あなたはミノキシジルを服用して、「髪の毛が増えてきたから、そろそろミノキシジルの使用をやめようかな?」と考えていませんか?
結論からお伝えするとミノキシジルの使用をやめてしまうと、薄毛に戻りAGAが進行してしまう可能性があります。
AGAは進行性の脱毛症なので、ミノキシジルをやめてしまうと、血行が悪くなり、栄養が毛母細胞に十分に届けられず、薄毛に戻ってしまう可能性があるのです。
この記事ではミノキシジルをやめたら薄毛に戻る理由とミノキシジルをやめたときに髪に起こる2つの変化について解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
ミノキシジルをやめると薄毛に戻る可能性あり
ミノキシジル(外用薬・内用薬)をやめると薄毛に戻りAGAが進行してしまう可能性があります。
AGAは男性ホルモンの影響で起こる進行性の脱毛症ですので、完治することはありません。
ミノキシジルは、血行と発毛シグナルを促進し、毛母細胞を活性化させ長くて太い毛髪の成長を促す働きがあります。
ミノキシジルをやめてしまうと血行が悪化し、栄養が毛母細胞に十分に届けられず、髪の成長ができなくなり、薄毛に戻ってしまう可能性があります。
若い印象でいたい方やハリコシのある髪の毛を求めている方は発毛効果が期待されるミノキシミジルを続けることをおすすめします。
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ミノキシジルをやめると起きる髪の変化2選
ミノキシジルの使用をやめたとき、髪の毛にどんな影響が起きるのか気になる方がいると思います。
ミノキシジルの使用をやめてしまうと、毛髪のコシがなくなり軟毛化してしまい、抜け毛が増えAGAが進行すると言われています。
ここではミノキシジルの使用をやめてから髪の毛に起きる2つの変化について説明していきます。
毛髪のコシがなくなり軟毛化する
ミノキシジルの使用をやめてしまうと血行が悪くなり、栄養が届けられず、軟毛化してしまいます。
軟毛化とは、ヘアサイクルの乱れにより健康な毛髪から細く軟らかい毛髪になる現象のことです。ミノキシジル使用中は正常なヘアサイクルになっており、血行促進効果や増殖促進効果によって髪の毛にコシがでてくるのですがやめてしまうと「成長期」が再び短くなり、毛包が育たず毛髪も細いままになります。
抜け毛が増えAGAが進行する
AGAは進行性の脱毛症であり、完治することは難しいとされているので、ミノキシジルの使用をやめてしまうと、抜け毛が増加し、AGAが進行する可能性が高くなります。
ミノキシジルは下記の図に示す2つの作用点に効果があります。ミノキシジルの使用をやめてしまうとヘアサイクルが乱れ、血行が悪くなり、栄養が行き届かなくなってしまいます。なので、薄毛予防や発毛効果を持続することができなくなり、結果抜け毛が増えAGAが進行してしまいます。
※参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
ミノキシジルをやめる前に減薬を検討しましょう
ミノキシジルを使用していて、毛髪のボリュームや髪質に満足している方はやめるのではなく、減薬を検討しましょう!
AGAが軽症な時から治療を開始し、毛量が増え現状維持をしたいと考えている場合は、ミノキシジルの服用量を段階的に減らすことが可能です。ですが、減薬できるかは毛母細胞の数により変わってきますので、AGA治療クリニックの医師に相談をしましょう。
毛母細胞は毛根の一番深い部分の毛球内にあり、毛母細胞が分裂することで髪の毛が徐々に角質化し、ハリとコシのある髪の毛が成長します。
発毛力が落ちてきている場合、ミノキシジルの減薬は可能ですが、自己判断で減薬を行わず、必ずかかりつけのクリニックの医師に相談をしましょう。
医師からAGAの進行状態を確認してもらい、ご自身にあった治療をすることが大切です。
ここからはミノキシジルの減薬が可能な方をご紹介します。
AGAが軽症な方
AGAが軽症な方は、ヘアサイクルが短くなってから時間が経過していないので、毛母細胞の数が多い可能性があります。毛母細胞の力が残っている状態にミノキシジルを使用すると、毛髪が増える可能性があります。
ハミルトンノーウッド分類のステージⅣ(※1)のから治療効果が落ちてくるといわれています。
(※1)ハミルトンノーウッドの分類
ステージⅣは生え際の後退が強く、頭頂部のAGAの程度が強く、生え際と頭頂部のAGAの領域は繋がっていない状態のことです。
AGAの進行度がわからない方や減薬を検討している方は必ずAGA治療クリニックに相談をしましょう。
※参考:ミルトン・ノーウッド分類の信頼性
AGA発症初期の方
AGAの発症から時間が経過していない方は毛母細胞が残っている可能性が高いです。
AGA初期の毛髪はハリやコシがなくなり、産毛が増え、起床時やシャンプー時の抜け毛が増えた状態になっています。
毛母細胞はヘアサイクルの短縮が起こってから減少してしまいますので、初期段階でミノキシジルを使用して毛髪のハリやコシが戻ってきて、維持したい方は減薬を検討するが可能です。
ミノキシジルの服用をやめた方が良いタイミング2選
ミノキシジルを服用して副作用に悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ここではミノキシジルをやめた方がいい2つのタイミングをご紹介します。
12ヶ月以上服用しても効果が出ない時や高血圧や動悸などの強い副作用を感じた時など体質に合わないと感じていて不安な方は是非ご覧ください。
12ヵ月以上服用しても効果が出ないとき
12ヵ月以上服用しても効果が出ないときはAGA治療クリニックの医師に相談をしてミノキシジルの中断を検討しましょう。
ミノキシジルは、個人差はありますが早ければ6ヵ月で効果を実感することができるといわれています。
ミノキシジルは毛乳頭細胞に栄養が行き届く環境にするために、ヘアサイクルの乱れを整える目的で治療に使用されています。
個人差はありますが、毛髪の成長期や休止期などのヘアサイクルは一定の期間があります。
そのため、乱れているヘアサイクルを整えるのに約6ヵ月、目安として必要になります。
用法・用量を守って使用しているにもかかわらず、12ヵ月使用していても効果を感じられない場合は自己判断で使用を中断するのではなく、必ず医師に相談をしましょう。
強い副作用を感じたとき
強い副作用を感じた方はミノキシジルの服用をやめることを検討しましょう。
ミノキシジル(内服薬)は血管を拡張させる作用があるため、血圧を下げてしまう可能性があります。頭痛やめまい、胸痛、動悸、息切れ、不整脈、呼吸不全などを感じたら断薬を検討しましょう。
ミノキシジル(外用薬)は発疹やかゆみ、赤み、かぶれ、フケ、頭痛、めまいなどの症状がみられる可能性がありますが冠動脈に作用する可能性が低いので、安心してご使用ください。
断薬を検討している場合は自己判断ではなく、必ず医師に相談をしましょう。
さいごに
ミノキシジルをやめると起こる毛髪の変化と原因についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
AGAは進行性の脱毛症なので、ミノキシジルをやめてしまうと血行が悪化し、元のヘアサイクルに戻ってしまい、薄毛が進行してしまう可能性があります。
ミノキシジルを使用していて、毛量が戻って満足している方や動悸や不整脈などの強い副作用などに悩まれている方は減薬や断薬を検討しましょう。
減薬や断薬を希望する場合は自己判断で行わず、必ずAGA治療クリニックの医師に相談をしましょう。