湯シャンでハゲる可能性は低い!薄毛になる要因と対策を解説

湯シャンを続けていて抜け毛を発見した時、「湯シャンをしているとはげるのかな?」と不安に思ったことはありませんか?
結論からお伝えすると湯シャンでハゲる可能性は低いです!
湯シャンを間違った方法や肌質に合わない方が行うと湿疹などの炎症を引き起こし、頭皮環境が乱れる要因になりますが直接薄毛に繋がらないと言われています。
薄毛はホルモンバランスや生活習慣の乱れが主な原因とされています。
不規則な生活をすると発毛から脱毛の周期であるヘアサイクルが乱れ、毛髪の成長期が短くなり抜け毛が増加します。
この記事では湯シャンのハゲるリスクと湯シャンをする際に実践してほしいポイントに関してお話していきます。
是非、最後までお読みください。
目次
湯シャンではげる可能性は低いです!
湯シャンで皮脂やワックスを十分に洗い流せない状態が続くと、炎症を引き起こし頭皮環境が乱れる要因になることが考えられますが、薄毛になる可能性は低いです。
薄毛は加齢や出産によるホルモンバランスの乱れ、不規則な生活、栄養バランスが偏った食事が原因でヘアサイクルが乱れます。
ヘアサイクルが乱れると、抜け毛が増加し薄毛のリスクを高める可能性があると言われているので、湯シャンが原因で脱毛症を発症することは少ないです。
参考文献:妊娠と美
湯シャンではげる3つの要因
湯シャンはシャンプーよりも優しい洗浄なので、脂性肌の方や整髪料を使用する方は汚れなどを十分に落とすことが出来ない場合があります。
汚れや皮脂を洗い流しきれず、痒みやベタつきなどの炎症を引き起こし、放置してしまうと薄毛のリスクを高めると考えられます。
皮脂や整髪料を落とし切れていない
皮脂分泌が多い方や整髪料を使用する方は湯シャンで洗髪をすると、頭皮や髪の汚れや余分な油分を適切に取り除けず、毛穴や毛根の詰まりを引き起こします。
汚れが毛根や毛穴に詰まった状態が続くと、角栓になり、頭皮の血行不足や他の毛の圧迫します。その結果、頭皮環境が悪化し毛根に栄養が行き届かず、細く短い毛髪に変化します。
整髪料を使用する方や皮脂分泌が多い方はベタつきが発生することがあります。
頭皮環境を健康な状態で維持できるように、シャンプーを使用することをお勧めします。
摩擦により毛髪や頭皮にダメージを与える
湯シャンはシャンプーを使用しない洗髪方法なので、毛髪や頭皮を優しく洗わないと摩擦が発生し、髪や頭皮にダメージを与える場合があります。頭皮や髪はデリケートな部位なので、過度の摩擦はパサつきや抜け毛が増えます。
湯シャンを行う時に、爪を立てたり強く洗髪すると毛根が痛み炎症を起こします。炎症が毛包まで広がると、毛髪の成長が遅延することがあるので気を付けましょう。
湯シャンをする際はゴシゴシ洗わず、優しくマッサージするように洗髪することを心がけましょう。
常在菌が繁殖する
頭皮は皮脂腺が豊富にあり、細菌や紫外線などから守ってくれる常在菌が存在しています。
常在菌は皮脂や汗を栄養源とするので、湯シャンで余分な皮脂をあらいながせないと常在菌が繁殖します。
常在菌のバランスが崩れると、痒みなどの頭皮トラブルを引き起こし放置すると薄毛リスクが高くなります。
夏場に汗をかいた時は湯シャンではなく、洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーなどで洗髪しましょう。
湯シャンで薄毛にならない方法
湯シャンを行っている方で、汚れや油分を取ろうと思い40℃以上のお湯で洗髪していませんか?
40℃以上のお湯で洗髪をすると、頭皮が乾燥し痒みなどの炎症を引き起こしてしまいます。
炎症を放置してしまうとヘアサイクルに影響を及ぼし、薄毛のリスクを高めてしまう可能性があります。
湯シャンのポイントを抑えて健康的な頭皮を維持できるように心がけましょう。
【図1】湯シャンのポイント
・湯シャンに変更する時は週1~2回にし、徐々に日数を増やしていく
・洗髪前は必ずブラッシングをして、頭皮や毛髪のほこりを浮かせて、汚れを落ちやすくする
・頭皮の乾燥を防ぐために約37℃~40℃のぬるま湯で洗髪をする
・頭皮に摩擦を与えないように指の腹でマッサージするように優しく洗う
・湯シャン後はタオルドライ後早めにドライヤーをし、雑菌繁殖を抑える
ベタつきや痒みがある方は医療機関を受診しましょう!
まとめ
湯シャンでハゲる可能性についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
湯シャンが原因で薄毛になる可能性が低いですが、肌質に合わず炎症が起き放置してしまうと頭皮環境が悪化し、抜け毛につながる場合があります。
湯シャンをしている方でフケやベタつき、痒みなどを感じたら医療機関を受診してください。
湯シャンにチャレンジする際は、薄毛にならないポイントを意識しながら、頭皮に負担をかけないように行いましょう。

オンラインZENクリニック 医院長 永井真知子
内科医、皮膚科医として、また産業医として、病気の治療とともに予防医学的観点からも患者様と向き合ってきました。美容医療もまた、できてしまったものを治す治療的なものと、できる前に対策する予防医学的なものがあると考えています。患者様お一人お一人のお悩みと理想をしっかり聞かせていただき、寄り添う美容医療を提供させていただければと思います。個人的には、筋トレやランニングが趣味で、ボディビル大会に出場したこともあります。スポーツをされる方、アスリートの方、男性の方もお気軽にご相談ください。
2008年産業医科大学医学部卒業。大手企業産業医、皮膚科クリニック院長職などを経て現在はZENクリニック院長
【所属学会】
・日本内科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会