側頭部のハゲはAGAではない？AGAの可能性が低い理由と考えられる脱毛症とは？
監修者 阿部有寛（院長）
生えるラボ
つむじはげで病院に行く？つむじハゲ治療における病院治療について解説
監修者 阿部有寛（院長）
「最近抜け毛がどんどん増えていてつむじ周辺が薄くなってきた気がする」
「つむじが大きくなってきており、このまま進行してハゲになってしまったらどうしよう」
つむじの薄毛が目立っておりこのまま薄毛になってしまわないかと不安になっている方は少なくないでしょう。今はまだ気になっている程度だけれど、このまま範囲が広がって薄毛になってしまったらと考えると何か対策をしなければという気持ちになりますよね。
結論から申し上げると、つむじハゲを最も抑制・改善できるのは病院での治療になります。
まだ少し気になっているだけだから病院に行くのは気が引けるという方や、病院に行くということは病気なの？と思われてしまうかもしれませんが、まだハゲていないが予防で通っている方も多く、さらには早ければ早いほど治療の効果を実感できるとされています。
この記事では、つむじが薄毛だと確信がない場合でも病院に行くべき理由や、病院を選ぶ時はどのような病院を選んだらいいかなどを詳しく解説していきます。治療方法や治療の流れ、費用相場などの病院の詳細についても詳しくお話していますので、つむじハゲが気になっていて改善したい方はぜひ参考にしてください！
「つむじハゲかも？」と思った段階で病院に行きましょう
つむじハゲのお悩みがある方で「ハゲたくない」と思っている方は、早めに病院に行くことをおすすめしたいです。
「この程度で」「まだ薄毛の確信が持てない段階で」病院に行ってもいいのか悩む方は多いと思います。少しくらいなら育毛剤やドラックストアに売っているスカルプ商品でも良いのではないかと思われる方も多いと思いますが、これらの商品は今ある髪の毛を元気にしたり、頭皮環境を整える目的のもののため、気になるつむじハゲ改善に直接アプローチすることはできません。
一般的につむじハゲは、AGA（男性型脱毛症）の初期症状である可能性が高いです。
AGAによるつむじハゲは、抜け毛が増えてつむじを中心にO字に範囲を広げていき、だんだんと薄毛になってきてしまいます。
生活習慣を改善しても、育毛剤を使っても、つむじハゲを直接改善することはできないので、進行はゆっくりだとしても、早めに病院で専門医に見てもらうのは大事です。
「病院」と聞くと何か重大な病気のようで気が引ける、恥ずかしいと思ってしまう方もいると思いますが、病院には薄毛予防で通っている人もいるため、何より早めに正しい治療を始めていくことが大切と言えるでしょう。
つむじハゲの治療はどんな病院に行ったらいいか
つむじハゲの治療をしたいと思った時、どのような病院に行けばいいのでしょうか？髪の毛のことで病院に行く機会がないため、分からない方がほとんどだと思います。
ここでは、つむじの薄毛治療でどのような病院行くべきなのか、周りの目が気になって病院に行きにくいと感じている方でも治療しやすい病院についてご紹介します。
「薄毛治療」「AGA治療」が診療科目にあるクリニックに行きましょう
つむじハゲの治療には、薄毛治療・AGA治療が診療科目にある皮膚科や、AGA治療専門クリニックに行きましょう。
髪の毛が生えるための土台になる頭皮は、皮膚の一部になので皮膚科での受診が可能です。
特にストレスで部分的に髪の毛が抜ける円形脱毛症や、過剰な皮脂の分泌によって、ふけやかゆみが出る脂漏性脱毛症などの薄毛は、まずは頭皮の状態を正常に戻すことが重要なので特に皮膚科の受診をおすすめしますが、特に頭皮などに炎症が見られないつむじハゲであれば、皮膚科ではなくAGA治療クリニックなどに行くことをおすすめします。
AGA治療クリニックはつむじの薄毛で多いAGA（男性型脱毛症）の治療を専門で行っているクリニックです。治療薬や治療プランが豊富で症例も多いため、自分に合った処方をしてもらえるでしょう。
オンライン型など病院の形も様々なものがある
つむじの薄毛治療で病院に行きたいけれど「周りの人にバレたくない」「通うのが恥ずかしい」などと思う方は多いのではないでしょうか？病院は実店舗だけではなく、オンライン型の病院もあるので周りにバレずに手軽に薄毛治療を始めることが可能です。
オンライン型の病院は実店舗への通院が必要ありません。テレビ電話等で全国どこからでも受診することができ、後日処方してもらった薬が自宅へ届く仕組みです。
治療薬は実店舗でもオンラインクリニックでも処方してもらえる治療薬は同じです。
植毛や注入療法など、医師に直接施術をしてもらいたい場合は実店舗に行った方が良いですが、これらはかなり薄毛が進行してきている方向けなので、つむじハゲが気になっている程度でしたら投薬治療で十分と言えるでしょう。
通院した方が即効性のある薬を処方してもらえるわけではないため、継続しやすい形の病院を選択することをおすすめします。
病院ではどんなつむじハゲの治療をするのか
実際に病院では、どのようにして薄毛の治療をするのか気になりますよね。初めてのことなので不安に感じる方もいると思います。
ここでは、つむじの薄毛の治療方法や治療の流れ、費用相場について解説します。
つむじハゲは投薬治療で改善できる
つむじの薄毛は医師の診察のもと、それぞれの薄毛の状態に合わせて、内服薬と外用薬で投薬治療を行います。薄毛予防や薄毛初期の段階であれば、抜け毛を抑制させる内服薬（フィナステリド/デュタステリドなど）のみの治療になることが多いです。薄毛が進行している場合は、発毛促進させる外用薬と併用して使用することでより薄毛の改善効果が期待できます。
一方で、「投薬治療で本当につむじの薄毛が改善できるの？」と疑問に感じる方も多いと思います。日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でAGA治療に用いられるフィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬・ミノキシジル外用薬は、最も評価の高いAランクとされているため薄毛の改善にするための期待ができるお薬と言えるでしょう。
※参考：AGA_GL2017.pdf (dermatol.or.jp)
治療の流れ
病院での薄毛治療は、以下のような流れで行います。今回はオンラインクリニックでの診察の流れを見てみましょう。
AGAによる薄毛は生え際から薄くなるM字型、つむじハゲやてっぺんハゲといった頭頂部から薄毛になるO型など、特定の進行パターンがあるため、基本医師の目視で判断を行っていきます。何か特別な検査が必要なわけではないため、問診票を記入する際に送る頭部の画像と、テレビ電話の画面越しで判断し、薄毛の治療薬を処方していくような流れです。
費用相場
「薄毛治療をしたいけれど、費用がかなりかかるのではないか」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか？
病院での薄毛治療の費用は、メーカーやクリニックによって異なるものの、相場は内服薬で約3千円～1万円、外用薬で約3千円～8千円です。
つむじ付近の薄毛の状態や目的によって処方される薬が異なり、薄毛予防や進行が初期の場合は内服薬のみになることが多く、薄毛の状態が進行していると内服薬と外用薬の併用になります。
そのため薄毛の状態が進行していないほど、費用が低く済むことが多いです。
ZENクリニックは抜け毛治療薬のみだと毎月約3000円、発毛促進の薬を併用しても月々7000円程度の料金で治療が可能です。
つむじハゲを改善する病院についてのQ＆A
ここでは、つむじの薄毛を改善する病院についての質問3つにお答えします。
Q．市販の育毛剤や発毛剤ではつむじハゲは改善できませんか？
A.育毛剤では改善できませんが、発毛剤では薄毛改善が期待できます。しかし、病院で処方してもらう同様の有効成分を含むお薬を使った方が得られる効果は高いと言えるでしょう。
育毛剤は頭皮環境を整えて、今生えている髪の毛を元気に保つことを目的にしており、髪の毛を生やす効果はないため、薄毛になることを未然に防ぎたい予防目的の方が使うことに適しています。
発毛剤は乱れてしまったヘアサイクルを元に戻し、新しい髪の毛を生やすことができるので、つむじの薄毛の改善に効果的です。一方、ドラックストアで購入できるミノキシジルが配合された発毛剤は、病院で処方される発毛剤と比べると配合濃度が低いので、より高い効果を期待したい方は病院で発毛剤を処方してもらう方が良いでしょう。
Q．即効性のある治療を受けたいのですがどの病院に行ったらいいですか？
A. 治療をしたらすぐに髪がフサフサになるような即効性のある薄毛治療はありませんが、治療薬とメソセラピーを併用することでより効果を高めることが可能とされています。
メソセラピーとは、髪の毛に必要な成分を注射器などで頭皮に直接注入する治療法です。血管から毛根部分に直接栄養が届くことで、髪の毛が成長しやすくなります。
治療回数は1クール6～16回程度を、2～4週間に一度のペースで行い、効果を持続させるためにさらに追加で行う場合もあります。費用は1回5～8万円程度するので合計金額がかなり高額になり、さらに痛みも伴います。
それでも早めに効果を出したい方は、投薬治療とメソセラピーを行っている病院を選んだ方が良いですが、つむじハゲ程度の方にはまだ必要がないことが多いので、治療を始めてもっと効果を得たいと思った時や、薄毛がかなり進行してきた際に受けることをおすすめします。
Q．CMでよく見る、育毛サロンや増毛サロンは病院ではないのでしょうか？
A.育毛サロンや増毛サロンは、病院ではありません。
育毛サロンは健康的な髪の毛を育てるために、頭皮の洗浄・頭皮マッサージ・頭皮への栄養補給などを行う、まだ薄毛ではない人が予防のために行く、薄毛特化の美容院のような場所をイメージしていただけたらと思います。
また、増毛サロンは薄毛部分に人毛や人工毛を特殊な方法で付けて、髪の毛を疑似的に増やすところです。
薄毛を根本的に治療できるわけではなく、あくまで「一時的に髪を増やす」ことに特化したサロンです。
AGAなどの投薬治療は即効性がなく、ある程度飲み続けることで効果を発揮していきます。一気に髪を生やす増毛においては、根本解決はできなくても一時的に薄毛部分を隠したいという方は増毛サロンを利用してみても良いでしょう。
さいごに
今回はつむじの薄毛を治療できる病院について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか？
薄毛の病院には、すでに薄毛になっている人だけではなく、薄毛になることを予防したい人やつむじハゲのような薄毛初期段階の人も治療できることがわかりました。
病院に行くのが恥ずかしい、周りにバレたくないという理由で、病院に行くことを先延ばしにしてしまう方もいると思いますが、つむじの薄毛は自己判断せずに専門家の医師に相談することで、早期に予防、治療することが可能です。
今気づけたことがラッキーと思って早めに病院で治療を受けることをおすすめします！薄毛が進行してしまってから早く治療すればよかったと後悔しないように、早めに行動していきましょう！！
ABOUT ME
2007年山形大学医学部卒業。
一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。
【資格】医師免許／日本医師会認定産業医
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