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GLP-1とは?ダイエット効果の仕組みや副作用、注意点を詳しく解説

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医コッツフォード良枝:監修

公開日:2022/04/03 更新日:2022/04/03

さまざまなメディアやSNSなどで紹介されているGLP-1ダイエットは、運動や無理な食事制限の必要がないと、リバウンドを繰り返す方にも人気のメディカルダイエットです。
無理なく手軽に始められるGLP-1ダイエットの効果や痩せる仕組み副作用について、詳しくご紹介いたします。

GLP-1とは

GLP-1とは

GLP-1が発見された経緯は、2005年にアメリカドクトカゲが獲物をたくさん飲み込んでも血糖値の上昇がほぼなかったことを見つけ、そのメカニズムの研究が始まりました。
血糖値が上昇しない理由は、GLP-1がインスリンの分泌を促していることが分かり、糖尿病に対する新たな治療薬として利用すべく、さらに研究が進みました。

GLP-1は体内で自然に分泌されるホルモン

GLP-1は食品を摂取したときに、小腸から自然に分泌されるホルモンのことで私たちの体内にもともとあるものです。
食事に含まれる糖を体内に取り入れると血糖値が上昇し、血糖値を下げるためにすい臓からインスリンが分泌されるのですが、GLP-1はインスリンの分泌をサポートする役割を持ちます。

GLP-1は2型糖尿病治療薬として利用されている

GLP-1受容体作動薬は日本では2型糖尿病治療薬として承認されている薬剤です。
2型糖尿病とは、体内のインスリン分泌量が充分ではないため、作られたインスリンが充分作用されない病気のことです。
血糖値を下げるためにGLP-1注射を投与し、不足している分のインスリンを補うために用いられています。

食品から摂取したGLP-1は短時間で分解される

GLP-1の分泌を多く促してくれる食品は存在しますが、残念ながら体内で分泌されたGLP-1はすぐに分解されてしまいます。
そして、分解されたGLP-1は新に分泌されたGLP-1の作用を妨害する作用があるため、せっかく分泌されたとしても短時間で分解され効果を充分得られません。
研究され開発されたGLP-1受容体作動薬は、GLP-1の構造を分解されにくいように変えて作られていますから、分解されずに効果を充分に効果を発揮することができます。

GLP-1が身体に与える影響とダイエット効果

GLP-1が身体に与える影響とダイエット効果

GLP-1受容体作動薬がメディカルダイエットとして効果があることは、すでにアメリカやEUでも認証されています。
糖尿病患者のために開発された薬剤でしたが、GLP-1受容体作動薬を使用した患者の体重が減少したことでダイエット効果があるのではないかと発見されその効果を実証しました。

GLP-1は急激な血糖値の上昇を抑える

GLP-1は急激な血糖値の上昇を抑える

2型糖尿病患者の治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬は、急激な血糖値の上昇を抑える効果があります。
血糖値が急激に上昇すると、インスリンが過剰に分泌され血中の糖質を脂肪に換えてため込むため脂肪が付きやすくなります。
しかし、GLP-1は血糖値の急上昇を抑制するため、インスリンの分泌を抑え、余分な脂肪が付かなくなります。

胃腸の動きを鈍くし消化を遅らせる

胃腸の動きを鈍くし消化を遅らせる

GLP-1受容体作動薬を摂取すると胃の運動が抑えられ、胃の内容物が小腸に排出されるのを遅らせる効果があります。
胃腸の動きが遅くなり消化するスピードが遅くなるため血糖値の急上昇を抑えます。
消化スピードが遅くなる分、体内に食品が長く留まり食欲が減少する上に、GLP-1受容体作動薬を摂取すると、血液脳関門を通過して中枢で作用し空腹を感じにくくなります。

基礎代謝がアップする

基礎代謝がアップする

人体には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類の脂肪があり、GLP-1受容体作動薬を投与すると褐色脂肪細胞に働きかけ活動を促すだけではなく褐色脂肪細胞自体を増やす効果があるとされています。
褐色脂肪細胞は脂肪を分解する役割を持ち、熱を生産する役割もあります。

GLP-1の副作用や摂取時の注意

GLP-1の副作用や摂取時の注意

GLP-1受容体作動薬は、メディカルダイエットの中では副作用が少ないとされています。
しかし、薬剤を使用する場合には必ず副作用と注意すべき要項があります。

吐き気などの胃腸症状が表れる

吐き気などの胃腸症状が表れる

GLP-1受容体作動薬を摂取した方に多い副作用は、吐き気や嘔吐、胃の不快感などの胃腸症状です。
胃や腸などの消化器官の動きを遅くするため、食品が体内に長く留まることになります。
この状況に慣れるまでは、吐き気が続く場合がありますが、ほとんどの場合は時間と共に吐き気がなくなります。

GLP-1の他にお薬を併用している方は注意

GLP-1の他にお薬を併用している方は注意

GLP-1受容体作動薬は血糖値が高い場合にだけ作用する薬剤なので、低血糖を起こすリスクは少ないと言えます。
しかし、他の糖尿病治療薬を使用している方やアレルギーがある方、原疾患がある肥満、治療中の疾患がある方は必ず医師の判断をもとに使用をおすすめします。

GLP-1注射の摂取方法

GLP-1注射の摂取方法

GLP-1受容体作動薬の開封前の製品は、冷蔵庫2~8℃の温度で保管する必要があります。
GLP-1受容体作動薬は基本的にたんぱく質ですので、熱による変性が起こりやすい性質があり保管には注意が必要です。
注射をする際、いつも同じ場所に摂取し続けると皮膚がへこんだり、膨れたりすることがあるので2~3cm程度、間隔をずらして注射します。

医師がGLP-1ダイエットをすすめる理由

医師がGLP-1ダイエットをすすめる理由

GLP-1ダイエットは、肥満に悩む方に効果が表れやすいメディカルダイエットとして使用を始める方も多くなりました。
GLP-1ダイエットを医師がすすめるのには、確固たる理由があります。

リバウンドを繰り返す人に最適なGLP-1ダイエット

リバウンドを繰り返す人に最適なGLP-1ダイエット

食事制限でダイエット行う場合、最初はやる気で何とか頑張れても時間が経過すると気持ちに負けてしまう場合が多いです。
途中でドカ食いをし、リバウンドを繰り返してしまう人にGLP-1ダイエットはおすすめです。
GLP-1ダイエットは無理な食事制限を行わずとも、GLP-1受容体作動薬を投与するだけで自然と食欲が減少し空腹感がなくなります。

運動が苦手な人でも行えるダイエット

運動が苦手な人でも行えるダイエット

通常のダイエットでは食事制限と運動を行いますが、GLP-1ダイエットでは無理な運動を行う必要はありません。

GLP-1受容体作動薬を投与することで、痩せホルモンのGLP-1が脂肪の付きにくい体に導き、脂肪を分解する褐色脂肪の働きを促すからです。

GLP-1ダイエットを継続し続けると、徐々にリバウンドしにくい体質へと改善されていくので、運動が苦手な方でも手軽に行えるメディカルダイエットと言えます。

肥満症にGLP-1受容体作動薬は最適

肥満症にGLP-1受容体作動薬は最適

BMIが30以上ある肥満症の方には特にGLP-1ダイエットはおすすめです。
歩くときには2~3倍の体重が膝の関節にかかり、階段の上り下りには6~7倍の負荷がかかります。
そのため肥満症の方は運動をスムーズに行えず減量が思うようにすすみません。
GLP-1ダイエットは、無理な運動や食事制限をしなくてもダイエットができるので、肥満症の方に最適です。

日本とアメリカのGLP-1の活用法の違い

日本とアメリカのGLP-1の活用法の違い

日本ではGLP-1注射の使用は未だ承認されていませんが、アメリカを含めEUや韓国では承認されています。

GLP-1が諸外国で認可されている理由は、安全性が高く合成化学薬品などの副作用がないためです。

日本ではGLP-1注射はダイエット薬として承認はされていない

日本ではGLP-1注射はダイエット薬として承認はされていない

日本でGLP-1注射が承認されていない理由として、アメリカの平均BMIは30に近いですが、日本の平均BMIは25程度となりメディカルダイエットの重要性はアメリカに比べ低い点が考えられます。

また、新薬上市までの期間がアメリカと比較すると、日本はタイムロスが大きいことも理由の一つではないでしょうか。

GLP-1注射はアメリカやEUでは肥満治療薬として承認されている

GLP-1注射はアメリカやEUでは肥満治療薬として承認されている

GLP-1は、肥満により将来起こりうる生活習慣病の予防にも最適です。

肥満になると危惧される病気は、糖尿病や高脂血症、高血圧や痛風などで、さらに病気が悪化すると狭心症、心筋梗塞、脳卒中などリスクが高い病気になる可能性があります。

アメリカの農務省とアメリカ保健厚生省(HHS)は、食事と運動習慣の改善により、アメリカ人の肥満や生活習慣病を予防し対策することを目指しています。

アメリカではダイエットの重要性が大きく、GLP-1ダイエットを活用し肥満対策に本気で取り込んでいます。

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