前頭部の薄毛は治る?3つの対処法とポイントを徹底解説

 

「鏡を見ると以前よりもおでこが広くなったように感じる」「生え際が後退し始めて、M字のようになってきた」
といったように、髪が細くなったり抜け毛が増えたりしていることを実感している方は多いのではないでしょうか?
このまま薄毛が進んでいくと、どんどん前頭部の髪がなくなって、将来本当にハゲてしまうのではないかと不安に感じ、どうにかして治す方法はないのかと考ている方もいるでしょう。

結論から申し上げますと、前頭部の薄毛は治療をすれば治る可能性があると言えます。 なぜなら、前頭部の薄毛はAGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が高いため、薄毛の根本的な原因にアプローチできるAGA治療を行えば、前頭部の薄毛を改善することが期待できるのです。

そこで今回は、前頭部の薄毛を治すために治療が必要な理由や、具体的な治療方法について解説していきます。薄毛改善のためにできる対策についても紹介していますので、前頭部の抜け毛を減らして、髪を生やしていきたい方は是非参考にしてください!

前頭部の薄毛は薄毛治療をすれば治る可能性はある

前頭部の薄毛は、薄毛治療をすれば治る可能性はあります。
前頭部の薄毛の場合、男性の薄毛に多いAGAを発症している可能性が高いため、AGAの根本的な原因にアプローチできる治療を行えば、前頭部の抜け毛を減らして新しい髪を生やしていくことが期待できるのです。そして、このようにして発毛できるのは薄毛治療のみと言えます。

ここでは、前頭部の薄毛が治る可能性が高い理由や、薄毛治療が必要な理由について解説していきます。

前頭部の薄毛はAGAを発症している可能性が高い

一口に前頭部の薄毛と言っても、人それぞれさまざまな症状があります。
髪の一部分だけが円形に抜ける「円形脱毛症」、過剰な皮脂によってフケが出る「脂漏性脱毛症」、髪が引っ張られることで抜け毛が増える「牽引性脱毛症」などがあります。

その中でも、男性の前頭部の薄毛に多いのがAGA(男性型脱毛症)です。AGAは、前頭部や頭頂部の髪が徐々に抜けていく進行性の脱毛症です。

以下の【図1】AGAの抜け毛パターンをご覧ください。

【図1】AGAの抜け毛パターン


このようにAGAはM型・O型・U型の抜け毛パターンがあり、前頭部の薄毛は生え際の両側から後退するM型、もしくは生え際から全体的に後退するU型に当てはまる可能性があります。

前頭部の薄毛初期段階では、M型のように生え際のみ薄毛になることが多いですが、薄毛が進行していくとU型のように生え際から頭頂部まで全体的に薄毛になってしまう場合も考えられます。

このようなAGAの抜け毛パターンに当てはまる場合は、AGAを発症している可能性が高いです。

前頭部の「髪を生やす」ために薄毛治療が必要な理由

「なぜ髪が抜けていくのだろう」と疑問に感じる方が多いのではないでしょうか?薄毛を治すために、まずはAGAによって髪が抜ける仕組みを理解しておきましょう。

以下の【図2】AGAの仕組みをご覧ください。

【図2】AGAの仕組み

AGAは男性ホルモンであるテストステロンと、頭皮に存在する酵素の5αリダクターゼが結合することで強力な男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を生成します。そのDHTを男性ホルモンレセプターが過剰に取り込むことで、髪を抜けさせる指令を出して抜け毛が増えるのです。

このような仕組みで、抜け毛が増えて薄毛になっていくAGAを根本的に改善できるのが薄毛治療です。
薄毛治療は、抜け毛の原因となる5αリダクターゼを抑制することで髪が抜けるのを防ぎ、髪が育つ司令塔である毛母細胞を刺激、細胞を活性化させたり、ヘアサイクルを改善させたりすることで発毛を促します。

以上のことから、前頭部の薄毛に対して髪を生やしていくには、原因に直接アプローチをしていかなければ改善は難しいでしょう。

市販の育毛剤・スカルプ商品では薄毛を治すことはできない

髪を生やしたいと思い、市販の育毛剤やスカルプシャンプーを使用したことのある方も多いのではないでしょうか?
残念ですが市販の育毛剤やスカルプ商品だけでは、前頭部の薄毛を治すことができません。

なぜなら、育毛剤は今ある髪を育てていくことに特化しているため、フケや炎症を抑えて頭皮環境を整えたり、髪にハリコシを与えたりすることはできますが、新たな髪を生やす効果は期待できないのです。
またスカルプシャンプーも同様に、余分な皮脂を落として頭皮を清潔に保ち、健やかな髪になるよう労わることはできますが、直接的に髪を生やす効果はありません。

そのため、今ある髪を育てていくために市販の育毛剤やスカルプシャンプーを使用することは良いことですが、髪が抜けてしまった前頭部に新しい髪を生やして治すことは難しいでしょう。

生活習慣の乱れを正すだけでは薄毛を治すことはできない

薄毛でお悩みの方の中には、食事や運動などの生活習慣を見直して、薄毛改善に取り組もうと考える方もいるのではないでしょうか?
しかし、残念ながら生活習慣の乱れを正すだけでは、前頭部の薄毛を治すことはできません。

生活習慣の乱れは薄毛のひとつの要因となって、薄毛の状態を加速させることはありますが、薄毛を引き起こす直接的な原因にはならないのです。薄毛の直接的な原因は、男性ホルモンと5αリダクターゼが結合して強力な男性ホルモンになることなので、生活習慣の乱れだけで薄毛になるとは言い難いです。

そのため健康な髪を育てるために、栄養バランスの整った食事を摂ったり、十分な睡眠を取ったりするなどして生活習慣を整えていくことは必要ですが、生活習慣のみで前頭部の薄毛を治すことはできないと言えます。

前頭部の薄毛を治すためにできる薄毛治療【AGA治療】

前頭部の薄毛を治すためには、AGA治療と呼ばれる薄毛治療が必要です。
とはいえ薄毛治療と聞くと、「どのようなことをするのか」「本当に髪が生えてくるのか」など気になる方も多いと思いますが、前頭部の薄毛が起きてしまっている根本の原因にアプローチできるのはAGA治療のみと言っていいでしょう。

ここでは、AGA治療の具体的な方法や、発毛などの効果が現れるまでの期間について詳しく解説していきます。

AGA治療は投薬治療が一般的

AGA治療は、基本的に内服薬や外用薬を用いた投薬治療で薄毛を治していきます。抜け毛抑制剤や発毛促進剤を使用して、体の内側と外側からAGAの根本的な原因にアプローチしていくのです。

AGA治療には他にも、髪に必要な栄養を頭皮に注射するメソセラピーや、頭皮に波長の長い光を当てることによって毛母細胞を刺激するLED光治療などがありますが、これらは投薬治療と併用することで効果を高めていくものなので、基本的には投薬治療を行います。

前頭部の薄毛治療で効果の高いとされる3つの治療薬

前頭部の薄毛治療で効果の高いとされる治療薬は、フィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬・ミノキシジル外用薬の3つです。
これらの治療薬は、AGAによる薄毛の改善効果が実証されており、前頭部の抜け毛を抑制して髪を生やすことができます。

【生え際の抜け毛を抑える】フィナステリド内服薬

・抜け毛の原因となるⅡ型の5αリダクターゼを阻害して抜け毛を抑制する。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」で最も推奨度の高いAランクを獲得。安全性や効果が実証されている
・フィナステリド内服薬を使用した試験において、「フィナステリドという治療薬を服用して前頭部の薄毛が改善した」という実証結果の報告がある。

【生え際の抜け毛を抑える】デュタステリド内服薬

・抜け毛の原因となる5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型を阻害する効果がある。(フィナステリドよりも抑制効果は強いとされている)
・「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」で最も推奨度の高いAランク。
・前頭部をはじめ、頭頂部の薄毛などAGAの症状全般に改善効果が実証されている。

【生え際に新たな髪を生やす】ミノキシジル外用薬

・毛母細胞を刺激し、細胞分裂を活性化することで発毛を促す効果がある。
・AGAを発症している男性で、発毛効果が実証されている。
・「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」で最も推奨度の高いAランクを獲得している。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/127/6/127_6_495/_article/-char/ja/


 

効果が現れるのは早くて3~4ヶ月後

薄毛治療の効果が現れるのは、治療を始めてから早くて3~4ヶ月後です。
AGA治療は即効性のある治療ではないので、直ぐに抜け毛が治まったり髪が生えないからと言って焦る必要はありません。同時に、根気強く付き合っていく必要のある治療と言えるでしょう。

髪を生やしていくためには乱れてしまったヘアサイクルを改善する必要があります。ヘアサイクルが乱れてしまうと、十分に髪が成長しなくなってしまい、抜け毛の症状が現れます。

下記の【図3】ヘアサイクルの周期をご覧ください。

【図3】ヘアサイクル周期(正常なヘアサイクル)

ヘアサイクルとは、新しい髪が生まれて古い髪が自然に抜けていく周期のことで、成長期・退行期・休止期に分かれています。
新しい細胞が生まれ髪が伸びていく成長期が約2~6年、髪の成長が遅くなる退行期が約2~3週間、髪の成長が完全に止まり抜けていく休止期が約3~4ヶ月あり、このヘアサイクルが正常に行われることで、太く丈夫な髪が長く伸びていくのです。

しかしAGAになると異常なヘアサイクルになるので、お薬によってこの周期を正常に戻すのですが、休止期にある髪が全て入れ替わらなければ、新しい細胞が生まれないため髪が生えてきません。
そのため、乱れたヘアサイクルをリセットし、新しい髪が生えてくるには約3~4ヶ月必要になるのです。

【図4】ヘアサイクル周期(異常なヘアサイクル)

薄毛治療の効果を維持したいなら継続が必須

「抜け毛が治まって髪が生え始めたら、治療をやめよう」と考える方がいるかもしれません。
しかし、髪がある程度髪が生え揃った状態でも、治療を中断してしまえば、またじわじわと元の薄毛の状態に戻ってしまうのです。

一般的な治療でお薬を使用する際、症状が出たときにお薬を使用して症状が治まったら使用をやめるというのがほとんどだと思いますが、AGA治療はお薬の使用をやめてしまうと元の状態に戻っていってしまいます。AGAは完治はできない脱毛症であり、一度発症してしまったら進行は続きます。

AGAの原因である強力な男性ホルモンはAGA治療薬によって活動を抑えることは可能ですが、完全にこの薄毛を引き起こす男性ホルモンを無くすことはできません。
そのため、髪が生えた状態を維持したいのであれば、治療の継続は必須と言えるでしょう。

薄毛改善をするために+αでしたい3つの対策

前頭部の薄毛を治すためには、薄毛治療が必要だとご理解いただけたと思いますが、さらに+αで取り入れることで薄毛対策できることがあります。

ここでは、薄毛改善をするために+αでしたい3つの対策について解説します。

バランスの良い食事で髪を健康に保つ

バランスの良い食事を摂ることは、前頭部の髪を健康に保つことにも繋がります。
私たちの髪は、食事から得た栄養素で構成されているため、バランスが乱れていたり栄養が足りなかったりすると元気な髪は育たないのです。

特に髪の主成分であるタンパク質、頭皮環境を整えるビタミン類、髪の成分であるケラチンを合成する亜鉛が足りていないと、太く丈夫な髪は育ちません。
また、塩分や脂の多い食事や加工食品、糖分の多いお菓子などばかり食べていると、元気な髪を育てるのを阻害してしまうこともあります。

そのため、バランスの整った食事を1日3回しっかりと食べ、同じものばかりを食べないようにすることが大切です。食事だけで栄養を摂るのは難しい方は、サプリメントを取り入れるのもおすすめです。



 

睡眠をしっかり取って頭皮環境を整える

薄毛改善をするためには、睡眠をしっかり取って頭皮環境を整えることも前頭部の薄毛対策として重要になります。
なぜなら、睡眠中に成長ホルモンが分泌することで、毛母細胞が活発に分裂して元気な髪が育つからです。

しかし、睡眠不足になったり、睡眠の質が悪くなったりすると成長ホルモンが分泌しにくくなることや、血行不良になることで細く弱い髪しか育たなくなります。

そのため、なるべく6~7時間は睡眠時間を確保したり、睡眠の質を高めるために寝る直前はスマートフォンを使わないようにしたりするなど、髪のために睡眠を意識するようにしましょう。


 

過度なストレスを溜めないようにする

過度はストレスを溜めないようにすることも、前頭部の薄毛改善につながります。
誰にでもストレスはあるものですが、過度なストレスが継続してしまうと自律神経が乱れてしまい、抜け毛や薄毛になりやすくなるのです。

自律神経とは体温や代謝など、身体の機能を正常に保つ器官のことで、活動的になる交感神経とリラックスする副交感神経がバランスを取りながら働いています。しかし、過度なストレスを受け続けると、副交感神経が優位になって常に体や心が緊張状態になるのです。

そうすると、血行不良となって髪に必要な栄養が運ばれにくくなり、薄毛になることもあります。またAGA以外にも、部分的に髪が抜ける円形脱毛症になる可能性もあります。

そのため、自律神経が乱れていると感じたら、医療機関を受診するのも方法のひとつです。精神の不調があれば心療内科、脱毛している場合は薄毛治療を行っている皮膚科を早めに受診しましょう。


 

さいごに

今回は、前頭部の薄毛を治すために治療が必要な理由や、具体的な治療方法について解説していきましたがいかがでしたか?
前頭部の薄毛は、男性の薄毛に多いAGAを発症している可能性が高いですが、AGAの根本的な原因にアプローチできる薄毛治療を行えば新たな髪を生やしていくことが期待できるとわかりました。

また、薄毛治療による効果が現れるのは早くても約3~4ヶ月かかりますが、投薬治療を継続していくことで髪が生えた状態の維持が期待できます。
前頭部の薄毛は目立ちやすく大きな悩みとなってしまう方も多いです。改善のためには早めにAGA治療の検討をし、日常的に髪を労わる生活・対策をしていきましょう!

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