公開日:2022/12/22更新日:2023/04/21

リベルサスのダイエットを始める前に知っておくべき4つの効果と副作用

このエントリーをはてなブックマークに追加

リベルサスによるダイエットについて

リベルサスによるダイエットとは、承認済みの安全な医薬品を用いるメディカルダイエットのことです。

糖尿病治療薬として承認されている「GLP-1経口薬」を医師に処方してもらい、自宅で服用しながら太りにくい体をつくっていきます。

「ダイエットなのになぜ糖尿病治療薬?」と思われるかもしれませんが、この糖尿病治療薬は肥満改善にも効果があることが証明されており、欧米など世界の国々で認定されています。

以下、GLP-1の服用がなぜダイエットにつながるのか、詳しく説明していきます。

GLP-1を服用するメディカルダイエット

肥満解消に効果的とされるGLP-1経口薬。
近年注目を集めるこのメディカルダイエットは、従来のダイエットとまったく異なるアプローチです。

GLP-1といっても投与の方法は2種類あり、ここでご紹介するのは経口薬となる「リベルサス」のほうです。

リベルサスとは

リベルサスとは、GLP-1受容体作動薬の経口タイプを指します。
従来、GLP-1受容体を摂取する方法は注射投与のみでした。
それが2020年にGLP-1飲み薬「リベルサス」が承認、2021年2月の販売開始により、飲み薬としても利用できるようになったのです。

参照:初の経口GLP-1受容体作動薬リベルサスが承認

リベルサスには、減量効果があるとされる成分「セマグルチド」が含まれています。
そのほかにも、GLP-1特有の働きにより、さまざまなダイエット効果が見込まれます。

GLP-1の経口薬

そもそもGLP-1とは、体内に存在するホルモンのことです。
これはインスリン分泌を促す働きを持ったホルモンで、通称「痩せホルモン」ともいわれます。
なぜ痩せホルモンなのか? それは、GLP-1の持つ食欲を抑制するさまざまな効果に理由があります。
その効果とは具体的には「内臓脂肪の燃焼効率アップ」「脳の満腹中枢に作用」「インスリン分泌の促進」「消化管への働きかけ」ですが、これらはいずれも食べ過ぎを防ぎ太りにくい体質につながるというものです。

痩せホルモンのGLP-1を体内に摂り入れるリベルサスの服用で、食事制限や過度な運動をせずとも減量効果が期待できるようになります。
痩せホルモン投与による効果については後ほど詳しくご説明します。

「2型糖尿病治療薬」の承認を受けている

肥満予防効果に期待が持てるリベルサスですが、そもそもこれは血糖値を下げるためのお薬です。
2型糖尿病治療薬の承認を受けており、糖尿病治療においては保険内で使用できます。

注意してほしいのは、リベルサスを肥満治療薬として使用する場合は保険適用外で、自費診療になる点です。

ただ、欧米ではリベルサスを肥満治療薬として認可しています。
そのため安全性に関しては問題ありません。

リベルサスの特徴

痩せホルモンのGLP-1服用薬であるリベルサスには以下のような特徴があります。

リベルサスの特徴
  • 我慢せずとも自然と食欲を抑えられる
  • 無理な運動に頼らずとも体重を落としやすくなる
  • ストレスになりがちなダイエットを、無理なく続けられるようになる
  • 注射に抵抗のある方でも使用しやすくなる
  • 薬を飲むだけなので、通院の必要なく自宅で治療が可能

これまでのダイエットといえば、食事制限をしたり運動を続けたりと我慢を強いられるものでした。

冒頭でお伝えした通り、多くの人がダイエットに挑んでは続かなかった最大の原因が、厳しい食事制限やストレスを我慢できなかったためです。

リベルサスを使用するメディカルダイエットでは、食事制限の必要もなければ、毎日激しい運動をして無理に体を絞る必要もありません。

やることといえば薬を飲むだけです。
これまで何度も失敗した方でも、続けやすいダイエットといえます。

リベルサスの効果

リベルサスのダイエット効果は以下の4つです。

リベルサスのダイエット効果
  • 痩せやすい身体になる
  • 少量の食事で満腹感を得やすくなる
  • お腹が減りにくくなる
  • 脂肪が増えるのを防ぐ

これらの4つの効果について解説していきます。

痩せやすい身体になる

リベルサスの服用で、痩せやすい身体になります。
これは、リベルサスの持つ燃焼効率を高める効果によるものです。

リベルサスには、内臓脂肪の燃焼効率を上げて基礎代謝を高める働きがあります。
基礎代謝が高ければ消費カロリーも増加します。

カロリーには摂取カロリーと消費カロリーの2つがありますが、痩せるには消費カロリーを増やす方向へ働きかけなければなりません。
その働きを持つのがリベルサスであり、継続的な服用によって内臓脂肪を落とし減量につなげます。

少量の食事で満腹感を得やすくなる

リベルサスの服用で、少量の食事でも満腹を感じやすくなります。

人が満腹か空腹を認識するのは、脳の中枢神経である食欲中枢の働きによるものです。
GLP-1を摂取すれば、脳へ「今は満腹です」というシグナルが送られ、お腹いっぱいだという認識を持てます。
満腹を感じられれば食欲は抑えられ、食べ過ぎることもありません。

お腹が減りにくくなる

リベルサスにはお腹が減りにくくなる効果も期待できます。
これは、GLP-1の胃酸分泌を抑制する効果によるものです。
リベルサスの服用で、胃酸の分泌が抑えられ、摂取した食べ物は時間をかけてゆっくりと消化されます。
食べた物が消化されず胃の中に留まる間は、お腹も空きません。
これで間食の必要もなくなり、摂取カロリーを抑えられるようになるでしょう。

空腹を我慢するストレスもなく、毎日の食事量も適度な量を保ちやすくなります。

脂肪が増えるのを防ぐ

リベルサスには、脂肪の増加を防ぐ働きもあります。
これはGLP-1のインスリン分泌効果によるものです。

リベルサスを服用すると、インスリンの分泌が促され、血糖値の上昇を抑えます。
痩せたい人にとって、血糖値の上昇を抑えることはとても大切です。
血糖値は急激に上がれば上がるほど、摂取した糖質が脂肪に変換され、体内に蓄積されるからです。
血糖値が適度な範囲にコントロールされれば、脂肪を余分に溜め込むことはありませんし、肥満も防げます。

本来なら、脂肪を落とすには積極的に運動して食べたい物も我慢しなければなりません。
そのような厳しい生活を続けるしかないというのがダイエットの常識でした。
落とすのに大変なはずの脂肪を自然なかたちで減らせるのは、メディカルダイエットならではのメリットと言えるでしょう。

リバウンドしにくい

リベルサスはリバウンドしにくいダイエット方法です。
なぜなら、GLP-1ダイエットはストレスを感じにくいダイエット方法だからです。
ダイエットのリバウンドの原因は短期間で過度な制限をすることが原因です。
下の画像は株式会社リーガルセンスファーストが全国の医師を対象に「ダイエットでのリバウンド」に関する調査を実施したものです。

引用:【リバウンドしにくい体にしたい!】医師の8割以上が「〇〇を整えることがリバウンド予防に効果的」と回答!!

この回答からもわかるようにリバウンドの原因は過度な制限です。
リベルサスによるGLP-1ダイエットは過度な制限を必要としないダイエットなので、リバウンドしにくいダイエット方法です。

リベルサスの副作用

薬を飲むだけで痩せられるといっても、初めての方は副作用が気になりますよね。

医薬品には副作用がつきもので、リベルサスも例外ではありません。
ただ、リベルサスの副作用として報告されているのは、いずれも2型糖尿病患者にみられた症状です。
糖尿病を患っていたり、他の糖尿病治療薬を併用したりする方に現れた、ごく一部の例となります。

報告されたリベルサスの副作用には以下のようなものがあります。

  • 胃腸障害(吐き気、嘔吐、便秘、下痢、消化不良など)
  • 低血糖
  • 糖尿病網膜症
  • めまい
  • 味覚異常
  • 頭痛
  • 食欲減退

代表的な副作用は胃腸障害ですが、ほとんどが軽度で済み、服用を続けるうちに減少していきます。

まれに低血糖になる方もいます。
しかし、それも糖尿病患者や、糖尿病治療薬を併用している方の例です。
万が一低血糖の症状が現れた場合は、砂糖や砂糖入りのジュースなど、糖質を含む食品を摂取してください。
その後は医師に相談し、服用の継続について指示やアドバイスをもらいましょう。

リベルサスの飲み方

ここでは、リベルサスの飲み方・用量・治療期間についてご説明します。

飲み方

朝の食前(一日のはじめ)に空腹の状態でコップ半分くらい(120ml以下)の水と一緒に1錠服用します。
お茶やコーヒーなど水以外の飲み物での服用は控えてください。

服用後30分は何も口に入れないようにしてください。
他の薬との服用もNGです。

容量

最初は1日1回3mgを服用。
1か月後を目安に1日1回7mgに増量します。
※1日1回7mgを1ヶ月以上服用しても効果が現れない場合は、1日1回14mgに増やす場合もあります。

治療期間

決まった治療期間はありませんが、一般的に6~12ヶ月間の治療となるケースが多いです。
医師が治療経過をみながら適切に判断することになります。

よくある質問

リベルサスで何キロ痩せた?

最近の研究結果ではリベルサs14mgとビクトーザ(注射薬)1.8mgを26週で比較してリベルサスは4.4kgの減少効果が見られました。(ビクトーザは3.1kg)
約半年で4kgほど減少しています。

リベルサスは何日目から効果がでますか?

リベルサスは早ければ3ヶ月ほどで体重の減少効果が期待できます。
途中で服用をやめると食欲減少の効果が低下するので注意が必要です。
治療中止後はリバウンドの可能性もあるので注意してください。

まとめ

リベルサスによるGLP-1ダイエットの効果について解説しました。
最後にもう一度おさらいをしましょう。

リベルサスによるダイエットとは
  • GLP-1ダイエットの一つ
  • 経口薬を服用するメディカルダイエット⇒医師が診断して処方するので安全なダイエット方法。
リベルサスの効果
  • 痩せやすい身体になる
  • 少量の食事で満腹感を得やすくなる
  • お腹が減りにくくなる
  • 脂肪が増えるのを防ぐ⇒GLP-1の注射薬と同じ効果。注射に抵抗がある方には経口薬の「リベルサス」がおすすめ。

リベルサスのダイエットは経口薬を服用するだけで痩せることができるメディカルダイエットです。
あなたも今まで失敗続きだったダイエットに終止符を打ちましょう。