薄毛治療

AGAは検査でハゲやすさがわかる!AGAリスクの確認方法や費用を解説!

監修者 阿部有寛(院長)

 

「父や祖父が薄毛だから、自分もAGAのリスクがあるのだろうか」「少し髪が薄くなってきたけどこれはAGAなのだろうか?」と、ご自身が今AGAである可能性や、これからAGAになってしまうかもしれないというリスクを知りたいという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

AGAの検査方法は大きく分けて2種類あります。
薄毛になりやすいかどうかを自宅で調べられる「AGA検査キット」と、皮膚科やAGA治療クリニックでの専門医による診察です。

「将来ハゲる可能性があるのか知りたいけど、AGAクリニックに行ってまでは…」というまだ薄毛の症状が出ていない方は、AGA検査キットで薄毛リスクを調べるのがおすすめですし、既に薄毛の症状が出始めている方は、皮膚科やクリニックで診察を受けたほうが良いでしょう。

この記事では、AGAの検査について検査方法や価格などを詳しくお話していきます。
薄毛に悩まれている方、将来AGAのリスクがあるか知りたい方はぜひ最後までお読みください。

AGAの検査方法は2種類あります

AGAの検査方法は2種類あり、AGA検査キットを使用するかクリニックで髪の知識が豊富な専門医の診察を受けるかのどちらかになります。

AGA(男性型脱毛症)の発症のしやすさには、遺伝が大きく関係していると考えられています。そのため潜在的な薄毛リスクを確認するには、遺伝子検査を行うことで遺伝子的に薄毛になりやすいかを確認することが可能です。

AGA検査キットとは、自宅で髪か唾液もしくは粘膜を採取して遺伝子的にAGAになりやすいかといった検査をすることができます。採取した資料を検査センターに郵送すると、2週間〜1ヶ月ほどで検査結果が自宅に届き、薄毛リスクを確認できます。AGA検査キットはインターネットから購入が可能で、簡単に検査できるのがメリットです。

また、AGAは進行する薄毛のパターンが決まっており、目視で確認することも可能です。そのため、皮膚科やAGAクリニックでは専門医が患者さんの頭皮を診察し、AGAの治療薬を処方します。

AGAクリニックで検査をする場合は、髪の専門家である医師による問診と視診で判断するのが一般的です。AGAクリニックの中にはマイクロスコープを使った検査を行うなど、専門医による精度の高い検査を受けられるメリットがありますし、そのままご自身に合ったAGA治療薬を選んでもらえるのも魅力です。より正確な検査を受けるなら、クリニックを受診するのがおすすめです。

 

自宅でできる検査【AGA検査キット】

AGA検査キットでわかることとしては、AGAの原因となる男性ホルモンの影響を受けやすいか、遺伝子から調べることのできる検査方法です。

AGA検査を受けることで主に、①遺伝的にAGAを発症する可能性があるか、②AGA治療薬による治療が可能か、③薄毛の原因がAGAであるかの3つがわかります。

抜け毛ホルモンと呼ばれる男性ホルモンは遺伝の影響を強く受けると言われており、両親や親戚に薄毛の人がいる場合は、遺伝的にAGAになりやすい要素を持っている可能性があります。こうしたAGAになる可能性のある要素を、自宅で簡単に検査できるのが「AGA検査キット」です。

AGA検査キットを使うことで、薄毛のリスクを早めに理解し対策を取ることも可能です。

 

AGA検査キットはAGAになるかどうかを知ることが可能

AGA検査キットは遺伝子的な観点から、「AGA発症の原因となる、男性ホルモンの影響を受けやすいか」を検査する方法です。AGA発症の原因である「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンの値を測ることができ、AGAのリスクを段階的に評価することができます。

ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの一種でAGA発症の原因となる物質です。そもそもAGA(男性型脱毛症)とは成人男性に見られる進行型の脱毛症のことで、薄毛発症の原因には遺伝や男性ホルモンが影響していると考えられています。

日本人男性の3人に1人はAGAを発症すると言われ、今は薄毛になっていない人でも、将来薄毛になる可能性は十分あります。またAGAは進行型の脱毛症のため、放置すると徐々に症状が進行していくのが特徴。AGA検査で薄毛リスクが高いと出た場合は、AGAの予防と早期発見に努めることが大切です。

 

検査の流れ

AGA検査キットは主にインターネット通販などで購入できます。
検査キットの種類によってはドラッグストアなどでも購入できるので、まずはAGA検査キットを用意しましょう。AGA検査キットによって検査に使う資料は異なり、毛髪か唾液、もしくは口腔内の粘膜を採取して検査を行います。資料によって遺伝子データに違いは起きないので、採取しやすいAGA検査キットを選んで問題ありません。

検査キットの種類にもよりますが、検査結果は2週間〜1ヶ月ほどで届くものが多いです。

 

検査キットの価格

AGA検査キットの価格は、約6,000円〜33,000円と種類によって大幅に異なります。金額の差は、検査でわかる内容によって変動している印象が強いです。

中でも「フィナステリドの感受性」を調べられる検査キットは価格が比較的高く設定されている印象があります。フィナステリドは、抜け毛を発症させるジヒドロテストステロンの発生を抑える効果のある、AGA治療で用いられるポピュラーな治療薬ですが、体質によってはフィナステリドの効果を得にくい場合があります。

フィナステリドを使って治療が可能かを事前に検査キットで調べておくことで、無駄なAGA治療をせずに自分に合った治療薬を選択することが可能です。

AGA検査キットの選び方として、シンプルにAGAのなりやすさを知りたいという方は、検査内容にこだわらず選んで問題ないでしょう。検査に使用する資料によって、検査の精度が変わることはありません。

 

まだ薄毛になってない方向き

AGA検査キットは、将来AGAになりやすいかどうかを検査する方法です。そのためすでに薄毛になっている人よりも、まだ薄毛になっていない方におすすめできる検査方法と言えます。
以下のいずれかに当てはまる方は、なるべく早めにAGA検査キットでの検査を行うのがおすすめです。

● 親や親戚に薄毛の人がいる方
● 将来ハゲる可能性があるか知りたい方
● ハゲる前に予防をしたい方

事前に薄毛のリスクがわかっていれば、日頃から薄毛にならないために頭皮環境に気を使ったり対策をとったりすることができます。さらに髪の変化に敏感になるので、AGAの早期発見に繋がるでしょう。

また、薄毛対策として育毛剤を使用するか、クリニックに行くか迷っている方にもAGA検査キットは有効です。AGA検査キットはAGAの原因である、ジヒドロテストステロンの値を段階的に評価することができます。検査結果を判断材料に、自分がどの段階にあるのかがわかれば、AGA治療の必要性を判断できるでしょう。

 

おすすめのAGA検査キット3選

ここでは、おすすめのAGA検査キットを3つご紹介していきます。採取方法と検査できる項目などに注目して選ぶのがおすすめです。自宅でかんたんに検査をするなら「毛髪を採取するタイプ」、今後AGAクリニックで治療を検討しているなら「フィナステリドの感受性」まで検査できるキットを選ぶと良いでしょう。

※記載の情報は当クリニックが調査した2023年5月現在の情報です。詳しい商品の情報は各商品の販売元へお問い合わせください。

【販売元】
「AGA遺伝子検査キット」アンファー株式会社
https://www.angfa-store.jp/product/SDAGA03XS
「DHC遺伝子検査毛髪対策キット」株式会社DHC
https://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=40125
「AGAリスク遺伝子検査」株式会社ハーバルアイ
▷こちらは現在販売中止になってしまったようです(2023年6月現在)

 

専門医による検査【皮膚科やAGAクリニック】

AGA検査キットよりも精度の高い検査を受けるなら、AGAクリニックか皮膚科で診察を受けるのがおすすめです。AGAクリニックならAGA専門の医師が常駐しているので、より正確性の高い検査を受けられます。また多くのAGAクリニックでは初診や初回カウンセリングを無料で行っているので、ご自身の薄毛がAGAかどうか判断したい、そのまま自分に合った対策方法を教えてもらいたいと考えている方は一度相談に行ってみることもおすすめです。

AGAクリニックの他に、皮膚科でもAGAに関する診察を受けることが可能です。AGAクリニックに抵抗がある方だと、皮膚科の方が気楽に通院できるかもしれません。

 

AGAの薄毛は見た目で判断できる

AGAによる薄毛は、見た目だけでおおまかに判断することができます。
なぜならAGAに見られる薄毛には特徴があり、額の生え際か頭頂部のどちらか一方、または両方の髪から薄くなるからです。つまり額の生え際と頭頂部を見れば、AGAを発症しているかどうかがわかります。

※参考文献:「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

 

基本的に問診と視診のみで行う

AGAクリニックや皮膚科では基本的に問診と視診のみでAGAかどうかを判断します。中にはAGA検査キットのようなもので遺伝子検査ができるクリニックもありますが、ほとんどが任意の検査です。

クリニックでの診察は、問診票の記入→医師による問診→カウンセラーとカウンセリング→治療開始といった流れが一般的です。実店舗に足を運んで診察を受けるものもあれば、今ではビデオ通話などを使い完全オンラインで診療を受けることも可能です。

問診ではいつ頃から薄毛が気になり始めたのか、家族に薄毛の人はいるかなどを問われることが多いです。その他にも以下のような内容を問診されることがあるので、正確な診断を受けるためにできるだけ詳しく回答しましょう。

● 薄毛が気になる部位
● 髪や頭皮の状況
● 親族に薄毛や脱毛症の人がいるか
● 育毛剤を使用したことがあるか
● アルコールやタバコなど嗜好品の有無
● 治療中の病気の有無 など

また視診では髪の太さや毛量、頭皮の状態など見た目でAGAか否かを確認します。クリニックによっては拡大鏡やマイクロスコープを使用して、頭皮や毛髪の状態をより詳しく診察することもあります。

 

実店舗ではマイクロスコープでの視診などもある

視診の方法の一つとして、マイクロスコープ検査を行っているクリニックがあります。マイクロスコープ検査とはカメラを搭載した顕微鏡で、頭皮にかざして肉眼では確認できない頭皮環境を細部まで見ていきます。

AGAの症状が現れやすい額の生え際や頭頂部と、AGAの影響を受けにくい後頭部をマイクロスコープで見比べてみます。すると明らかに額の生え際や頭頂部は髪の密度が少なく、AGAが進行していることがわかります。このように患者自身が現状をしっかり理解することで、AGA治療のゴールイメージがつきやすく、治療へのモチベーションにもつながるのです。

 

診察の費用

AGAクリニックで診察にかかる費用は、初診料と問診を含めて無料で行っているクリニックが多いです。中には初診料に加えて血液検査の費用が無料、マイクロスコープ検査を含めた初診料が無料といったクリニックもあり、想像していたよりも挑戦しやすいのではないでしょうか。

例え初診料かかるクリニックであっても、診察にかかる費用はと比較的負担は少なめです。AGAクリニックでの検査は高額な費用がかかると思われがちですが、意外にもコストパフォーマンスが高い検査です。

基本的にAGAクリニックで費用が発生するのは、血液検査を行うかAGA治療を開始してからになります。つまり問診だけでクリニックを受診してもほとんど費用はかからず、問診だけでAGAクリニックを受診して良いということです。薄毛が気になったら、躊躇せずAGAクリニックを受診しましょう。

【AGAクリニックの初診から問診までの費用例】

Aクリニック 初診料・血液検査0円
Bクリニック 初診料0円
Cクリニック 初診費(診察+血圧測定+マイクロスコープ+頭部撮影込み)
5,500円(税込)
Dクリニック 初診料(カウンセリング・マイクロスコープ)0円

 

既に薄毛の症状が出ている人向き

前述したようにAGA検査キットはAGAのなりやすさを測るものであって、既に薄毛の症状が出ている人はリスクを検査する必要はあまりありません。むしろAGA検査キットの結果を待ってからクリニックに行くのでは、かえって遠回りになり無駄な費用もかかってしまいます。

以下のようなAGAの初期症状が出ている場合は、できるだけ早くAGAクリニックで検査を受けましょう。

● 以前に比べておでこが広くなった
● つむじ周辺の地肌が透けている
● 髪のハリやコシが無くなった
● 髪のボリュームが減った
● 抜け毛の量が増えた など

AGAは進行性の脱毛症のため、放置しておくと薄毛は徐々に広がっていきます。AGAは早期発見と、できるだけ早くAGA治療を始めることが回復のカギです。手遅れになる前に、すぐにAGAクリニックを受診しましょう。

 

AGA検査に関してのQ&A

AGA検査に関して誤った認識をしている方が多く、特に血液検査と遺伝子検査を混合して考えている方が見受けられます。遺伝子検査と血液検査にまつわるQ&Aにお答えします。

 

Q.血液検査でAGAの判断ができるのですか?

A:血液検査ではAGAかどうかは判断できません。AGAクリニックで行う血液検査は、主にAGA治療薬の効果予測と治療方針を決めるために利用するものです。

多くのAGAクリニックでは治療開始前に血液検査を行いますが、AGAであるかを判断するために行うわけではありません。「血液検査でAGAの判断ができる」というのは誤解で、血液検査のデータだけではAGAかどうかは判断できないのです。AGAを判断するには、必ず医師の問診と視診が必要になります。

【AGA治療を開始する前に血液検査を行うと、下記のことがわかります。】
1.薄毛が本当にAGAによるものなのか
2.AGA治療薬を服用できるか健康状態であるか
3.フィナステリドなど、AGA治療薬の効果が出る
4.重大な副作用を起こす可能性はあるか

血液検査では甲状腺ホルモンの数値やヘモグロビンの値、腎臓の異常、肝臓の数値などがわかります。これらのデータから健康状態や薄毛の原因を特定することができ、さらに副作用のリスクを調べることが可能です。

またAGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは、服用すると少なからず肝臓に負担をかけてしまいます。そのため肝臓の数値によっては、AGA治療薬を服用することができません。しかしAGA治療を始める前に服用できないことがわかれば、他の治療方針に変えることが可能です。血液検査を行うことで、より安全で確実なAGA治療を選択できます。

 

Q.AGAクリニックでする遺伝子検査は何のためにするものですか?

A:AGAを発症しやすい体質であるかを調べるために、遺伝子検査を行います。

AGAを発症するか否か、AGAの進行具合は遺伝的な要素が大きく関わっていると考えられています。そのため、潜在的な薄毛リスクを調べるためには遺伝子検査が有効です。

遺伝子検査ではAGA発症に関わる、「アンドロゲンレセプター」を調べることができます。アンドロゲンレセプターは「男性ホルモンレセプター」ともいい、AGA発症の原因であるジヒドロテストステロンをキャッチする受容体のことです。このアンドロゲンレセプターの感受性が親から遺伝していると、ジヒドロテストステロンの影響を受けやすく、AGAを発症しやすい体質であると言えます。「今はまだ薄毛になっていないけど、将来薄毛になるのか不安」という方は、早めに遺伝子検査を受けるのがおすすめです。

 

Q.まだ薄毛ではないのですが、予防目的でもAGAクリニックの診察を受けても良いですか?

A:予防目的でAGAクリニックの診察を受けても問題ありません。AGAクリニックでは、予防のための治療も行なっています。

AGAを改善するには、初期症状の内に治療を受けることが肝心です。そのため今はまだ薄毛になっていない人でも、予防目的でクリニックの診察を受けて問題ありませんし、早い段階で治療を始めることは。自分ではまだ大丈夫と思っていても、診察を受けると実はAGAの初期症状が出ていたなんてこともあります。

また多くのAGAクリニックでは、薄毛を予防するための治療を用意しています。
AGA予防には生活習慣の改善が大事とよく言われますが、最も薄毛予防に効果的なのはAGA治療です。AGA治療に用いるフィナステリドやデュタステリドといったAGA治療薬は、既にAGAを発症している人はもちろん、AGA予防にも効果が期待できます。

フィナステリドとデュタステリドは、テストステロンと結びついてジヒドロテストステロンを発生させる、5αリダクターゼの阻害薬です。AGAの根本的な原因であるジヒドロテストステロンの発生を抑制できる治療薬ですので、AGAの高い予防効果が期待できます。

 

まとめ

AGAになるかどうかや、現在の薄毛がAGAかどうかの検査は、遺伝子検査や医師の診察で調べることができ、検査方法はAGA検査キットを使用するか、クリニックで検査を受けるかの2種類で検査可能なことがわかりました。

AGA検査キットは自宅で毛髪か唾液、もしく頬の粘膜を採取して検査センターに送るだけと、かんたんに検査できるのがメリットです。ただしクリニックでの検査に比べると検査の精度は劣るため、検査結果はあくまでも参考程度にするのがよいでしょう。AGA検査キットはまだ薄毛にはなっていない、将来の薄毛リスクを知りたいという方におすすめの検査方法です。

一方、既に薄毛の症状が出ている方は、AGA検査をするよりAGAクリニックを受診するのがおすすめ。検査結果を待ってからAGAクリニックを受診するのでは、かえって遠回りになることもあります。

薄毛症状に気づいたら、できるだけ早くAGAクリニックを受診しましょう。AGAは問診と視診で判断できる症状ですので、オンラインクリニックでの診察もおすすめです。

AGA検査を受けて、薄毛にならないための早めの対処をしていきましょう!

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