育毛剤に期待できる効果は「今ある髪を育てること」

2023.06.05 2024.02.28

監修者阿部有寛（院長）

最近薄毛が気になってきたので育毛剤の使用を検討していらっしゃる方もいると思います。
また、薄毛の改善のために使用しているけど「効果は分からないけど、気休め程度に使っている」という方も多いはず。

では実際、育毛剤にはどのような効果があるのでしょうか。育毛剤の効果は、その名の通り「毛髪を育てる」という効果なので、今ある髪を育てることに特化しています。
逆を言えば育毛剤には新たな髪を生やす効果はなく、あくまでも毛髪を育てるのが目的の商品です。

この記事では育毛剤に期待できる3つの効果と、育毛剤から見る悩みに合わせた薄毛の改善方法についてご提案していきます！

育毛剤に期待できる3つの効果

育毛剤には清潔で健康的な頭皮や、丈夫な髪の毛を育てるために様々な成分が配合されており、それらによって期待される効果は以下のように分けられます。

そのため、これらの効果を得たいという人に、育毛剤は向いていると言えるでしょう。この章では、育毛剤を使用することによって得られる3つの効果について解説をしていきます。

炎症やフケの抑制など、頭皮環境を整える効果

育毛剤には、抜け毛の原因となる頭皮環境を整える効果があります。ストレスや生活習慣などの様々な理由で頭皮環境は悪化し、ふけや湿疹などを引き起こし、最終的に抜け毛を引き起こしてしまいますが、育毛剤を使用することによって頭皮環境を正常に保ち、抜け毛や薄毛を未然に防ぐことができるのです。

頭皮に湿疹がある・皮がめくれている・かゆみがある・フケが落ちるなどの症状がある方はもちろん、頭皮をいたわりたい・清潔に保ちたいというような、頭皮ケアをしたい方に育毛剤はおすすめです。

今ある髪にハリやコシを与える効果

育毛剤は細く、弱くなってしまった現状ある髪の毛にハリやコシを与え、健康的な髪の毛に育てる効果があります。

育毛剤には、髪の毛の成長に深く関わる「毛母細胞」を活性化させる成分が配合されており、毛母細胞が活動的になると細胞分裂が繰り返され、髪の毛が太く丈夫に育ってハリやコシが出てきます。

現在の髪の毛が細く、やわらかい人、髪の毛を太く丈夫に育てていきたい人は、育毛剤の使用をおすすめします。

頭皮の血行促進で抜け毛を抑える効果

頭皮が血行不良に陥ると髪の毛に十分な栄養を届けられなくなってしまい、細く弱々しい髪質に変化してしまいます。髪がしっかり成長するためには頭皮の血行が良いことが非常に大切であり、現在薄毛の症状が出ている場合、血行は悪くなっている可能性が高いです。

育毛剤には頭皮の血行を促進させる成分が配合されており、血流を良くして髪の毛1本1本にしっかり栄養が行き渡らせ、髪を強く元気に育てる効果があります。

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薄毛の改善方法として育毛剤を使用するのは不適切

育毛剤は清潔で健康的な頭皮や、丈夫な髪の毛へと育てることはできますが、それ以上の効果は期待できません。
結論から申し上げると、薄毛の改善方法として育毛剤を使用するのは最善の方法ではないと言えるでしょう。
なぜなら薄毛改善は、抜け毛をこれ以上増やさないことと、新たに髪の毛を生やすことが重要であり、今生えている髪の毛だけを育てても見た目の改善にはならないからです。

育毛剤が効果的なのは薄毛予防・初期段階の薄毛の方

育毛剤を使うことで、今ある髪の毛を健康で丈夫に育てることはできますが、新しく髪の毛を生やすことはできません。育毛剤には発毛促進効果のある成分は入っておらず、いくら使っても新しく髪が生えてくるわけではないからです。

「育毛剤を使えば、髪の毛が生えてくる」と勘違いしている人も多いですが、育毛剤の本来の目的は頭皮を清潔に保ち、今ある髪の毛を育てることなのです。あくまでも、頭皮や髪の毛のケアをしていると思って使うことが好ましいと言えます。

そのため、育毛剤の効果を実感できる方は下記のような方です。

薄毛改善をしたい方は育毛剤ではなく発毛剤を選ぶ

既に薄毛の症状が現れており、髪を生やしたいと考えている方は育毛剤ではなく、発毛剤の使用をおすすめします。
医薬部外品の育毛剤に対し、発毛剤は医薬品であり、今生えていない髪の毛を生やす効果が期待できます。
発毛剤の有効成分は「ミノキシジル」と呼ばれており、テレビCMなどで耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか？

ミノキシジルは、髪の毛の成長に深く関わりのある毛母細胞を刺激し、活性化させることで乱れてしまったヘアサイクルを改善させ、新しい髪の毛が生えてきます。

ミノキシジルが配合されている発毛剤は、薬剤師さんのいるドラックストアで市販されており、手軽に購入することが可能です。現在既に薄毛にお悩みの方が育毛剤を一生懸命使っていても効果は発揮されないため、育毛剤ではなく発毛剤を選んできましょう！

※参考：『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』
※参考：医薬品等を海外から購入しようとされる方へ｜厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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