涙袋にヒアルロン酸注入後メイクはできる?注入後はどう過ごせばいい?

抗加齢学会専門医/麻酔科認定医
コッツフォード良枝:監修

公開日:2021/06/03 更新日:2020/12/03

ふっくらとした涙袋に憧れる女性の方は多いのではないでしょうか。
涙袋を手に入れるためには、顔にヒアルロン酸を注入するというやり方がありますが、その後にしっかりメイクをできるか疑問に思う人は少なくないでしょう。
そこで以下では、涙袋形成術の概要について説明したうえで、ヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムや術後のメイクの可否について見ていきます。

涙袋とは?

涙袋とは?
涙袋というのは、目の周りにある眼輪筋という筋肉が、笑顔になった時にくっきりと浮き出ることで形成されるものです。
涙を流した時に、まるでそこに涙が溜まるかのように見えるためにその名がつけられたのですが、実際には袋状になっているわけではないので、その中に涙が入ったりはしません。
涙袋は、普段は笑顔になったときにしわのように目立つ存在ですが、それがあると笑っていなくてもまるで微笑んでいるかのようなイメージを与えるので、目元が非常に優しく見えます。
また、目の下にアクセントを加えることによって、実際よりも目を大きく、くっきりと見せる効果も期待できるのです。

この涙袋は誰にでもあるものではありませんし、その大きさも人によって千差万別です。
いくら欲しいと思っても、自分の努力だけではどうしても涙袋ができないというケースは珍しくありません。
そのため、自分の顔を優しく見せたい女性の中には、多少お金をかけてでも涙袋を手に入れたいと考える人が少なくないのです。

涙袋がある人とない人の違い

涙袋がある人とない人の違い
涙袋の効果を知るために、ここでは涙袋がある人と、ない人の違いについて見ていきます。
まず、涙袋がないと、顔の表情が平面的に見えるため、本人の意図に関係なく、どうしても他人に少し冷たい印象を与えます。
普段から笑顔を心掛けるようにすれば、特に問題はないのですが、疲れていたりするとどうしても無表情になりがちですので、そういった場合には、周りから冷たい印象に見られかねません。
一方、涙袋があると、目元が優しい雰囲気になりますので、顔全体が可愛く見えます。
加えて、目元も大きく見えるため特に女性の場合は、よりセクシーに見えます。

女性の涙袋はセクシーさにつながりますが、男性の場合には男らしさにつながります。
男性アイドルの顔を見てみると、涙袋がある人が多いことがわかります。
長いまつげと二重のまぶたに加え、涙袋があるというのが美男・美女の条件なのです。

涙袋形成術とは?

涙袋形成術とは?
涙袋は、人によっては自力ではどうしても作り出せませんが、だからといってあきらめる必要はありません。
涙袋形成術という、涙袋を人工的に形成する施術を受ければ、誰でも簡単に涙袋を獲得して、立体的で優しい目元を手に入れられるのです。
施術を受ける際には、事前にカウンセリングを受けて、自分がなりたい顔のイメージをしっかりと固めておく必要があります。
イメージは、例えば「涙袋の内側が膨らむようにしたい」「涙袋の中央部分を膨らませるようにしたい」「涙袋の外側の部分を膨らませるようにしたい」といったようになるべく具体的に説明できるようにしておくと良いでしょう。
そのイメージを施術者と共有することで、より理想の顔に近づきやすくなるというわけです。

カウンセリング後の施術そのものは、イメージに合うように顔にヒアルロン酸を注入していくだけのシンプルな作業ですので、終わるまでの時間はごくわずかです。
短時間で自分の顔の印象を大きく変えられますので、イメチェンしたい方はぜひ涙袋形成術を受けることを検討してみるとよいでしょう。

涙袋形成術に向いている人

涙袋形成術に向いている人
涙袋形成術は、誰でも簡単に涙袋をゲットできる理想的な施術なのですが、特に向いているのはどのような人なのでしょうか。
まず、何といっても、普段から涙袋があるように見せるために、一生懸命メイクをしている人です。
自分で涙袋を作り出すのは難しいものの、メイクを工夫して涙袋があるかのように見せるというのは不可能ではありません。
昨今では、メイク術の進歩によって、涙袋メイクのように、涙袋を作り出すための方法も知られるようになってきますが、毎日それを行うのは時間も手間もかかるため、どうせなら涙袋形成術を受けて本物の涙袋を手に入れてしまった方がよいのです。

次に、目元周りを全体的に立体的かつ大きく見せたいと考えている方にも、涙袋形成術はおすすめです。
西洋人と違って、日本人は顔の凹凸が少ないため、自然の状態でいるとどうしても無表情に見えがちです。
涙袋を形成して顔を立体的に見えるようにすれば、目もくっきり大きく見えるようにできるでしょう。
外見的な可愛らしさやセクシーさをアップさせることができますので、可愛い印象を作りたいと考えている方や女子力を高めたいと考えている方、笑顔が似合う素敵な目元にしたいという方なども積極的にこの施術を受けるとよいでしょう。

形成術の方法

形成術の方法
それでは、ここからは実際に行われることが多い2つの涙袋形成術の方法を紹介します。

ヒアルロン酸を注入する

ヒアルロン酸を使った涙袋形成術は、目の下の涙袋を作り出したい部分にヒアルロン酸を注入し、それによって本物の涙袋のような形状を作り出す施術です。
そのため、施術のメインは、注射器を使ってヒアルロン酸を目の下に注入するという方法になります。
具体的には、目の下の3か所から4か所にヒアルロン酸を注入していきます。
両目に涙袋を形成する場合には、その倍の作業になりますので、注入個所は6か所から8か所程度になると考えておけばよいでしょう。
ちなみに、1か所にまとめて注入しないのは、そうしてしまうとヒアルロン酸が集中して、その部分が必要以上に盛り上がりすぎてしまうからです。
自然な形状の涙袋を作り出すためには、数か所に分けて均等にヒアルロン酸を入れるというのがポイントになります。

施術に使うヒアルロン酸の分量は、片側につき0.3から0.5ミリリットルほどです。
これを3か所から4か所に分けて注入するので、1か所当たりの注入量は0.1ミリリットル前後というごくわずかな量になります。
ヒアルロン酸を注入しているというのが分からないようにしたいという希望がある場合には、さらに少なめの分量を注入するというのも可能です。
これだけでも十分な効果が得られますので、必要以上に多くの分量を注入する必要はありません。

施術に要する時間は、片側につきわずか5分程度です。
両方合わせても10分前後ですべての作業が終了しますので、忙しい方でも手軽に施術を受けらえるでしょう。
ヒアルロニターゼというヒアルロン酸の溶解注射をすれば元に戻せるので、万が一、施術結果が気に入らなくても安心です。
なお、ヒアルロン酸の効果は、永久に続くものではないという点に注意する必要があります。
というのも、体内に入ったヒアルロン酸は、少しずつ吸収されていってしまうからです。
半年から1年ほどすると、注入したヒアルロン酸はすべて吸収されてしまいますので、その後も効果を持続させたいのであれば、改めて施術を受けなければなりません。

外科的治療をする

涙袋を形成する方法は、ヒアルロン酸を注入するだけではありません。
外科的な治療によっても、人工的に涙袋を作り出せるのです。
この治療法は、具体的には、切開眼輪筋と呼ばれる下まぶたにある筋肉を縫縮し、それによって目の下に丘を造り出していくことで涙袋を形成するというものです。
顔全体のバランスは一人ひとり違いますし、同じ人でもまぶたのコンディションは日によって一律ではないため、外科的な涙袋形成術を手掛けているクリニックはそれほど多くありません。
それだけ高いスキルと経験が必要とされるからです。

ヒアルロン酸注入後のダウンタイムはどれくらい?

ヒアルロン酸注入後のダウンタイムはどれくらい?
次に、ヒアルロン酸を注入した後のダウンタイムがどれくらいなのかについて説明します。
ここでダウンタイムというのは、施術を受けてから、肌のコンディションが元の状態に戻るまでの期間のことをいいます。
ダウンタイムの間に、肌に刺激を加えてしまうと、炎症を起こしたり、ひどい肌荒れに見舞われるおそれがあるため、その期間をあらかじめ把握しておくというのは非常に重要なのです。

ヒアルロン酸を注入した場合のダウンタイムは、個人によってちょっとした誤差はあるものの、基本的には美容クリニックで受けるような他の施術と比べると非常に短いと言われています。
まず、施術後には、注射をした箇所を中心に、腫れや赤みが生じるケースがあるのですが、これらは概ね2日から3日ほどで収まります。
また、挿入した注射針が血管に触れて内出血が生じるケースがありますが、そのようにして引き起こされた内出血についても1週間から2週間もすればなくなります。

2週間近く顔に内出血の跡が残ると聞くと、心配になる方もいるかもしれませんが、実際にはダウンタイム中であっても、内出血している部分はメイクによって隠せるので、それほど心配する必要はありません。
ただし、メイク時にリキッドタイプのファンデーションを使ってしまうと、針穴から成分が入り込んで、感染症を引き起こしかねません。
そのため、少なくとも施術を受けた当日は、リキッドタイプのものは避けて、パウダータイプのファンデーションを使用するようにしましょう。

内出血を防ぐ為には?

内出血を防ぐ為には?
ヒアルロン酸注射によって生じる内出血は、ちょっとした工夫をするだけで予防できます。
まず、内出血は、血流が良くなると、その分発生しやすくなるため、施術を受ける際とその直後は、なるべく血流を抑えた状態を保つようにするのが基本です。
例えば、ヒアルロン酸を注入した後でランニングや筋力トレーニングといった激しい運動をしないように心掛けるだけでも、内出血の症状をある程度は抑えられます。
また、熱めのお風呂に長い時間入ったり、アルコールを大量に摂取した場合にも、血流が良くなって内出血の範囲が拡大してしまいますので、そういったことも少なくとも施術を受けた当日中は行わない方がよいでしょう。

なお、激しい運動は避けるべきですが、血流を抑えるために必要以上に行動を抑制する必要はありません。
なるべく安静にするために一日中横になっていた方がよいのではと考える方もいるかもしれませんが、そこまでの必要は必ずしもないのです。
施術が終われば、家まで電車に乗ったり、歩いて帰る分には特段問題は生じませんし、帰宅後に食事を作ったり、室内の掃除をするくらいでは内出血がひどくなることはありません。
基本的には、施術後であっても普段通り日常の生活を送ってよいのです。

メイクはどのようにすればいい?

メイクはどのようにすればいい?
最後に、涙袋形成術の施術後のメイクの仕方について見ておきましょう。
施術後は普段通りの生活を送って基本的には問題ないのですが、メイクをする際にはいくつか注意しておくべきポイントがあります。
まず、施術後は10分から15分ほどかけて、しっかりとアイシングをするようにしましょう。
絶対にしなければならないものではありませんが、アイシングによって、内出血を予防できるだけでなく、針穴からの出血をすみやかに止めることができるのです。
そのうえで、針穴から出血が見られなくなっていた場合には、施術後であってもすぐにメイクをすることが可能です。
一方、まだ出血が止まっていないという場合には、そのままの状態でメイクをしてしまうと、傷口から細菌などが体内に入り込んで感染症を引き起こしてしまうおそれがあります。
感染症を患ってしまうと、せっかく施術した部位が炎症を起こしたりしてひどい状態になってしまいますし、場合によっては長期間にわたって入院を強いられるおそれもありますので、出血が完全に止まるまでメイクは控えた方がよいでしょう。

アイシング後に出血が見られなければ、その時点で顔を洗っても構いませんが、前述のように、メイクに使用する化粧品については、なるべくリキッドタイプのものは避けた方が賢明です。
とはいえ、一日もあれば針穴の傷口はふさがりますので、それ以降はリキッドタイプの化粧品を使用しても大丈夫です。
なお、施術後にどうしてもすっぴんの顔を見られるのが嫌なのでクリニックでメイクしてから帰りたいという方は、リキッドタイプではなく、パウダータイプの化粧品をあらかじめ用意しておいて、使うようにするとよいでしょう。

医師の指示に従おう!疑問点は確認すること!

医師の指示に従おう!疑問点は確認すること!
以上で見てきたように、涙袋形成術は誰でも手軽に受けられる施術であり、その日のうちにメイクをすることも可能です。
もっとも、施術後の状態は個人ごとに異なりますので、メイクの可否も含めて、必ず医師の指示を守るようにしましょう。
理想の涙袋を手に入れるためにも、疑問があればその都度確認するようにするという姿勢が大切です。