側頭部の薄毛を発見した時、「なぜ側頭部が薄毛になってしまったのだろう」「AGAになってしまったのかな?」と悩んだことはありませんか?
結論からお伝えすると、側頭部の薄毛はAGAではなく、その他の脱毛症の可能性があります!
側頭部の薄毛はストレスや甲状腺の異常、生活習慣の乱れなどの要因により発症してしまう脂漏性脱毛症や円形脱毛症、牽引生脱毛症のが疑いがあります。
なぜAGAの可能性が薄いのでしょうか?それはAGAの脱毛パターンが頭頂部と前頭部に発生することが多く、側頭部に薄毛が起こる事がほとんどないからです。
この記事では側頭部の薄毛から考えられる脱毛症や原因などをご紹介していきます。
是非、最後までお読みください。
側頭部の薄毛はAGAではなく円形脱毛症の可能性が高いです!
側頭部の薄毛はAGAではなく、円形脱毛症など他の脱毛症の可能性が考えられます。
生活習慣や乱れた食生活、甲状腺の異常などの要因により、円形脱毛症や脂漏性脱毛症、牽引生脱毛症を引き起こすと言われており、側頭部にも脱毛が見られることがあります。
AGAの場合は、頭頂部と前頭部に薄毛がみられることが多いと言われています。ですので、側頭部の薄毛は他の要因によるものであり、AGAの症状ではない可能性があります。
AGAの可能性が低い理由
AGAは男性ホルモンの影響を受けやすいと言われている頭頂部や生え際の毛髪の成長期間が短くなることにより、細く短くなり抜け落ちることが多く、側頭部に薄毛が起こることはほとんどありません。
AGAの抜け毛のパターンは、M型、O型、U型の3種類に分けられます。
参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
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側頭部の薄毛から疑われる脱毛症
側頭部のみ薄毛になっている場合は脂漏性脱毛症や円形脱毛症、牽引性脱毛症の可能性があります。
毎日ヘルメットや帽子を被っていたり、ファストフードを頻繁に食べるなど偏った食生活を送っていませんか?
このような生活をしているという心当たりがあり、側頭部が薄くなってしまった方は脱毛症かもしれません。ここでは側頭部の薄毛から考えられる脱毛症の説明をしていきます。
痒みやベタつきがある場合は脂漏性脱毛症
脱毛部分にベタつきやニキビ、湿疹がある方は脂漏性脱毛症の可能性が考えられます。
脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎が悪化することにより、抜け毛が増えてしまう脱毛症です。
脂漏性皮膚炎はストレスや偏った食生活など様々な原因により皮脂バランスが乱れ、皮脂が過剰分泌します。その結果、頭皮にベタつきやニキビ、湿疹などの炎症を引き起こします。
1日1回は洗髪をし、頭皮を清潔にしてください。また、ファストフードやコーヒー、アルコールなどはできるだけ控えて、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2とB6を摂り入れられるように、栄養バランスを考えながら食事を摂取しましょう!
参考文献:尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017
痛みや違和感がない場合は円形脱毛症
側頭部が脱毛する際に痛みなどを感じなかった方は円形脱毛症の可能性があります。
円形脱毛症は前兆や痛みがなく、10円玉程の円形または楕円形の毛髪が一気に抜けてしまう脱毛症です。精神的なストレスや疲労、遺伝などで円形脱毛症が発症すると言われています。
その他の要因は、発毛の役割がある毛根組織に対して、免疫機能異常が発生することにより、脱毛が起きてしまいます。
範囲が小さく、脱毛箇所が少ない場合は数ヵ月で自然と発毛することがありますが、すぐに治ることはないので、医療機関を受診して治療を行いましょう。
参考文献:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017年版
帽子などで長時間頭皮を圧迫していた場合は牽引性脱毛症
長時間ヘルメットや帽子を被ると、髪が引っ張られ続けられることにより牽引性脱毛症を発症してしまうリスクが高くなります。
また、女性の場合はお団子やポニーテール、エクステなど髪の毛を引っ張る髪型を続けると側頭部の薄毛が見られる場合があります。
牽引性脱毛症は髪の毛を引っ張ることにより、頭皮の血流が悪くなり、栄養を届けられずヘアサイクルが乱れることにより引き起こされます。
その結果、毛髪のコシやハリがなくなり抜けやすくなります。
頭皮に負担をかけない為に髪の毛をおろしたりするなど髪型を頻繁に変えましょう。
側頭部が薄毛になる3つの原因
眼精疲労による血液循環の悪化やストレス、甲状腺機能の異常が原因で側頭部が薄毛になる可能性があります。
日頃からPCやスマートフォンなどを長時間使用していたり、仕事などでストレスが溜まっていても発散できないままで、疲れやストレスを放置してしまうと血流の循環が悪くなります。血流循環が悪くなることにより、栄養が頭皮まで届けられず頭皮環境が悪化し、薄毛を引き起こすリスクが高くなります。
ここでは側頭部が薄毛になってしまう3つの原因をご紹介していきます。
血液循環の悪化
仕事や趣味などでパソコンやスマートフォンなどを長時間使用していませんか?
そのような生活を続けていると、目の充血やぼやけてみえるなど眼精疲労の症状を起こす可能性があります。
眼精疲労は、睡眠を摂っても疲れが取れない状態になっており、血液の循環が悪くなります。
その結果、頭皮まで栄養が届かずヘアサイクルが乱れ、頭皮環境が悪化してしまうことにより薄毛のリスクが高くなります。
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、目を温め、顔や頭皮を優しくマッサージして血行を良くして眼精疲労を溜めないように心がけましょう。
参考文献:VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて
ストレス
ストレスを溜めてしまうと自律神経が乱れ、血行不良になり頭皮まで栄養を届けられなくなります。
その結果、ヘアサイクルが乱れ、頭皮環境が悪化することで、毛髪のハリやコシがなくなり抜けやすくなってしまいます。
ストレスを溜めないように、ゲームや映画鑑賞、アウトドアなどの趣味に没頭するなど自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
参考文献:ストレスが被毛成長に及ぼす影響について
甲状腺機能の異常
甲状腺機能の異常により、甲状腺ホルモンのバランスが乱れ、ヘアサイクルが正常な周期にならず、薄毛になっている可能性があります。
甲状腺ホルモンは毛母細胞の細胞分裂を活性化する作用があり、不足すると髪の毛が成長する機関である成長期が短くなります。成長期が短くなると、抜け毛が発生する休止期が長くなり、抜け毛が増え薄毛が進行してしまいます。
生活習慣の乱れにより甲状腺機能が低下してしまうので、1日3食で栄養バランスの取れた食事を摂るように心がけましょう。
規則正しい生活を送っていても、疲れやすいと感じたり、脱毛が始まった場合は内科または内分泌内科を受診しましょう。
薄毛が進行していると感じたら医療機関を受診しましょう!
脂漏性脱毛症や円形脱毛症、牽引性脱毛症は軽症の段階で治療を開始すると治癒する可能性がありますが、複数または広範囲に脱毛が見られる場合はあまり良い効果を得られないことがあります。
側頭部の脱毛に気づいた場合は早めに医療機関を受診しましょう。また、側頭部以外に生え際やつむじ部分が薄毛になっている方はAGAを発症している可能性がありますので、薄毛が進行する前にAGA治療を行っているクリニックを受診してください。
さいごに
側頭部の薄毛についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
側頭部は血液循環の悪化やストレス、甲状腺の異常が原因で薄毛になってしまうことが分かりました。
薄毛が進行し、複数箇所または広範囲に脱毛がみられると、治療をしてもあまり良い結果を得られない可能性があるので、側頭部の薄毛に気づいたら医療機関を受診しましょう。
側頭部の薄毛を発症しないように、ご自身にあったストレス発散方法や長時間PCやスマホなどを使用せず、目を休める時間を作るようにしましょう!