つむじが薄い?薄いかどうかの判断するための3つのセルフチェック法

薄毛治療
つむじが薄い?薄いかどうかの判断するための3つのセルフチェック法
監修者 阿部有寛(院長)

 

「最近つむじの頭皮が透けて見えてきた気がする」「周りの人と比べるとつむじのボリュームがない感じがする」
といったように、つむじ周辺の髪の毛が薄いとお悩みの方は多いのではないでしょうか?
周りからの視線が気になり、どうにかつむじの薄毛を改善して、若々しい自分でいたいと思う方もいると思います。
そのためには自分が薄毛になってしまった原因をしっかり把握した上で、薄毛に良くない行動を見直し、正しい改善方法を取り入れることで、つむじの薄毛を改善していけます。

今回は、つむじが薄い原因やつむじのセルフチェック方法、薄毛の進行状態に合わせた対処方法について解説します。ご自身のつむじの薄毛状態を確認し、これ以上進行しないようにしたい方は、是非参考にしてください!

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つむじが薄い原因は遺伝の可能性が考えられます

「父親の薄毛は自分にも遺伝する」といったような、薄毛の遺伝に関するウワサを耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?自分も将来つむじの髪の毛がなくなっていくのではないかと心配している方もいると思います。
実際につむじの薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)は、遺伝が原因で抜け毛が増えてしまい、つむじが薄くなっていきます。
下の図は、AGA抜け毛の仕組みを表したものです。

AGAはこのような流れで髪の毛が抜けていき、遺伝が関係しているのは「5αリダクターゼの活性度」と「男性ホルモンレセプターの感受性」によるものです。

5αリダクターゼは頭皮に存在する酵素で、男性ホルモンであるテストステロンと結合することで強力な男性ホルモンのDHTとなって、髪の毛が抜けていきます。
5αリダクターゼは優性遺伝が関係しており、両親のどちらかが活性度が高いと、子供も薄毛になる可能性が高いのです。

男性ホルモンレセプターはDHTを取り込む受容体のことで、感受性が高いと過剰に取り込んでしまい抜け毛を増やします。
この男性ホルモンレセプターは隔世遺伝が関係していて、祖父や祖母、そのまた先祖の感受性が高いと子供にも遺伝して薄毛になることがあります。

しかし、親族に薄毛の人がいるからと言って必ずしも薄毛になるわけではなく、親族に薄毛の人がいない人と比べると、薄毛になる可能性が高くなるということです。

 
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つむじが薄いかどうかの判断は3つのセルフチェックでできる

「抜け毛が多いが、自分のつむじが薄毛にはいるのか分からない」という方は多いのではないでしょうか?
つむじは自分では見えにくいため、人と比べて判断するのが難しいと思います。
そこでここでは、つむじが本当に薄いかどうかご自身で判断できるように、3つのチェックポイントをご紹介します。ご自分のつむじと比較できるように写真や図を用いて解説していきますので、是非参考にしてください!

 

側頭部とつむじ周辺の髪質の比較

つむじが薄くなったと感じたときは、側頭部とつむじ周辺の髪の毛を比較してみましょう。
つむじの薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)は、生え際や頭頂部の髪の毛が細くもろくなって抜けることで薄毛になりますが、基本的に側頭部の髪の毛は太さや量が変わりません。

側頭部の髪の毛に比べて、つむじ周辺の髪の毛が細くて柔らかく、ハリコシがない場合は、つむじの薄毛が進行している可能性が高いです。
一方で、つむじ周辺の髪の毛が細く柔らかいけれど、側頭部の髪の毛も同じように細い場合は、生まれつき髪の毛が細いと言えるでしょう。

 

地肌の色の比較

つむじの地肌の色は正常な場合青白いですが、何らかの原因で異常が現れると赤や茶色に変色していきます。
つむじは自分では見えにくいので気が付きにくく、家族や美容師さんから指摘されて初めて知ったいう方も多いです。

なぜ地肌が変色していくのかと言うと、紫外線の影響や血行不良、乾燥などが原因です。
つむじは頭部の中で一番地肌が見えているので、紫外線に当たりやすく日焼けしやすい場所にあり、炎症や赤みが出やすくなっています。
また、ストレスや運動不足によって頭皮が血行不良を起こしたり、間違ったヘアケアなどで乾燥が進んでしまい炎症を起こしたりすると、変色してしまうこともあります。

髪の毛が元気に育つためには頭皮の環境が重要なので、このように地肌の色が変わっていると、つむじの薄毛が進行している可能性が高いです。

 
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地肌の透け方の比較

つむじ周辺の地肌が透けて見えていると、つむじが薄毛になり始めている可能性があります。
通常つむじは、毛流れの始まりである渦の中央部分のみしか地肌が見えませんが、薄毛になっていくと中央だけでなく、その周辺も髪の毛の隙間から地肌が見え始めます。

いきなりごっそりと髪の毛が抜けてつむじが見えるのではなく、時間をかけてじわじわと抜け毛が増えていくので薄毛が進行してから気が付く人もいます。
また、一見普通のつむじと何ら変わらないように思えますが、よく見るとつむじ部分の髪の毛が細くもろくなって抜け始めていることで、つむじの周囲が透けて見えるようになるのです。

 
 

少し薄いと気になる程度の「初期段階のつむじ」の対策方法

「つむじの頭皮が少し透けている」「つむじの髪の毛がやや細くなっている」といったような薄毛初期段階にある人は、日常生活で頭皮や髪の毛にとって良くない行動を控えたり、発毛剤を使用したりすることで、これ以上薄毛を進行させないように対処することができます。
ご自身の生活を振り返りながら、少しずつでも薄毛対策を取り入れてくださいね。

 

バランスの良い食事を摂る

当たり前のことのように感じる方も多いと思いますが、髪の毛のためにはバランスの良い食事を摂ることが重要です。
摂取した栄養を元に太く丈夫な髪の毛が育つため、栄養が足りなくなってしまうと細くて柔らかい髪の毛しか生えてこなくなり、切れたり抜けやすくなったりすることもあります。

特にタンパク質は髪の毛を構成する主成分なので、足りなくなるともろい髪の毛になってしまいます。
食事でバランスよく摂取するのは大切ですが、難しい場合はサプリメントなども取り入れると良いでしょう。

 
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十分な睡眠や適度な運動などの生活習慣の改善

元気な髪の毛を育てるためには、十分な睡眠や適度な運動をするなど、毎日の生活習慣を見直す必要があります。
寝ている間に成長ホルモンが分泌することで髪の毛が成長しますが、睡眠不足だったり質の悪い睡眠を続けていたりすると成長ホルモンが分泌されず、健康な髪の毛が育ちません。

また、運動不足やストレスによって血行不良になると、必要な栄養や酸素が髪の毛に運ばれにくくなり、髪の毛がもろくなってしまうこともあります。
このように良くない生活習慣を続けることで、薄毛を加速させることもあるので、今のうちから夜更かしを止めたり軽いジョギングをしたりするなど、少しずつでも生活習慣を改善できるようにしましょう。

 
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シャンプーの仕方やヘアケアを見直す

つむじの薄毛を進行させないためには、髪の毛や頭皮に直接触れる、毎日のシャンプーやヘアケアを見直すことも大切です。
外部からの刺激を受けて、頭皮が乾燥したり炎症を起こしたりすると、頭皮環境が悪化してしまい、丈夫な髪の毛が育ちにくくなることもあります。

頭のべたつきやニオイが気になるからと言って1日に何度もシャンプーをすることや、汚れを取るために爪を立てて強く擦ること、使用すると刺激を感じるヘアケア用品を使うことなどがあげられます。
頭皮環境を整えて元気な髪の毛を作るためには、正しいシャンプーやヘアケアが欠かせないので、今一度ご自分のシャンプーを見直してみましょう。

 

育毛剤や発毛剤で今ある髪を育てる

育毛剤や発毛剤を使用して、今生えている髪の毛を太く育てていくことも重要です。
「本当に効果があるのかな?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、育毛剤は頭皮環境を整え今ある髪の毛を元気に保つことができ、発毛剤はヘアサイクルを改善して新しく髪の毛を生やす効果があります。

体の内側からのケアだけではなく、外側からもケアをすることで、健やかな頭皮を作って髪の毛を丈夫に育てていくことができるので、育毛剤や発毛剤を使用していない方は是非取り入れてみてくださいね。

 
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地肌の透けが目立つ「薄毛が進行してきているつむじ」

「つむじの範囲が大きくなっている」「抜け毛がかなり多い」という方は、つむじの薄毛が進行していると言えます。生活習慣を改善したり、スカルプシャンプーなどを取り入れたりすることで、頭皮や髪の毛を労わることはできますが、髪の毛がない部分に直接発毛させる効果はありません。
そこでここでは、薄毛が進行している方向けに、髪の毛を生やすための根本的な解決方法をご紹介します。

 

薄毛治療で根本の原因にアプローチする

つむじの薄毛を改善するためには、薄毛治療という方法があります。
薄毛治療とは、内服薬や外用薬を用いて薄毛の根本の原因にアプローチし、抜け毛を抑えて新しい髪の毛を生やしていく治療法です。

薄毛治療やAGA治療が診療科目にある皮膚科や薄毛治療専門クリニックで、医師の診断を受けて治療が必要とされると薬が処方されます。今は薄毛治療ができるオンラインクリニックもあるので、「周りにバレたくない」という方でも自宅にいながらスマートフォンを利用して、診察を受けることができます。

一方で「本当に治療で髪の毛が生えてくるの?」と疑問に感じる方もいると思いますが、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症ガイドライン2017年版」では、薄毛治療に用いられるフィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬・ミノキシジル外用薬は、推奨度最高ランクのAと評価されていて、つむじの薄毛に効果があると認められています。
抜け毛を抑えたい、髪の毛を増やしたいという方は、薄毛治療を検討するのも良いでしょう。

参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

 
 

まとめ

今回は、つむじが薄い原因やつむじのセルフチェック方法、薄毛の進行状態に合わせた対処方法について解説してきましたがいかがでしたか?
つむじが薄くなる原因は、両親や祖父母、そのまた先祖からの遺伝の可能性が高いことがわかりました。
遺伝が原因だからと言って諦める必要はなく、つむじの薄毛の状態に合わせて生活習慣を見直したり、薄毛治療を取り入れたりすることで改善が期待できます。
ぜひご自身に合った対策を取り入れて、薄毛のお悩みを解決してくださいね。

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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