印象に大きな影響を与える「薄毛」。

「最近抜け毛が前よりも増えてきた」「つむじ周辺の髪の毛が柔らかくなって前よりも髪のセットがしにくくなった…」など、髪に関して変化を感じた方は、少なからず「これはハゲてしまう前兆なのではないか」といった疑問が脳裏をよぎるのではないでしょうか。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版によると、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40%の日本人男性がAGA(男性型脱毛症)を発生すると言われております。AGAは男性ホルモンの影響を強く受けて発症する進行型の脱毛症であり、生え際や頭頂部から薄毛になっていくのが特徴です。

気になる「ハゲる前兆はあるのか」という問題ですが、確かにハゲる前兆はあると言っていいでしょう。

そしてこの前兆を見逃してしまうと個人差はありますが、薄毛は約1年以内にどんどん加速していってしまうといわれています。

この記事では、薄毛の前兆として現れる髪や頭皮の変化について詳しくお話していきます。ハゲたくないのであれば、いかにこの前兆に早く気がつけるかが薄毛に陥らないためのカギです。

今現在薄毛ではなくても、少しだけ髪の変化を感じている方や将来ハゲたくない方はぜひ最後までお読みください!

ハゲる前兆があってから1年程度で目に見えた薄毛に

所謂「薄毛」として挙げられるAGA(男性型脱毛症)の進行は、一気に髪が抜け落ちてハゲてしまうのではなく、前兆が見られてから徐々に生え際や頭頂部といった箇所の薄毛が範囲を広げていきます。

逆に一気に髪が抜け始めて頭皮見えてしまっている薄毛になっている場合は、AGAではなく円形脱毛症のような他の脱毛症の可能性があるので、すぐに皮膚科などで専門医の診察を受けましょう。

AGAは一気に髪は抜け落ちないものの進行性の脱毛症であるため、何も対策をせずに放置してしまうと、じわじわと進行していき、気がついたら見た目でわかってしまうような薄毛になっていたなんてことも少なくありません。

薄毛の進行スピードや、薄毛の範囲、薄毛になる場所や形には個人差があるため、前兆が見られてから全員が一定の期間で目に見えた薄毛になっていってしまうとは言えませんが、大体1年ほどあれば他者から見て薄毛だとわかるレベルでハゲてしまう可能性は高いでしょう。

薄毛になっていない前兆段階だからと言って悠長にしていると、あっという間にハゲてしまいますので注意が必要なのです。

 

ハゲる前兆として特に注意したい3つの症状

ではハゲないためにはどうしたら良いのかというと、「ハゲる前兆として起きる症状」のことを良く知り、ご自身にその症状が現れた時に、いち早く気付いて対処をすることが何よりも大切なのです。

髪の変化を見逃して薄毛になってしまわないように、ここでは特にハゲる前兆として特に注意をしたい3つの症状についてご紹介します。

 

抜け毛の量が明らかに増えている

毎日入るお風呂や枕元に落ちている髪の毛の量が、今までよりも明らかに増えていたらハゲる前兆の可能性が高いです。抜け毛だけでは薄毛になっている感覚が湧かないので油断してしまいがちですが、これが続くと薄毛になってしまう危険性は大いにあります。

一方で、薄毛ではない人でも、毎日50~100本程自然に髪が抜けているのはご存じでしょうか?

この毎日自然に抜ける髪のことを自然脱毛と呼び、成長しきって老いた髪が摩擦などによって自然に抜け落ちていくことを指します。

下記の抜け毛量の画像は、ショートヘア(約12㎝)の方を参考に本数別の抜け毛量を表したものですので、ロングヘアの方は、自分の髪の長さに合わせて2倍、3倍の量をイメージしながら照らし合わせてみてください。

抜け毛が増えているということは、薄毛の原因となるヘアサイクルが何かしらの理由で乱れていることを指します。今までよりも髪が抜けて、毛が生えている部分が少なくなってしまったり、髪の密度が減り頭皮が透けて見えてしまったりすることでハゲて見えてしまうのです。

薄毛の前触れとしてまず確認していきたいのは「抜け毛量」と言えるでしょう。

 

生え際、頭頂部の髪の毛が細くなった

AGAの薄毛の特徴として、生え際と頭頂部(つむじ)部分が薄毛になっていくパターンのどちらかに分かれます。

側頭部などの薄毛になりにくい部分と生え際や頭頂部の髪の毛の細さに違いが出てきていたら、薄毛の前兆が起き始めている可能性が高いです。

 

生え際、頭頂部のコシがなくなった

薄毛の前兆として、髪の毛のコシが失われている可能性が考えられます。
「最近髪のセットがしにくくなった」「髪がうねるような癖がついている」といったような症状は、髪のコシが失われて柔らかくなっている証拠です。

こちらも、主に生え際と頭頂部の髪質を確認する必要があります。髪質の確認方法は主に触って確認してみましょう。側頭部の毛と比べて柔らかかったり、うねりが見られたりしている場合は、薄毛の前兆傾向にある可能性が高いです。

 

ハゲる前兆に繋がる可能性のある4つの変化

ハゲる前兆起きてしまうより前に、頭皮の変化が起きている可能性が考えられます。
頭皮環境の悪化だけでハゲてしまう訳ではありませんが、髪にとって悪影響を与えることは間違いないので、ハゲる前兆として髪質の変化や抜け毛が起きてしまう前に、頭皮のチェックをしておきましょう。

 

頭皮のべたつき

頭皮のべたつきを感じている場合、頭皮の炎症に繋がってしまうため注意が必要です。
べたつきが起きる原因としては、下記のような項目が挙げられます。

・洗髪時の洗い流しが不十分で、汚れやシャンプーがしっかり洗い流せていない
・自分の肌質に合っていない整髪料をつけている
・自分の肌質に合っていないシャンプーを使っている
・毎日洗髪していない

特に頭皮のべたつきは、かゆみや赤み、フケ等の頭皮の炎症の原因となる可能性が高いです。毎日洗い残しがないようにしっかりと洗髪をして髪や頭皮を清潔に保つことはもちろんですが、自分に合ったシャンプーを洗濯するのもべたつきを解消する1つの手です。

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フケが発生している

フケは頭皮の乾燥からくるものや、頭皮のべたつきやかきむしった後の体液が固まってかさぶたが剥がれ落ちているものなど、頭皮環境が起きている際に見られます。

フケは目に見えてわかりやすいので、対処をしやすいのが特徴ですが、大量のフケが発生して毛穴を塞いでしまった場合、毛髪まで十分に栄養が行き渡らず髪がやせ細るように変化したり、抜けやすくなってしまったりする可能性が考えられます。

AGAだけではなく、ひこう性脱毛症や脂漏性脱毛症などといった皮膚炎からの脱毛症に繋がってしまう可能性もあるので、フケが発生している場合は、一度皮膚科を受診して肌の炎症を抑える薬を処方してもらいましょう。

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頭皮にかゆみや赤みがある

頭皮のかゆみは、我慢できるものならそのままでも構いませんが、頭皮をかいてしまうと炎症がさらに悪化しフケなどの原因となります。また、頭皮に赤みがある場合は紫外線による日焼けのダメージなどによって炎症が起き、ハゲる前兆となるような抜け毛が起きてしまう要因になります。

頭皮にかゆみや赤みが発生している場合も、フケと同様に皮膚科を受診してこれ以上の悪化がないようにお薬を処方してもらうのが最善でしょう。

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頭皮を触ると硬い

頭皮を両手でつかみ、揉んでみることで頭皮の硬さを確認することができます。
弊社の元美容師ライターSは約1万人の頭皮を見てきたと言いますが、ほぼ100%の確率で薄毛の人の頭皮は硬かったと言っていました。

そのくらい薄毛と血行の2つには強い関係性であり、血流が悪くなってしまうと栄養を髪まで運べずに抜け毛が起きてしまったり、髪が細く柔らかく変化してしまったりするのです。

よって、ハゲる前兆が起きる前に、自分の頭皮を柔らかく保つ必要があります。
血流を悪くする原因としては、過度なストレスや睡眠不足、運動不足などが挙げられます。ここを改善することも大事ですが、頭皮のマッサージなどを行うのも良いでしょう。

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AGA治療はハゲる前兆時点で始めると改善効果が高い

ハゲる前兆が出ている場合、ハゲないためにはどのような対策を取ったら良いのでしょうか?

シャンプーやヘアケア商品を自分に合うものに変え頭皮環境を整えたり、頭皮の血行を良くしたりするために生活習慣を整えることは非常に重要ですが、特にハゲたくない方にはAGA治療を始めることをおすすめします。

 

薄毛が進行してからだと手遅れになっている可能性も

薄毛の範囲がかなり広くなってから治療を始めた場合、手遅れになってしまっている可能性も考えられます。
何度も言っているように、AGAの進行は治療をしない限り止まることはなく、じわじわと進行し続けてしまいます。

特に薄毛の範囲がかなり広がってしまった後では、薄毛を改善するまでの治療に時間がかかる上に、完全に元の状態のように髪を生え揃えるかはわからないとされています。

その分処方される薬も増え、長く付き合っていくこと考えるとお金もかなりかかってしまいますので、なるべく症状が出ていない薄毛の前兆段階で治療を始めることがハゲないためにはおすすめなのです。

 

ハゲる前兆が現れたら、すぐにAGA治療クリニックへ

「まだハゲていないのにAGA治療を始めるの?」と疑問に思う方は多いと思いますが、AGA治療は予防段階の方にもおすすめできます。むしろ、早めにAGA治療を始めることで薄毛の改善効果も高いとされています。

AGA治療は基本的に投薬治療で薄毛を改善していくもので、治療薬には主に「抜け毛を抑制する薬」と「新たな髪の毛を生やす薬」の2種類があり、攻めの薬と守りの薬の両方で治療していくことで薄毛を改善していきます。

特に予防段階、初期段階で早めに治療を始めることで、健康的な髪を守りつつ、今ある髪の細くなっている部分やボリュームが減ってきているのを、健康的な髪に戻していくことが可能です。

今はオンライン診療で診察をしてもらって、自宅に治療薬が届くようなクリニックもあるので、周りにバレずにサプリメントを飲むように気軽に始められるのも魅力です。

ハゲる前兆を感じている方は手遅れにならないように、早めに専門家に相談し対策を取っていきましょう!

 

さいごに

ハゲる前兆が見えていても、「まだ大丈夫だろう」と放置してしまうとあっという間に目に見えた薄毛になってしまいます。「時間の問題でハゲてしまうかもしれない」と感じた方は、まずはAGA治療クリニックで専門医に相談してみることをおすすめします。

この記事を読んでくれている方は「ハゲたくない」という気持ちが強く、そして、そのためにはどういう対処法を取ったらいいのかを自ら調べて行動できる方だと思います。

進行性の脱毛症であるAGAは、薄毛は早めに気付いて早めに対処することが何よりも重要ですので、今自分の髪の変化に気付けた方はラッキーと言えるでしょう。薄毛の前兆が出始めている方は、お早めにハゲ対策を取っていきましょう!

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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