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ラクに痩せられるって本当?効果抜群?GLP-1ダイエットとは

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医コッツフォード良枝:監修

公開日:2021/12/01 更新日:2022/05/18

テレワークの普及で在宅時間が増え、運動不足や体重増加で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
誰もが、簡単に痩せたいと願っていますが、効果的なダイエットに出会えていないのも事実です。
食欲を抑え、ラクして痩せられると最近メディアで注目を集めているのが、GLP-1(ジーエルピーワン)を使った「メディカルダイエット」です。
GLP-1で痩せたいけど、どんな効果があるのかよく分からないそんな人のためにGLP-1ダイエットの効果を紹介します。

GLP-1の名前の由来は?

GLP-1の名前の由来は?

GLP-1の正式名称は、「グルカゴン様ペプチド-1」と言います。
もともと体内に存在するホルモンですが、分泌量が保たれていない場合は、体外から薬を使って摂取することもあります。
GLP-1の薬はいくつか種類がるので代表的な薬を紹介します。

GLP-1はどのような作用と効果があるのか

作用と効果

GLP-1はもともと人間の体内にあるホルモンです。
人間が食べ物を食べると、小腸の壁からGLP-1というホルモンが分泌されます。
血液を通り、GLP-1が膵臓(すいぞう)に運ばれると、膵臓に「インスリンを出して」と呼び掛けます。
GLP-1に促される形で、膵臓からインスリンが分泌されると、血糖値が下がるというのが一連の流れです。

GLP-1は2型糖尿病の治療薬としてスタートしました。
2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、効きにくくなったりすることで、糖(血糖)が増えてしまう病気です。
血糖値が高いままでいると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、腎不全、失明、足の切断などといった、深刻な病気を引き起こします。
GLP-1を投与すると、インスリンの分泌を促進させる効果が認められています。

体内にあるGLP-1と薬で摂取するGLP-1には違いがある

体内にあるGLP-1と薬で摂取するGLP-1には違いがある

体内にあるGLP-1と薬として体外から摂取するGLP-1には違いがあります。
体外から薬で摂取するGLP-1の正式名称は、「GLP-1受容体作動薬」 と言います。
人間の体内にあるGLP-1の機能を保ちつつ、体内で分解されにくい形に製剤化したのがGLP-1受容体作動薬です。

薬で摂取するGLP-1は本来、膵臓のインスリン分泌を増加させる働きをサポートする治療法で、2型糖尿病に対して開発されたのですが、健康な人が使うと、痩せることが分かり、ダイエットにも使われるようになりました。
海外では抗肥満薬として認可されています。
日本ではダイエット目的での使用は認可されていないため、自由診療となります。

GLP-1の薬はいくつかの種類がある?1つは日本で認可済み

GLP-1の薬はいくつかの種類がある?1つは日本で認可済み

GLP-1の薬は、ビデュリオン、オゼンピック、トルリシティ、ビクトーザ、リキスミアといった注射薬が病院やクリニックで使用されています。

ビデュリオンは、2013年に世界初めて週1回投与の2型糖尿病治療薬として、開発されました。
オゼンピックやトルリシティも週に1回自分で皮下注射する薬で、注射の回数が少なく手間が省けます。
ビクトーザは、1日に1回自分で皮下注射する薬で、薬剤の増減を調節できるため、自分で調整したい人向けです。

リベルサス錠は2020年6月に製造販売が承認され、日本で初めて認可されたGLP-1受容体作動薬の経口薬です。
2021年2月に発売されたばかりの世界最初の内服薬で、口から飲むだけの手軽さです。
1日1回、起床した時に水と一緒に錠剤を飲むだけなので、継続しやすいのが特徴です。

GLP-1の薬の服用方法や処方してくれるクリニックを紹介

GLP-1の薬の服用方法や処方してくれるクリニックを紹介

GLP-1は「痩せホルモン」と呼ばれているほど、高い効果が期待でき、女性を中心に支持されています。
しかし、薬はどこでも処方してもらえるわけではなく、薬には決まった服用方法があるため、必ず医師の診療が必要になります。

GLP-1の薬を使ったダイエットは健康を維持しながら痩せられる

GLP-1の薬を使ったダイエットは健康を維持しながら痩せられる

GLP-1の薬を摂取すると、膵臓にインスリンを出すよう呼び掛け、インスリンの分泌を促して血糖を下げる働きがあると前述しましたが、GLP-1の効果はそれだけではありません。
GLP-1の薬を使うことで、健康を維持しながら自然に「痩せ体質」してくれるのです。

GLP-1摂取すると体内で活性化され、胃から腸にかけて食べ物が送られるスピードが遅くなることも分かっています。
つまり、腹持ちが良くなり、満腹感が長続きするため、健康的にダイエットできるという仕組みです。

さらに脳の視床下部に直接働きかけ、食欲を抑えてくれるほか、脂肪燃焼にも効果を発揮します。
自分の血糖に合わせて働くため、食後に血糖値が上昇しにくくなり、食事制限をするよりも体に負担がかかりません。

GLP-1は食事制限と同等の効果がある

GLP-1は食事制限と同等の効果がある

GLP-1を薬で摂取し、体内で活性化されると、胃の働きを抑制し、胃から腸にかけて流れてくるスピードが遅くなります。
つまり、胃でゆっくりと消化されるので、ほんの少しの食べ物でも満足感が得られやすくなり、自然と食べる量が減ってくるという仕組みです。

食後に血糖値が上昇しにくくなるため、食事制限するよりも体に負担がかかりません。
血糖値をコントロールすることが、太りにくくなることを簡単に説明します。
血糖値が急激に上がると、インスリンが過剰分泌され、エネルギーとして使われなかったブドウ糖が脂肪となって体に蓄積されます。
つまり、GLP-1を薬で摂取すると、血糖値の上昇をコントロールすることができるという訳です。

GLP-1の薬はどこで処方してもらえるか

GLP-1の薬はどこで処方してもらえるか

GLP-1の薬は、一般のクリニックでは処方してもらえません。
しかも、認可されたばかりの内服薬タイプを取り扱っているクリニックはまだまだ少なく、どこにでもある訳ではありません。
GLP-1ダイエットと謳っているクリニックでも、注射タイプしか選べない可能性があります。

ネットで「GLP-1ダイエット」と検索すると、色々なクリニックが登場しますが、扱っている薬のメーカーや、単位数の記載がなかったりするクリニックもあり、信頼できるクリニックから処方してもらう方がリスクは少ないです。

GLP-1の薬は基本的には、糖尿病の治療目的か、ダイエット目的でしか処方されていません。
糖尿病でも2型糖尿病の治療薬であり、インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病に投与してはいけない薬です。

GLP-1の薬は決められた服用方法がある

GLP-1の薬は決められた服用方法がある

GLP-1の薬には、一般的な内服薬同様に決められた服用方法があるので、必ず守るようにしましょう。
GLP-1の薬で一番有名なリベルサス錠の服用方法を説明します。

リベルサス錠は1日1回飲む薬で、胃で吸収されます。
起床時の空腹状態で、約120mlの水で1錠内服します。
その後最低30分は食事を取らず、お水も飲まずに、薬が吸収するのを待ちましょう。
錠剤を砕いて服用することは避けてください。

早く痩せたいからといって、過剰摂取は絶対しないでください。
また、飲み忘れた翌日に、2日分まとめて飲んでもいけません。

正しい服用方法を守って内服するのが効果的です。

GLP-1の薬に副作用はある?

GLP-1の薬に副作用はある?

GLP-1の薬には、少しですが副作用が存在します。
GLP-1の副作用として、胃もたれ感や胸やけ、便秘や気持ちが悪くなる(悪心)、吐き気などが挙げられますが、ほとんどが軽い症状で済みます。
副作用はダイエット中に起こるものと似た症状で、気にせずにいると、自然と慣れてしまう程度ですので、ご安心ください。

副作用でよく見られるのが、胃もたれ感や胸やけですが、治療を開始したばかり、もしくは薬を増量したときに、このような症状が現れるようです。
クリニックによっては、吐き気止めの薬を一緒に処方してくれるところもあるようです。

万が一、症状がひどくなるようでしたら、主治医に相談してください。

日本よりもGLP-1の薬を使った治療が盛んな国がある

日本よりもGLP-1の薬を使った治療が盛んな国がある

GLP-1の薬は、内服薬、注射問わず、アメリカやカナダでは、日本よりも多くの薬が認可されており、肥満治療に使われています。
特にアメリカでは、体重管理治療薬として承認されています。

GLP-1の薬は、飲み薬のほか、皮下埋め込み式製剤などの開発研究が進んでおり、今後、更なる開発が期待されます。

日本では、GLP-1の薬を2型糖尿病患者以外に処方する場合は、保険適用外になります。
自費診療となるため、割高ですが、今後保険が適用されることになるかもしれません。

GLP-1ダイエットと他の薬を使ったダイエットを比較

GLP-1ダイエットと他の薬を使ったダイエットを比較

薬を使ったダイエットはGLP-1だけではありません。
以下のような内服薬を使ったダイエットがあります。

● サノレックス(食欲抑制剤)
● ゼニカル(脂肪吸収抑制剤)

サノレックスは食欲を抑制する薬です。
食欲を我慢できない人、一度にドカ食いしてしまう人に適しています。
肥満度が+70%以上またはBMI35以上の高度の肥満だと、保険適用があります。

ゼニカルは、世界80か国以上で利用されている肥満治療薬で、脂肪の吸収を防ぐ働きがあります。
脂っこい食べ物が我慢できない人に向いています。
使用期間に制限があり、最長3か月となっています。

GLP-1の薬(リベルサス錠)は、2型糖尿病の治療薬です。
インスリンの分泌を促進し、血糖値を下げたり、食欲を抑制したりします。
体内ホルモンと似た働きをするため、リスクが少なく、使用期間の制限もありません。

無理なく理想の体重を手に入れる

理想の体重を手に入れる

GLP-1ダイエットは、2021年2月に認可された内服薬リベルサス錠のおかげで、ますます身近なものになりそうです。
薬である以上、医師の適切なアドバイスに従って飲む必要があります。
正しく飲んで、美しくなりましょう。

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