ヒアルロン酸で唇が腫れる?対処法やその他のリスクも徹底解説!

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2020/12/19 更新日:2020/12/12

唇にヒアルロン酸を注入して唇を厚くしたり形を美しくしたりするプチ整形は、幅広い世代に人気があります。
その一方で、「ヒアルロン酸を注入すると唇が腫れるリスクがあると聞き、施術を受けるのを躊躇している」という人もいるでしょう。
今回は、ヒアルロン酸を注入すると唇は本当に腫れるのかの説明や、唇が腫れた場合の対処方法、「腫れ」以外のヒアルロン酸を用いたプチ整形のリスクなどを解説します。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸を用いたプチ整形のリスクを説明する前に、ヒアルロン酸とはどのような物質で体内に入れるとどのような効果があるのかを解説します。

ヒアルロン酸ってなに?

ヒアルロン酸とは、肌の保湿やハリを助ける作用のある成分です。
人間の体内にも存在しており、特に皮膚や関節にはヒアルロン酸が豊富に含まれています。
年を取ると肌が乾燥しがちになる、しわができる、関節が硬くなるといった症状はヒアルロン酸の減少によって起こるものです。
ヒアルロン酸を使ったプチ整形とは、ヒアルロン酸を体内に注射器で注入することにより肌に張りを持たせたりしわを取ったりする施術の総称です。
もともと人間の体内にある物質を注入するので、安全性も高くメスも使わないので身体への負担が少ないのが大きなメリットです。
ただし、ヒアルロン酸は時間がたつと体内へ吸収されていくので、効果は一定期間しかありません。
整形した状態を保ち続けるには、定期的にヒアルロン酸を注入し続ける必要があります。

ヒアルロン酸を注入できる部位

ヒアルロン酸が注入できる部位はいろいろあります。
目元に注入すれば、目の上にくぼみ、目の下に涙袋を作ることができるほか、目の下のたるみやクマを取ることができます。
額や眉間に注入すれば、横しわを取ったり額に丸みを持たせて優しい印象にしたりすることができるほか、眉間の縦皺を取ることができるのです。

また、年を取ると年齢が出やすい場所として、こめかみやほほ、口元が上げられます。
ここにヒアルロン酸を注入すれば、こめかみをふっくらとさせたりほほにでる溝(通称、ゴルゴライン)をとったりすることができるでしょう。
また、頬のタルミをとり、きゅっと上げる効果もあるのです。
口元にヒアルロン酸を注入すれば、口角をあげ、口元のシワや法令線を消すことができます。

唇にヒアルロン酸を注入すれば、ふっくらと張りを持たせ形を整えることができるほか、加齢によって生じた縦しわを消すこともできます。
そして、顎やフェイスラインにヒアルロン酸を入れれば、顎を尖らせたり前に出させたりできるほか、タルミやしわを取り、スッキリとしたフェイスラインを作ることができるのです。

主なヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸にもいろいろな種類があります。
一番有名なのが、ジュビダームと呼ばれる粒子がないジェル状のヒアルロン酸です。
非動物性なので皮内テストが不要、アレルギーが発生しにくいなどのメリットがあります。
仕上がりも自然で滑らかです。
ジュビダームにも複数の種類があり、美容外科では「当院が使っているのは、ジュビダームの中のこの製品です」といった説明の仕方をしているところがあります。

リデンシティーは、使用後の腫れやむくみが起こりにくいヒアルロン酸です。
デリケートな皮膚専用に特化して開発されたもので、目元など皮膚が薄く、従来のヒアルロン酸では副作用として凸凹が出やすい部位などに使われることが多いでしょう。
アミノ酸やミネラルなど美容液成分も多く配合されているので、しわ取りなどアンチエイジング施術に使われることもあります。

クレヴィエルは、ヒアルロン酸濃度が50mg/mlの高濃度・高密度ヒアルロン酸です。
形が崩れにくく効果が長持ちするのが最大の特徴で、鼻を高くする、顎を尖らせるといった施術に用いられることが多いでしょう。
また、体内の水分を吸収しにくいので、手術後に腫れが出ることも少なく、整形の効果がすぐにあらわれやすいのもメリットです。

ヒアルロン酸での唇形成がおすすめな人

ヒアルロン酸を用いた唇のプチ整形は、理想の唇があり、それを実現したい人がおすすめです。
たとえば、アヒル口、厚くてセクシーな唇、Eラインがきれいな唇にしたい、という人はヒアルロン酸での唇形成をすると、理想に近い唇が手に入ることでしょう。
また、痛みをできるだけ感じたくない人や、メスを使わずに整形したいという人にもおすすめです。
さらに、一度ヒアルロン酸での唇形成を受けたが、やり直したいという人も、もう一度施術を受けてみるといいでしょう。

タイプ別!人気の唇型一覧

タイプ別!人気の唇型一覧
唇にも「美人に見えるバランス」というものがあります。
アジア人の場合、上唇1:下唇=1.1〜1.6程度の比率が理想です。
また、鼻と顎の先端を結んだEラインのなかに唇の先端が収まり、上唇が下唇より1〜2mm前に出ていればいうことなしでしょう。
さらに、この唇のバランスを保ったうえで、アヒル口、厚みのある唇などを形つくるために、ヒアルロン酸を用いた唇形成をする人が多いのです。

アヒル口は、口角が常に上がっているように見える唇の形です。
常に微笑んでいるように見えるので、可愛らしい印象を与えることができるでしょう。
ヒアルロン酸を左右の口角部分を中心に縁取るように注入することで作ることができます。
厚い唇は、厚みを持たせたい部位に柔らかいヒアルロン酸を注入することで作ることが可能です。
上唇だけ、下唇だけを厚くすることも、唇全体を厚くすることもできます。
また、上唇がM字を描くような形は、理想の唇といわれ若々しい印象も与えられるので人気です。
この唇を作るには、ヒアルロン酸を上唇と下唇両方の下側に注入することでできます。
この他、人気がある施術には唇の縦皺取りがあります。
これは、しわの近くにヒアルロン酸を注入し、皮膚に張りを持たせてしわを消すものです。

施術内容と施術経過について

施術内容と施術経過について
ヒアルロン酸は種類によって体内に吸収される時間が異なります。
一般的にヒアルロン酸を用いたプチ整形の効果が持続する時間は数か月~2年です。
また、ヒアルロン酸を体内に注入すると、直後に腫れることが多く、2~3日で注入直後より自然な感じで大きくなります。
この過程が「腫れ」と感じられる人もいるでしょう。
ほとんどの場合、術後2~3日で「腫れている」という感じはなくなります。
また、注入した直後に内出血が起こる人もいますが、こちらは1~2週間で消えるので問題ありません。
現在は内出血が起こりにくい器具を使っている病院も多いので、内出血に関しては、それほど気にする必要はないでしょう。

ヒアルロン酸の注入で最も注意が必要なのは、アレルギーです。
ごくまれにですがヒアルロン酸にアレルギーがある人がいます。
熱感や腫れ、呼吸困難などの症状が出たら、すぐに病院に連絡して対処してもらってください。
また、病院でも施術後しばらく院内でアレルギー反応が出ないか様子を見ます。

この他に起こりがちなトラブルとして、注入した部分に凸凹ができたり、左右が非才対象になったりすることがあります。
また、希望の形にならないこともあるでしょう。
この場合はしばらく様子を見てどうしても納得できなかったら医師に再度相談してください。
施術のやり直しなどの対処をしてもらえる可能性があります。
このほか、施術直後から患部をいじりすぎたりすると感染症を発症する危険性があるので、注意が必要です。

起こりうるトラブルと対処法

起こりうるトラブルと対処法
ヒアルロン酸を用いた唇形成は、前述したようなトラブルが起こる可能性があります。
ただし、トラブルが起こる可能性はごくまれです。そのため、過剰に不安になる必要はありません。
次の項から、起こる可能性があるトラブルの種類を対処方法と共に解説していきます。

アレルギー反応がおきてしまう

前述したようにヒアルロン酸はもともと人の体内にある物質です。
また、施術に使われるヒアルロン酸もアレルギー反応が起こらないように配慮されて作られています。
それでも、2000人~3000人に1人の割合でアレルギーを発生する可能性があるのです。
アレルギー症状の主なものは、腫れや熱感なので、このような症状が出たら、支給施術を受けた病院に連絡してください。
我慢してはいけません。
対処方としては、抗アレルギー剤の内服薬や点滴を受ける必要があります。
しばらく通院も必要です。
アレルギー症状は放っておいて治るものではありません。
我慢するほど症状が酷くなる可能性があるので、おかしいなと思ったら、すぐに病院を再受診してください。

しびれが生じてしまう

注射器の針先が神経に当たると、しびれが出ることがあります。
これは、神経が傷ついたためです。
しびれの解消には神経が回復するのを待つしかありません。
回復までの期間は、神経がどれくらい傷ついたかで異なります。
場合によっては1か月~3か月ほどかかることもあるでしょう。
このような事態を防ぐためには、実績がある病院で施術を受けることが大切です。
実績があるということは、それだけ施術例が多く、医師も慣れています。
注射針で神経を傷つけるような事故も起こりにくいでしょう。
なお、あまりにもしびれが酷く日常生活に支障が出る場合は、神経外科など専門の病院を受診してください。

期待通りの形にならない

ヒアルロン酸を用いた唇形成の結果には個人差があります。
今は、パソコンなどで「術後はこのような仕上がりになります」とイメージ画像を見せてくれる病院も多いのですが、それでも「イメージ通りにならなかった」ということもあるでしょう。
施術の結果に不満が出る理由としては、唇のふくらみが足りない、ふくらみすぎ、広がりすぎる、左右差が出るなどが上げられます。
ただ、前述したように施術直後は唇に腫れが出ることもあります。
その場合、「ふくらみすぎた」とがっかりすることもあるでしょう。
しかし、腫れは2~3日で収まるので、その時に改めて確認してみましょう。
また、腫れた唇に見慣れてしまうと、腫れが収まったときに「ふくらみが足りない」と思ってしまうこともあります。
この場合、施術前の唇と比べてみてください。

また、施術後1~2週間で唇の形がだんだんと変わっていくこともあります。
ですから、「施術が失敗した、気に入らない」と決めつける前に、1か月間は様子を見てください。
1か月以上たってもどうしても施術内容に不満があるという場合は、一度施術を受けた病院で医師に相談し、不満が解消できない場合は、手術のやり直しを受けます。
ただし、唇の形や皮膚の余裕度などは個人差があるため、自分が理想とする唇を完璧に形作るのは、どうしても難しいときもあるでしょう。

「せっかく施術を受けたのに、期待通りの形にならない」という事態を防ぎたいならば、やはり病院選びが大切です。
ヒアルロン酸を用いた唇形成施術の実績が多い病院ならば、ある程度の個人差には配慮した施術をしてくれるでしょう。
今はホームページを持っている病院も多いので、施術費用よりも実績や使っているヒアルロン酸の種類、ヒアルロン酸を用いた施術に対する姿勢などで判断して病院を選ぶと失敗しにくいはずです。

ヒアルロン酸の注入のしすぎには注意する

ヒアルロン酸を注入して行う唇形成の施術は、定期的に行わないと元の形に戻ります。
しかし、あまり短期間のうちにヒアルロン酸を繰り返し注入すると、腫れが酷くなったり腫れたまま唇が戻らなくなったりする可能性もあります。
たとえ施術の結果が満足いくものでなかったとしても、再施術までにはある程度の時間が必要です。
再施術をのぞむ場合は、手術を受けた医師に相談し、どのくらいの期間があけばいいのか、説明を受けましょう。
施術の結果に満足し、定期的に施術を受けたい場合も同様です。
ヒアルロン酸が体内にとどまる期間は、前述したようにヒアルロン酸の種類や量によって異なります。
ですから、再施術が必要な時期も人や施術内容によって異なるので注意しましょう。
「そろそろ元に戻ってきた気がするので、施術を受けよう」と自己判断してはいけません。

また、施術した病院と異なる病院でもう一度施術を受ける場合は、いつ、どんな手術をしたかしっかりと説明することが大切です。
何も言わずに再施術を受けるとトラブルが発生しやすくなります。
施術の結果が気に入らず、別の病院で施術をしなおす例は決して珍しくありません。
ですから、正直に説明してください。
そうすれば、安心です。

信頼と実績あるクリニックで安全に施術を受けよう!

信頼と実績あるクリニックで安全に施術を受けよう!
ヒアルロン酸を用いた唇形成は、メスを使わない施術なので多くの病院が行っています。
しかし、実績が多く人気があるクリニックのほうが失敗が少なく、満足できる出来映えになりやすいでしょう。
ですから、前述したように施術は信頼と実績のあるクリニックで受けることが大切です。
値段や派手な宣伝をしているというだけで選ばないようにしましょう。