サクセンダの危険性を徹底解説!安全な使用方法・効果と副作用を紹介
【GLP-1注射薬】サクセンダのダイエット効果を徹底解説!
「サクセンダって本当に効果があるの?」
「サクセンダを使ったらどれくらい痩せる?」
このようなことで悩んでいませんか?
サクセンダでのダイエットに興味があっても、危険性や副作用が気になってなかなか踏み出せませんよね。
サクセンダは医薬品のため、副作用がまったくないわけではありません。
個人差がありますが副作用が起こる場合もあります。
サクセンダは米国食品医薬品局(FDA)によって2014年に初の肥満症治療薬として承認された医薬品です。
臨床試験では、週に1回注射を受けた参加者の体重は平均約3%減少した。
参照:次の「オゼンピック」を探せ──肥満症治療の新薬開発競争が加速 | WIRED.jp
サクセンダに痩せる効果があるのはわかっていてもやはり副作用は気になりますよね。
そこでこの記事では、サクセンダのダイエット効果や副作用について詳しく解説しています。
この記事を最後までご覧いただければサクセンダでのダイエットを始めるかの判断の手助けになるはずです。
ぜひご覧ください。
Contents
サクセンダはGLP-1ホルモンの注射薬
サクセンダとは、デンマークの製薬会社であるノボノルディスク社が開発した「肥満治療薬」のことです。
「リラグルチド」を主成分としています。
アメリカ、EU諸国、カナダ、韓国など、世界各国で肥満治療薬として承認されているGLP-1受容体作動薬(以下GLP-1薬)です。
GLP-1とは元々体内にあるホルモンで、脳のGLP-1受容体に作用し、食欲を抑制する働きがあります。
サクセンダは、体内のGLP-1と同じ働きをするため、摂取カロリーを減らして体重を減らす効果があるのです。
サクセンダは現在、日本では未承認ですが、同じリラグルチドを主成分としたビクトーザという薬が、糖尿病治療薬として承認・使用されています(2024年5月時点)。
参照元:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「血糖値を下げる注射薬」
ノボ ノルディスク「サクセンダの仕組み」
サクセンダのダイエット効果
サクセンダは、食欲や空腹感を抑えることで、次のようなダイエットに役立つ効果が望めます。
- 食欲を抑制する
- 満腹感が持続する
- 血糖値の上昇を抑える
- 脂肪の燃焼を促す
- 体重が減る
それぞれ解説します。
食欲を抑制する
サクセンダには、脳に直接作用して、食欲を抑える効果があります。
食欲をコントロールするのは脳の視床下部というところにある満腹中枢です。
食事をして血糖値が上がると、満腹中枢が刺激されお腹がいっぱいだと感じるのです。
一度食べたいという気持ちが起こると、それを意志の力だけで抑えるのは至難のわざでしょう。
サクセンダをはじめとするGLP-1薬は、「脳に直接働きかけて」本人の意思とは関係のないところで食べたい気持ちを抑えてくれるのです。
サクセンダを使用することで、食欲が抑えられた結果、自然と食べる量が減り体重が減っていきます。
満腹感が持続する
サクセンダは、胃や腸の動きを遅くし、ゆっくりと消化させる効果があります。
消化がゆっくりになることで、いつもより胃に食べ物が入っている時間が長くなるのです。
その結果、満腹感が持続します。
食事制限をしていると、すぐにお腹が空いて間食をしたくなる方も多いでしょう。
サクセンダを使用すると、お腹がいっぱいの状態が続くので間食を抑えられ、結果的に摂取カロリーを減らすことにつながるのです。
血糖値の上昇を抑える
サクセンダは、血糖値の上昇を抑える効果があります。
その仕組みは次のとおりです。
- インスリンの分泌を促す
- グルカゴンの分泌を抑える
- 胃や腸の動きを遅くし、ゆっくりと消化させる
インスリンとグルカゴンは、どちらも膵臓から分泌されるホルモンです。
インスリンは血糖値を下げる働きを、グルカゴンは上げる働きを担っています。
サクセンダには、これらのホルモンをコントロールし、血糖値の上昇を抑える効果があるのです。
脂肪の燃焼を促す
サクセンダは、脂肪の燃焼を促す効果があるといわれています。
使用を続けることで、基礎代謝が上がり、効率よく脂肪が燃焼される体へと変化していくのです。
基礎代謝とは、体温維持や呼吸など、生きているだけで消費されるエネルギーのこと。
1日に消費されるエネルギーの約60%を占めています。
そのため、基礎代謝をアップさせることは、ダイエットには重要なポイントのひとつといえるでしょう。
サクセンダは食事量が減るだけではなく、痩せやすい体にする効果もあるのです。
体重が減る
サクセンダは「肥満治療薬」として作られた薬です。
体重を減らす効果があります。
新しい薬が開発される際、臨床試験と呼ばれる安全性や効果を確認する試験が行われます。
サクセンダの臨床試験(※)では、「約85%の人が体重が減った」との結果が出ているのです。
世界各国で肥満治療薬として承認されているため、その効果はお墨付きです。
※BMIが 27〜 29.9 で少なくとも1つの体重関連疾患がある、または BMI が少なくとも 30 で2型糖尿病を除く成人3,731人を対象とした56週間の試験。
サクセンダ使用とともに、食事制限と運動も行っている。
サクセンダの効果の現れる時期
サクセンダは、使い始めてから通常2週間以内に効果が現れ始めます。
健康的な食事と適度な運動を何週間も続けるのは、大変な努力が必要です。
頑張っても体重が減らなければ、モチベーションも下がってしまうでしょう。
サクセンダを補助的に使うことで、2週間ほどで体重が減っていくのを実感できれば、ダイエット継続への意欲を維持できるのです。
早い段階から効果を実感することは、長期的なダイエットの成功につながります。
サクセンダが効かない人の特徴
サクセンダは約85%の人が体重が減るとの研究結果が出ているものの、効果をあまり感じられない人もいるかもしれません。
「思ったより減らない」と感じる人の特徴を紹介します。
投与量が合っていない
サクセンダは少量の0.6mgから始めて、効果と副作用をみながら徐々に使用量を増やしていく薬です。
最大投与量は3.0mg。何週間も効果を感じていない方は、投与量が合っていない可能性があります。
投与量の増減に関しては、医師や薬剤師に相談し、指示に従ってください。
投与期間が短い
サクセンダは通常2週間以内に効果が現れ始めるといわれています。
サクセンダの使用を続けることにより、食事量の減少や脂肪燃焼が促され、徐々に体重が減っていくのです。
短期間で変化がなくても、痩せやすい食習慣と体質に変化していくことで徐々に効果が出現します。
あせらず続けましょう。
暴飲暴食をする
いくらサクセンダを使用しているからといって、暴飲暴食をしていては痩せることはありません。
食欲を抑えたり満腹感が続いたりする効果があるものの、胃が小さくなるわけではないため、食べようと思えばたくさん食べられてしまうのです。
サクセンダの使用とともに、ドカ食いや飲みすぎを減らすことが、ダイエット成功の秘訣です。
運動をしない
サクセンダを使用しているからと安心し、全く運動をしないことも、体重が減らない原因となり得ます。
実際に、サクセンダを開発したノボノルディクス社は「カロリーを減らした食事と身体活動の増加とともに使用する必要があります」と注意を促しています。
運動不足は、体重が減らないだけではなく体力や筋力の低下にもつながるため、できる限り体を動かす習慣を続けていきましょう。
もともと肥満でない
サクセンダは「肥満治療薬」。肥満の人のために開発された薬です。
海外ではおもにBMI 27以上の方に使用されています。
食欲の抑制や基礎代謝量のアップなどにより体重減少効果を発揮する薬のため、元々食事量が少なく痩せている方は、効果が出にくい可能性があるのです。
BMIが低すぎる方には処方できないこともあります。
心配な方は医師に相談してみてください。
サクセンダの効果を得るために重要なポイント3つ
サクセンダを使うのであれば、しっかりと効果を実感したいと思われることでしょう。
サクセンダの効果を得るために重要なポイントを3つ紹介します。
正しく使用する
サクセンダは医薬品です。用法用量を守って正しく使用してください。
使い方を間違えれば効果がでないだけではなく、重大な副作用が起こる可能性もあります。
使用方法は必ず守りましょう。
継続する
サクセンダのダイエット効果は、健康的な食生活と痩せやすい体になっていくことで得られるものです。
「1週間で10kg減」といった、あっという間に痩せる魔法のようなダイエット方法ではありません。
地道に継続することが、重要なポイントです。
生活習慣を整える
生活習慣を整えることも、サクセンダの効果を得るために大切です。
サクセンダを使用しているとそれだけで痩せていくような気持ちになり、つい食生活が乱れがちになるでしょう。
運動にも身が入らないかもしれません。
しかし、サクセンダは健康的な食事と運動とともに使用する薬です。
効果を実感するためにも、しっかりと生活習慣を整えてみましょう。
サクセンダの正しい使い方
サクセンダは、1日1回の使用で効果が期待できる自己注射薬です。
自分で注射をすることにより、通院に伴う負担が軽減されるのです。
サクセンダの正しい使い方について紹介します。
保存方法
サクセンダの保存方法は使用する前と後で異なります。
いずれにしても、子どもが手の届かない場所に保存しましょう。
未使用の場合
未使用のサクセンダは、冷蔵庫で保管します。
温度が低すぎる場所に置いて凍結しないよう注意しましょう。
また、食べ物とは区別し清潔に保管してください。
使用中の場合
使用中のサクセンダは、室温(30℃以下)または冷蔵庫で保管します。
一度開封したものは、1ヶ月以内に使用してください。
注射の方法
自己注射ははじめは緊張しますが、徐々に慣れていきます。
あせらず使用していきましょう。
必要なものを準備
注射を始める前に、必要なものを準備します。
- サクセンダ本体
- 新しい針
- アルコール綿
- 使用済みの針を入れる容器
清潔な机の上で準備するといいでしょう。
打ち方
打ち方の手順は以下のとおりです。
- 注射針を本体に取り付ける
- 空打ちをして、正しく動作することを確認する
- ダイヤルを回し、投与量を設定する
- 注射部位を消毒し、注射する
- 注射針を外す
- 本体にキャップをして保管する
本体に針を取り付けた後、皮膚に針を刺す前にダイヤルを回し、注入ボタンを押して薬液を出す行為のことを「空打ち」と呼びます。
針内部の空気を抜くためと正常に動くことを確認するために行います。
使用開始前には必ず医療従事者の指導を受けてください。
注射間隔と用量
サクセンダは、毎日1回自分で注射をします。
薬の量は、効果と副作用をみながら段階的に増やしていきます。
<サクセンダ使用量の例>
週 | 量/1日1回 |
---|---|
1週目 | 0.6mg |
2週目 | 1.2mg |
3週目 | 1.8mg |
4週目 | 2.4mg |
5週目以降 | 3.0mg |
もし最初の週に0.6mgで効果がみられれば、増量はせずそのまま0.6mgで使用を続けます。
薬の量の増減に関しては、医師や薬剤師の指示に従ってください。
サクセンダの副作用
サクセンダの代表的な副作用には以下のものがあります。
消化器系の症状
吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器系の症状が起こることがあります。
よく起こる副作用のひとつで、数日から数週間で治まってくるケースが多い傾向にあります。
倦怠感
全身のだるさを感じることがあります。
低血糖症状の可能性もあるため、倦怠感が出現したら医師や薬剤師に相談してください。
低血糖
低血糖とは、血糖値が下がりすぎてしまった状態のことです。
個人差はありますが、低血糖症状には以下のようなものがあります。
- お腹がすく
- 冷汗が出る
- 血の気が引く
- 疲れやすい
- 手足のふるえ
- けいれん
- 意識の低下 など
症状が現れたら、すぐに受診してください。
急性膵炎
突然起きる膵臓の炎症です。
- 吐き気
- 嘔吐
- 激しい上腹部の痛み
- 背中の痛み
- お腹にあざができる
- お腹が張る
上記の症状が現れたら、すぐに受診してください。
サクセンダをダイエットに使用する際の注意点
サクセンダはアメリカや韓国などで肥満治療薬として認可されているものの、日本では現在のところ認可されていません。
そのため、保険適応外の自由診療での処方となります。
サクセンダを使用する際の注意点を紹介します。
健康状態によっては使用できない場合がある
サクセンダを使用できないのは以下の方々です。
- 他のGLP-1薬を使用している
- 糖尿病の治療中
- 心臓の病気がある
- 膵炎、重度の胃腸障害の症状や既往歴がある
- 妊娠を予定している
- 妊娠中・授乳中
- 子どもや高齢者
その他にも、医師の判断により使用できない場合があります。
針の取り扱いに注意する
サクセンダは注射針を使用した自己注射薬です。注射針の取り扱いには注意しましょう。
以下のことに気をつけてください。
- 針は毎回新しいものを、注射直前に装着する
- 使用済みの注射針の廃棄方法は、医療従事者の指示に従う
- 使用済みの注射針は他の人に刺さらないようにする
サクセンダを効果的かつ安全に使用するために、正しく使用しましょう。
必ずクリニックで処方を受ける
サクセンダは医薬品です。
必ずクリニックで処方されたものを使用してください。
安易に個人輸入サイトから購入することは安全性の面で非常に危険です。
また、サクセンダを使用している期間は、必ず定期的に医師の診察を受けてください。
安全な製品を使用し、副作用があらわれた際にすぐに対応できるようにするためにも、医療機関を受診して購入するようにしましょう。
まとめ
サクセンダは、ダイエット効果が期待できるGLP-1薬です。
食欲を抑えて食事量を減らせるだけではなく、基礎代謝を上げて痩せやすい体に変化することで体重が減っていきます。
- 食欲を抑制する
- 満腹感が持続する
- 血糖値の上昇を抑える
サクセンダを使用することで激しい運動や厳しい食事制限をすることなく自然に痩せることが可能です。
気になる方はぜひ下記ページから診療の流れなどをご確認ください。