薄毛予防に育毛剤を買ってみたものの、「自分の使い方はあっているのか」「使い方が合っていないからいまいち効果が発揮できていないのではないか」など、不安に思われている方は多いのではないでしょうか。
育毛剤の使い方は販売しているメーカーによってそれぞれ異なり、使い方を調べてもどれが正しい使い方かわからないこともあると思います。最近ではSNSなどで個人的に効果のあった使い方を紹介している方も増え、どの育毛剤の使い方が正しいのか見極めが難しくなっています。
育毛剤の正しい使い方は、大前提に購入した育毛剤の説明書通りに使うことです。
今は商品を作っている会社が公式のHPなどで使用例の動画などを挙げているので、そういったものも活用しながら正しく使うことが大切になってきます。
SNSなどで個人の方が「育毛剤をこうやって使って効果があった!」と言っているものには医学的根拠はなく、髪や頭皮には個人差があるため危険な行為と言えるでしょう。
育毛剤などの商品の使用方法は、商品を開発する会社が何度も商品を使って試験を重ね設定している使い方です。用法・容量を守り、正しい使い方をするのが最も効果的な使い方と言えます。
この記事では、育毛剤を使うのが初めてという方でもわかりやすく、効果を最大限発揮できる育毛剤の使い方をご紹介していきます。
自己流厳禁。育毛剤の正しい使用方法
育毛剤の使い方を調べると、各メーカーから様々な使い方が紹介されていて混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。最近では個人ブログなどで自己流の育毛剤の使い方を紹介している方もいて、どれが正しい使い方かわからなくなってしまいます。
結論から申し上げると、育毛剤の正しい使い方は、育毛剤を購入したメーカーが決めた使い方通りに使うことです。育毛剤を購入したら必ず使用方法の説明を確認し、決められた用法・容量を守って使用しましょう。育毛剤を販売しているメーカーは、何度も実験を重ねて使用頻度や使用量を決めています。育毛剤の効果を最大限発揮させるには、メーカーが決めた使い方を守ことが大切です。
そのため効果を早く実感したいからと自己流で育毛剤を使うと、かえって効果を得られないこともあります。まれに思わぬ副作用が起きてしまう恐れもあるため、育毛剤の用法・容量は必ず守って使用しましょう。
ここでは多くの育毛剤で推奨されている正しい使用方法について解説していきます。
育毛剤は1日2回まで
育毛剤は商品によって使用頻度が異なり、1日1回のものもあれば、1日に複数回使えるものもあります。使用頻度についても使用量と同様に、メーカーが指定した回数を守って使いましょう。
多くの育毛剤は1日に2回使うことが推奨されています。しかし使用タイミングについては、ざっくり朝と夜としか指定されていないものが多いです。ライフスタイルに合わせて使って問題ないとされていますが、あまりに短い間隔で使うのはおすすめできません。
また各メーカーでは、シャンプー後の清潔な状態での育毛剤の使用が推奨されています。
頭皮に皮脂や汚れが残っている状態だと、皮脂や汚れが育毛剤の浸透をジャマしてしまうからです。育毛剤を使用するタイミングは、シャンプーのタイミングに合わせて使用するのがおすすめです。
【(例)1日2回育毛剤を塗布する場合】
〇朝にシャンプーする場合
1回目:朝のシャンプー→頭が完全に乾いたら育毛剤塗布→育毛剤が乾いたらヘアセット
2回目:寝る前に育毛剤塗布→育毛剤が乾いたら就寝
〇夜にシャンプーする場合
1回目:起床後に育毛剤塗布→育毛剤が乾いたらヘアセット
2回目:夜のシャンプー→頭が完全に乾いたら育毛剤塗布→育毛剤が乾いたら就寝
※参考:厚生労働省よりリアップ添付文書
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使用量は育毛剤メーカーの指示に忠実に
育毛剤をどれくらいの量を使用したら良いかわからないという方も多いかと思いますが、メーカーによってローションタイプやスプレータイプなど様々です。
育毛剤の使用量は各メーカーで少しずつ異なり、商品によっては「量が少ないのでは?」と心配になるかもしれません。しかし育毛剤にはさまざまな成分が配合されており、配合量は商品によって異なります。規定量が少なく感じても、頭皮にまんべんなく塗り広げられる量が指定されているので、使用量は必ず守って使用してください。
育毛剤の使用量について、大正製薬から販売されている「リアップ」を例にしてみていきましょう。
リアップの使用量は成人男性の場合「1日2回、1回1ml」です。育毛剤の容器を頭皮に押し当てるだけで、1回量が正しく計量される構造になっています。初めて育毛剤を使う方なら、スプレータイプや手に取り出して使うタイプより、使用量がかんたんに計量できる商品がおすすめです。
またリアップの説明書には、「1回1mlの使用量は、脱毛範囲の大小に関係なく守ること」「多量に使用しても効果は上がらない」と記載されています。効果を早く実感したいからといって規定の量より多く使用しても、効果が高まったり改善速度が上がったりするわけではありません。使用量を増やしたことで頭皮の刺激になり、かえって逆効果になったり副作用を起こしたりする可能性もあります。育毛剤を使用する際は、説明書に書かれた使用量を守って正しく使用しましょう。
※参考:厚生労働省よりリアップ添付文書
塗ってから6時間は時間を空ける
1回育毛剤を塗布した後は、最低でも6時間ほど間隔を空けて使用しましょう。
なぜなら育毛剤に配合されているミノキシジルという有効成分は、塗布してから約5時間で完全に毛根に吸収されると言われているからです。育毛剤を塗布する間隔が短いとミノキシジルの血中濃度が高くなってしまうため、副作用が起こる可能性が高くなってしまいます。そのため少し余裕を持たせて、最低でも6時間ほど間隔を空けて使用してください。
指を使って優しく塗布し、頭皮マッサージを行う
育毛剤にはスプレーで頭皮に吹き付けるタイプや、頭皮に直接塗布するタイプなどさまざまです。
それにともない塗布方法も育毛剤によって異なるため、メーカーが推奨している方法を確認して塗布してください。
しかし育毛剤の塗布方法で最も多いのは、指で頭皮マッサージをしながら塗布する方法です。頭皮にまんべんなく育毛剤が行き渡り、頭皮マッサージの効果で成分が浸透しやすくなるおすすめの方法と言えます。
【育毛剤の塗布方法の一例】
1.乾いた頭皮に指定の方法で育毛剤を塗布します。
2.育毛剤が垂れてしまわないよう、塗布したらすぐに指で頭皮にもみこみます。
3.頭頂部・側頭部・後頭部と、頭をブロックごとに分けてもみこむと全体に塗布しやすくなります。
4.頭全体に育毛剤が行き渡った、両手で頭皮をつかみグルグル円を描くように頭皮マッサージします。
各メーカーでは、公式ホームページで塗布方法を動画で紹介していることもあります。育毛剤の効果を最大限に発揮できるよう、塗布方法も確認してみてください。
効果を感じたいなら最低でも6ヶ月は継続する
育毛剤の効果を実感するまでにどうして6ヶ月も時間がかかってしまうのかというと、ヘアサイクルが回復するまでに6ヶ月ほど時間がかかるからです。ヘアサイクルとは毛周期とも呼ばれ、「髪が生える→抜ける→新たに髪が生える」成長サイクルのことを言います。
育毛剤の効果が現れるのはヘアサイクルが回復してからです。しかし薄毛の人はヘアサイクルが乱れがちで、薄毛の症状が進行しているほどヘアサイクルの回復までに時間がかかります。なかには育毛剤の効果を実感するまでに、1年ほどかかってしまうこともあるようです。
過去に育毛剤の効果を長期間観察した結果では、育毛剤を使用してから50日後に髪の硬毛化がみられています。さらに100日後には明らかな増毛が確認されており、育毛剤に育毛効果があることは確かと言えるでしょう。
「PRTIMES「育毛剤」の効果を実感するカギは“6カ月”「育毛剤の効果実感と毛髪サイクル」に関する調査」敏感肌向け無添加ヘアケアブランド「マイナチュレ」の調査によると、大半の人が6ヶ月以内に育毛剤の使用を止めてしまっています。
育毛剤の効果を実感するまでには最低でも6ヶ月ほど時間がかかることを念頭に置き、焦らずじっくりと継続することが大切です。
※参考:「新しい育毛剤の効果」
育毛剤の使い方に関するQ&A
育毛剤にまつわるさまざまな情報がネット上に存在しますが、一体どの情報が正しいのでしょうか。育毛剤の使い方に関してのQ&Aをご紹介します。
Q.タオルドライ後に塗布したほうが、育毛効果が高いって本当ですか?
A.ここでは大正製薬の「リアップ」と、マクニール社の「ロゲイン」の使い方を基にお答えしますが、育毛剤を塗布する前は頭皮を完全に乾かしておくのがよいでしょう。自然乾燥でも構いませんが、ドライヤーでしっかり乾かすのが理想です。
タオルドライだとどうしても頭皮と髪に水分が残ってしまい、育毛剤の成分が薄くなってしまいます。また濡れたままの髪に育毛剤を使用すると、髪が育毛剤を吸収し、頭皮に十分浸透しなくなってしまうのです。さらに頭皮が濡れたまま育毛剤を塗布すると、雑菌が繁殖しやすくニオイの原因になる可能性があります。
ただし、基本的に使用する育毛剤の説明書に書いてある状態で使用するのが正解です。育毛剤を塗布する前は、頭皮が半乾きの状態を勧めているメーカーもあれば、完全に乾いた状態を勧めているメーカーもあります。自己判断で使用せず、説明書通りに使いましょう。もしも頭皮の状態について記載されていなければ、頭皮を乾かしてから使用するのがおすすめです。
Q.ダーマローラーの使用で育毛効果が上がるって本当ですか?
A.セルフで行うダーマローラーでは育毛効果は期待できません。個人の判断で使用するのは危険なのでやめましょう。
育毛剤を使うときにダーマローラーで頭皮に微細な穴を開けると、育毛剤の浸透が良くなるという噂があります。効果を証明する論文などがないため正確にはお答えできませんが、ダーマローラーを使用しても育毛効果は期待できません。むしろ育毛効果があるどころか、頭皮の炎症や感染症を引き起こす可能性があり非常に危険です。
ダーマローラーとは、ステンレスでできた極細の針がついたローラーのことで、「マイクロニードル」という医療機器の一つです。ダーマローラーで肌の表面に微細な穴を開けて、自然治癒力や組織再生力を引き出す治療に使われます。
ダーマローラーには薬液を浸透させて治療効果を高める効果があり、実際にダーマローラーを使用した毛髪再生治療を行なっているクリニックもあります。ダーマローラーを使用した毛髪再生治療とは、頭皮をダーマローラーで刺激して、発毛に有効な成分を肌の奥深くまで浸透させる治療です。おそらくダーマローラーに育毛効果があると言われるのは、この治療からきているものだと思われます。
ダーマローラーは正しい知識を持った医師が使用することで、効果が期待できるものです。セルフで行うと必要以上に肌を傷つける恐れがあるため、頭皮にダーマローラーは使用しない方が良いでしょう。
Q.頭皮マッサージは育毛剤を塗ってからしたほうが良いのではないですか?
A.育毛剤を塗布してからマッサージを行うことで浸透させる方法も推奨されていますが、頭皮の血行を良くするために、育毛剤を塗布する前に頭皮マッサージを行うこともおすすめです。
頭皮マッサージを行うと頭皮の血流が良くなり、後に使う育毛剤の浸透が良くなると言われています。そのため育毛剤を塗布する前に頭皮マッサージを行い、効率よく成分が浸透する状態に整えておくことが大切です。また育毛剤を塗布するときは、髪の毛ではなく頭皮に塗布しましょう。髪の毛に育毛剤がついてしまうと、規定量を頭皮に塗れなくなってしまいます。
最も避けたいのは、めんどうくさいという理由で頭皮マッサージをサボってしまうことです。育毛剤と併せて頭皮マッサージを行い、より効果的に使用しましょう。
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Q.塗り忘れたら次の日より多く塗れば取り戻せますか?
A.育毛剤を塗り忘れたからといって、翌日に多く塗布しても効果は変わりません。
育毛剤の効果は、毎日規則正しく使用することで最も効果を発揮するものです。そうとはいえ2、3日育毛剤を塗り忘れたとしても、育毛効果が失われてしまうわけではありません。
もしも育毛剤を塗り忘れてしまったらその分多量に塗るのではなく、翌日からまた規則的に使い始めれば大丈です。育毛剤は規定量より多く塗布すると、頭皮を刺激してしまい逆効果になることもあります。副作用や頭皮トラブルを引き起こす原因にもなりますので、塗り忘れても規定量以上に塗る必要はありません。
※注意点
育毛剤の使用を2、3日忘れても問題ありませんが、1ヶ月程忘れてしまうと育毛効果が失われてしまいます。育毛剤は長期間使用を中止すると元の状態に戻ってしまうため、効果を持続させるには習慣づけて使用するのがポイントです。
Q.育毛剤を使ってから頭皮にかゆみがあります。使い続けても良いですか?
A.育毛剤が頭皮に合わなかったり誤った使い方をしたりすると、かゆみや炎症といった頭皮トラブルが起きる場合があります。育毛剤を使用して以下のような症状が現れた場合、すぐに使用を中止して医師に相談してください。
症状が現れた場所 | 症状 |
皮膚 | 頭皮の発疹、赤み、かゆみ、かぶれ、フケ、塗布部分の熱感 |
精神神経系 | 頭痛、めまい |
循環器 | 胸の痛み、心拍が早くなりドキドキする |
代謝系 | 手足のむくみ、原因がわからない急激な体重増加 |
※参考:厚生労働省よりリアップ添付文書
育毛剤にはエタノールや生薬など、様々な成分が配合されています。特にミノキシジルが配合されている育毛剤は、血流に作用する成分が含まれているのが特徴です。そのため育毛剤を使用して起きる異常は頭皮トラブルだけでなく、激しい動機や心臓への負担なども起こる可能性があります。特に血圧の高さや低さが気になる方は、育毛剤を使用する前に医師に相談しておくと安心です。
Q.育毛剤を正しく使っているつもりですが薄毛が改善されません。改善方法を教えてください。
A.毛剤の効果を実感するまでには時間がかかるとお話ししましたが、6ヶ月以上使用しても変化がなければ、AGA治療に切り替えるのがおすすめです。なかには1年ほど経って育毛効果が現れる方もいますが、変化を待っている間にAGAが進行してしまうかもしれません。
AGAとは男性型脱毛症のことで、20代以降の男性に多く見られる進行型の脱毛症です。AGA発症の原因は遺伝や男性ホルモンが影響していると言われ、育毛剤でAGAを改善するのは難しいでしょう。なぜなら育毛剤は今生えている髪を育てる効果はあっても、新たに髪を生やす発毛効果はないからです。
またAGAを改善するには、体の内側からのアプローチも必要になります。AGA発症のメカニズムは男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンが発生することがきっかけです。ジヒドロテストステロンはヘアサイクルを乱す原因になるため、AGA治療薬でジヒドロテストステロンの発生を抑制させる必要があります。
もしも6ヶ月以上育毛剤を使用しても変化がなければ、できるだけ早めにAGAクリニックで診療を受けるのがおすすめです。AGAは症状が軽いうちに治療を始めるほど効果の実感が早く、治療にかかる費用も少なく済みます。
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まとめ
育毛剤の使い方はメーカーによって異なるため、使用する前に必ず用法・容量を確認しましょう。
インターネットやYouTubeにはさまざまな育毛剤の使い方が紹介されていますが、大切なのはメーカーが決めた使い方を守ることが重要ということがわかりました。特に育毛剤の使用量は、規定の量より多くても少なくても十分な効果は得られませんし、使用頻度を増やしたとしても、かえって頭皮環境を悪くしてしまい逆効果なのでやめましょう。
また育毛剤の効果を実感するまでには時間がかかり、最低でも6ヶ月は継続して使う必要があります。
効果がないからといって、早々に止めてしまうのは非常にもったいないので、根気強く付き合っていきましょう。
ただし6ヶ月以上育毛剤を使用しても効果が出なければ、早めにAGA治療に切り替えるのがおすすめです。育毛剤の効果を待つよりも、AGA治療の方が早く発毛効果を実感できるでしょう。
正しい育毛剤の使い方を実践し、髪を元気に育てていきましょう!
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