薄毛治療

頭頂部の薄毛は治る?AGA治療やお家でできる改善法を解説

監修者 阿部有寛(院長)

 

頭頂部の抜け毛が増えてきた時、薄毛は治らないと諦めてしまった経験はありませんか?
結論から申し上げると、頭頂部の薄毛は治る可能性が高いです!

頭頂部の薄毛は間違ったヘアケアや不規則な生活の影響で、血行不良やホルモンバランスが崩れAGA発症により抜け毛が発生します。
AGA治療と髪の毛を構成している重要なビタミンや正しいヘアケアを行うことで、頭頂部の抜け毛を減らすことができると言われています。

この記事では頭頂部薄毛の原因や治す方法をご紹介していきます。
是非、最後までご覧ください。

頭頂部の薄毛は治る可能性が高いです!

AGA(男性型脱毛症)が原因の頭頂部薄毛は、生活習慣などの改善とAGA治療を行うことで治る可能性が高くなります。
過剰なストレスや偏った食事を続けると、ホルモンバランスの乱れや血行不良、栄養不足を引き起こします。その結果、AGAを発症しヘアサイクルが乱れ、頭頂部の薄毛が進行します。

毛髪が長く太く成長する期間である成長期は通常だと約2年~6年ですが、AGAを発症すると数ヵ月~1年と短くなります。成長期が短くなると、毛髪に栄養を与えられなくなる影響でハリやコシを失い、抜け毛が増加する恐れがあります。

頭頂部の薄毛を食い止めるには、AGA治療でヘアサイクルを整えなければいけません。
毛髪に必要な酸素と栄養を届けることができるように、生活習慣の見直しも行いましょう。

 

頭頂部の薄毛の要因

栄養不足やストレス、禁煙、飲酒などが要因で、AGAを発症し頭頂部の薄毛が進行すると言われています。
これらの要因が頭頂部の毛髪にどのような変化をもたらすのでしょうか?
「栄養不足」「ストレス」「喫煙や飲酒」の3つに分けてご紹介していきます。

 

① 栄養不足

髪の毛は主にタンパク質で構成されています。タンパク質は毛髪の育毛・発毛を行う役割があるので、不足するとハリやコシ、ツヤを失い、抜けやすくなります。
毛髪の成長や発毛に重要な栄養素として、鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB群(特にビオチン)などが挙げられます。これらの栄養素が不足すると、髪の毛1本1本が細くなり、頭頂部の抜け毛増加に繋がると考えられています。

 
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② ストレス

ストレスが蓄積すると、自律神経のバランスを崩します。自律神経のバランスを崩すと、血行不良やホルモンバランスが乱れます。
血流が悪くなると、発毛を促す毛母細胞に必要な栄養素や酸素が届かず髪の成長が阻害され、頭頂部の抜け毛が発生します。
ストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが過剰分泌されます。男性ホルモンが増えることで、薄毛の原因物質が過剰に分泌され、薄毛が進行します。

 
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③ 喫煙や飲酒

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。
タバコを吸うことで、頭皮の血行を悪くし、毛根へ栄養を十分に届けることが出来なくなります。
飲酒はアルコールの分解の過程で毛髪をつくる為に必要なアミノ酸を使用します。
その結果、アミノ酸が不足し、健康で丈夫な髪の毛を育てることが出来ず、抜け毛を引き起こします。

 

頭頂部の薄毛を治す方法3選

頭頂部の薄毛を治す場合はAGA治療を行い、ヘアサイクルを整えなければ抜け毛が進行してしまいます。
AGA治療クリニックの医師へ相談をして、ご自身の希望や毛髪の状態にあったお薬を処方してもらいましょう。

頭頂部を元の状態に戻すにはAGA治療も大切ですが、生活習慣を見直さなければ薄毛が改善しても再発する可能性が高くなります。
ここでは頭頂部の薄毛を治すために行ってほしいことを重要な項目から順にご紹介していきます。

 

AGA治療クリニックで治療を開始する

頭頂部の抜け毛が増え、頭皮が透けて見える方はAGAの可能性があります。
AGAを放置すると抜け毛を発生させる悪玉男性ホルモンが増加し、頭頂部の薄毛が進行してしまいます。

AGAが原因の頭頂部薄毛は、男性ホルモンのテストステロンと頭頂部と生え際に存在する酵素5αリダクターゼが結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されます。
毛根内にある男性ホルモンレセプターがDHTを取り込み、TGF-βを誘導し毛髪の成長期を短縮させることにより、脱毛が発生します。

AGA治療は抜け毛の原因となるDTH生成の抑制や血行不良を解消する作用があるので、頭頂部の薄毛の進行抑制や発毛が期待できます。

AGA治療で処方されるお薬は内服薬と外用薬の2種類があり、薄毛のお悩みやご希望により変わります。
内服薬と外用薬がどのような作用があるのかご紹介していきます。

参考文献:男性型脱毛症治療薬の研究動向

 

①AGA治療内服約薬は頭頂部に存在している酵素を阻害し抜け毛を防ぐ

AGA治療内服薬の一つであるフィナステリドは、薄毛を引き起こす原因の一つである酵素5αリダクターゼの働きを抑えます。この酵素は、男性ホルモンのテストステロンをDHTに変換し、頭頂部の毛乳頭細胞にダメージを与えることで、薄毛を引き起こすと言われています。フィナステリドはこの酵素の働きを抑えることで、DHTの生成を阻害し、頭頂部の薄毛を改善します。

参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

 
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②AGA治療外用薬は頭頂部の発毛を促してくれる

AGA治療外用薬のミノキシジルは血管を拡張し頭皮への血流を増加させ、毛根に栄養を届けて毛髪の成長期を延長する効果があります。
成長期が延長されることにより、頭頂部の毛髪を太く長く育て抜けにくくします。
また、血流が改善され毛根まで栄養を届けてくれるので、発毛を促進してくれます。

参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

 
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バランスの良い食事を摂取する

栄養バランスが偏った食生活は頭皮環境の悪化や毛髪の成長に必要な栄養が不足し、頭頂部の薄毛が進行してしまうことが考えられます。
頭頂部の薄毛を治すには、髪の健康や成長に必要な栄養を食事でバランスよく摂取することが重要になります。

ただし、過剰摂取や特定の栄養素のみ摂ると、他の栄養の吸収を阻害する場合があるので、バランスを意識した食事を心がけましょう。
以下に、頭頂部の薄毛の改善に効果的な食材と栄養素があるので、ご紹介していきます。

たんぱく質
髪の主成分であるケラチンは、たんぱく質から作られます。肉類、魚類、卵、豆類などを摂ることで、髪の健康を支えるたんぱく質を供給できます。

ビタミン
ビタミンAは頭皮の健康を保つために重要です。また、ビタミンB群(特にビオチン)とビタミンEは、頭皮環境を改善させ髪の毛の成長をサポートする作用があります。果物や野菜、全粒穀物、種子類、ナッツなどが豊富に含まれています。

ミネラル
鉄分は毛根に酸素を運ぶために必要な栄養素です。鉄分不足は栄養を髪に届けられず薄毛を引き起こす原因の一つになります。
鉄分は赤肉やレバー、ほうれん草などに含まれています。
亜鉛は髪の成長と修復に重要で、貝類や牛肉、かぼちゃの種などに含まれています。

 
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正しいヘアケアをする

過剰に洗髪をしていたり、整髪料を使っているのに湯シャンのみで済ませていませんか?
頭頂部の薄毛を引き起こす要因として、誤ったヘアケア方法による頭皮環境の悪化があります。
正しいヘアケアで頭皮の油分のバランスを保ち、清潔にして頭頂部の薄毛の悪化を防ぎましょう。
以下にあるヘアケアポイントを確認し実践してみましょう。

ヘアケアポイント
・はじめに可能な限りお湯で汚れ落とす
・シャンプーを使う際はしっかりと泡立ててから洗っていく
・髪の毛ではなく「頭皮」を洗う意識で行う
・指の腹を使って優しくマッサージしながら洗う
・すすぎの際はヌルつきが取れるまでしっかり洗い流す
・洗いすぎは必要な皮脂まで奪ってしまうため、洗髪は1日1回までにする
・自然乾燥はせず、清潔なタオルで拭きあげた後にドライヤーで根元からよく乾かす

 

頭頂部薄毛を治したい方におすすめの治療薬

頭頂部の薄毛が軽度で抜け毛を減らしたいと考えている方や毛髪にハリとコシが欲しい方は、抜け毛抑制作用のあるフィナステリドの使用を検討してみてください。

また、頭頂部の毛量を増やしたい方は、血流を改善して発毛を促すミノキシジルの使用もおすすめします。

薄毛予防しながら発毛を目指したい方は、フィナステリドとミノキシジルの併用が効果的と言われているので検討してみましょう。ご自身の頭頂部薄毛の状態が分からず、どれが合うのか分からない方は医師に相談してください。

 

まとめ

頭頂部の薄毛はAGA治療でヘアサイクルを整え、生活習慣改善や正しいヘアケアを行うことで治る可能性が高くなります。頭頂部の薄毛が気になっている場合は早めにAGA治療クリニックを受診し、医師からお薬を処方してもらいましょう。

薄毛の進行や改善はAGA治療だけでなく、生活習慣やヘアケアを正しい方法で行うことが重要になります。好きな食事をするのも良いですが、栄養バランスの良い食事を意識的に摂取できるように心がけて生活をしてみましょう!

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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