薄毛治療

安いけど危険!?AGA治療薬の個人輸入に関するメリット・デメリット

監修者 阿部有寛(院長)

 

「AGA治療は高額だからずっと続けていくのは負担が大きい…」「同じものなら安く購入できるサイトはないのだろうか…」と考えている方は多いのではないでしょうか?

継続が必須なAGA治療においてなるべ安く治療をする方法として出てくる方法が「AGA治療薬の個人輸入」だと思います。AGAクリニック視点で申し上げると個人輸入は多くのリスクを伴うためおすすめできません。

確かに個人輸入品を販売している通販サイトは、AGA治療薬を非常に安価で販売しているケースが多いです。
ではなぜ個人輸入で購入するとリスクを伴ってしまうのでしょうか?
この記事ではAGA治療薬の個人輸入に関するリスクと注意点について詳しくお話していきます。

AGA治療薬を個人輸入で購入検討している方や、クリニックの処方から個人輸入品に切り替えようとしている方など、個人輸入品を購入する前に読んでおいて損はないと思います。
ぜひ最後までお読みください!

AGA治療薬の個人輸入に関するメリット

通常はクリニックで専門の医師による診察を受けて処方をしてもらうAGA治療薬ですが、個人輸入においてどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、AGA治療クリニックで治療薬を購入するのと比較して、個人輸にはどのようなメリットがあるのかを詳しくお話していきます。

 

クリニックと同じお薬が安価で手に入る

AGA治療薬を個人輸入するうえでのメリットはなんと言っても価格の違いでしょう。長く付き合っていく必要のあるAGA治療において、安く購入し続けられることは嬉しいですよね。

クリニックによっても価格設定は様々ですし、どのお薬を服用するかによっても異なるため比較が難しいですが、ここではAGA治療を始めた人が最初に服用する場合の多い、抜け毛の抑制剤【フィナステリド】と発毛促進剤【ミノキシジル(内服薬)】での値段比較を見てみましょう。

個人輸入 AGAクリニック
抜け毛の抑制剤
【フィナステリド】
約3000~4000円 / 100錠 約3000~4000円 / 28錠
(1ヶ月分)
発毛促進剤
【ミノキシジル(内服薬)】
約4000円 / 100錠 約7000~8000円 / 28錠
(1ヶ月分)

驚くべきことに、輸入品は1000錠の大容量で販売されている場合も多く、1粒当たり30円~40円とAGAクリニックで購入する約1/3のお値段で購入できることがわかりました。

 

ネット注文で周りにバレずに薄毛治療が始められる

個人輸入は、通販サイトで気が向いた時にネット注文するように治療薬を購入できる手軽さと、周りにバレずに治療を始められるという点がメリットと言えるでしょう。

基本的にAGAクリニックでは1ヶ月分でお薬を処方されることが多いのですが、個人輸入品の場合100錠などといった大容量のものが多いため、購入の手間も省かれます。やはり薄毛治療をしていること自体が少し恥ずかしいと感じる方も多いと思うので、ネットで気軽に注文できるのはハードルが低く始めやすいと言えるでしょう。

 

医師の処方箋のいらない手軽さ

日本でAGA治療を行う場合、必ず医師の処方が必要ですが、個人輸入品は処方箋なしで購入することが可能です。通院や医師の診療の手間がいらず、すぐに手元に届く手軽さは個人輸入のメリットでもあります。

AGA治療はただでさえ少しハードルの高い治療であると思うので、こうした治療のハードルを下げる意味でも個人輸入の手軽さは魅力の一つと言えるでしょう。

 

AGA治療薬の個人輸入に関する4つのデメリット

ここでは、AGA治療薬を個人輸入するデメリットを、事例などを用いて解説していきます。

個人輸入品を購入するのは手軽でハードルが低いため手を出しやすい魅力がありますが、服用に危険を伴ってしまう可能性も大いにあります。お薬を購入して失敗しないように事前に起きる可能性のあるリスクを確認しておきましょう。

 

偽物・薬の安全性の不透明さ

個人輸入品を購入する場合、偽物の薬が届いたという事例は0ではありません。厚生労働省 あやしいヤクブツ連絡ネット には個人輸入に関する様々な事例が掲載されています。

事例①
個人輸入した「Penisole」という薬剤を服用した際に腹痛や吐き気、頭痛等を引き起こし、その後医療機関にて鉛中毒と診断された。その後の調査によると成分表記には記載されていないにも関わらず1日に推奨されている鉛の約200倍もの量が検出されたそうです。

このような内容物の安全性が不透明な商品が紛れ込んでいる可能性があるといった状況は、後遺症が残るような重篤な副作用を起こす危険や、正しいAGA治療が行えずに薄毛改善ができない、むしろ薄毛が加速してしまう可能性があるといった問題に繋がりかねません。

もちろん問題のない薬剤が届く場合もありますし、副作用が起きないこともありますが、安全性が認められている医療機関を通っていない薬剤は、こうした内容物が異なるお薬や安全性が不透明な物が届いてしまう可能性も考えられることも知っておく必要があるでしょう。

 

適切なお薬の選択や服用量が不明

クリニックでお薬を処方してもらう場合、医師による診察によってお薬の種類を決めていきます。また、同じミノキシジル(発毛促進剤)でも有効成分のミノキシジル含有量が薬によって異なるため、効果の強さなどを踏まえてお薬を選んでいく必要があります。

そのため、服用するお薬の種類や量などすべてを自分で選ぶ必要があります。お薬の相性や飲み合わせなどを自己判断・自己責任で行うのでリスクは高いと言えるでしょう。

 

副反応が起きても自己責任

クリニックで処方してもらっていないので、万が一副作用が起きてしまった際に、適切な対応が遅れてしまう場合があります。副反応の程度や種類には個人差がありますが、対応が遅れてしまった場合、症状の悪化や身体に害を及ぼす可能性が考えられるので、すぐに相談できるクリニックの存在は大きいと言えるでしょう。

 

辞め時や減薬のタイミングが自己判断

AGA治療を始めて、副作用が思っていたよりも重く服用を中止したいと考えている方、ある程度生え揃ったので減薬していきたい・服用を辞めても良いと感じている方は一定数いらっしゃいます。

しかし、AGA治療薬の服用を自己判断でやめてしまった場合、タイミングによっては薄毛を悪化させてしまう可能性もあります。また、減薬する場合も通常医師の判断で服用量を決めていくため、ご自身の判断でお薬の量を決めるのはリスクが高いです。
安全性や副作用についての相談をいつでもできる状態ではないことを踏まえて購入を検討しましょう。

参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

 
[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=925″]

 

リスクを減らして手軽に治療をしたいならオンラインAGAクリニック

AGA治療薬を個人輸入するうえでのリスクをお話してきましたが、こうしたリスクを限りなく低くしたうえで、「手軽に」「安く」治療をしたいのであればオンラインAGAクリニックを利用するのがおすすめです。

予約から事前の問診、さらには医師の診療まですべてオンラインで行い、後日自宅にAGA治療薬が届きます。個人輸入と同じくネット上で完結するので誰にもバレず、次回のお薬からも定期でご自宅に配送されるのが魅力です。

個人輸入でネックになっていた安全性が確保されているだけではなく、医師の診断もオンラインで行えるため、治療開始後のアフターケアに関してもリスクを下げることができます。
個人輸入の方が安くお薬を手に入れられることは確かですが、安全性を確保した上で安く治療できるクリニックはあります。

クリニックによってお値段はピンキリなので、是非オンラインクリニックに興味がわいた方は、こちらのAGAクリニック値段比較の記事をお読みください!↓↓

 
[clink url=”https://www.zenclinic.jp/aga/?p=1818″]

 

さいごに

AGA治療薬の個人輸入についてメリット・デメリットを踏まえてお話してきましたがいかがでしょうか?
安価な上にネットで手軽に入手できる個人輸入品は非常に魅力的ではありますが、多くのリスクが伴うことがわかりました。

薄毛を改善したくて治療を始めても、安全かどうかわからずかえって悪化させてしまったり、
身体に害を与えてしまったりするような治療では元も子もないですよね。
治療を長く続ける上で大事な値段や手軽さですが、安全面などを考えると本来の目的である「薄毛改善」ができなくなってしまう可能性もあります。

安全性やAGA治療の本来の目的を今一度考え、ご自身に合った方法でAGA治療を始めていきましょう!

ABOUT ME
阿部有寛
阿部有寛
医師 
2007年山形大学医学部卒業。 一般内科、複数の企業、研究施設の産業医から、大手の美容クリニック、AGA・頭髪クリニックの医師を経て、一般社団法人日本美容医療研究協会ZENクリニック院長に就任。 【資格】医師免許/日本医師会認定産業医 > 医院長紹介ページを見る
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