育毛・増毛

植毛経験者が教える!植毛で後悔しないために注意したい2つのこと

監修者 阿部有寛(院長)

 

現在薄毛に悩んでおり、植毛による治療を検討している方は多くいらっしゃると思います。
しかし、植毛は手術による治療のためリスクを伴う可能性が考えられる上に、治療費用も高額で「植毛して本当に大丈夫なのか」と不安になるのも仕方がないことです。

植毛で後悔しないためには、以下の2点が非常に重要です。
①リスクを最小限に減らせるクリニック選びをする
②植毛について正しい知識をつけておく

この記事では植毛経験者への取材をもとに、植毛治療を検討している方が植毛をして後悔しないために事前に知っておくべきことをすべてまとめました。

後悔しないためには事前の準備や植毛についての知識をつけておくことは必須です。
現在植毛を検討している方は、植毛経験者である先輩のアドバイスを聞きつつ、この記事を参考に少しでも後悔のリスクを減らせるように準備していきましょう!

植毛で後悔してしまう2つの原因

植毛で後悔してしまう原因は、大きく分けてクリニック選びと植毛の知識の2つに分けられます。

植毛は高額な治療なうえに、手術による治療ですので少しハードルが高い治療であることは間違いありません。それでも植毛は高い薄毛の改善効果が期待できるため、薄毛を本気で改善したいという方は植毛を選択される方は多いです。

意を決して植毛を選択したからには「絶対に失敗したくない」「絶対に後悔したくない」と思いますよね。
しかし、妥協して安いクリニックや安い植毛方法を選んでしまったり、植毛についての知識が不足したまま植毛を行ったりしてしまうと、思い通りの薄毛改善ができずに後悔してしまう方が多いです。

この章では、植毛で後悔してしまう可能性のある2つの原因について詳しくお話していきます。

 

植毛方法や医師のスキルに関わる【クリニック選び】

最も多い後悔として挙げられるのが、見た目に一番深く関係してくる植毛方法や医師の技術、手術後のサポート面に関するクリニック選びによって起きてしまう後悔です。

手術による治療において最も後悔に繋がるのが「失敗のリスク」だと思います。
実績や経験の少ないクリニックで手術を行う場合、こうした失敗や生着率の低下が起きる可能性があるのは当然高くなります。

薄毛改善のための手術において、薄毛改善効果を実感できないことが最も大きな後悔に繋がると思うので、どんな植毛方法で手術をするのか、どれくらい実績のあるクリニックで、どんな経験値を持つ医師に手術してもらうかは必ず良く考えなくてはならないポイントだと思います。

植毛で後悔をしないために、クリニック選びは慎重に行っていきましょう。

 

手術後の経過や副反応に関わる【植毛の知識不足】

植毛手術をしてから髪はどのようにして生えてくるのか、副反応は生じるのかなど植毛についての知識がある上で植毛をしないと、確実に後悔に繋がります。

植毛は一度の手術で薄毛改善が期待できる治療ではありますが、即効性があるものではありません。
植毛した髪の毛が頭皮に馴染み、新たな髪が生えてくるのを待つ必要がありますし、手術の副反応で腫れや痛み、赤み、稀に周りの毛の脱毛なども発生します。

このように、植毛手術後に髪がどうなっていくのか手術に伴って起きる身体の変化などの知識がない場合、「全然髪が生えてこない。お金の無駄だった」と感じる場合や、効果が表れている証拠の一時的脱毛に関しても「逆に抜け毛が増えて見た目がもっと悪くなって後悔している」といったように感じてしまう可能性が高いです。

植毛を終えてから「やっぱりやらなければよかった」などと思わないように、できる限り植毛について知った上で、植毛手術をするかを検討しましょう。

 

植毛で後悔しないためのクリニック選びの3つの基準

植毛で絶対に後悔したくない方はまず、後悔するリスクを最小限に減らすことのできるクリニックを選択する必要があります。

ここでは、植毛をするクリニックを選択する上でまず確認しておきたい3つのポイントについてより詳しく解説をしていきます。

この3つは、植毛治療で後悔をしないために必ず確認すべき3つの項目です。
クリニックを選ぶ際にこの3つを確実に抑えておけば、植毛で後悔をするリスクをぐっと下げることができ、理想的な薄毛の改善ができる可能性が高まります。

 

とにかく植毛実績の豊富なクリニックを選ぶ

植毛のクリニックを選ぶ際にまず確認してほしいのが、クリニックの植毛実績です。
現代の植毛は「自毛植毛」が主流であり、自分の髪の毛を薄毛部分に植えることによって薄毛の改善をしていく方法です。

髪の毛の移植作業は手術で行われるため、技術が有するものになります。そのため、医師の経験やクリニック自体の実績が、手術の失敗リスクを下げることに直結します。

もちろん経験豊富で実績のあるクリニックでは料金も高額に設定されており、薄毛の範囲が広ければ広いほどその分費用が嵩みます。しかし、安さ重視で植毛をするクリニックを選んでしまうと、経験や実績の差から失敗のリスクをある程度覚悟しなければならないでしょう。

植毛において後悔したくないという点でクリニックを選ぶのであれば、高額になってもなるべく実績のある植毛クリニックを選択することをおすすめします。

 

手術前後のサポートが手厚いクリニックを選ぶ

次に注意すべきは、クリニックのサポートの手厚さです。
植毛は一度の手術のみで薄毛改善ができる治療方法ですが、理想通りに髪を生やすためには、イメージをしっかり医師やカウンセラーに伝え、植える髪の本数や形などの計画を事前に立てる必要があります。

また、植毛した髪が定着するまでの時間は最短でも約半年はかかるとされているため、頭部に強い刺激を伴うような行動は制限されます。洗髪も美容院も植毛部分に負担のかからないようにしなくてはならないので、せっかく手術したのにも関わらずアフターケアを怠って髪が定着しなければ本末転倒です。

そのために重要なのが、クリニックが行っているサポートの充実度になります。

クリニックによってサポート内容や充実度は異なるので、クリニックを選択する段階で早めに確認しておく必要があるでしょう。HPにすべてが載っていないこともあるので、初回の無料カウンセリングなどで手術前後のサポートのことは必ず聞くようにしてください。

 

将来を見据えて傷跡が目立ちにくい植毛方法を選ぶ

自毛植毛は、自分の髪を皮膚ごと薄毛部分に移植していく作業になります。ほとんどの場合、採取する髪の部分を刈り上げ、メスやパンチを使って皮膚ごともう組織を採取していきます。

植毛方法には、メスを使用し帯状に毛組織を採取する【FUT式】とパンチで1株ごと毛組織をくり抜いていく【FUE式】の2種類が主流です。メスを使用するFUT式は、採取した毛組織を損傷する可能性が低いため、生着率が高い植毛方法とされていますが、頭部の傷跡は横に広く残ってしまうのが特徴です。

一方でFUE式はパンチで1株ずつ毛組織採取するので、傷跡は残るものの髪が伸びれば目立ちにくいのが特徴と言えるでしょう。どちらの方法でも採取時に基本的に髪の毛は刈り上げるので手術後に髪の毛が伸びるまでは少々目立ってしまいますが、傷跡の目立たなさで言えばFUE式を選択することをおすすめします。

弊社スタッフの植毛経験者Aさんも、普段短髪スタイルにすることが多いため傷が目立ちにくいFUE式で治療を選択したそうです。普段の髪型や、希望の髪の長さなどを踏まえて自分に合った植毛方法を選ぶのがベストでしょう。

 

後悔しないために知っておきたい植毛についての5つの知識

植毛で後悔しないための事前準備としてはクリニック選びだけが全てではありません。植毛治療そのものについても理解をしておかなければ、いざ手術後に何か問題が起きた場合に後悔に繋がってしまいます。

植毛で絶対に後悔したくない方は、植毛手術後に起きる可能性のある反応や薄毛改善までの道のりについて事前に知っておくことが重要です。

ここでは、下記の5つのポイントを中心に、植毛に関する知識不足が起きないようにお話していきます。

 

植毛した髪が馴染むまで約1年かかること

植毛手術は即効性のある治療ではありません。薄毛部分に小さな穴を開けて、採取した毛組織を一株ずつ植えていきます。この植えた髪はすぐに肌に馴染んでいくのではなく、馴染むまで早くても約1年はかかるとされています。

生着率は約90%とされており、生着するまでの期間は非常に慎重に過ごすことが重要と言えるでしょう。
すぐに髪が生えてくると思っている方は意外に多いので、この情報を知らなかった場合植毛に失敗したと思ってしまうかもしれません。

植毛治療は基本1回の手術で終わりますが、本来の髪の成長サイクルなどの関係もあって即効性のあるような治療ではありません。植毛で後悔しないためには、ある程度根気強く付き合っていく必要があることを知っておく必要があります。

 

手術後約1ヶ月で植えた毛がほとんど抜けること

植毛手術後1ヶ月程度で、なんと植えた髪のほとんどが抜けてしまうという現象が起きます。

「せっかく植えたのに失敗してしまったのか?」「自分の頭はうまく毛が生着しなかったのかも」などと不安になるかもしれませんが、この現象は異常な反応が起きている訳ではなく「一時的脱毛(一時的脱落)」などと呼ばれ、植毛した人に全員起きる一時的な現象です。

AGA治療薬のミノキシジル内服薬を使用した際に起きる初期脱毛と同じような症状であり、ヘアサイクルを正常に戻して新しい髪が育つまでの準備をしている段階です。逆にこの脱毛をすることで新しい髪の毛が生えてくるので、全員に起きるごく自然な現象だということを知って、考えすぎないようにしましょう。

 

ショックロスによる抜け毛が起きる可能性があること

「ショックロス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ショックロスとは、植毛した部分周辺の元気な髪の毛が一時的に抜けてしまうことを指します。早い方で手術後約2週間~4週間、一般的には3ヶ月~4ヶ月ほどたった頃に発症する方が多いとされています。

ショックロスは全員に起きるものではなく、植毛手術をした方の約20%で見られる症状とされています。植毛手術による頭皮の炎症や麻酔の影響によって起きているとされていますが、医学的な論文などは発表されておらず、ショックロスが起こる原因は明らかになっていません。

ショックロスによる抜け毛は、AGAのようにじわじわ髪が抜けていくのではなく、円形脱毛症のように髪の毛が数本束になってごっそりと抜けてしまいます。

今まで生えていた植毛部分以外の元気な髪が一気に抜けてしまうので非常に驚かれる方も多いと思いますが、ショックロスによる抜け毛は一時的なもので時間が経てば毛は生えてきます。しかし見た目も目立ってしまう可能性が高いので、気になる方は医師に必ず相談すると良いでしょう。

 

植毛した部分以外はAGAが進行する可能性があること

一度植毛した部分の髪の毛は半永久的に生え続けると期待されていますが、植毛をしていない部分の髪はAGAが進行し、ハゲてしまう可能性は大いにあります。

急激に起きるショックロスによる抜け毛とは異なり、じわじわと薄毛が進行してくのがAGAによる薄毛の特徴です。

対策方法としては、AGA治療薬を服用し他の部分の抜け毛が起きないようにしていく方法です。植毛をしている方でも、AGA治療薬は欠かさず服用して薄毛にならないようにキープしているという方は多く、アフターケアとしてAGA治療薬を処方してくれる植毛クリニックもあります。

 

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手術は痛みや腫れを伴う可能性があること

実際に手術は麻酔を施したうえで行いますし、手術後も痛み止めのお薬を処方してもらえるので痛みを軽減させることが可能ですが、手術ですので痛みを0にすることはできません。

また、自毛植毛は外科手術のため痛みに加えて腫れが生じてしまいます。また、前頭部付近の手術を行ったことで瞼の腫れなども起きる可能性があります。

この痛みは植毛方法や医師の技術によってかなり変わるとされているため、クリニック選びの際に見るポイントにも入れておきましょう。

 

さいごに

植毛をして後悔しないために必要なことは、①リスクを最小限に減らせるクリニック選びをする、②植毛について正しい知識をつけておく、の2つが非常に重要というお話をしてきましたがいかがでしたでしょうか?

植毛についての知識を得たうえでHPを見て、実績等を確認しクリニックを複数ピックアップしてみましょう。また、複数のクリニックでカウンセリングを受けてみることもおすすめします。

初めての植毛で不安な事も多いと思いますが、せっかくの治療で後悔しないようにこの記事を参考にクリニックを選んでみてください!

 

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ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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