薄毛治療

つむじハゲの効果的な治し方3パターンを徹底解説!

監修者 阿部有寛(院長)

 

「シャンプー後や枕に付く抜け毛が増えている」「つむじの頭皮が透けるようになってしまった」といったように、つむじの薄毛に不安を感じている方は多いのではないでしょうか?

仕事の多忙さやストレスが原因で、つむじハゲになってしまったのではないかと考えている方もいると思います。過度なストレスの蓄積によって間接的に抜け毛が増えることはありますが、ストレスを改善したからと言って完全に抜け毛が止まり、髪の毛が増えるわけではありません。

つむじハゲの多く場合は、男性ホルモンや遺伝が原因で引き起こるAGA(男性型脱毛症)である可能性が高いので、ストレスがなくなっても自然につむじハゲが治るわけではないのです。

自分のつむじハゲの原因がストレスか、AGAなのかは自分で判断することは難しいので、クリニックで医師の診断を受ける必要がありますが、つむじハゲを本気で改善したいのであれば、今後のために薄毛の治し方を知っておいた方が良いでしょう。

つむじハゲを治すには、「AGA治療」「植毛治療」「増毛」の3つの方法があります。
それぞれの特徴やメリット・デメリット、オススメの人を以下の表にまとめましたのでご覧ください。

種類 AGA治療 植毛治療 増毛
治療方法 外用薬、内服薬での投薬治療 自分の襟足の髪や人工毛をつむじに移植する つむじに人毛や人工毛を結んだり、装着したりする
特徴 薄毛を根本から解決できる可能性が高い ハゲている部分だけに髪を生やせる 即効性がある
オススメの人 抜け毛を減らして、自分の髪を直接生やしたい人 部分的に髪を生やしたい人 今すぐ髪を生やしたい人

この記事では、つむじハゲの3つの治し方について具体的に解説していきます。
メリットだけでなくデメリットも知った上で、自分に最適なつむじハゲの治し方を選択してくださいね!

つむじハゲを根本から改善できるAGA治療

そもそも「つむじハゲ」は多くの場合AGA(男性型脱毛症)症状の可能性が高く、そのAGAの治す最もポピュラーな方法がAGA治療です。

近年ではテレビCMやネット広告でも広く知られるようになったので、「AGA治療」という言葉をもう既に知っている方も多いかもしれません。

AGA治療では主に、投薬治療が用いられます。治療薬には内服薬・外用薬と様々な物があり、主に「抜け毛の抑制」と「発毛の促進」を目的に服用します。

[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=3834″]

AGA治療は薄毛改善の可能性が最も高いとされている

AGA治療はつむじハゲの治し方の中でも、改善の可能性が最も高いとされています。
理由は、つむじハゲの原因に直接アプローチすることで、抜け毛を減らして新しく髪の毛を生やしていくことが可能と言われています。

AGAの症状は放っておくと徐々に抜け毛が増えていき、そしてその薄毛の範囲をだんだんと広くしていきますが、治療薬を使用することによって、抜け毛が抑えられ、以前のように新しい髪の毛が生えてくるようになります。

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症ガイドライン2017年版」では、AGA治療に用いられるフィナステリド/デュタステリド内服薬(抜け毛抑制薬)・ミノキシジル外用薬(発毛促進薬)が最も評価の高いAランクとされており、治療薬の効果や安全性が認められています。

つむじハゲを改善するなら治療の継続は必須

一方で、AGA治療でつむじハゲが元通りに治ったとしても、生えてきた髪の毛を維持するためには治療の継続が必要です。

AGAは治療することで薄毛の進行を止めて髪を生やすことは可能ですが、治療薬で抑制している状態なので完治はできない脱毛症です。そのため、本来は「治す」という表現は好ましくないかもしれません。

そのため、AGA治療で抜け毛の原因となるホルモンを抑制することや、ヘアサイクルの乱れを元に戻すことで、頭皮や髪の毛を正常な状態に戻し発毛させている治療を中止してしまうと、徐々に元の薄毛の状態に戻ってしまうのです。

ある程度生え揃った後は、医師に相談して減薬することも可能です。自己判断で治療を中断する場合、薄毛をさらに悪化させてしまう危険性もあるので、治療を辞めたい場合は必ず医師に相談しましょう。

[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=925″]

部分的につむじハゲを改善するには植毛治療

つむじハゲやM字ハゲといった部分的な薄毛だけを改善したいという方におすすめなのが植毛治療です。

植毛治療は、AGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の髪の毛を薄毛の部分に植毛し髪を生やす治療方法です。近年で主流になっている自毛植毛は、ご自身の髪の元気な毛根を株分けして薄毛部分に植えるため、馴染みが良く失敗のリスクが低いことが注目されています。

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症ガイドライン2017年版」によると2番目に評価の高いBランクとされています。

[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=2695″]

薄毛が目立つ部分にだけ髪を生やせる

植毛治療は、つむじのハゲている部分だけに髪の毛を生やすことができる治療です。
AGA治療はお薬での治療のため、髪の毛のすべての範囲に作用します。そのため薄毛部分のみに効かせたいといった部分的に薄毛の改善をすることはできません。

その点植毛治療は手術によって薄毛部分にのみに元気な髪を植えていくため、薄毛が目立つ部分にのみ髪を生やすことが可能です。

生え際のM字部分やつむじのみがハゲているのであれば、その部分のみに髪の毛を生やしたいという方は多いのではないでしょうか。つむじハゲ程度の薄毛であれば、植毛する髪の毛の本数も比較的少なく済むので、体の負担や治療費用が少なく済むのでオススメです。

また、植毛治療は1回の植毛手術で治療が終了します。髪が定着するまでは植毛部分の扱いに注意は必要ですが、半永久的に植毛した部分の髪の毛が抜けることはないとされています。

植毛していない部分はこれからハゲてしまう可能性がある

一度の手術で薄毛が改善される植毛ですが、AGAなどの脱毛症を発症している場合植毛していない箇所の髪の毛が今後ハゲていってしまう可能性が考えられます。

そのため植毛治療でつむじハゲを改善し髪の毛が生えてきたとしても、つむじ以外の箇所の薄毛が進行してしまう可能性は考えられるのです。
そのため、植毛治療をした方でもAGA治療で使用される抜け毛抑制のお薬を服用することが推奨されています。
もし、植毛治療をした後に薄毛が進行してしまうと、髪の毛が生えている部分の周囲が薄毛になってしまい、ムラに見えて不自然になる可能性もあります。またつむじ部分だけではなく、生え際のM字部分も薄毛になっていくこともあるのです。

このようにして薄毛が進行してしまったのを治したいのであれば、再び植毛治療をしたり、他の薄毛改善方法を検討する必要があります。そのため、植毛していない部分がAGAの進行によってハゲる可能性があるのがデメリットと言えます。

即効性を重視するなら増毛

「今すぐにつむじハゲに髪の毛を生やしたい」「つむじに髪の毛が生えるまで、時間がかかるのはイヤだ」といったようにすぐに見た目を変えたいという方には、増毛という方法があります。

増毛とはつむじ部分に人毛や人工毛を結び付けたり、装着したりしてつむじハゲをカバーできる方法で、増毛サロンなどで施術を受けることが可能です。

一口に増毛と言っても、結毛式・着脱式・編み込み式・粘着式などのさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自分のつむじハゲの状態やライフスタイルに合った増毛を選ぶのがポイントです。

また増毛は、AGA治療の薬による副作用、植毛治療の手術後の痛みや腫れなどがなく、体への負担が少ないのも特徴です。

[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=1291″]

髪をすぐに増やして見た目の改善ができる

つむじ部分に髪の毛をすぐに増やすことができ、つむじハゲを目立たせなくできるのが増毛の特徴です。
AGA治療や植毛治療は即効性のある治療ではないため、髪の毛が生えてくるまで一定の期間待たなければなりませんが、増毛は施術を受けたその日からつむじハゲを隠すことが可能です。

自分自身の髪の毛を育てるわけではなく、人毛や人工毛をつむじハゲ部分に疑似的に生やす形になるので、一気に髪の毛が増やせます。

また、「いきなり髪の毛が増えすぎると、周りからどう思われるか心配」という方は、少しずつ髪の毛を増やす増毛方法もあり、自分自身で髪の毛をどの程度増やすかを決めることができます。

見た目が気になって精神上のストレスが多くかかっている方や、結婚式などのイベントごとで一時的に髪の毛を生やしたい方などにオススメの方法と言えるでしょう。

見た目の改善はできるが根本的につむじハゲを治すことはできない

増毛は、人毛や人工毛で疑似的につむじ部分に髪の毛が生えているように見せることができますが、自分自身の髪の毛が生えているわけではないので、根本的なつむじハゲの改善をすることはできません。

増毛で髪の毛を増やしたとしても、つむじハゲが進行して広範囲に渡って薄毛になってしまったら、さらに増毛をする範囲を広げなければなりません。また、人毛や人工毛を結んだり装着したりする自分の髪の毛がなくなってしまった場合、増毛の方法によっては髪の毛を増やせなくなる可能性もあります。

このように、増毛は自分自身の髪の毛を直接生やすわけではないので、つむじハゲの根本的な解決はできない点があります。

見た目をどうしてもすぐに変えたいし、将来的には薄毛も根本的に改善していきたいという方は、増毛をしつつAGA治療の併用も視野に入れることをおすすめします。

さいごに

今回は、つむじハゲの3つの治し方について解説してきましたが、いかがでしたか?
つむじハゲには、薬で薄毛の根本的な原因にアプローチする「AGA治療」、自分の襟足の髪の毛や人工毛を部分的に移植する「植毛治療」、人毛や人工毛で疑似的に髪の毛を増やせる「増毛」があることがわかりました。

つむじハゲを根本的に改善できるものや、部分的に髪の毛を生やせるもの、即効性があるものなど特徴がそれぞれあるため、自分が求めることに合わせて選ぶことが大切です。

また治療の良い側面だけではなく、デメリットになるような側面も踏まえてから治し方を選択することで、将来後悔がないようなつむじハゲの改善ができます。
是非この記事を参考につむじハゲを治すことを検討して、薄毛のお悩みを改善してくださいね!

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました